【議事録】R06第3回定例会
【もくじ】
●本会議・一般質問(令和6年8月30日)
●決算特別委員会(令和6年9月9日~13日)
※文教委員会、議会運営委員会での発言は省略します。立川市議会ホームページの会議録検索システムでご覧いただくことができます。
本会議・一般質問(令和6年8月30日)
◆12番(瀬順弘君) 皆様、おはようございます。公明党の瀬順弘です。
まず、質問に先立ちまして、今回の台風10号、各地に大きな被害をもたらしております。お亡くなりになられた方の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた全ての方々にお見舞いを申し上げます。また、今後の被害が拡大しないよう祈るばかりでございます。
また、今回の台風は、本体のみならず広い範囲で大雨をもたらしておりまして、立川市においても昨夜、大雨・洪水警報が発令をされ、また、多摩川に氾濫警戒情報が発表されております。
私も昨晩、一般質問の原稿をつくりながら、夜中にメールが鳴って、これは知り合いじゃないメールだろうなと思って開くと、本当にそのような情報が来ておりました。住んでいるところが非常に切実に恐怖を感じるところでございますけれども、市民の皆様におかれましては、十分な警戒、また準備をしていただくとともに、立川市におかれましては、御苦労をおかけいたしますけれども、市民の命と財産を守る対応をお願いしたいと思います。
それでは、一般質問に入ります。
まず、大きな項目の1点目、超高齢社会を支える取組についてです。
一般に、高齢化率が7%を超えた社会が高齢化社会、14%を超えた社会が高齢社会、21%を超えた社会が超高齢社会と呼ばれております。
日本全体では、1970年から高齢化率が7.1%を超え高齢化社会に突入、1995年に14.6%を超え高齢社会、そして2010年には23%を超え超高齢社会となっております。
立川市に目を向けますと、令和6年1月1日における総人口は18万5,825人、そのうち65歳以上の高齢者は4,696人で高齢化率は24.81%、5年前の平成31年1月1日時点の高齢化率は24.25%でしたので0.56ポイントの増加です。微増と言えると思いますが、総人口も増加しておりますので、この5年間で高齢者人口は約1,500人増加をしていることとなります。
そこでお伺いいたします。
立川市では、今後の高齢化率や高齢者人口についてどのように想定をされているのか、お示しください。
また、超高齢社会に対応した取組が行政にも求められており、医療や介護、福祉施策はもちろんのこと、学習や社会参加、コミュニティを支えることなどによる生きがいづくりの取組も大変重要であると考えます。
現在、立川市において高齢社会を支える取組について、どのような考えの下、どのような施策を展開しているのか、お示しください。
また、現在策定中の第5次長期総合計画において、市の取組をどのように展望しているのか、お聞かせください。
小項目の老人クラブの支援について、福祉会館については、一問一答でお伺いをしてまいります。
大項目2点目の障がい者支援の取組についてお伺いいたします。
まず、小項目一つ目の移動支援について。
令和6年度より、障がい者支援の取組として移動支援、また日常生活用具給付のストマ用装具基準額が拡充をされました。
我々公明党も、以前より拡充を訴えており、実現したことは大いに評価をしたいと思っております。
その上で、これらの支援拡充がスタートし、どのような状況になっているのか確認してまいりたいと思います。
まず、移動支援について伺います。
これまで利用できなかった通学、また障害福祉サービス通所でも利用できるようになったほか、自宅以外の場所から、また自宅以外の場所へも利用できるように拡充されましたが、当事者団体や利用者からどのような声があったか、お聞かせください。
制度拡充からまだあまり日がたっていないところではありますが、利用状況はどのようになっているでしょうか、お示しください。
二つ目のストマ用装具については、一問一答でお伺いをしてまいります。
大項目3点目、立川市市民会館について伺います。
市民会館は、立川市の芸術文化の拠点として、昭和49年1月11日に開館、平成26年1月には大規模改修を終えてリニューアルオープンをいたしました。
大規模改修では、耐震補強や老朽化した設備の更新のほか、大ホール天井脱落対策ネットの設置、ホール客席の間隔の拡張、3階のカフェをギャラリーに変更、市民ロビーに自動販売機、ロッカーの設置、会館受付に車椅子用昇降機の設置、トイレ増設や多目的トイレの新設など、安全性や機能性の向上が図られました。
また、このリニューアルオープンに合わせてネーミングライツが導入され、会館の愛称は、それまでのアミューたちかわから、たましんRISURUホールとなりました。
令和5年度の市民会館来場者数は31万8,000人と、長年にわたり多くの方に親しまれてきております。
今回は、市民会館の運営状況と課題について確認するとともに、開館から50年を過ぎた市民会館の今後について、市の考え方を伺っていきたいと思います。
まず初めに、市民会館が造られた目的、その後、今日まで市民会館が果たしてきた役割は何なのか、お伺いしたいと思います。
以上で総括的な質問を終わり、以降、一問一答でお伺いいたします。
○議長(福島正美君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 瀬順弘議員の一般質問にお答えをいたします。
私からは、市民会館についてお答えをいたします。
市民の福祉を増進をし、文化の向上を図るために建設された立川市市民会館でございますが、立川市第4次文化振興計画の取組方針である、「Ⅰふれる、たのしむ~暮らしの中に文化芸術を感じることのできる環境をつくる~」ことについて、大きな役割を果たしているものと認識をいたしております。
市民会館は、たましんRISURUホールとしてネーミングライツを活用し、市民に親しまれる公共施設として定着しており、併せて立川市地域文化振興財団が芸術性の高い音楽や演劇等を鑑賞する場を提供しているところは、皆様御存じのとおりでございます。
また、立川市文化協会や民間事業者による催物のほか、指定管理者による自主事業と相まって、本市における文化芸術振興の中心的な施設として存在をしているものと認識をいたしております。
残余の質問につきましては、それぞれ担当部長より答弁をいたさせます。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) まず、超高齢社会を支える取組の今後の高齢化率、高齢者人口についての想定についてお答えをさせていただきます。
第5次長期総合計画策定のための将来人口推計調査報告書によりますと、65歳以上の人口は、令和47年には令和5年と比較いたしまして1万3,648人、29.7%増加いたしまして、65歳以上の人口構成比は、令和5年の24.8%から大幅に増加し、37.4%になると予測をしてございます。
続きまして、高齢者の生きがいづくり、市の施策でございます。
高齢者の生きがいづくりに関する市の施策につきましては、福祉会館で行っております保健講座やシルバー大学の講座のほか、学習館で行っている寿教室などがございます。
また、老人クラブへ補助金を交付し、会員が地域で健康で生きがいを持って友愛活動や社会奉仕活動に取り組むことができるよう支援をしているところでございます。
次に、第5次長計での市の取組の想定でございます。
人生100年と言われる中、老人クラブ、シルバー大学や保健講座等への参加や就労への支援を通じまして、高齢者の生きがいづくりと社会参加を促し、生き生きと活動する社会の実現を目指してまいりたいと考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 失礼いたしました。
続きまして、障害者支援の移動支援の関係でございます。
本年4月より移動支援の利用要件が拡充されたことによりまして、当事者団体の皆様方からはお礼の言葉を頂戴したところでございます。
また、移動支援の本年度の利用状況といたしましては、4月につきましては実利用者数が216人、前年同月比5人増、5月につきましては実利用者数が206人で前年同月比5人の減ということになってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) それでは、一問一答でお聞きしてまいりたいと思います。
まず、超高齢社会を支える取組についてであります。
今後、高齢化率も高齢者人口も大幅に増加をしていく、そのような推計をされているというようなことでありましたので、様々な支援が非常に重要であるということであるかと思います。
そこで、小項目のまず一つ目、老人クラブの支援についてお伺いしていきたいと思います。
心身の健康維持、また仲間やコミュニティづくりを通して生きがいを持っていただく、そんなことで地域の老人クラブが活動されているということだと思います。
具体的に例示で結構なんですけれども、それぞれのクラブ、どのような活動をされているのかお示しください。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 老人クラブでは、老後の生活を健康で明るく豊かなものにするために、健康づくりや介護予防のための活動、それから相互に支え合う友愛活動、まちの美化活動など地域を豊かにする社会貢献活動、生きがいを高める各種の催し、講演会などの活動、以上四つの活動を中心に活動しているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
私の周りでもクラブに入って活動している方、またクラブのリーダー的に頑張っていらっしゃる方、本当に地域で頑張っていらっしゃるなという姿を拝見しております。
そこで、老人クラブの数、また会員数というのは近年どのように推移しているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 老人クラブのクラブ数と会員数でございます。
