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立川市 山本美智代
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地域包括ケアシステムについて

  • 地域包括ケアシステムについて

◆13番(山本みちよ君)


 

住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりについて伺う。

 

少子高齢化の新たな時代に向かう今、2025年の地域包括ケアシステムの構築へと具体的な取り組みが進み始めている。立川市においても、医療、介護などと地域の連携構築のために、在宅医療・介護連携推進協議会にて3師会を初め、社協、そして介護現場など、多くの専門分野の皆さんが協議をし、課題整理をしていただいている。今後、さらに地域包括ケアシステムの構築が加速度的に進んでいくものと思う。

 

このたび、東京都で発行した、この『住み慣れたまちでいつまでも』の冊子の中でも、各専門分野の役割がわかりやすく明示されており、こうしたものも通していかに市民への周知・理解を図れるか、このことが地域包括ケアシステム成功への鍵となっていく。私も在宅医療・介護連携推進協議会を傍聴し、まさに医療介護の現場からの御意見また提言は大きなヒントになると感じている。

 

先日の協議会の席上でも、この地域包括ケアシステムについての相談窓口やその周知をどうしていくのかといった具体的な課題も上がっていた。一方、もう一面で考えると、このシステムが有効に機能するためには、緩やかな見守りも含め、地域の市民一人一人の理解や協力が不可欠である。これからの10年間、地域包括ケアシステムを周知するだけではなく、今から着実に、地域で可能な限り生活を送る人を支えるという、この意義や意味を理解していただく必要があると考える。

 

先日、NHKで地域づくりアーカイブの特集、『無縁から創縁』、縁を創る、という番組が放映された。全国から大阪の豊中市と、昨年、厚生産業委員会で視察した富山型デイホーム「にぎやか」の皆さん、そして我が立川市の大山団地自治会の皆さんの日常生活が紹介された。

 

現実的には大変なこともたくさんあるが、地域の中でその人らしく生活を送れること、その人の居場所があるということの安心感、安定感が画面を通して、その笑顔にあらわれていた。このありのままで受け入れてくれる場所があるということは、当たり前のようであって、実に難しいものでもある。支える側の覚悟も必要になっていく。
専門職の皆さんの知恵と経験を持ち寄ってつくられるシステムと同時に、地域に住む住民の意識に浸透していくような、そんな努力を続けることで、地域包括ケアシステムが機能し、定着していくのではないか。

 

そこでお伺う。地域包括ケアシステムの土台ともなる住民同士の支え合いということについて、立川市としてはどのような将来像を考えておられるのか、見解をお伺いする。

 

◎市長(清水庄平君)


 

まず、地域包括ケアシステムについてであります。

 

地域包括ケアシステムの構築は、医療、介護、予防、生活支援、住まいが地域の中で一体的に提供される体制を整備することとしております。

 

本市では、六つの日常生活圏域を設定しており、その圏域を中心に一体的な提供がなされる体制を目指しております。その際には、自治会や老人会などの地域のつながりを維持・発展させることを基本にすることが重要であると考えています。そのような地域づくりを醸成させた上で、さまざまなシステムが有効的に機能する地域となることが目指す将来像であると考えております。

 

◆13番(山本みちよ君)


 

まず、地域包括ケアシステム将来像について、地域ぐるみのそういった支援体制が必要だという、立川市の将来としては、それを目指すということで御答弁いただいた。

 

この地域ぐるみの支援をつくり上げていくには、人間関係を築かなくては成立しない。そのためには、顔見知りになるとか、また交流を深めることのできる地域の拠点、居場所の整備の必要があると考える。

 

そこで、伺うが、立川市の考える地域包括ケアシステムの構築に向けた地域拠点とはどういうものなのか、整備の必要性についての考えを伺う。

 

◎保健医療担当部長(横塚友子君)


 

地域拠点の整備につきましてでございますが、行政主導により圏域ごとに地域拠点を整備し、その拠点を中心に支援をしていく、あるいは地域拠点を居場所の一つとして高齢者の活動支援をすることは、今後の高齢者の増加により対応が難しい状況となることが想定されます。

 

今後は、住民みずからが地域づくりの視点を持ち、地域のつながりをつくっていく過程において、地域でのさまざまな工夫による拠点づくりを側面から支援することを目指してまいります。そのためには、生活支援コーディネーターなどの活動が一層重要になっていくものと考えております。