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- 2017年03月15日 11:10
小池新党と都議会公明党が選挙協力へ――「改革」の成否は公明党が完勝するかどうかに
「改革の方向性が完全に一致」
高い支持率を追い風に「都政改革」を進めようとする小池百合子・東京都知事。
この7月2日の都議会議員選挙に向け、政治塾「希望の塾」を立ち上げるとともに、事実上の〝小池新党〟である地域政党「都民ファーストの会」(代表の野田数<かずさ>氏は小池知事の特別秘書)で、都議会の過半数獲得をめざすとしている。
3月13日、この都民ファーストの会が都議会公明党と政策合意を得て、都議選でも候補者を相互推薦する選挙協力をすることが発表された。
両党は、東京オリンピック・パラリンピック、防災・減災、福祉教育など、10分野35項目にわたって政策合意。都内42選挙区のうち、都議会公明党は荒川区を除く1人区と2人区で都民ファーストの会候補者を推薦、都民ファーストの会は公明の公認候補23人全員を推薦することとなった。
理由について、都民ファーストの会の野田代表は、共同記者会見で次のように語った。
これまで都議会公明党の皆様より多岐にわたる政策提言、立案要望をいただいてまいりました。都民生活に密着した具体的な提案が多く、たとえば東京防災の女性版など、私どもの発想にはなかった有意義なご提案を数多くお示しいただき大変参考になりました。
小池都政の目玉である特別奨学金の大幅な拡充については、都議会公明党の皆様から具体的な政策提言を頂戴した上で、予算案に盛り込みました。
さらに議会改革においても、議員報酬削減や政務活動費の公開等を都議会公明党の皆さまがリードしてきました。
これらも小池都政の進める情報公開や身を切る改革と、方向性が完全に一致しております。今後、公明党の皆様には「都政の頭脳」としてのお力をお借りしたいと考え、このたび政策および選挙協力について合意をいたしました。
あわてて看板を捨てた民進党系
小池氏が都知事に就任した時点で、明確に知事への協調を掲げる都議は3人しかいなかった。そこで、小池氏は自前の地域政党をつくって7月の都議会議員選挙では60~70人の候補者を擁立し、自身の〝改革〟に協力する勢力を拡大したいと表明した。
都知事と対立する都議会自民党の動揺は大きく、早速、2人が離党して都民ファーストの会に合流。さらに、旧民主党系の都議会民進党(14人)と旧維新の党系の民進党都議団(4人)も、そろって「民進党」という看板をあっさり捨てて、あたかも小池知事サイドであるかのような「東京改革議員団」なる会派を結成した。
もちろん、こうした揺さぶりを各会派にかけることそのものが小池知事の戦術の巧みさであり、知事としては〝寄って来る者は拒まず〟の態度を見せるだろう。
しかし、同時に小池知事は政治の非情さも選挙の怖さも知り尽くしている。ブームに便乗して自分を利用してくる人間や党派、一時的な〝風〟に乗って議員バッジを得ただけの素人集団では、所詮は支持基盤としてあてにならないし、まともな仕事もできないことを誰よりわかっている。
さらに、大仕事である2020年東京オリンピック・パラリンピックを考えると、国との連携は知事にとって必須であり、その意味では国としっかり意思疎通できる〝与党〟を形成することが望ましい。
公明党は都議会でも国政でも与党であり、半世紀以上の歴史と重厚な実績がある。地域にも密着している。なにより他党と違うのは、「チーム3000」というように国、都道府県、市町村、それぞれの計約3000人の公明党議員の間にヒエラルキーがなく、連携がスムーズにおこなわれていることだ。
頼りになるのは都議会公明党だけ
こう考えれば、改革を掲げる小池都知事にとって、都議会の既成のパワーバランスを揺さぶるためには「小池新党」で都議選に討って出るしかないが、本音で改革のパートナーになってもらいたい頼りになる相手は、都議会公明党しかないのだと思う。
なにより、知事就任後、知事も共感し、実際に新たな改革の果実として形にできる具体的な独自調査や政策提言を続けてくれたのは都議会公明党だった。知事側も、真摯にこれに応じ、新年度予算案には私立高校の授業料実質無償化、無電柱化や駅のホームドアの増設、学校トイレの洋式化、女性視点の防災ブック作成など、公明党の提案が数多く形になっている。
先の〈今後、公明党の皆様には「都政の頭脳」としてのお力をお借りしたい〉という野田代表の言葉は、まさにそうした切実な思いの表れでもあるだろう。
公明党が心血を注いできた議員報酬削減など「身を切る改革」を巡り、都議会自民党との信義は崩れたまま、今日に至っています。ただし、これは都議会の問題であり、国政とは関係ありません。(中島よしお都議会公明党団長)
中島氏が言うように、国政での自公連立政権は成熟した信頼関係を相互に築いており、都議会で公明党が都民ファーストの会と連携したとして、何ら影響はない。
むしろ、公明党が勝たなければ盤石な基盤にはならず、国との意思疎通もままならず、都政改革が進まないことを、小池知事自身が十分にわかっている。
その意味で、都知事の〝改革〟の成否は、じつは次の都議選で都議会公明党23人が完勝するかどうかに大きくかかってくるのだ。
森田実
「伊藤たかえ」さんを応援します!