平成30年4月では、クラブ数といたしましては86クラブ、会員数が6,494名となってございました。令和6年4月現在でございますが、クラブ数が76でございます。会員数は4,985名ということになってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。減少しているような状況だと思いますけれども、その要因についてはどのように考えられているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) クラブ数の減少でございますが、コロナ禍で活動を休止し再開に至っていないクラブがあることや、役員の成り手がいないということが原因と考えてございます。
また、会員数の減少につきましては、高齢になっても働き続ける方が多くなっているということなどから、新規会員がなかなか加入しないというような状況がある一方で、老人ホームの入居などによる転居、それからお亡くなりになるなどの理由で退会する方が増加しているというようなことが主な原因であると考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
活動していく中で個人の健康増進であったりとか、また生きがいを得ていくというようなところと併せて、先ほど四つの活動の方針といいますか、示していただきましたけれども、社会貢献活動というようなことも活動の中心としてされているというようなことでありましたので、それぞれの御高齢者、それぞれの方は例えばお仕事ずっと続けられる方とか、違う趣味のお友達がいるとか、いろんな多様化があるかと思いますけれども、やはり一つの地域で活動していただくことでやっぱり地域にそういう意味での貢献をしていただきながら、つながりをつくって大きなコミュニティになっていくというところが非常に重要かなというふうに思います。
そういった意味では、会員減少について何とか歯止めをかけるというか、会員を増やしていければいいのかなというふうに思いますが、このようなことについて、市は対策とか支援とか、どのように考えていらっしゃるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 会員の減少に対する市の対策ということでございますけれども、市といたしましては、広報たちかわや市ホームページによる加入案内を行っているとともに、また、間接的ではございますけれども、各クラブ、それから立川市老人クラブ連合会への補助金、こういったものが一部対策等に使われているものと考えてございます。
なかなか効果的な対策というのは難しい問題かなというふうに思ってはございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
広報とかホームページとか、また補助金っていうのはずっとやられてきているようなことだと思います。新しく何をすればいいのか、また効果的なのかというのは難しいという御答弁ありましたけれども、確かに難しいことだとは思いますけれども、しっかりと連合会の方、またそれぞれ活動されているような方、お声をぜひ聞いて、これまで以上に相談等もされやすい、そんな形にしていただきたいなというふうに思います。
また、PRの場で、先ほどホームページ掲載されているということがございましたけれども、ちょっと細かいこと言って申し訳ないんですが、老人クラブの活動紹介のページ、確かにあります。
この中で活動の紹介ですね、ここに最初に出てくるのが令和3年、大会が開催されましたということで、もう少しタイムリーな情報をぜひ発信していただいて、今の老人クラブはこんなことやっているぞというようなところでぜひ魅力を引き出す、そんな工夫もしていただきたいなというふうに思います。
また、例えば活動の紹介の場、ホームページとかは、自分で見に行こうという方が積極的に見ないとなかなか情報にたどり着かないかなと思いますし、広報も、読む方は毎回読むと思いますけれども、なかなか家に来ていてもそんなの載っていたっけというような声も実際の市民の方からはいただきます。
いろんな場所で、例えば市役所の1階の多目的プラザっていうんでしたっけね、ああいう場所とか、タクロスの窓口サービスセンターのところにもスペースがあると思いますので、ああいうところで例えば紹介のパネル展をするとか、ちょっと映像を撮ってきてビデオで流しながら、楽しそうに活動している姿を多くの方に見ていただくとか、そんなこともできないかなと、ちょっと提案の一つとして考えたところではあります。
今後、支援充実させていっていただきたい、なかなか難しいところだということでありましたけれども、ぜひ充実していただきたいと思いますが、重ねて御答弁いただけますでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 老人クラブの支援ということでございますけれども、議員のほうからも今御提案いただいたことを踏まえまして、今まで広報ですとかホームページ、先ほどタイムリーな発信というような御指摘もいただきましたけれども、その辺は改善に努めてまいりたいというふうには思いますけれども、場の提供ですとか、そういった市の施設を使ってというPRございましたので、そういったものにつきましては、各クラブの皆様の御要望ですとか老人クラブ連合会の御要望等も踏まえまして対応していきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ちょっと私の思いつきの提案ですので、ぜひしっかりといろんな声聞いていただいて、それを応援できること、提供できるもの、そういうところをしっかりと進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、小項目の二つ目、福祉会館についてお伺いいたします。
立川市では、高齢者の生きがいと活力ある生活を営むことができる機会の提供の場として福祉会館四つを設置し、運営されていると思います。
今年度、これらの福祉会館にWi-Fiが設置をされることになっているかと思います。これは災害時の二次避難所になっているということで、情報入手の手段というようなことかとは思いますけれども、この整備のまず状況はどのようになっていますでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 福祉会館のWi-Fi整備でございますけれども、国の補助金を活用して設置するということでございまして、8月、今月ですけれども、国の決定通知がありました。
現在、その通知を受けまして契約に向けた準備をしているところでございまして、12月頃の運用開始ということで予定をしてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。12月頃というようなことでした。
前回でしたかね、ほかの議員からも同様のお話ありましたけれども、せっかくWi-Fiが整備されるということで、しっかりとこれ活用したほうがいいんじゃないかというようなお話もありました。
やっぱりふだんから使っていないと、いざというときにはうまく使えなかったりもしますし、Wi-Fi設置されれば、いっぱい使ったからとかほとんど使われていないからって運用コストも変わるわけでもないかと思いますので、せっかくなのでぜひ親しんで使っていただけるというようなことが必要かなと思います。
例えばスマートフォンつないでいろんなことをやっても、1回教えてもらっても、なかなか1回じゃ覚えられない、ふだんやっていないことだとなおのこと、なかなか忘れてしまったりというようなこともあるかと思うんで、せっかくWi-Fiがつくので、例えば、これまでいろんな教室とか支援していただいていると思いますけれども、いつ行っても誰かに聞けるとか、いつ行ってもちょっと教えてもらえる、そんな体制、サポートができないかなと思いますが、見解を伺います。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) Wi-Fiの設置の設定等についてでございますけれども、現在のところ、御自身でできる方につきましてはポスター等で周知していくというほか、各館の職員による設定支援、こういったものを行っていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ずっと誰か常駐させてっていうのもなかなか、どれぐらいの利用があるかも分からないでしょうし、まずはそういう形で職員が丁寧に対応していただけたらと思いますが、職員の皆さんも日常の業務ももちろんあって、そんなに余裕があるわけでもないかと思いますので、ぜひ利用状況を見ながら考えていただきたいと思います。
例えば学生のボランティアさん募って、ちょっと常駐していただくとか、大学との連携の中でそういうところを派遣してもらうとか、何かそんな工夫もできないかなというふうにも思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、柴崎福祉会館、1階に大きな会議室ですかね、大きな部屋がありまして、天井にプロジェクターがつり下がっているものがあるかと思いますけれども、現在使えない状況になっているというようなお話を伺いました。
Wi-Fiも整備されるので活用の幅も増えるかなと思うんですけれども、このプロジェクターについてはどういうふうな状況でしょうか、お伺いします。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 柴崎福祉会館の大会議室につり下げ式のプロジェクターがございますが、こちらにつきましては、議員今御指摘いただいたとおり、故障のために使用できない状況でございます。
こちらの機器につきましては、導入が平成初期というふうになってございまして、修繕のための部品が生産されていないということのほかに、市所有のポータブルプロジェクター、可搬式のプロジェクターで代替が可能ということでございまして、今修繕を行うことは考えていないというような状況でございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。かなり古いものなんですね。なかなか天井づりなんで、配線ももしかして天井の裏を通ってとかいろいろあると相当な費用かかるのかなというふうにも思います。
