【議事録】R06第4回定例会


 
【もくじ】
​本会議・一般質問(令和6年12月3日)
​本会議・議案審議(令和6年12月6日)

※文教委員会、議会運営委員会での発言は省略します。立川市議会ホームページの会議録検索システムでご覧いただくことができます。
 



 

本会議・一般質問(令和6年12月3日)

 
◆12番(瀬順弘君) おはようございます。公明党の瀬順弘です。
 それでは、通告に従って一般質問を行います。
 まず、大項目の1点目、今後の図書館について。
 本年6月27日の総合教育会議の閉会後、市長及び副市長より、社会教育機関等に関する事務の市長部局への移管についての案の説明が教育委員会にされました。
 その後、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、社会教育機関等に関する事務を市長が管理し、執行することについて、教育委員会の意見を聞かなければならないことから、7月4日付で市長から教育委員会に対し、意見聴取についての文書が発出されました。
 これを受け、教育委員会は、7月12日の第13回教育委員会定例会で効果や留意事項などについて協議、7月25日の第14回教育委員会定例会では、意見聴取についての回答案に基づき協議が行われ、意見がまとまったことから、7月26日付で意見聴取への回答文書を市長宛てに送付されました。
 また、法で定められた教育委員会への意見聴取のほか、関係者に理解をいただくため、生涯学習推進審議会、文化財保護審議会、図書館協議会に直接、市長、副市長らが赴き、趣旨を説明し、意見交換を行ったとも承知をしております。
 その後、本年第3回市議会定例会での一般質問の答弁の中で、市長は、教育委員会の中では一定の不安感がある。各会派への説明において議員からも意見をいただいた、こういったことを踏まえ、熟慮に熟慮を重ねた結果として、移管を検討していた社会教育機関のうち、生涯学習については令和7年度の移管を断念され、図書館のみ移管したいとされました。
 私たち公明党のところにも、関係団体、市民の方々からお声、また御意見などが寄せられ、その多くは、図書館の市長部局移管についても様々な懸念がある、慎重に検討すべきというものでありました。これらの声を踏まえ、会派としても協議を重ね、第3回定例会文教委員会では、公明党の委員から多岐にわたって質問をさせていただいた上で、11月11日に市長へ移管について再考を求める要望書を提出させていただきました。
 さきの議員にも既に答弁されておりますけれども、改めて図書館の市長部局移管について、現段階でどのようにお考えか、お示しいただきたいと思います。
 次に、大項目2点目、防災の取り組みについて。
 先月、公明党会派で、福島市の災害対策オペレーションシステムについて視察をしてまいりました。様々な災害に迅速かつ正確に対応するため、気象情報の収集から被害情報の把握、そして避難情報の発令まで一元的に行うシステムが運用されていました。
 このシステムは、令和3年5月に導入され、導入当初の機能としては、一つ、気象情報等の自動収集、二つ目に地図情報・GISを利用した気象情報・被害情報の一覧表示、三つ目に避難情報の発令判断支援、四つ目に避難情報を複数メディアに一括送信などでありました。
 その後、令和5年にはウェザーニュースの情報連携、情報発信において楽天モバイルへの緊急速報メールの追加、登録制のメール、防災Webの多言語化及びやさしい日本語に対応、河川水位予測システムの機能を追加されました。令和6年には、市公式LINEを活用した情報収集やSNS情報の自動収集システムなどの機能が追加されました。
 情報収集、情報の表示、避難指示、情報発信など、一元的に管理・把握・実施ができ、情報の共有がスピーディーになるなど、大変有効なシステムであると感じました。
 このように、防災におけるDX化を進めることで、行政の対応や支援が迅速、正確に行われ、市民の生命と財産を災害から守ることに直結するものであると考えます。
 立川市においては、このような災害対策のオペレーションシステムは導入されているのかどうか、お示しください。
 大項目3点目、文化芸術の振興について。
 国の文化芸術振興基本法の前文には、
   文化芸術を創造し、享受し、文化的な環境の中で生きる喜びを見出すことは、人々の変わらない願いである。また、文化芸術は、人々の創造性をはぐくみ、その表現力を高めるとともに、人々の心のつながりや相互に理解し尊重し合う土壌を提供し、多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成するものであり、世界の平和に寄与するものである。
--少し省略をいたします。
   我々は、このような文化芸術の役割が今後においても変わることなく、心豊かな活力ある社会の形成にとって極めて重要な意義を持ち続けると確信する。
--略します。
   我が国の文化芸術の振興を図るためには、文化芸術活動を行う者の自主性を尊重することを旨としつつ、文化芸術を国民の身近なものとし、それを尊重し大切にするよう包括的に施策を推進していくことが不可欠である。
--とあります。
 また、立川市文化芸術のまちづくり条例の前文には、
   文化が生活に潤いと豊かさをもたらし、地域社会の健全な発展にかけがえのないものであることを認識します。(中略)交流と連携を基調に文化とやさしさのあるまちづくりを推進することによって、市民生活の向上と文化都市立川の形成を目指すとともに、新たな立川文化の創造を図ることを決意し、この条例を制定します。
--と書かれています。
 私は、このような思いで、これまでも文化芸術振興について様々な角度、視点で質問をしてまいりました。今回は、行政の文化振興における基本的な考え方や具体的な取組などについて伺いたいと思います。
 まず、行政が行う文化振興の役割の一つは、市民の誰もが文化芸術を鑑賞、参加、創造できる環境を整備することであると考えますが、その重要性について市はどのように認識されているのか、お伺いいたします。
 また、そのような環境、機会をどのように提供しているのか、現状をお示しください。
 以降、一問一答でお伺いいたします。