以前にも本欄でご紹介しましたが、「伊藤たかえ」さん(弁護士・税理士・公明党女性局次長・参院選兵庫県選挙区候補予定者)を応援しています。
伊藤たかえさんの著書『ヒマワリのように、希望に向かって』(発行:第三文明社,2016年3月16日初版1刷,単行本160頁,定価:833円+税)を再読しました。
伊藤さんは、阪神・淡路大震災で被災しながら逆境をはね返して司法試験に合格し、一人ひとりに寄り添い恵まれざる人々と共に悩む弁護士として活躍し、さらに政治の場で庶民のために働こうとしている優秀な女性弁護士です。
「一人に寄り添い、一人のために悩む、庶民のための弁護士になろう」(伊藤たかえ・本書31頁)
たぐい希なる優秀な女性弁護士「伊藤たかえ」女史が2016年7月の参院選で国政をめざして活動しています。私は伊藤さんの著書『ヒマワリのように 希望に向かって』を読み感動し、伊藤さんの選挙応援をしたいと考え、出版元の第三文明社の友人に申し込みました。友人は私の希望をかなえてくれて、兵庫県での応援演説の場をつくってくれました。私は、ヒマワリのような伊藤さんの会に出ることを楽しみにしていたのですが、残念なことに病床に伏し、当分の間闘病生活に専念することになり、兵庫県行きは断念せざるをえなくなりました。伊藤さんの選対事務所の方々、第三文明社に迷惑をかけてしまいました。おわびします。
伊藤弁護士の著書をもう一度丁寧に読んでみました。本当にすぐれた立派な女性弁護士であると強く思いました。恵まれざる人々、一人ひとりに寄り添い、共に悩む弁護士として働いてきました。この伊藤弁護士が立法の場で働くことを決心したのです。尊いことです。伊藤弁護士は今までは法律を運用して恵まれざる庶民の味方として活動してきましたが、これからは法律を創る側に立つのです。大いに期待できます。
本書を読んで改めて強い印象を受けたことがあります。それは、伊藤弁護士の原点が1995年1月17日の阪神・淡路大震災での被災の体験だということです。尊い体験です。伊藤弁護士は本書(28頁)で、こう記しています。
「(阪神・淡路大震災で)部屋はあっという間にめちゃくちゃになり、開かなくなった部屋のドアを母が必死でこじ開けてくれました。……外に飛び出し、暗闇の中で目をこらすと隣のマンションは一階の駐車場がつぶれていました。見渡せば、多くの建物が全開状態です。
地震の衝撃で開かなくなった住宅のドアの向こうから、助けを求める声が聞こえてきました。私は母と一緒に、力いっぱいドアを開ける手助けをしました。……家の中にもガラス片が散らばっていて、靴をはいたまま寝る、そんな生活が続きました……」
伊藤さんは阪神・淡路大震災の被災者でありながら、不屈の闘志をもって司法試験に立ち向かい、見事に合格し、弁護士への道に進んだのです。ここの伊藤弁護士の人間としての原点があると思いました。
日本は地震大国です。1ヵ月前には熊本地震が起きました。防災・減災は政治の中心テーマです。日本の政治は伊藤弁護士のような震災の苦労を体験した政治家を必要としているのです。立派な女性政治家の誕生を人々は待ち望んでいると私は思います。伊藤たかえさんの必勝を祈っています。
5月12日(木)午後2時45分、伊藤たかえさんから電話を頂きました。伊藤さんは、まず、伊藤さんの著書『ヒマワリのように 希望に向かって』(第三文明社刊)を、私が書評し、この著書を高く評価したことに対する礼の言葉を丁寧に述べられました。伊藤さんの礼儀正しい上品な言葉づかいに強い印象を受けました。私は伊藤さんを言論活動を通じて応援したいと申しました。伊藤さんは礼の言葉を述べられました。私は、伊藤さんが阪神・淡路大震災の苦難のなかで司法試験に合格し弁護士になったことに伊藤さんの原点があり、政治家になって防災・減災に取り組むことを期待しています、と言いました。伊藤さんはきっぱりと「そうしたいと考えています」と答えました。大変に気持ちのよい対話でした。伊藤さんは大変さわやかなレディーです。
