ことば教室「木枯らし」
今日の公明新聞の“ことば教室”、「木枯らし」についての記事が目に留まりました。
秋の終わりから冬の初めにかけて(10月半ばから11月末頃)、木々の葉っぱを落とすほど強く吹く北風のことを「木枯らし」と・・・
気象庁は毎年、東京地方と近畿地方で「木枯らし1号」を発表(東京と近畿だけの発表みたいですね、また、2号、3号は発表されないみたいです)、定義としては、その年に初めて吹く風速が毎秒8メートル以上の北よりの風で、その時の気圧配置が西の大陸に高気圧、東の海上に低気圧がある「西高東低」であること、この気圧配置は日本の冬に多く見られる形といわれています。いよいよ冬の到来ですか!?
今年は、東京で昨年より3日早い10月24日に都内で最大瞬間風速13.3メートル、近畿では2日早い10月25日に彦根市で18.5メートル、大阪市で13メートルの強い北風が吹いたそうです(関東地方で1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃が多かったみたいですね。早くなってるの??)
また、これに対して、冬の終わりから春の初めに吹く強い風は「春一番」と呼ばれていますと記事。
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ちなみに、「木枯らし」と言えば“紋次郎”、「春一番」と言えば“キャンディーズ” ですね。なんのこっちゃ!!
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もう少し調べてみました。風速、毎秒8メートル以上って、どんな状況でしょう? (資料によると)
8.0~10.7/疾風/葉のある灌木(かんぼく=低木)がゆれはじめる
10.8~13.8/雄風/木枝が動く
13.9~17.1/強風/樹木全体がゆれる
17.2~20.7/疾強風/小枝が折れる
20.8~24.4/大強風/瓦がはがれる
24.5~28.4/全強風/樹木が根こそぎ倒れはじめる
28.5~32.7/爆風/破壊
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風は何故、吹くのか? (資料によると)
簡単にいえば、風というのは空気の移動、地球は空気におおわれていて、 その空気は目に見えませんし、形もありませんが、 温度が上がると膨らみ、反対に温度が下がると縮むという性質をもっているらしいですね。
太陽に照らされ(直接ではないようですが)暖められ膨らんだ空気は軽くなって上昇、空の上のほうで冷やされて縮んだ空気は重くなって下降する。そうなると、上昇した空気のあとに、周りから別の空気が流れ込み、また、下降した空気のあとにも、 周りから別の空気が流れこんでくるとのこです。このように空気の動きが風として感じられるというわけらしいです。
「木枯らし」の仕組みとして、ユーラシア大陸(ヨーロッパとアジアを合わせた地形)から日本に向かって吹く冬の季節風が日本海を渡る時に水分を含み、日本列島の連山の地形より、日本海側では時雨(しぐれ)となって雨や雪を触らせ水分を失い、山を越えた太平洋側では乾燥した空気となり、吹き抜けることで「木枯らし」となるらしいですね。
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わが家では、体感温度からストーブが出されていました。