ちょっとお声いただいたのは、ここにもプロジェクターがありますけれども、プロジェクター、こうやって正面から映しますね。そうすると、あそこの会議室ってちょっとした舞台のようなところがあって、例えばそこで何か話をしながらとかダンスをしながらとか、後ろでちょっと背景の画像を出したいと。天井づりだと、人が立っていても上から投映されるのでちゃんと背景映るんだけれども、正面からプロジェクターを置くと人に映っちゃう、陰ができちゃうというようなお話がありました。
ちょっとそれのためだけに相当な費用がもしかかるとすれば、なかなか難しい話かなとも思いますけれども、市の何かの会議だったか説明会か何かで、単焦点の、要は近くに置いて大きく投影できるプロジェクターがあったかなという気がするんですけれども、もしそれを共用で、うちの課が使いたいとかっていうので借りられるようなものであったら、もし利用者の方からそういう使い方したいという相談があったら、そういうのはちょっと借りてくるので、そういうのでやってみましょうというような相談も受けていただけるといいかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、四つの福祉会館全てにお風呂が設置されていると思います。このお風呂の設置目的というのはどういうことでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 福祉会館のお風呂についてでございます。
福祉会館は、老人福祉法の老人福祉センターに位置づけられてございまして、各種の相談に応じるとともに、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を総合的に供与し、もって老人に健康で明るい生活を営ませることを目的とするとございます。
本市では、柴崎福祉会館を昭和42年に設置したところでございますけれども、当時は1世帯に浴室が必ずしもあるわけではないというような住宅事情の中、健康の増進の一つといたしましてお風呂が設置されたものと認識してございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
お風呂の利用状況というのはどういった状況でしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 令和5年度の実績となりますけれども福祉会館4館の合計で延べ3万5,364人、1日当たり146.7人の御利用があったところでございます。リピーターの方が多いという特徴がございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ありがとうございます。
柴崎福祉会館のお風呂が、ボイラーの配管に修繕が必要だということで今停止中、利用休止ということになっていると思います。老朽化なのかなと思いますが、この故障の状況はどのような状況なんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) ボイラーの故障につきましては、やはり経年劣化がひどくて、なかなか厳しい状況だというような報告は受けております。熱湯が配管孔を通じて出てきてしまうというような状況も聞いておりまして、市民の方への影響、けが等、そういったことがあり得るものかなというふうには認識してございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。危険な状況で運用するわけいかないので、停止というようなことであるかと思います。
こういった設備の故障であったりとかそういうことも含めて、なかなかお風呂も運営していくのも大変なところもあるのかなという気もしますけれども、お風呂を運営していく中での課題というのは、そういう設備以外のことなんかもあるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) お風呂を運営していく上での課題でございますけれども、過去3年間で、修繕につきましては、令和3年度が14件で191万円、令和4年度が17件で472万円、令和5年度が11件で143万円程度というふうに修繕料がかかっているということ、それから併せまして休止期間が出ているというのがまず1点ございます。
それから、修繕を除いた維持経費でございますけれども、令和3年度から5年度の平均で、毎年度約3,500万円かかってございます。
どの福祉会館も設置から30年以上たっているということがございまして、先ほども御答弁申し上げましたが、ボイラーを含めた設備の老朽化への対応が課題となってございます。
また、利用者の方の平均年齢も上がってきているということで、お風呂の中で倒れたり、排便や排尿をする方もいらっしゃるというふうに聞いてございます。
現在は会館の職員で対応してございますが、今後このようなことがさらに増加することも予想されまして、課題であると認識しているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
私の地元の方なんか、柴崎福祉会館のお風呂を利用される方結構いらっしゃって、この間もお会いしたら、いつ直るんだろうねっていうことで聞かれました。なかなかちょっと今回大がかりみたいで、すぐには直らないようなので、市も一生懸命考えているところですということでお答えしておりますけれども、本当にコミュニティの場でもあり、楽しみに、本当にいつも行かれている方、リピーター多いということをおっしゃっていましたけれども、本当にそれを楽しみに、そこでのコミュニティを楽しみながらお風呂を使っている方もたくさんいらっしゃるのかなと思いますので、そのあたりはちょっとまたしっかりと、今回の対応は今回の対応で考えていただきながら進めていただきたいと思います。
このお風呂以外でもいろいろ課題があって、施設全体の老朽化のことなんかもありますけれども、Wi-Fiが整備されるなど社会の環境も変わっていく、また施設の環境も変わっていく、このような中で、今後、福祉会館がどういう役割を果たしていくのか、どうあるべきなのか。そういうところ、今お考えのところありましたらお示しください。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 福祉会館の御利用者につきましても、先ほどの質問にもございましたが、老人クラブと同様に、新規の御利用者の方が少なくて平均年齢も上がってきているというような状況にございます。
老人福祉センターとしての最低限の機能は維持しつつも、ここでWi-Fiも整備されますので、建物や設備の老朽化対応も併せまして、福祉会館の在り方について、今後、検討をしてまいりたいと考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。よろしくお願いいたします。
次に、大きな項目二つ目の障がい者支援の取組についてお伺いをいたします。
まず、移動支援について、引き続き伺ってまいりたいと思いますが、先ほど利用状況御答弁いただきました。4月は、前年同月比プラス利用者は5で、5月はマイナス5というようなお話でした。
ちょっと担当の課にお聞きしたら、6月はマイナス34というような形で実際の利用者数は減っているというような状況で伺っております。
ちょっとそのあたり考えていきたいんですけれども、まず、利用範囲が今回通学、またサービス事業所への通所でも利用できるようになったというようなことですけれども、それで使われた方というのはどれぐらいいるのか分かりますでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 移動支援、今回要件の拡充をさせていただいたところでございますけれども、通学ですとか通所、こういった御利用につきましては、こちらのほうでは把握できていないというような状況でございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
要件の拡充で、あと自宅以外の場所からとか、自宅以外の場所へというのも可能になっていますが、こちらは把握できているのでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 移動支援の拡充に伴う自宅以外の場所についての御利用、こちらにつきましても、大変申し訳ないんですけれども、把握できてございません。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
始まってまだそんなに日がたっていないので、きちんとした定性的な評価というのは、まだ今できる段階ではもちろんないかとは思いますけれども、この4、5、6月、3か月の数字を見るだけでも、なかなか拡充されたのに利用者増えていないってどういうことだろうっていうのは、多分単純な疑問として出てくることだと思います。
こういったせっかく拡充をしました、それがこういう効果を生みましたっていうためには、どういう状況なのか、きちんと把握しないといけないのかなというふうに思います。
仕組み上、何で使ったとか、どこに行ったとか、難しいのかもしれませんけれども、少なくとも最初の頃だけはとか、ちょっと抜き打ちっていうんですか、何ていうんだろう、全部を全数調査は難しいでしょうけれども、サンプルで状況を聞くとかそういうことできないのかなと思いますが、きちんと検証をしていただきたいと思いますが見解を伺います。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) まず、先ほど議員のほうから御紹介がありました6月分の集計なんでございますが、こちらまだ事業所のほうからすべからくデータが上がっていないということで、最終的な数字につきましては、マイナス35かどうかというのは今検証中でございます。
実態をつかむ話でございますけれども、議員御指摘のとおり、ここで制度が改正になりましたので、その実態をつかんでいくことは必要だというふうに考えてございます。事業所にヒアリングをするなど、サンプル調査をするなど、少し工夫してまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 先ほどの6月の数字、分かりました。そういうことで大幅に減っているようなことだと思いますが、4月、5月見ても、でも拡充されているわけですから、少なくとももうちょっと伸びるのかなというのは、きっと市長も公約として掲げられて、早速に実現をされて、そうなっていくであろうと思っていらっしゃったと思いますので、そこはしっかりと見ていかないといけないなというふうに思いました。