電話を切ったあと、私は久しぶりに明るい気持ちになりました。約2ヵ月間の入院生活のあと退院し12日間が過ぎ、なんとなく疲れを感じていましたが、伊藤さんとの会話のあと、疲れが消えました。私は元気な頃の活力をとりもどしました。伊藤たかえさんはヒマワリのような人だと改めて感じました。伊藤さんは会うすべての人々に元気と勇気を与えてくれる天使のような人物だと思いました。
兵庫県の友人の皆さん。伊藤たかえさんを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
野党共闘は「野合の極み」 怖い参院選「お灸の一票」
山口 那津男 公明党代表
2016年4月号 POLITICS [インタビュー]
聞き手/本誌編集長 宮嶋巌
山口 那津男(やまぐち なつお)
公明党代表
1952年茨城県出身。東大法卒。弁護士を経て90年衆院初当選(通算2期)。細川内閣で防衛政務次官。01年参院初当選(現在3期)。09年より党代表(現在4選)。座右の銘は母校水戸一高の校是でもある「至誠一貫」。街頭演説でのニックネームは「なっちゃん」。
――「必ず政権交代の受け皿になる」と訴え、民主と維新が合流します。
山口 一度は政権の座に就いた民主党は決められない政治を繰り返し、内輪もめの果てに分裂しました。その反省は何処へやら。維新の衆院議員21人のうち、松野代表や今井幹事長ら10人は民主党出身であり、いわば「出戻り」です。消費増税に反対して袂を分かった彼らが、なぜ、「復党」するのか。選挙基盤が弱い維新の党の生き残り策ではないですか。党名を変えても中身は民主党の延長だから、新味も大義名分もありません。
――民主、共産、維新、社民、生活の野党5党が、参院選で選挙協力を打ち出し、共産党は候補者を下ろし始めました。
山口 野党各党の主要政策――消費税、外交・安保、憲法改正、TPPなどの主張には大きな隔たりがあります。さしずめ5野党を結び付けるのは「平和安全法制廃止」という一本のボルトだけ。これこそ野合の極みというものです。
――3月2日、民主党は宮城県で共産党と初の政策協定を結び、今夏の参院選に向けて候補者を一本化しました。
山口 共産党は当初、安全保障関連法制の廃止を掲げる「国民連合政府」構想を呼びかけ、それが受け入れられないと見るや同構想を横に置き、自前の候補より「野党統一候補」を立てる方針に転換しました。そもそも1人区で共産党が当選することはありませんから、候補を取り下げても痛くも痒くもない。共産党の目論見は「野党共闘」をリードすることで安全保障関連法制に反対する層に自らの存在感をアピールし、党勢拡大を図ることです。参院選比例代表で「850万票、得票率15%」をぶち上げています。
ブレない岡田代表らしくない
――民主党の岡田代表は「野合で何が悪い」と開き直っています。