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○議長(福島正美君) 市長。

◎市長(酒井大史君) 瀬順弘議員の一般質問にお答えをいたします。
 まず、社会教育機関等に関する事務の管理・執行に関してのお尋ねでございますが、先日のわたなべ議員の一般質問にもお答えしたとおり、令和7年度からの組織体制においては、図書館の市長部局への移管は行わず、現状のとおり、教育委員会へ残置してまいりたいと考えております。
 次に、防災DXについての御質問でございます。
 現在、本市単独では、災害時の様々な情報を一元的に管理、把握し、災害対応を支援するオペレーションシステムは導入しておりません。
 近年、全国各地で災害が発生している状況の中、市民の生命と財産を守るためには、災害時の状況把握、意思決定、応急対応の指示等は、迅速かつ正確に行う必要があると考えており、現状では、個々のシステムの運用と連携により、適切な災害対応に努めてまいりたいと考えているところでございます。
 次に、文化芸術についてでございますが、文化芸術には、人々の心を豊かにし、様々な人たちを結びつけ、まちを活気づける力があると考えております。また、文化芸術活動は子どもたちの情操を豊かにし、若者たちの社会におけるコミュニティ形成のきっかけとなるなど、市民が豊かに安心した生活を送る上で大切なものと認識をいたしております。
 これを具現化するため、たましんRISURUホールをはじめ、市内各所にある文化的施設を活用し、市民の身近な場所で質の高い文化芸術事業を展開することで、市民の誰もが文化芸術を鑑賞する機会を提供しているところです。
 また、障害の有無、性別、年齢等の差別なく、誰もが文化芸術活動に参加する機会を創出するとともに、市民自ら企画し創造する、さらに発信をしていく事業を支援しているところでございます。
 なお、特に文化芸術を今後広めていくためには、子どもたちに対して、いかに文化に触れる機会や文化に参加をする、そういったチャンスを広げていくことが、立川市としての文化芸術を深化をさせていく上での、以前、議員からも御指摘をいただいた、文化の頂を高くするには裾野を広くしていくと、その裾野を広くしていくところには、やはり未来を担う子どもたち、次世代を担う子どもたちへの支援、あるいは機会の提供といったものが大切になってくるのではないかというふうに私個人としては考えているところでございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。それでは、一問一答でお伺いをしていきたいと思います。
 まず、今後の図書館についてということで、市長部局への移管に関してというところです。
 今御答弁いただきまして、令和7年度は教育委員会に残置をするというようなことで御答弁いただきました。
 前回定例会の中では、生涯学習、文化財についてはということで、図書館は、その時点では移管をされたいという思いだったと思いますけれども、今回、移管を断念されたということで、その理由についてお聞かせいただきたいと思います。

○議長(福島正美君) 市長。

◎市長(酒井大史君) 9月の定例会の時点においては、当時、法定協議会である図書館協議会の皆様方からは、特段、反対の意見といったものは耳にいたしませんでした。
 その中では若干、人員の問題であるとか、あるいは予算等の問題については、しっかりと配慮をしてほしいという、そういった御意見がございましたけれども、それ以外には、図書館のいろいろな可能性について御意見等をいただくという状況でございましたので、図書館のみを移管をするという形で、他の二つの法定協議会からは、ネガティブな不安を抱く声がございましたので、当時申し上げたと思いますけれども、嫌なものを無理やり移管をするつもりはないということが基本でございますので、そういった対応を取らさせていただきました。
 しかしながら、この間、ちょっと数か月の間で、市長への手紙として図書館に関連する団体から、移管の見送りを求める意見をいただいたということもあり、また図書館協議会の中でも、若干、当時と話が少し違うなというふうに、その内容については、私の中ではなぜかなというちょっと疑問はあるわけですけれども、そういったお話を伺うにつけ、現状の教育委員会で残置をしていくことに今回はしようということで、令和7年度の組織改正案を11月7日に庁議で正式に決定をしたというのが経緯でございます。
 ただ、若干付言をさせていただきますと、いただいた御意見をいろいろと拝読をさせていただく中で、何か少し、既得権益を守りたいがごとくのような印象を受けざるを得ないような、そういった御指摘があったり、あるいは私の希望としては、教育委員会にあるからこそ、さらにこんなこともできるのではないかといった、そういった建設的な前向きな御意見等をいただけたら、もっとよかったのになという形で、若干、御意見等を拝読をしている中では、少し残念な思いもございますけれども、それはそれとして、今回、そのような御不安な声というものに私も真摯に対応していきたいということで、今回の判断に至った次第でございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
 今回、移管を考えられた理由の一つが、学校には様々な課題、特に今の社会的なことを含めた大きな課題があるということで、当初、生涯学習、図書館を切り分けて学校教育に専念してもらいたいというようなことも、理由の一つであったかと思います。
 今、図書館についても移管しないという結論をされたわけでありますが、学校現場が抱える課題というのは当然認識をされ、その解決の手法の一つとしてこのような考えを持たれたんだと思いますので、今回移管をしないということであっても、その課題については、やっぱりしっかりと取り組んでいかないといけないというようなところだと思います。そのあたりについてのお考え、お聞かせいただけますか。