今回この質問をしようと思ったのが、実際に移動支援を利用したいと思っていた方が、とにかくヘルパーがつかまらないんだ、見つからないということでどうすればいいっていう切実なお話でした。そのような状況というのは市としても把握されているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) こちらのほうでも、ヘルパー不足により手配できないケースが少なからずあるというふうに伺ってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) そのこと、当初から当然利用範囲拡大すれば、そのようなことも考えられるということで、去年の決算の委員会で私も言わせていただきましたけれども、ヘルパー確保のために報酬を上げていただいたと思います。2,000円から2,300円、1時間当たり上げていただいたんだと思いますけれども、この2,300円というのが、周りの地域、多摩地域の他市の状況と比べてはどんな状況になるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 令和6年度の報酬単価2,300円につきましては、多摩26市の中間程度を想定して設定したところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
以前1,800円で、令和4年度から2,000円にしていただいてということで、2段階引き上げていただいて、当初の頃は多摩地域でも多分下のほうだったと思うので、真ん中ぐらいまでということで持ってきていただいたんだと思います。
ちょっとそこで、そうするとヘルパーの報酬を引き上げていただいて、確保しやすい一つの要因として状況になっているにもかかわらず、ヘルパーさんが確保やっぱりできないという状況だと思いますが、このことはどのようにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) まず、ヘルパー自体が全国的にやはり絶対数が不足しているということが根本の原因かなというふうには考えてございます。
それに併せまして、利用者の方が利用を御希望する時間帯が、例えば通学時ですとかそういったところに集中してしまうということがございまして、なかなかマッチングの課題があるのかなというふうには思ってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
そういう実態がある中で、せっかくの拡充制度をより多くの方にしっかりと使っていただくにはどうすればいいのか。
例えばヘルパーの報酬をもうちょっと上げれば確保できるのか。また、そのほかの例えば周知の方法を市がもっと協力すればできるのか。どういうことをすればしっかりと確保できるのか。
ここはせっかくの拡充と併せてしっかりと踏み込んでいかないと、せっかくの制度拡充が意味のないものになってしまうのかなというふうにも思いますし、何はさておき、利用者さんからありがたいというお言葉をいただいているということでありますので、そういった意味では、広げていただいてありがとうございますと、有意義に使えるようになってうれしいですというところまでしっかりいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、小項目二つ目のストマ用装具の基準額引上げについて伺います。
これも令和6年度から引上げをしていただきまして、ありがとうございます。こちらについても、何か利用者さんとかからのお声がもしありましたら御紹介ください。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) ストマ用装具の基準額の引上げでございますけれども、こちらにつきましても、当事者団体の皆様からお礼の言葉を頂戴したところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。長年の要望であったかと思いますので、本当に英断をいただいたことには感謝申し上げたいと思います。
多摩地域、ほぼ全市が同じような金額で来ていたところで、市長の英断で上げていただいたんだと思いますけれども、ほかの市は、その後の状況というのは何か把握されていますでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 多摩26市におきまして、本市と同じようにストマ用装具の基準額を引き上げた自治体は、今のところないものというふうには聞いてございますけれども、他団体のほうから電話によるお問合せ、こちらのほうには3件ほどをいただいたところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 状況は多分立川の方だけではなくて、全ての方がやっぱりなかなか大変な状況であろうということを想像すると、実は私のところにも他市のところから、立川はすごいね、うちの市も頑張りたいなんていうお話もいただいたりしています。
そういった意味では、一歩リードしていただいているこの立川の取組というのは本当にありがたいというか、多摩を牽引するような一つの取組になるのかなというふうにも感じております。
そのような中で、装具、またアクセサリー、用品なんかが値上げが続いているというようなお声も聞いておりますけれども、このような状況は把握されていますでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) ストマ用装具につきましては、やはり円安ですとか物価高騰等の影響によりまして値上げが続いているというふうに聞いてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ちょっと私もお聞きしたら、やっぱり値上げがどんどんと進んでいて、とあるメーカーは10月1日から2%から6%、また値上げがあるというようなお話も聞きました。2005年と去年で比較すると、おおむね40%ぐらい上がっているというようなことも教えていただきました。
また、物の値段だけじゃなくて、送料も、今まで幾ら以上買うと送料無料だったのが、それがなくなって毎回送料がかかるようになったとか、そんなお話も聞いております。
先ほど、周辺市もまだまだ追いついてきている状態ではないというようなことでありましたけれども、ぜひ今後のそういった流れもしっかりと見ていただきながら、必要に応じてさらなる支援を今後検討していただければというふうに思いますので、お願いいたします。
それから、ストマ用装具、パウチをつけてということですけれども、これをつけるのに、例えば皮膚を保護する、ぺたっとくっつくわけなので、皮膚を保護したり、それを剥がしやすくする、そういった用品がいろいろと必要になってくるということで、立川市は日常生活用具給付の対象に、平成26年4月から、そういった用品を13品目、これは厚生労働省がその当時ガイドラインとして出したものを対象としていただいたんだと思いますが、13品目追加をしていただいて、今対象はそこになっております。
しかし、今この13品目で該当しないもの、例えば洗い流さなくてもいい皮膚の洗浄剤とか、そういったものを使う方というのが非常にオストメイトの方でも多いそうです。
あとは、パウチの中にたまった排せつ物を凝固剤で固めると、漏れる心配がないようにというので使うようなものとか、そのほかいろいろとアクセサリーあるんですけれども、そういったものを日常的にやっぱり使われている方もたくさんいらっしゃるというような声でありました。
こういったぜひお声を聞いていただいて、利用状況なんかも踏まえた上で対象品目を広げていただく。基準額の中で御本人が選んで購入をすることにはなると思いますけれども、この品目の拡充、これをぜひ検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
○議長(福島正美君) 福祉部長。
◎福祉部長(佐藤岳之君) 13品目以外のということでございます。当事者の皆様のお声をお聞きしながら、適切に判断してまいりたいと考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いいたします。
それでは、最後の市民会館についてお伺いをしてまいりたいと思います。
小項目の運営状況と課題についてお伺いをしたいと思いますけれども、まず、大ホール、小ホールの稼働率についてお示しいただきたいと思います。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 市民会館大ホールの稼働率でございます。
コロナ禍前の平成31年度時点で日単位の稼働率は89%でございました。コロナ禍で大きく稼働率が下がったところではございますけれども、令和3年度が65%、4年度が83.3%と順調に回復しているところです。そして、5年度は88.3%と、コロナ禍前の水準まで回復してきているところでございます。
また、小ホールにつきましても、コロナの影響を受けましたが、5年度の稼働率は90.8%となっておりまして、平成31年度の稼働率88%を超えるものということでございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
多摩地域、ほとんど各市に市民会館とか市民ホールとか文化ホールとかあると思いますけれども、多摩地域の例えば同規模のホール、大ホールなら大ホール、小ホールなら小ホール、同規模程度のホールと比べて、立川の市民会館の今お答えいただいた稼働状況というのはどういったところにあるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 本市の市民会館の規模でございます。
