ペットの同行避難訓練について
◆13番(山本みちよ君)
次に、ペットの同行避難訓練について伺う。
このことについても、今まで何度か一般質問で取り上げてきた。その結果、平成24年8月6日には、立川市と東京都獣医師会多摩西支部での災害時における動物救護活動に関する協定が締結され、ペットとの避難行動の環境整備といったものが一歩進んだ。その後も、各地域などの防災訓練の会場を見ると、獣医師会の先生方の御協力でブースが設けられ、チラシの配布やICチップの周知などが行われてきた。
ことし、9月4日に松中小学校で開催されました平成28年立川市総合防災訓練では、ペットの同行避難の模擬受付場所で実際に用紙を記入されている姿もあった。少しずつ実践的になったのかなと感じている。
次は、実際にペットと一緒に避難場所まで行くといった訓練が実施できる段階なのかなと思うが、現状はどうか。
◎市民生活部長(渡辺晶彦君)
ペットの避難訓練は、平成27年度に富士見町支部訓練で実施しました。その内容としては、避難所運営マニュアルに定めるペットの飼育場所、通常校庭の脇のところになるんですが、そこにテントを設営し、ケージ等の配置や参加者への啓発というものを行いました。また、平成28年10月の富士見町支部訓練では、初めて実際に住民にペットも訓練に同行してもらい、同様の訓練を行ったところでございます。今後も、地域の支部訓練に広げていけるよう支援してまいりたいというふうに考えております。
◆13番(山本みちよ君)
このペットの同行避難について、課題としては、実は理想と現実のギャップ、これをどのように埋めるかということがあると言われている。これは、ペットを家族のように思っている人にとっては、なくてはならない同行避難でも、一方で、動物の苦手な人やアレルギーなど健康被害を受けてしまう、こうした人も現実はおられる。こうした方たちの理解もいただく、これが非常に難しい課題になっていくのではないかと考える。
こうしたギャップを乗り越えるためには、平時にできることをやっておく必要がある。まずは、飼い主がペットのしつけや狂犬病の予防接種をきちんと受けておく、または日ごろからゲージにならしておくといった基本的なことや、環境整備としては避難所開設、今、体育館の脇のほうということでおっしゃっていましたけれども、風向きとかいろんなことも出てくるのではないか。こうしたスペースの設置など、また、ある面で言えば、障害のある方をサポートするような盲導犬や介助犬の対応、こういったことも想定には入っていくのか。
以前に一度、ペットの飼い主向けのセミナー、これ開催していただいたと記憶しているが、その後、こうしたセミナーは進んでいるのか、この周知の状況について、今後の取り組みとあわせて伺う。
◎環境下水道部長(大野茂君)
ペットの同行避難のために、ペットの飼い主が日ごろから行うべき備えや責務についての周知、啓発につきましては、まず、第一に、狂犬病予防注射集団接種の際に、啓発用のチラシを配布しております。また、地域猫活動のときに学習会を催すんですけれども、そのときに意識向上を図るような形で、日ごろからの心構え、備えを講習としてやったことがございます。今後につきましては、現行の取り組みを継続するとともに、動物病院やペットショップなど、周知啓発活動への協力を依頼することや防災訓練時の啓発などを通じて、さらなる周知につながるように工夫していきたいと考えております。
◆13番(山本みちよ君)
また、今後とも、こうしたギャップを埋めることができるような体制づくりに向けての御努力をお願いしたい。