○議長(福島正美君) 市長。

◎市長(酒井大史君) 現在、第5次長期総合計画を策定をしているところでございますが、その過程においても、教育をめぐる課題は非常に山積をしているものと認識をいたしております。そのため、教育委員会との総合教育会議の場においても、逐次問題の共有を行ってきているところでございます。
 教育に関する課題につきましては、第一義的には、教育委員会で課題解決に向けた施策が着実に実施されるものと認識をしておりますが、未来の子どもたちにとって最善の成果につながることや、市政全体の課題で効果的に実施すべき事業については、引き続き教育委員会と連携した中で進めてまいりたいと思っております。
 特に、私が考えていた問題、今、学校の中で、不登校の問題や、あるいは議会でも御指摘をいただいているヤングケアラーの問題など、なかなか学校現場の中でそれらの課題に対応し切れているのかどうなのかといった、そういった若干心配の面がありました。そういった部分について、教育委員会として、特にヤングケアラー等の問題については、子どもたちと接している機会が一番多い学校の中で、その端緒を見つけていただき、そこで、全て学校で解決をしろということではなくて、端緒を見つけていただければ、市長部局の中のしかるべき機関で、あとはしっかりと後の対応というものは受け取って対応していくなど、教育委員会との連携という部分は、子どもたちの教育の機会や学びの機会というものをしっかりと確保していく上では、市長部局が支えていく、お手伝いをしていける部分というのは十二分にあると思いますので、今後、このような市長部局への移管ということは、今回は見送りをさせていただきましたが、教育委員会には、より子どもたちに向いた教育環境の提供に注力をしていただけるように、市長部局としても応援をしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
 市長部局、様々なところと連携をして、課題解決をやっていきたいということだったと思いますので、それは組織として移管はされないということではありますけれども、ぜひそのあたりの連携は、せっかく総合教育会議ということで、そのような場もございますので、市長部局としてぜひ様々な面で御尽力、支援をお願いしたいと思いますし、また教育委員会のほうでも、今回提起された課題というのは、もちろん従来把握、承知をされているところだと思いますけれども、ぜひこの課題解決について、なお一層の取組をお願いしたいと思います。
 次に、市長部局へ移管をする提案の中で、幾つか具体的な取組を提示されたと思います。
 例えば、図書館等で食料の寄附を受けて、フードロスの削減や生活困窮者の支援というようなこともございましたし、またアール・ブリュット絵画の展示の場というような提案もあって、五つほど、多分具体例を出されたかと思います。
 一つ一つについては、とても大事なことだったり、そういう場ができるといいなというようなことも、その中にはもちろんあるわけですけれども、今回、市長部局に移管はしないということでありますけれども、それぞれの資源を活用してできること、これはまさに連携をしっかり進めていければ、もしかしたら今の体制でもできることがあるのではないかなというふうにも考えますが、これら例示されたような事業について、今後どのように考えていかれるのかお示しいただきたいと思います。

○議長(福島正美君) 総合政策部長。

◎総合政策部長(大塚正也君) 今回、一例としてお示しをいたしました具体事例につきましては、社会教育機関等の市長部局への移管を前提としてお示ししたものでございます。
 また、本年7月26日付でいただきました「社会教育機関等に関する事務の管理・執行についての意見聴取について」の御回答のほか、その他関連団体からいただきました御意見の中には、これらの事例についても御懸念を抱かれている点もございました。そのため、残念ながら現時点におきましては、教育委員会の施設を活用しての実施の予定は今のところございません。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。意見が出された内容なんかも、私もいろいろとお聞きをしたりしておりますので、確かにこれらのことについての懸念も出ていたかと思います。
 ただ、例えば環境や体制や、もろもろがそろえばできそうなことというのも、もちろんあるんだと思いますし、これらも今、市の一つの取組として重要なことであるからこそ、今回、一つの具体策としての提案をしていただいたと思いますので、そういった意味では、今後、連携を深めていく中で、環境や体制が整うのであれば、そういうところも一つ考えとしては進めていただいてもいいのかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
 次いで、すみません、ちょっと話を戻しますと、図書館協議会のほうからは、御説明に行かれた際に、おおむね賛成の御意見が多かったというようなお話もされておりました。特に懸念もないのかなということで、進めていくお考えを持たれてきたんだと思いますが、先ほどの御答弁の中で、その後、いろんな御意見をいただいたということで、改めてお考えをされたというようなことだと思います。
 先ほど市長から、いろんな思いのところも含めて御答弁をいただきました。我々としては、図書館の関係のボランティアされているような方から、彼らの立場での受け止めというところも、どういう受け止めをしてこういう経緯になったのかというようなお話も一部お聞きをしておりますし、10月18日の図書館協議会でも様々、長い議論がされたというふうにも伺っております。
 市長の言われること、それからそういったボランティア、関係団体の方がおっしゃること、両方のお話を聞いて率直に感じたのは、なかなかお互いの思いが通じていなかったのかなというところだと思います。非常にそういう意味では、課題意識、問題意識を持って提案をされている。一方、受け止めた側にとっては、彼らにとっても課題、問題意識を彼らなりに持っている。そこがなかなかちょっと短時間の中でうまく収まっていかなかったのかなというような気は、我々は感じたところであります。そういった意味で、会派として市長のほうに要望書を出させていただいたという経緯になります。
 簡単に言うと見解の相違といいますか、そういったところがあったのかなということを考えると、お互い丁寧に説明をされたと思いますし、感じたことを率直にぶつけられたと思いますので、そこの時点では、もう少し話がうまく進んでいくような形で進んでいくとよかったのかなというふうに感じているところであります。
 今、結論を最初にお示しいただきましたとおり、来年の4月、組織改正の中では、既に今、組織条例の改正案も議案として提出をしていただいていますので、そういった意味では、来年4月の移管というのは断念されたということでありますが、今後、この件について改めて検討していくのかどうか、何かお考えがありましたらお示しください。