大ホールの座席数は1,201席、小ホールは246席となっております。比較対象となります多摩地域にございます立川市と同規模のホールといたしましては、大ホールの座席数が800から1,300席ある施設としては12施設、また小ホールの座席数が200から500席ある施設といたしましては18施設ございます。
日単位の稼働率を集計しておりません、そういう施設を除きまして、平成30年度から令和4年度まで過去5年間の稼働率の平均値で比較をいたしましたところ、大ホールにつきましては10施設中2番目、小ホールにつきましては16施設中4番目に高い稼働率となっております。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。大ホールが2番目、小ホールが4番目に稼働率高いということで、単純な比較もなかなか難しいのかもしれませんけれども、稼働率としては、比較的多摩地域の中でも高いほうだというようなことだと思います。
それでは、その要因についてはどういったことが考えられるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 施設利用者へのアンケートを実施をいたしました。その結果によりますと、市民会館の立地のよさを挙げる方が多く、また1,000人以上を超える規模の会場として、大ホールが1,201席とニーズに合致したサイズでございまして、利用料金も比較的安価というようなお声も伺っているところでございます。このような理由により高い稼働率を維持できてきているものと認識してございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
あと、ホールの利用状況ですけれども、例えばどういった方が使われているのか。使うというのは、見に来る方ではなくて主催者というんですかね、どういった方が御利用いただいているのか、状況が分かればお示しください。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 令和5年度、大ホール及び小ホールの利用状況でございます。
利用者を市内と市外とに分けた場合に、市内の利用者が大ホールでは58.3%、小ホールにつきましては72.4%というところでございます。
また、大・小ホールの主催者という点でございますが、立川市地域文化振興財団も含まれる官公庁が701件のうち206件、割合では29.4%と最も多い状況でございます。次いで社会教育団体が120件の17.1%、一般企業が71件の10.1%という利用状況でございます。
なお、指定管理者からの報告でございますけれども、利用者は定期的に利用されるリピーターが多いというような状況を伺っているところでございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
次に、このホールでどのような催し、内容で使われているのか、分かればお示しください。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 催物別施設利用状況でございます。
そちらを分析いたしますと、大ホールでは合唱、オーケストラ、室内楽の利用が最も多く、利用件数331件のうち119件、36%の利用でございます。
小ホールでございますが、音楽発表会の利用が最も多く、利用件数370件のうち63件、17%の利用でございます。次いで合唱などが15.4%、演劇が10.3%と、246席という適度な規模による多様な催物に利用されているという認識でございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。大ホール、約1,200と小ホールが250弱というようなキャパですので、それぞれのホールに合わせた使い方ということでは、そういった内容、使い方、そういうところがホールの特徴、特性に合わせてそれぞれ活用されているのかなというような感想を持ちました。
市民会館の運営上の課題というのは何かありますでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 課題でございます。
本市民会館は、平成25年に大規模な改修工事を行いまして、26年1月にリニューアルオープンをいたしたところでございます。リニューアルオープン後も10年が経過しているために、施設老朽化対策を行う必要があるものと認識をいたしております。
ホールの運営には、ハード・ソフト両面において一定の知識と技術が必要でございまして、今後、そのような人材の確保、人材育成が必須と考えております。
その点を考慮すれば、ハード面においては、当該施設の維持管理業務や舞台運営などのスタッフ、ソフト面におきましては、立川市地域文化振興財団のような芸術性の高い音楽・演劇等のコンテンツを提供できる職員の確保が文化芸術振興のためには欠かせないものという認識でございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
大規模改修を行ってからも、もう10年を経過しているかと思います。施設自体、そもそも竣工が昭和48年だったと思いますので、かなりそういう意味では年数もたってきているというような状況で、施設の老朽化もあるのかなというふうにも思います。
そんな中で、先日、大ホールの催しに行った方が、空調が効いてなくて非常に暑かったというようなお声がありましたけれども、そんなことがあったのか、どのような状況だったのか、お示しください。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(井上隆一君) 8月12日、こちらは振替休日の月曜日でございましたが、大ホールで行われました落語会の来場者から、市民会館の空調の効きが悪く、とても暑かったという御意見をいただいたものは、今議員御指摘のとおりでございます。
受付のスタッフが落語会主催者から空調の温度を下げてほしいと要望を受けまして、空調設備を操作している設備員に対しまして迅速に連絡を入れたところでございますが、空調設備はフル稼働の状況でございました。大型扇風機を稼働させるなど、それに付け加えての対策を取ったところでございます。
施設を運営している指定管理者からは、当日は酷暑で非常に気温が高く、空調設備で使用している水の温度を十分に下げることができなかったということが、主な原因という報告を受けているところでございます。
このため、今後の対策を指定管理者と協議をいたしまして、大・小ホールで大勢の集客が見込まれる興行につきましては、開場の2時間前から空調を強めに効かせるなど、運用面でできる限りの対策を行うように指示をしたところでございます。
また、空調設備もリニューアルオープンから10年を経過いたしまして、その機能も低下をしているということが考えられますので、オーバーホールによります機能回復など、物理的な対策についても今後協議をしてまいりたいと、このように考えてございます。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
これは大規模改修のときに、吸収冷温水器2台を多分更新をしていたかなというふうに思います。そんな中で、10年で、もともとの能力の問題なのか、性能が劣化してきているのか、いろいろあるんだと思いますけれども、せっかくホールに来て、楽しみに音楽聞くなり落語を聞くなり演劇を見るなり、せっかく来た方が、大変暑くて集中できませんでしたなんてことになると残念なので、適切な対応を早急に考えていただきたいと思います。
それでは、小項目2番目の市民会館の今後について伺いたいと思います。
最初の質問で市民会館ができた目的とか、これまで果たしてきた役割をお伺いしました。50年以上そこからたっているわけですけれども、今現在、市民会館の必要性であるとか役割というのをどのようにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 市民会館が市の文化芸術振興の中心的な役割を担ってきた施設であるとの認識は当然持っております。
今後につきましても、誰もが身近に文化芸術に触れることができる文化の香り高いまちづくりを進めていく上では、拠点となる施設であることの意義は大変大きいものと考えております。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
大変意義があるというような中で、施設の老朽化、考えていくと、今後どうしていくんだというのが考えていかないといけないのかなというふうに思います。
今後、今の市民会館使えなくなったら建て替えをしていくっていうお考えをお持ちでしょうか。
○議長(福島正美君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 現在の建物は、昭和49年の開業から50年、平成26年のリニューアルから既に10年が経過をしており、老朽化の影響が至るところに見られております。
当然建て替えを視野に検討を進めていかざるを得ないと考える一方で、足元では建設資材の高騰や人手不足等を起因とする建設コストの大幅な上昇もあり、将来的な財政負担の大きさを考えると、建て替えをするにしても、その手法については様々な可能性を検討する必要があると考えております。
現在は、リニューアル以降、管理運営を担ってきた現指定管理者の下、今年度より指定期間をさらに5年延長して運営しておりますので、その間にそれらの課題整理・検討を進めていくことが必要であろうと考えております。
○議長(福島正美君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) すみません。時間がなくなってきたので手短にお話をいただいたんだと思います。早口で申し訳ございません。
8月上旬に、文化振興議員連盟で大阪のホールを実は視察をしてきました。文化政策と市民ホールということでお伺いをしてきましたけれども、ちょっと今日少しだけ御紹介させていただきたいと思います。スライドを使用いたします。
行ってきたのが東大阪市と堺市です。
東大阪市は、施設のほとんどを拝見をさせていただきました。文化創造館という名前で、新しく令和元年にオープンをした施設です。
こちら、大ホール1,500席のホールで、大変格調があるというか、本当に趣のあるホール。オーケストラピットなんかも用意されていて、オーケストラやバレエの公演もできる、そんなホールです。特徴としては、音響にこだわりを持って設計をしましたというようなことを伺ってまいりました。