山口 堅物でブレない岡田さんらしくないですね(笑)。もちろん岡田代表は初めから「共産党とはうまくいかない」と、よくわかっているはずですよ。共産党の綱領には「資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる」という、現行憲法を破棄しなければ実現できない大方針が明記されています。彼らの外交・安保政策の立脚点は「日米安保条約廃棄」「自衛隊違憲・将来解消」であり、今日の我が国の安保政策と正反対の立場です。とりわけ北朝鮮に対する共産党の認識は世の中とかけ離れています。昨年11月、志位委員長は「北朝鮮にリアルな危険があるのではない」と発言し、そのわずか2カ月後に北朝鮮が初の水爆実験に成功したと発表し、失笑を買いました。「野党共闘」では非常に柔軟に見える共産党ですが、彼らの狙いは民主党の支持層を切り崩すことです。
――甘利大臣が辞任した後も、閣僚のお粗末な発言が続いています。
山口 内閣支持率があまり下がらないのは「ダメな野党を押し返せ」という、有権者のエールだなどと驕ってはなりません。参院選は政権選択の衆院選と異なり、政権与党に対する中間評価的な性格を持つため、苦しい戦いになりがちです。その怖さを一番ご存知なのは総理ご自身です。第1次安倍政権下で行われた07年夏の参院選は、直前に年金問題や閣僚不祥事が続出し、あれよあれよという間に支持率が急落し、惨敗を喫しました。
――共産党が自前の候補を下ろし、全ての1人区(32選挙区)に野党統一候補を立てる動きが加速しています。
山口 衣の下に鎧を隠す共産党がリードする野党統一候補は理念も政策もそっちのけ、選挙目当ての「究極の野合」ですが、油断したら足元を掬われます。これまで有権者は参院選で政権与党の傲慢をキツく戒めてきました。参院選の「お灸の一票」恐るべしなのです。
――夏の参院選で公明党は比例区で6議席以上、選挙区で前回の4議席から7議席への躍進を目指していますね。
山口 選挙区で新人が出馬する愛知(4人区)が9年ぶり、兵庫と福岡(共に3人区)は24年ぶりの挑戦、神奈川(4人区)も新人です。それぞれ福祉・労働政策に通じた厚労省キャリアや弁護士、外交官、ジェットエンジンの開発に携わった防衛大准教授とバラエティに富み、平均年齢42歳の次世代のホープを擁立しました。四半世紀ぶりの兵庫と福岡での出馬は、地元の議員・党員にとっても初陣に等しく、非常に厳しい戦いです。
衆参ダブル選挙はお得でない!
――公明党は参院選で何を訴えますか。
山口 デフレ脱却を目指した我々の取り組みが奏功し、企業の収益が上がり国税で15兆円、地方税を合わせると21兆円の税収増を達成しました。今後も経済再生を確実に進め、賃金引き上げの流れを大企業から中小企業へと広げていきます。地域に根ざした我が党の持ち味を活かし、きめ細かな社会ニーズをしっかりとつかみ、連立与党内でチェック・アンド・バランスを果たしていきます。我々が連立政権にいることで政治が安定し、より幅広い合意を作ることができるのです。
――衆参ダブル選挙の可能性は?
山口 解散権を持っているのは総理お一人ですから、諸々の情勢を睨んで、勝負どころをご判断されるまで――。私どもがとやかく言う事ではありません。
とはいえ、日本国憲法は衆院と参院で任期の異なる議員の選出を定めており、憲法が衆参同日選を望んでいるとは思えません。さらに政党名の投票に限られる衆院比例と、候補者名でも政党名でも投票できる参院比例を同時に行うのは紛らわしく、有権者にとって親切とは言えませんね。衆参同日選で一挙に大きな勢力を握る誘惑に駆られる気持ちもわかりますが、そこには大きなリスクが潜んでおり、決してお得でない。閣僚の不穏当な発言が相次ぐ中で大勝負に出たら、衆院選も「お灸の一票」になりかねない。
――安倍総理に苦言を呈しますか。
山口 苦言なんか申しませんが、要所要所で確かなサインを送っています。自民党と連立を組んで13年、我々には知恵とノウハウ、阿吽の呼吸があります。