○議長(福島正美君) 市長。

◎市長(酒井大史君) 今回の社会教育機関等の市長部局への移管については、第5次長期総合計画で示す10年後の未来ビジョン、「魅力咲きほこり つどい華やぐまち 立川 ~新風を吹き込み、美風を守る~」を目指した中で、分野ごとの政策を効果的に進めるため、市の持つ資源を最適化していく必要性から、組織の再構築を検討してきたという経緯がございます。
 しかしながら、既に御答弁をしているとおり、社会教育機関等の教育委員会への存置を決めましたので、教育委員会での自主的な取組に大いに今後期待をし、少なくとも本計画期間中の移管というものを私からは申し上げるつもりはございません。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
 今、教育委員会としての図書館の自主的なさらなる取組を期待しということで御答弁もいただきました。
 小項目の2番目の運営のところに入っていきたいと思いますけれども、この間、私どもがいただいてきた図書館のボランティアや関係団体の方からの意見の中では、この移管のことと併せて、やはり図書館の運営のことについても様々な御意見を頂戴をしてまいりました。
 例えば人的な、人材の拡充といいますか、長く図書館運営に携わって、専門知識と豊かな経験を持つ図書館司書をしっかりと育成してもらいたいとか、正規職員として司書をぜひ採用してほしいとか、様々なお声をいただいております。
 まず人材ですね、こういった点で今御認識といいますか、これから図書館としてどう取り組むべきかというようなお考えがありましたら、お示しいただきたいと思います。

○議長(福島正美君) 教育部長。

◎教育部長(齋藤真志君) 図書館における人材の現状と今後の方向性でございますが、図書館サービスを支える柱として、サービスを提供する職員を育成し、スキルの向上を図ることが不可欠だと考えております。
 現在、専門性の高い職員を育成するため、各種スキルアップ研修の受講や展示会等への参加を積極的に行っております。また、図書館職員のノウハウや技術の着実な伝承、引継ぎも人材育成の中で実施していく必要があると認識しております。
 司書資格のある職員については、中央図書館に配置されている市職員の司書資格保有率は約63%、地区図書館を運営する指定管理者職員では約80%となっております。司書職としての正規職員採用は検討しておりませんが、市職員の司書を養成する取組として、毎年、司書講習に職員を派遣しております。なお、月給制の会計年度任用職員については、現在、司書資格を採用の要件としておるところでございます。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。研修とか、またノウハウ等の伝承もしっかりと取り組んでいるということだったと思います。
 正規の職員の方が恐らく人数としては一番多いと思います、今、図書館で働かれている方。月給制、また再任用の方もいらっしゃると思いますが、正規職員が一番人数が多いんだと思いますけれども、そういう意味では、正規の職員の方、何年かするとやはり異動されていく、そういった部分でノウハウなどの伝承ということだったとは思いますけれども、ずっと長年関わっていらっしゃる方から見て、そのあたりをさらに強化してもらいたいと、充実してもらいたいという御意見ですので、そのあたりはまた、恐らくいろんなところでそういった方々との接点もあるかと思いますので、いろいろとお話も聞いていただきながら、どういう形でやっていくのが市民と共につくっていく図書館になっていくのか、考えながら進めていただきたいと思います。
 それから、もう一点お話が出ていたのは、人材のことと併せて、やはり図書館サービスをいかに拡充、充実をさせていくかということで、例えばレファレンス機能の向上であったりとか、また若い方にもっと図書館を使っていただけるような形にしていくほうがいいんじゃないかというような御意見もございました。この図書館サービスという点で今お考えのこととかありましたら、お示しください。

○議長(福島正美君) 教育部長。

◎教育部長(齋藤真志君) 現在、第3次図書館基本計画や第4次子ども読書活動推進計画に基づき、各種図書館サービスを実施しております。
 近年の取組では、たちかわ電子図書館を開設し、小中学校に学校利用カードを配布したことで、小中学生の利用が拡大したところでございます。また、レファレンスサービスの利用案内については、SNSも活用し、積極的な情報発信等を実施しております。
 今後、令和7年度から始まる第4次図書館基本計画、第5次子ども読書活動推進計画の策定を進める中で、各種図書館サービスについて具体的に取り組む事項を検討してまいります。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。現在での取組やこれからの方向性というのを、特にこれからの方向性については、計画づくりの中で具体化されていくんだと思いますけれども、今回、こういう形で出てきたお声なども踏まえて、場合によっては教育委員会のほうから市長部局のほうに、こういった連携をもっともっとやっていきたいとか、そういう提案も含めてぜひ、それぞれが連携した中で、やはり市民の利便性やニーズに応えていくための取組にしていかなければならないわけでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、大項目2点目、防災の取り組みについてお伺いをいたします。
 まず、災害支援、オペレーションシステムというのは、統合的なシステムとしては、今、立川市では導入していないということでございました。こういったシステムがあるということは御存じだと思いますけれども、こういった一元的なオペレーションシステムの必要性とか重要性とか、そういったところで御認識があればお示しください。