バルコニー席もあるような形で、近隣で言いますと八王子の今J:COMホールさん、あそこが2,000ぐらいのキャパだと思いますが、つくりとしては同じような、馬蹄形に近いようなプロセニアム形式のホールというような形です。
あと、小さな音楽スタジオとか創作支援室というのも設けられておりまして、20部屋ぐらい様々なお部屋があって、スタジオやバレエの練習、それから創作活動できる、また会議室に使える、そんなお部屋がある、和室もありました。そんなホールです。
スライドの使用を終わります。
ちょっと時間がなくなってきたので、ここでいろいろお話を聞いていく中で、ホールを造っていくにも、例えば基本構想、設計、それからどういうものを造っていくのかっていう段取りもあります。
それから、どういうお声を聞いていくのか。東大阪の場合は、芸術家さんも含めた懇話会というのをつくって、いろんな意見をいただいた、市民の方からもいただいた、それをできるだけ反映させたというようなことであります。
これからまだ考えていく段階だとは思いますけれども、こういったことを未来の構想をしていく中で、明るい展望として、どういったホールを造っていきたいとか、そういう思いがあればお答えいただきたいと思います。
○議長(福島正美君) 市長。
残り1分です。
◎市長(酒井大史君) 公共施設の建て替え・更新にあたっては、まずは施設のあり方を庁内で検討することから始め、その後、市民や学識経験者等を交えた検討を経て、施設整備計画の策定、そこから基本計画、実施計画、事業者の公募、契約、工事着手をするのが一般的なスケジュールであろうと思います。
市民会館の場合、施設にどのような役割を期待するかをより明確にすることで、必要とされるしつらえが大きく異なり、整備費も大幅に上下することが考えられますので、施設整備計画の策定段階で市民を交えた議論の下、市の考えを整理することが重要となります。
また、現況の建設コスト増を踏まえますと、整備にあたり、民間活力を最大限に引き出すような手法も積極的に検討することが必要であろうと思います。
組織体制をどのようにしていくかについては、まだ議論がそこまで至っておりませんが、建て替えとなれば、その後、十数年にわたる文化芸術振興の拠点をどう整備していくのかという大きな話になります。
今、瀬議員からも御紹介がありました東大阪市の文化創造館やフェニーチェ堺にも視察に行かれた、その御報告もお聞きをしておりますので、先行する他市の事例等も検討しながら、当市の規模に見合った施設をどうしていくのか考えていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 以上で、瀬議員の質問は終わりました。
決算特別委員会(令和6年9月9日~13日)
各会計・各款共通
○財政調整基金
○太陽光発電装置
◆委員(瀬順弘君) それでは、2点お伺いしたいと思います。
まず、財政調整基金の関係でお伺いをしたいと思います。
先ほど同じ会派の大沢委員からも質問がございました。5年度の決算ということで確認をしていきたいんですけれども、まず、令和4年の12月、一般会計補正予算(第9号)で、財政調整基金積立金、これを8億積むということで、このときの市長の提案説明は「令和5年度当初予算におけるエネルギー価格などの上昇に対応するための財源として活用する」ということで、先を見込んで基金として積んでおくという御説明がございました。
そうやって4年度中に積まれたものが、令和5年度の当初予算の中で、これは予特で私も質疑をさせていただきましたけれども、電気代等、エネルギー価格の高騰をどれぐらい見込んでいるのか、そこに積んだ基金の取崩しをどう考えているのかということで、結果として、積んだ分の6億円を取り崩して、エネルギー価格の高騰分に充てるというような御答弁がございました。
令和5年度の今回の決算の中で、エネルギー価格、これについて、例えば前年度と比べてどれぐらいの高騰があったのか、分かりましたらお示しください。
◎財政課長(徳丸祐豪君) エネルギー価格の高騰に関するもので、令和4年度決算と令和5年度の決算額で比較いたしますと、2億8,000万円、約3億円弱の減額というふうになってございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。私も全部足し込んで計算してみると、4年度よりも少なくなっているということでした。これは今、エネルギー価格ということで、光熱費、お聞きの分の計算かと思います。
今、関連すると、原油価格、そこもずっと高騰しているというようなことで、市の決算の中では、重油、ガソリン、軽油、灯油等も出てくるかと思いますけれども、そっちを足し込んでも、そっちも4年度より少ないですね。光熱費なんかは、施設の状況とかによって、単純に単価がどうだとか、それだけではないかとは思いますけれども、結果として前年度より少なくなっているというようなことでした。
そうしますと、6億円、当初予算で基金を取り崩して、エネルギー価格の高騰に充てるということになっていたその基金というのは、結果、どういうふうになっているんでしょうか。
◎財政課長(徳丸祐豪君) まず、先ほど申し上げました2億8,000万に関しましては、申し訳ございません、ちょっと説明不足で、上下水道料と燃料費も含んだものでございます。ガス代、電気代及び地域冷暖房熱源供給料に関しましては2億2,000万円のマイナスということでございます。
その上で6億円の扱いでございますけれども、こちらに関しましては、令和5年の第1回定例会におきまして、税収等の上振れですとか、あるいは政府援助の継続などによって歳入不足が解消される見込みとなりましたので、繰入金の減額補正を行いまして、基金からの取崩しは見送ったというところでございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。決算の数字を見ても、繰入れもなくなっているというようなことかと思います。
そうしますと、令和4年度の補正で、令和5年度に見込まれていたエネルギー価格の高騰に充てようという8億円、それが財調の中に入っていますので、色はついていないとは思いますけれども、そういった理由で積まれた8億円というのはそのまま残っているということでよろしいのか、確認でお聞きしたいと思います。
◎財政課長(徳丸祐豪君) 今御提示いただきました8億円、そのほかに、令和6年度当初予算におけます建設工事価格などの上昇に対応するため、令和5年の第4回定例会におきまして、財政調整基金を6億円積み増しまして、令和6年度の当初予算への繰入れを行っておりますので、この差額の2億円を足し込みまして、現在、当該目的で積み立てた基金の残額は、差引きで10億円というふうになってございます。
この10億円の財源につきましては、基本的には引き続きエネルギー価格や物価高騰などへの対策費用に充てていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。令和4年度の積立てはエネルギー価格等高騰の分と。令和5年度に積み立てた分は建設費高騰の分というような予算の提案のときの説明ではあったかと思います。
物価上昇等を含めて、機動的に対応するというようなことだとは思いますが、先ほど大沢委員からの質疑でもありましたけれども、財政調整基金、どこまで積むんだというような話も先ほどありましたけれども、今回、そういった目的で積まれ、そして、先ほどの御答弁でもそういったことに、多分、今後もそういうところに充てていこうということはお考えだと思いますけれども、そういった意味では、財調にそのまま積んでおくことがいいのか、もしくはこういった物価高騰やエネルギー価格の高騰、建設費高騰、これらを含めて積んできた10億があるということですから、これをどういうふうに今後使っていこうというようなこともひとつしっかりと示していくべきかな。
要は、財政調整基金の中のこの分がこうですよと言われても、なかなか分かりづらい。今、2年度分なので、私の頭でも何とか整理できますけれども、これが5年続いていくと、この年の残った分がこうなってというのは、私、なかなかちょっと理解が難しくなってくるかなと思います。
このあたり、どういう形にすればいいのかということを今、私が具体的な提案をするわけじゃないですけれども、この5年度の決算を踏まえた中では、今後、そのあたりどう考えていこうかとか、そのあたり、もし整理されていればお示しいただきたいと思います。
◎財政課長(徳丸祐豪君) 今、物価高騰のフェーズが2年近く続いておりまして、今後、このフェーズがどこまで続くのかということをまず見ていく必要があるのかなと。先ほど消費者物価指数云々というお話もありましたけれども、そこに対してどこまで時期を見ていくのかと。それがもし長期に及ぶようなことがあれば、今、委員がおっしゃったような形、どういう見せ方をしていくのかというものをまた別立てで考えていく必要はあろうかなと思います。
当然、このように御質問いただいたりすればお答えするんですけれども、そうじゃないフェーズでどのようにお示ししていくのかというものに関しては、長期的なフェーズが出てきた段階で考えていきたいなというふうに考えてございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。見ていかないといけないという部分もよく理解できます。
一方で、先ほどの大沢委員とのやり取りの中でも、では、基金がどこまで、幾ら、何にというところは、財調に限らず、各目的を持っているところでも一定の基準が必要ではないかというような話もあったかと思います。そういった意味では、どこの段階でというのもなかなか難しいところだと思いますが、そのあたりはしっかりとぜひ御議論いただいて、この結果を踏まえながら先のことを考えていくという糧にしていただければと思います。
◆委員(瀬順弘君) 次に、2点目、太陽光発電装置の関係でちょっとお聞きしたいと思います。
脱炭素、温室効果ガス削減というようなことから、太陽光発電装置、市としても今、新しい施設にどんどんつけていこうという大きな方向はあるかと思います。令和5年度、市の公共施設で太陽光発電装置設置をされたところがありましたら、お示しください。
