9月の一般質問
自転車走行は安全に・・・ 9月21日から30日は秋の交通安全運動期間
公明党の吉田章浩です。今回、私は「自転車安全利用の促進と安全なまちづくりについて」を一般質問させて頂きました。(9月26日)
自転車は身近な乗り物で、その価値が再認識されています。しかし一方で、国や地方自治体の自転車安全政策はどうなっているのか?
平成20年(2008年6月)の道路交通法の改正で、13歳未満や70歳以上が運転する場合など、自転車が歩道を通行できる限定措置を取られましたが、このことで自転車は「車両」との意識が希薄になってしまったのではないかと指摘をさせて頂きました。時として、自転車が歩道等を猛スピードで走り抜ける状況の中で、自転車同士の接触事故や高額な賠償額など、社会問題化している状況に大変危惧を感じています。
その上で、自転車事故の急増は、自転車利用者が被害者にも加害者にもなる可能性をもち、極めて危険な状況にあるのではないかと、今回のテーマを選択し、喫緊の課題であると取り上げました。
全国では、この10年間で交通事故が約30%減少しています。しかし自転車事故の占有率は約20%、高槻市の状況はどうなのか?(高槻市36%/大阪府33%)
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また、高槻で初めて整備された古曽部天神線の自転車走行空間で、供用開始より1年となる自転車通行環境の評価や今後の走行空間の計画を質しました。
自転車の安全利用の促進で、大切だと感じることは、警察や関係機関との協議、そしてハードとなる自転車レーンの設置や交差点・道路・歩道の改善、標示・標識のあり方の工夫など、また、ソフトとして道交法の認識向上や周知徹底のキャンペーン、自転車の利用実態調査やマスタープランの策定、啓発キャンペーンや交通安全教育、自転車安全利用の条例化、自転車保険の推進などと考えます。
先進的なまちでは安全に関する条例が制定され、「なぜ、条例が制定されたのか?」と、丁寧に説明をされています。自転車に関連する事故の多発、一部の自転車利用者のルールに違反する危険な運転等、交通ルールの習得や点検整備の実施といった自転車利用者が守るべき事項を明らかにするとともに、行政、事業者、家庭といった自転車利用者に関係する者の役割を明らかにし、取組みを推進すること、自転車の安全で適正な利用を社会全体で促進することが目的と明記をされています。そして高槻市としての考え方を質し、本市も制定するべきと要望させて頂きました。
本市での自転車走行空間の整備や今後の計画、啓発キャンペーンや安全教育等、今までの取組みについては一定の評価はできるものの、さらなる工夫と、着実で加速的な取組みを強く望み、また、さらには観光や商店街の活性化を目的に、観光と自転車、そして、市営バスなどの融合で、安全で快適な道路整備を濱田市長に直接要望致しました。
濱田市長からは、自転車の有効性を評価された上で、自転車の事故については危惧をしているところで、市民のモラルの向上に多くの期待を寄せながらも、より実効性のある「みちづくり」を、条例化等の対策も含めて積極的に検討を進めると、ご答弁頂きました。
私は、自転車は危険な乗り物ではなく、メリットの大きな便利で身近な軽車両と主張、ルールとマナーを学び、守ることが基本であり、「安全なまちづくり」が最終目的と感じています。「住みやすさナンバーワン」の実現のためにも、今後も「安全・安心」をキーワードに「安全のまちづくり」を力強く前進させて頂きたいと申し上げました。
まずは一日も早い安全利用条例の制定に期待を寄せていきたいと思います。