○議長(福島正美君) 市民生活部長。

◎市民生活部長(太田弘幸君) 災害対応のためのオペレーションシステムにつきましては、災害対策本部の意思決定等を支援し、迅速な災害対応につながるため、有効であると考えております。
 本市におきましては、東京都が都内自治体や防災関係機関に配備している東京都災害情報システム、DISの運用を中心に、震度や気象情報の収集、管理のほか、被害情報や避難所の運営状況の管理等を行っているため、本市単独でオペレーションシステムを導入する必要性は低いと考えておりますが、システムの技術的な進展が見込まれるため、今後も情報収集は行ってまいりたいと考えております。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。東京都の提供するDISの中で、必要な情報をある程度そこの中で管理できているというような御答弁だったと思います。そこから、都のシステムですと、立川市はこういうことをやりたいけどと言ってもなかなか、東京都全体が統一的に使っていると、立川のためだけに機能を追加してもらうとかというのもなかなか難しいのかもしれませんけれども、そこはそれら含めて、また情報の発信についても、今、一元的に発信できるシステムにはなっているかと思いますけれども、そのあたりの連携ですね、こっちのシステムで見ながらこっちのシステムを動かしているというような現状ではあるかと思いますので、そのあたりはうまく連携していけるような、今のところは多分人のスキルになってくるんだと思いますので、様々訓練なんかもされているかと思いますけれども、市民の命を守るために、ぜひ引き続きの研究といいますか、そういうところはお願いしたいと思います。
 次に、小項目の防災行政無線についてお伺いをしたいと思いますが、災害情報とか避難の情報というのを市民に伝達するために、防災行政無線がありますし、立川市では、そのほかに見守りメールや、今、市の公式LINE、またX、旧ツイッターですね、また携帯のエリアメールとか、NHKのデータ放送とか、様々な媒体、用意をしていただいていると思います。
 その中で、なかなかそういったほかのツールをうまく使えないとか、使い方が分からないとか、その情報をどうやって見ればいいのか分からないと、そういう方が一定数いらっしゃって、やはり防災行政無線の情報を欲しいというような方もまだまだいらっしゃると思います。
 防災無線というのは、これまでも私も何度か取り上げてきましたけれども、雨風が強いときや、また今、気密性の高いマンションなんかは、なかなか外の音が聞こえづらくて、私の家も窓を閉めていると全く何も聞こえません。見守りメールとかLINEも登録していますから、情報はちゃんと来ますけれども、防災無線しか情報源がないよという方にとっては、なかなかそういった情報が入ってこないというようなことであるかと思います。
 先日訪問した福島市では、防災無線の戸別受信機ですね、ラジオみたいな感じで、家に置いていて防災無線の放送が聞けると、自動起動してちゃんと放送がかかるというような戸別受信機を、例えば町会長だったり民生委員だったり、あと小中学校、それから福祉施設、あと避難所、避難施設、こういったところに貸与をしているというような形で、しっかり漏れのないようにというような取組をされておりました。
 立川市においても、例えば河川の氾濫想定区域だったり土砂災害警戒区域というような、そういったエリアを、区域を指定して限定をして、そしてそこの中にいらっしゃる避難行動要支援者であったり要配慮施設等で、もし希望する方がいらっしゃれば、防災無線の戸別受信機を貸与するというようなこと、福島市と同じような取組ができないかなと思いますが、見解を伺います。

○議長(福島正美君) 市民生活部長。

◎市民生活部長(太田弘幸君) 災害時の情報伝達手段につきましては、令和元年東日本台風以降、防災行政無線の音声がより明確に聞こえるようスピーカー更新をしたほか、それぞれの情報伝達ツールの改善と多重化を行い、迅速で正確な情報発信に努めてまいりました。
 防災行政無線の戸別受信機の貸与につきましては、高齢者等に対し適切な避難行動を促す情報伝達手段の一つとして、必要性を研究してまいりたいと考えております。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。スピーカー、新しいものにしていただいて、音達シミュレーションなんかもして、市内全域、50デシベル以上伝達できるというようなものに変えていただいたと思いますけれども、それ以降も、やはり我々、まちにいて地域の方とお話ししていると、防災無線よく聞こえるようになったよというお声はあまり私は聞いたことないです。聞こえないよねとか、何か言っていたのかなとかという感じだと思います。何か鳴っているなと思えば、今、電話応答サービス、しかも二つの電話番号を取ってもらっていると思いますので、何か言っているなと思ったら電話で聞けなくもないですけれども、そもそも放送自体が鳴っているか鳴っていないかも分からないというような状況だと、その電話応答サービスも結局使えないわけですので、何か確実に届く方法がないかなと思っていますが、市民の方と話していて、私が肌感覚で感じるのは、防災無線、やっぱり聞こえないよと。では見守りメール登録していますかと聞くと、登録していますと。登録しているけど防災無線聞こえないんだよねと言う方がいらっしゃるんですね。
 要は、防災無線で流れている情報、特に避難の情報とか必要な情報というのは、当然見守りメールでも流れていると思いますし、今だとLINEでも流れていると思いますけれども、そういった媒体を持っている方でも、なぜか防災無線が一番正しい情報だと恐らく思っていらっしゃるのかなと思います。同じことが流れていますよ、防災無線よりも、気象情報とか含めるともっとたくさんの情報が見守りメールで流れているんですよと言うと、そうですか、じゃ防災無線聞こえなくても大丈夫ですねと、その時点で初めて納得された方も何人かいらっしゃいます。防災無線が一番速くて、一番正しくて、一番確実な情報が流れていると思っていらっしゃる方がまだたくさんいらっしゃるのかなと思います。
 そういったことを考えると、例えば防災無線に流す情報を見守りメールで流すときに、頭に「防災無線の放送内容です」とか書いておくと、防災無線聞こえなくても、防災無線で今流れたのこれだねということで、分かるのかなというふうに思います。定型の発信文書って、災害時のもの、多分たくさん作っていらっしゃると思うので、最初からそれを入れておけば、市民の方もそれで、今まで以上に安心感も得られると思いますし、防災無線が聞こえないという苦情も減るのかなというふうに思いますが、そういったことはいかがでしょうか。

