バックナンバー 2015年 11月

大学2年生の終わり近くの19歳でした。東京で出会った空手(日本空手道身学館:本部群馬県)です。岡山へ帰って支部を作るのが夢でしたが、岡山で夢を叶えて25年になります。現在、58歳ですから、空手と出会って40年近くになります。連休に、久しぶりに選手を連れて大会に参加しました。40年間変わらぬ情熱を保ち続けておられる本部の皆さんに強い感動を覚えます。中学生の選手は健闘しました。私はと言えば、慣れぬ型審判、組手の審判で汗(冷や汗)をかかせてもらいました
一人の子ども、一人の人に全力で励ましを送ること。これからも続けてまいりたいと思います。

岡山に凄い方がいるのです。
ぜひ皆様に知っていただきたいのです。
阪井ひとみさん(通称 阪井のおばちゃん)
  阪井土地開発株式会社 代表取締役
  岡山県精神障害者家族会連合会常任理事
  NPOおかやまUFE副理事
  NPOおかやま入居支援センター理事
  平成26年 NPO精神障害者支援機構支援者部門「リリー賞」受賞
  平成27年 シチズンホールディングス「シチズン オブ ザ イヤー」       受賞
 自社の管理物件1000戸のうち、半分は精神障害者や身寄りのない人たちなど、何らかの支援を必要としているであろう方々が暮らしています。
 阪井さんに出会ってから、様々な事例に接してから強く感じていることがあります。社会の「セーフティーネット」という言葉があります。
ずっと思っていました。セーフティーネットは行政が担っているから大丈夫と。違っていました。真に支援が必要とされる人々に、真に必要な支援が届いていないケースが多いということです。行政が絡んでいても、ダメなケースもあります。そこを、ぐっと支えているのは民間でした。DVサポートなども同様と聞きます。民間がリスクを取って、支援に奔走する姿は、例えようがありません。ただただ感動です。
 今日は、阪井さんが開設なさった精神障害の歴史を紹介する資料館「カイロス」(岡山市北区岩田町)へはじめてお邪魔しました。(10月15日の山陽新聞で詳しく紹介されています)
 カレー屋さんを併設しています。とてもおいしいカレー(450円)でした。 この建物は、元々、病院の付添婦の寮であったと聞きますが、歴史を感じます。阪井さんは、有効に活用する方法を考えておられたようですが、資料館としての活用を思い立ったとのことでした。おそらく、全国でも珍しいと思われます。
 以下、阪井さんとの会話(要旨)ですが、11/2今日の感動です。
 「なぜカレーなのか?
 昔は、カレーを食べる意味があった。栄養を補給する。日曜日には家族全員が揃って食べる。ご近所からいただいた野菜も、何でも入れる。モノを大切にする思想があった。だからカレーにした。100均人生が広がっていないか。使い捨てが気にならない。本来、安いからでなく、必要だから買うのでしょう。モノを大切にすることを忘れている。企業・団体が、人を磨く、育てることをやめたら、人間も使い捨てになってしまう。家族も同じ。」
 ご自身が、何百何千という事例と向き合ってきた言葉は重たいです。

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岡山市 田尻祐二
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