◎環境対策課長(小林直弘君) 令和5年度におきましては、学校給食東共同調理場が供用開始となりまして、こちらの施設の屋上に太陽光発電設備を設置しております。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。5年度、1施設ということでした。
昨年秋の市長の所信表明に対する代表質問の中で答弁がございましたけれども、松中小学校中規模改修の際に、検証しながら設置可能な太陽光発電装置設置をしたいというようなことがあったかと思います。
この松中小の中規模改修工事の設計委託料、令和5年度で執行されているかと思いますので、ここでお聞きしたいと思いますが、その太陽光発電装置の設置についての議論はどうだったのか。また、設置するということであれば、どのような、例えばどれぐらいの容量のものを設置されるのか、お示しいただきたいと思います。
◎教育総務課長(臼井隆行君) 松中小学校の中規模改修につきまして、現在作業を進めているところでございますけれども、こちらの中で太陽光発電設備につきましては10キロワット相当のもの、それから併せまして蓄電池につきましても10キロワット相当のものを設置する予定で、今、作業を進めているところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。具体的に設置をするというようなことが決まったかと思います。小中学校、基本的には、20キロの発電装置設置していこうというのが基本的な考え方だったと思いますが、中規模改修なので強度とかのことももしかしたらあるのかなと思いますが、10キロワットのものを設置するということで承知をいたしました。
これまで幾つかの施設に太陽光発電装置設置をされているかと思います。立川の市役所もそうですし、子ども未来センターもそうだと思います。共同調理場も西も東もついているというような状況だと思います。既に設置されているこれらの各設備の発電状況というのはどのように把握されているんでしょうか。
◎環境対策課長(小林直弘君) 各施設、所管課で発電量を記録しておりますが、環境対策課においては、例年、7月頃に国にその発電量等の報告を行いますので、環境対策課のほうで全体を取りまとめているような状況でございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。では、まとめて把握されているということでした。
そうしますと、例えば、設置をしたコスト、それから発電による電気量の削減、温室効果ガスの削減、こういったところも当然検証されているのかなと思いますが、その検証の状況とか結果とかをお示しいただきたいと思います。
◎環境対策課長(小林直弘君) 環境対策課においては設置コストの検証はしていないような状況でございますが、先ほど御答弁したとおり、国に報告する関係で、環境対策課において、各施設のエネルギーの消費量ですとか温室効果ガスの排出量については計算式により把握しております。
調整後の排出係数で、温室効果ガスの公共施設、全体にはなりますが、令和4年度、5年度と比較しますと、2,169トンCO2eq、二酸化炭素に換算しますと、その減というような形で今年度はなっております。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 装置が増えてくれば、全体の削減量はもちろん大きくなっていくんだろうなと思います。これから大事なのは、やっぱり設置のコストがどれぐらいかかっているか、そういうことも含めないと、当然、温室効果ガスを削減することが第一であって、電気代を安くしようというのも、これは自家発電で付随的には当然そうなっていくんでしょうけれども、環境に対する取組ということで設置をこれまではしてきているのかなというふうに私は理解をしています。
その上で、これから公共施設の整備なんかもどんどんとしていかないといけないところ、当然増えてくる。また、そのような中でも、先日、今定例会の一般質問で、他の議員の答弁に、市長も、ZEB Orientedから、さらにもっと意欲的なところをぜひ頑張っていきたいというようなお話もあって、大変心強いなと思ったんですけれども、そこを目指していく中で、ではどういう手法で、またコスト感をどう持ってやっていくのかというのは非常に重要かなというふうに思っています。
そのような中で、私ども公明党の議員からも、かねてからPPAの導入についてぜひ検討していただきたいというようなことを訴えてまいりました。それぞれの施設で、いろいろ設計の段階を踏まえながら検討していくのかなというような気もしますけれども、これまで私も文教委員会でもPPAの導入について検討してもらいたいというようなことを訴えてきましたけれども、例えば、学校施設の改修とか建て替えを考えていく中で、太陽光発電装置の設置に当たって、PPAの導入について、令和5年度、具体的に検討いただいたんでしょうか。
◎教育総務課長(臼井隆行君) 具体的な検討はしておりません。ただ、導入に当たりましては、文部科学省の学校施設環境改善交付金などを活用して設置していくような、そういった形の方向性のほうは持っているところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) これまで何回も何人かの議員から提案しているので、今日、もう細かいことを具体的に申し上げませんけれども、PPAが導入できれば、できるかどうかということも検討しないといけないと思いますけれども、できれば、導入コストもかからない、保守メンテナンス料もかからない、電気代が削減できる。物理的に載るならどんどん載せたほうがいいんじゃないのかな、私は個人的には思っています。先進的に取り組んでいる自治体、幾つかありますけれども、ぜひその効果もしっかりと見ていただきたいと思います。
先ほども申し上げましたけれども、これから公共施設、ただでさえも維持していく、また更新をしていく、非常に大変な中だと思います。そのような中でそのようにコストをかけずにできるのであれば、どんどんと進めていけばいいのかなというふうに思っています。
街路灯のLED化、道路課分と防災課分であると思いますけれども、行革の取組の資料、今年度も出してもらっていますけれども、大変大きな効果が出ていると思うんですね。平成31年度の決算以降で、街路灯のLED化で約2億5,000万の節減効果が出ている。これも初期費用かからずにできているわけですよね。だから、いち早くやることで、その節減効果をいち早く取り入れることができるのかなというふうにも思っています。
このPPAについてはぜひ具体的に考えていただきたいと思いますけれども、今、学校の施設について、一番数も多いでしょうからお聞きしましたが、それぞれの所管課が、では1回1回、1件ごとに考えていくというのも大変だろうなと思っています。これをではどこで考えてくださいというのは、本当に考えてくださるなら、行政の中で。ぜひ、ではここが中心にと決めてもらえばいいんだと思いますけれども、一つの削減の方向はもちろん出ていますし、さらに意欲的にやっていきたいという理事者の御意向もある中で、具体的に進めていこうということであれば、ぜひそういったところで、まず、PPAというのはどういうもので、どういう狙いがあって、どういう効果があって、どういうふうに実際にはできるんだ、そういうことを確認した上で、各施設で、ではここをやるときにこういうところで進めてくださいとか、こういうやり方ですよとか、そういうふうに持っていかないとなかなか進まないんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ検討いただきたいと思っています。意欲的な目標を持ちたいと思われている市長、もし御意見がありましたらお伺いしたいと思います。
◎市長(酒井大史君) 瀬委員には、PPAの御提案、ありがとうございます。
今のお話、令和5年度の決算の状況を踏まえて考えるときに、私もそもそも、特に学校等、避難場所になる部分についての太陽光並びに蓄電池といったものはなるべく加速化をしていきたいなという基本的な考え方がございます。ただ、昨今のこの電気代等の高騰を考えるときに、どちらかというと、昔は売電ということが主であったと思いますけれども、自家消費という部分にやはり今はどちらかというと注目が移っているのではないかなというふうに思っております。
今、委員から御紹介がございましたPPAに関しましては、初期コストはない。その代わり電気の使用料は払わなくてはいけないということで、この電気の使用料の部分が、一般の市中の電力会社から電気を買うのとどうなのかという見合いもあろうかと思います。
また、先ほど教育部門からもお話がございましたとおり、教育関係ですと、今、補助率が高くなっているということもありますので、PPAなのか、自己所有なのか、リースなのか、それぞれのメリット、デメリットというものをしっかりと見極めた上で、どの方策を取るのが立川市にとって、それぞれの施設にとってベストアンサーなのか、あるいはモアベターなのかというところをぜひ検討していきたいと思います。
また、新しい技術のペロブスカイト、なかなか言いにくいんですけれども、こういったことも実用化がされているやに聞いておりますので、そういった新技術も取り入れながら、全体として太陽光発電の整備というものにつなげていきたいというふうに令和5年度の状況を踏まえて考えているところでございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 丁寧な御答弁、ありがとうございました。
一つ、電気代が市中のものより高く買わないといけないということであれば、導入する意味が全くなくなってくるかと思います。私の調べた先進的な自治体の例を見ますと、通常の電気を買うよりも安く買うというのを前提に当然進めていくということでありました。随分と今、電気代のことも変動があったり、いろいろ状況は違うかと思いますので、そこも含めて検討してみたいということですので、ぜひお願いしたいと思います。