○議長(福島正美君) 市民生活部長。

◎市民生活部長(太田弘幸君) 先ほどの防災行政無線のスピーカーなんですが、ソノコラムスピーカーというものらしいです。
 それで、今お話のありました、御提案のありましたことですが、現在、市では、防災行政無線で放送した内容は、見守りメール等でも同じ内容をお知らせしております。
 御提案いただきました内容につきましては、信頼の高い災害時の情報を市民に伝え、安心して災害に備える、あるいは災害対応できる手法の一つとして検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いいたします。
 では、小項目の3点目、トイレカーの導入について伺いたいと思います。
 これまでの大規模な災害で、必ず問題となってくるのがトイレですね。今、TBKと、トイレ、バス、キッチンということも言われますけれども、ずっとやはりトイレ問題があると。本年1月の能登半島地震のときも、私、向こうに住んでいる友人から来たのは、トイレが困る、水がないと、最初の頃はもうずっとそれでした。本当に切実な問題だなというふうに思います。
 避難所のトイレは、そもそも使用できるかどうかというところもありますし、仮設のトイレが来たとしても、なかなか衛生面、また環境面、洋式か和式か、様々な問題もあって使いづらいというような声もあって、このようなトイレ問題があるのかなというふうに思います。
 トイレにあまり行かないようにしたいがために、水分や食料の摂取を控えてしまうというようなことも起きますので、そこから血栓ができてエコノミークラス症候群になったりとか、低体温症になったりとか、様々健康面でも大きな問題になってくるというようなことがあるかと思います。
 私ども公明党は、照明や手洗い、また洋式便座で衛生的な自走式の仮設水洗トイレであるトイレカーの導入、これまでも市議会の中でも提案をしてきました。本年第1回定例会の一般質問で、大沢議員からは、こういったトイレカーの導入をしてはどうかというのと併せて、平時の活用も、導入する場合にはそういうことも考えて導入を考えてほしいというようなことを訴えましたし、第2回定例会では山本みちよ議員から、災害派遣トイレネットワークプロジェクトの御紹介や、また財源、クラウドファンディングなんかも、今、導入しているところは、多く活用されていると思いますが、そういった財源についての提案などもさせていただいてきました。
 このトイレカー、導入する自治体も増えてきているかと思います。この東京でも、多摩地域でも区部でも具体的な動きが今あるかと思いますけれども、ぜひ、増えてきているこういうときだからこそ、立川市としてもしっかりと導入をして、ネットワークをしっかりとつくって相互支援、そして、立川に万が一のときは外からしっかりと支援もしていただける、そんなためにもトイレカーの導入、していただきたいと改めて求めますが、見解を伺います。

○議長(福島正美君) 市民生活部長。

◎市民生活部長(太田弘幸君) トイレカーにつきましては、災害派遣トイレネットワークの団体からヒアリングを行ったところ、議員御紹介のとおり、現在、多くの自治体から問合せをいただいているとのことでした。
 今後、このトイレネットワークが拡大していった場合、自治体間の相互支援により、より効果的な被災者支援になってまいりますので、本市におきましても導入に向けて検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。導入に向けて検討ということで、当然お金も必要になってきますので、またその後の活用も含めて、併せてぜひ検討の中に入れていただきながら、進めていただければというふうに思います。
 先ほど御紹介したネットワークがあるわけですけれども、先日閣議決定された政府の総合経済対策の中では、防災対策についても盛り込まれていて、先ほど申し上げた、例えば食事であればキッチンカー、トイレであればトイレカー、トイレトレーラー、こういったものの相互支援のネットワーク支援の仕組み、こういったことを政府がもっと後押ししようというようなことが総合経済対策の中にも盛り込まれています。こういったこともこれからもっともっと後押しになっていくかと思いますので、ぜひ早期に実現できるように検討を進めていただければと思います。
 最後、3点目の文化芸術の振興についてお伺いをしたいと思います。
 市民の誰もが文化芸術に親しんでいく、そのような取組、いろいろと例示もしていただきましたし、先ほど市長の御答弁では、これからを担う子どもたちにしっかりと文化芸術に触れる、また参加する、そんな機会をもっともっとつくっていきたいという思いも頂戴をいたしました。
 様々な、そして誰もがという観点で、今回は小項目一つ目の文化芸術のアクセシビリティについてということで項目をつくらせていただきましたけれども、誰もが文化芸術に触れるためには、触れていくアクセシビリティをしっかりと向上させていかないといけないというのが大前提にあるかと思います。
 その一つが、例えば立川の文化芸術の一つの拠点と言えば、たましんRISURUホール、この施設に来て鑑賞したり参加をしたり、またそこで創造活動していく、そんな方が集っていく一つの拠点だと思いますけれども、例えば市民会館に来るまでという、そういった意味での障壁がないのか、アクセシビリティはどうなっているのか。例えば、道路に点字ブロックがきちんと整備されているのかとか、専用の駐車場、必要な方のための駐車場というものが整備をされているのかとか、そのあたり、市民会館までの道のりとしてアクセシビリティはどうなっているのかお示しください。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) JR立川駅南口から市民会館方面に向かいますすずらん通りや、多摩モノレール立川南駅から市民会館方面に向かう立川南通りには、御指摘のように点字ブロックが設置をされているところでございます。
 また、立川南通りやJR南武線西国立駅からのアクセスについては、車椅子御利用の方のために歩道幅が広くなっているところでございます。
 また、お車を御利用される場合でございます。子ども未来センターの有料駐車場への駐車を御案内しているところでございます。その際、有料駐車場利用料金につきましては、市民会館受付に障害者手帳を御提示をいただくことで、利用料金免除の取扱いを行っているというところでございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。様々な配慮がされているのかなと思いますが、あそこの有料駐車場は、障がい者の方専用のスペース、マークがついている区画が、たしか私の記憶では1区画あったのかなと思いますが、そこは専用で使われる場所ではないのかなと思っています。というのは、ゲート式なので、一定の台数が入ったら満車になる、出たらその分また入れるという形ですから、どうしても車でしか来れない、しかも事前に分かっている方であっても、例えば駐車場が待っていれば入れないというような状況だと思います。そういった意味では何か改善の方法があるのか、そういった部分でぜひ今後御検討いただければなというふうに思います。
 今、市民会館に来るまでのことをお聞きしましたけれども、市民会館に来てからのことでちょっとお伺いしたいと思います。
 会館の中での配慮といえば、例えば手すりがついているとか、会館の中に点字ブロックがあるのかどうかとか、場所によっては点字のフロア図が設置されているようなところがあったり、音声案内があったり、いろんな配慮の仕方とか配慮の工夫があるかと思いますけれども、今、市民会館の中でのそういった支援とか配慮というのはどういう形になっているでしょうか。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 市民会館内におけます配慮でございます。階段には手すりが、1階フロアにはエレベーターやフロア案内図などへ誘導するための点字ブロックがそれぞれ設置をされております。さらに、エレベーターには点字による案内があるところでございます。
 また、フロア案内図につきましては、点字や音声などでの御案内とはなってございませんが、館内受付に通じるインターホンにて受付スタッフと直接話すことができるほか、必要に応じたサポートを行っているところでございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。いろいろな支援といいますか、そういった配慮の中で、これまで特に何か苦情だとか、そういうのもないのかなというふうには思っていますので、市民会館にたどり着いた中で、お困りにならないような様々な配慮をされているということが分かりました。
 市民会館、大ホール、小ホールあるかと思いますが、そこの中に入ったときに、例えば車椅子用のスペースの確保であったり、またヒアリングループの設置であったりとか、また、親子で小さなお子さんが来たときに親子室みたいなのが、ホールでもあるところがあると思いますけれども、そのあたりの設備的な面での配慮、支援というのはどういったものがあるんでしょうか。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) ホール内のアクセシビリティについてのお尋ねでございます。
 大ホールは、車椅子14台分のスペースがあるほか、小ホールも脱着可能な座席スペースを使用することで、車椅子4台分を確保できる構造となっております。
 また、聴覚障害のおありになる方が鑑賞できる環境を提供するため、大ホール内には磁気ループにて集団補聴ができる設備があるほか、小ホールやサブホール等、他の諸室用には可搬型の磁気ループの機器がございます。
 なお、小さなお子様がいる御家族の方でも気軽に鑑賞していただける、議員御指摘の親子鑑賞室でございますけれども、現在、市民会館には用意はしてございません。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 様々な配慮の設備やスペースを取っていただいているのは分かりました。親子室がないというのも、今の構造上、新たにそれだけ造りましょうというわけにもいかないと思いますが、今後、そういった視点もぜひ入れておいていただけるといいかなというふうに思います。
 会館に来られた方、施設を借りている方もそうですし、そこにお客さんとして来る方、またチケットを買いに来る方とか、いろんな方が来場されるかと思います。
 今度は、会館の受付に来たところで、例えば障がいのある方とうまくコミュニケーション、そして来た方の目的を果たせるのかどうかというところでお聞きしたいんですが、例えばそういう障がいがある方の対応をしっかりとできるような研修を行っていたりとか、手話ができる職員がいるかどうかとか、また筆談の用具が用意されていて、すぐ使えるようになっているかどうかとか、そういった障がいのある方をお迎えする態勢というのはどうなっていますでしょうか。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 会館受付スタッフに関するお尋ねでございます。
 言語に障害のある方へ対応するため、ゆっくりはっきり話し、本人の意向を確認しながら筆談で対応しているところでございます。また、その他高齢者を含む障害のおありになる方への対応といたしまして、症状等を確認するとともに、その方に合った対応を心がけております。
 なお、様々な障害のおありになる方に適切な対応を図るため、市民会館受付スタッフは障害福祉課職員を講師に招いた研修を現在受けているところでございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。しっかりとお迎えしようという態勢をつくっていただいているのかなというふうに思います。そのあたり、ぜひ充実をさせていっていただきたいなと思います。
 あと、市や立川市地域文化振興財団が様々な催しをされているかと思いますけれども、例えばコンサートとか演劇に来た方にパンフレットとかプログラムとか配布をされると思いますけれども、そういったものが、例えば点字版があるのかとか、大きな字の拡大字版があるのかとか、音声コードがついているかどうかとか、様々な工夫の仕方というのはあるかと思いますので、ちょっと細々今日お聞きしませんけれども、来場された方がもっと親しめる、もっと理解できる、もっと楽しめる、何かそんな工夫というのも、今いろいろされているのかもしれませんけれども、今後そういったこともいろいろ調査研究をしていただきたいなと思います。
 今、障がい者の方のアクセシビリティというような、主にハード面のことをお聞きをしてきましたけれども、先ほど最初に市長御答弁いただいたように、子ども、そして障がいのある方、また高齢者、様々な方が文化芸術に参加とか創造していける、そんな機会というのは立川ではどういったところがあるんでしょうか。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 代表的なところで申し上げますと、昨年12月2日土曜日に開催され、世界を旅するワークショップをテーマとし、小学生から大人まで幅広い年齢の方が参加できる内容となっております、「たちかわワークショップフェスタ2023」がございます。その他、1月20日土曜日、21日日曜日に開催をし、手話通訳つきでの開催となっております「東京文化会館ミュージック・ワークショップin立川2024」がございます。
 さらに、障害のおありになる方に音楽を通して自己表現の場を提供する「春を呼ぶコンサート」でございますが、コロナ禍で中止になったものの、来年2月1日土曜日に開催予定となっております。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。様々な機会があるのかなと思いますが、市としてしっかりと、例えばターゲットをしっかりと設定した形で、この事業をこういう形で、こういう方に親しんでいただくとか、文化芸術の創造活動に一歩踏み込んでいただくとか、もっともっといろんな機会をぜひ考えて、つくり出していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 小項目の2点目、地下道アートについて、1点だけお伺いをします。
 今、立川駅の西側と東側に地下道があって、それぞれがアート化されていると思います。室内ではなくて屋外の空間ですので、時間がたてばこの後もどうなっていくのかなと、劣化していったりしないのかなというふうな気もしておりますが、これの管理というのはどのようにされているのかお示しください。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 平成31年3月に完成をいたしましたJR立川駅西地下道壁面アートにつきましては、業者に定期清掃を委託しまして、汚れ、破損、落書き等がある場合には洗浄、修復を行っているところでございます。
 また、昨年6月に完成をいたしました東地下道壁面アートでございますが、紫外線による劣化防止のためUVカットコーティングを行うなど、市民の財産であります作品の劣化防止に努めているところでございます。さらに、今後でございますが、西地下道壁面アートと同様の維持管理を検討してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。私も西地下道も東地下道もよく--よくというか、時々、西地下道はよく通ります。東地下道も時々通りますけれども、通るとやっぱり楽しくなるんですね。アートがあって明るい雰囲気にもなっているかと思いますので、ぜひこれ適切に維持していけるように、しっかりと御支援をお願いしたいと思います。
 以上で終わります。

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本会議・議案審議(令和6年12月6日)

 

議案第100号 立川市柴崎市民体育館中規模改修工事(電気設備)請負契約

 
◆12番(瀬順弘君) それでは、1点だけお伺いしたいと思います。
 柴崎市民体育館は、多摩川氾濫時の浸水想定区域になっていると思います。また、内水の際も、若干ではありますが、多分ハザードマップでいうと0.5メートル未満だとは思いますが、想定されるという区域にあるかと思います。特にその際、電気設備というのは、水に対して大変な被害が発生することも考えられますし、何かありましたら設備が駄目になると長期の休館にせざるを得ないというような状況も発生するかと思います。
 こういった中規模の改修工事なので、そのあたりでの浸水対策とか、そういったところを何か考慮されていらっしゃるのかお尋ねいたします。

○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。

◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 浸水対策ということでございます。
 立川市水害ハザードマップによりますと、議員御指摘のとおり、浸水の地域、大人でいいますと膝下のところということは承知をしてございます。
 現在ございます柴崎市民体育館は、体育施設のあり方方針の中でも申し上げておりますけれども、向こう10年間を想定をいたしまして、そこで市民の皆様が安心して安全に使っていただく、そのところを想定をして今回の改修工事に臨むということでございます。
 現在のところでございますけれども、確かに地下のところに機械がございまして、そこに水が入ってきますと、なかなか長期にわたって復旧が難しい形になろうかなというふうに思ってございます。
 現在そういう形でございますが、それをかさ上げ等々、新たなところを想定をしているのかとお尋ねをいただきますと、その部分の想定はしてはございません。ですが、御意見をいただきましたことから、今後は、もう契約は済んでおりますけれども、できる範囲内でどういう形ができるのか、事業者と話をしながら、協議をしながらその対策に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
 すみません、契約はまだ済んでございません。失礼いたしました。
 以上でございます。

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○議長(福島正美君) 瀬議員。

◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
 内水だと膝下ぐらいですが、多摩川の場合はここはかなりの深さになるかと思います。設計も前年度で終わっていて、今回、契約議案として出されているかと思いますので、ちょっとなかなか今からというのは難しい部分もあるのかもしれませんけれども、ぜひ、現状あるものを、例えばじゃ高いところに上げましょうとなると相当大変ですけども、今回、機器も全て更新をされるんだと思いますので、そういった意味では、置場を変えることで何とかならないのかとか、費用のこともありますし、先ほど、あり方方針で10年間、維持管理していきたいということだったので、その後どうなるのかというのがもしかしたらあるかもしれませんけれども、ぜひその費用、どれぐらいでどういった対策ができるのかというのは、できる範囲のところ、ぜひ考えていただいて、市民の皆様にしっかりと安心して、そして便利に使っていただけるように進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

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