また、新技術のこともお話しいただいて、先に言おうかどうしようかなと思っていたんですが、市長から先んじてお話をいただきました。屋根にソーラーパネルを載せるとなると、荷重の問題とかで、例えば、載せられる枚数、容量というのが当然変わってくることもあろうかと思いますし、そこを補強しないといけないがためのかかるコストとか、いろいろあるかと思います。そこは現実の中での判断になっていくかと思いますけれども、窓ガラスで発電ができるなんていうのも今出ているというようなことで、今、新技術のお話がありました。そういうところもぜひ含めて検討を進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
一般会計歳出 2款 総務費
○旧多摩川小学校有効活用事業
○安全・安心のまちづくり推進事業
◆委員(瀬順弘君) では、2点お伺いしたいと思います。
まず事項別明細書115ページ、行政評価341ページ、旧多摩川小学校有効活用事業についてお伺いをいたします。
この事業の中で、令和4年度の決算で修繕料・施設というのがございました。令和5年度については、これがございません。令和4年度も当初予算にはなくて、決算で最後上がってきたということで、修繕・施設ということなので、必要に応じて緊急的なもの、重要なところということで御対応いただいたんだと理解をしておりますけれども、そういった意味では令和5年度、修繕・施設というのが計上されていないということは、特に急いでやらないといけないような修繕が令和5年度は発生しなかったという理解でよろしいでしょうか。
◎地域文化課長(轟誠悟君) 今委員御指摘の旧多摩川小学校における修繕でございますが、旧多摩川小学校、老朽化している中で施設の修繕が必要な状況ではございます。ただ、令和5年度では、たちかわ創造舎による小規模な修繕が行われ、施設運営上の支障が出ない範囲で対応している状況でございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。創造舎と、どれぐらいまでの修繕はそっちでやってもらって、どれ以上は市が持つとかという契約になっているかと思いますので、大きなところなかったというのは承知しました。
例えば、修繕しないといけないんだけれども、それほど緊急性がないとか、この予算をどうやってつけようかというので実施されなかったということで、ちょっと将来的にはやらないといけないというようなところが5年度、把握しているところはあるんでしょうか。特にそういうところはなければ、なしでも結構です。御答弁ください。
◎地域文化課長(轟誠悟君) 地域文化課といたしましては、キュービクルの関係で少し不具合があるということも分かってございまして、今度、全館的に停電を行う際に、市で業者のほうの見積りを取ろうかというふうな形で考えているものがございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。多分、令和6年度も当初の予算には計上されていない。だから、令和5年度、検討されて、さあ、どうしようかというような段階なのかもしれません。いずれにしても、地域の皆さん、またこの間--ここでは、みらいパークの主催なので、ちょっと款は違いますけれども、花火大会、手持ち花火の、校庭でやったら、結構遠い地域からも来られて楽しんでいらっしゃいました。安全に運営できるようにお願いしたいと思います。
◆委員(瀬順弘君) 次に、事項別明細書135ページ、行政評価454ページ、安全・安心のまちづくり推進事業についてお伺いをしたいと思います。
予算のところで、消耗品が120万ちょっとついていたかと思いますが、決算が非常に少ない、執行が非常に少ない状況だったと思います。まず、これは何を消耗品購入する予定で立てられていた予算なのか教えてください。
◎生活安全課長(大串勝美君) こちらのほうの消耗品の予算の内訳でございますが、まず120万3,000円の予算に対しまして115万5,000円、こちらは特殊詐欺対策の物品となります自動通話録音機、そちらのほうを300台購入する予定で予算を計上させていただいてございます。
その他に関しましては、本事業の事務用品等の予算となってございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) では、多くの部分が自動通話録音機を買う予定だったということで、それが恐らく執行されていなくて、かなり執行率低いのかなと思います。この機器、この令和5年度、購入しなくて特に問題なかったんでしょうか。
◎生活安全課長(大串勝美君) 自動通話録音機のほうの購入の実績でございますが、委員御指摘のとおり、令和5年度におきましては購入のほうをいたしませんでした。こちら、自動通話録音機のほう、予算でお認めいただきながら執行できなかった大きな理由は、こちら財源として東京都のほうに消費者行政強化交付金、こちらのほうを財源でお願いしておりましたところ、令和4年度のほうにこの自動通話録音機を2,000台購入してございます。そういったところで今回、令和5年度分、300台計上していたところに対しまして、交付金のほうが不交付の決定を受けたことから、予算の執行ができませんでした。
なお、自動通話録音機のほうは、令和5年度に関しましては、まだ在庫のほうがございましたので、そちらのほうを貸与させていただく形で事業に取り組んでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。まだ在庫があるということだったので、そこは安心いたしました。
これは令和5年度までで、例えば貸出し数、総数というんですか、貸出し世帯数というのか、数というのは大体把握されていますでしょうか。
◎生活安全課長(大串勝美君) 貸与数の総数という御質問だと思いますが、これまで貸与の総数といたしましては、まず立川警察署のほうにも御協力していただきながら貸与のほうを進めておりまして、令和5年度末で立川警察署のほうで2,293台の貸与数、それから市のほうでは5年度末までに1,648と。合わせまして、3,941の貸与となってございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。累計でいくと、かなりの数、貸与されているのかなということは分かりました。
江口元気委員が資料請求されておりまして、江口委員の資料請求5番をちょっとお借りいたします。一瞬お借りいたします。
特殊詐欺の被害状況、令和3年度、4年度、5年度ということで、49件、48件、45件というふうに出ております。今の自動通話録音機、この特殊詐欺のとにかく入り口を防ぐということで設置をしていくというようなことだと思いますけれども、例えば被害に遭われたお宅に自動通話録音機がついていた、ついていないというような状況というのは分かるんでしょうか。
◎生活安全課長(大串勝美君) 被害に遭われた方の御世帯の御自宅のほうに、この自動通話録音機がついていたか、ついていなかったという御質問のところに関しましては、私ども把握はできていないところでございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。これ事件になると警察が捜査をされるんだと思いますし、市がそこまでの権限はないかと思うんですけれども、先ほど予算のところででも115万5,000円で300台分を見込んでいたということで、決して安いものではないのかなというふうに--それ安いか、高いか、どう見るかはあれですけれども、というふうにも思います。しっかりとこれが--まあ、きっと効果が出ているんだと思いますし、きちんと防止の役割を果たしていると思うんですけれども、そのあたりはぜひ警察と連携をしながら、やっぱりつけないとかかっちゃいますよ、ついていると--まあ、逆に言うと、ついていて被害に遭われた方がたくさんいるんだと、もしかしてあまり意味がないのかなということにもなるかと思います。きっとそんなことないんだと思いますけれども、そのあたりはずっと続けていっている事業ですので、しっかりとどのように効果検証できるのか。ぜひ機会があれば警察と御協議もいただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
一般会計歳出 4款 衛生費
○犬の登録事務
○喫煙対策事業
◆委員(瀬順弘君) それでは、2点お伺いしたいと思います。
まず犬の登録事務で、事項別明細265ページ、行政評価372ページです。
行政評価見ますと、登録数の推移もこれでよく分かりますが、徐々にペット飼う方増えているのかなという、これを見るとそんな感触を持っています。
以前、犬のお散歩中に、ワンちゃんが道路にお忘れ物をしていって困っているというようなお話が、苦情がよくあって、それを先進的な対策をしているところはイエローチョークということで、ふんを囲って、困っている人がいるよというような取組を、山本議員とか私も提案させていただいて、これ令和4年度にチョークの配布を開始していただいたと思いますけど、これ令和5年度、チョークの配布数とか、それに関する苦情が増えているとか減っているとか、何かちょっとそれに関わる状況が分かれば教えてください。
◎環境対策課長(小林直弘君) イエローチョーク作戦の御質問かと思います。
京都府宇治市で始まった取組で、本市は令和4年度からイエローチョークの配布を開始したところでございます。
配布場所は環境対策課の窓口、窓口サービスセンター、各連絡所で配布しておりまして、令和4年度から配布で、現在の、正式な数字をちょっとカウントしていなかったというところはあるんですが、チョークの残数で計算しますと、約800本把握しているようなところでございます。2本セットで配布なので約400袋というところで配布しているようなところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) ありがとうございます。
ちょっと多いのか少ないのかよく分からない気もしますが、個人的感想としては、結構持っていかれる方いらっしゃるのかなというふうに感じました。
この行政評価見ますと、苦情の相談件数というのが出ていて、31年度78、令和2年度67、それ以降、令和3年、4年、5年と、32、29、25と随分と減っているなと思ったんですが、これはイエローチョークと関係はどうでしょうか。
◎環境対策課長(小林直弘君) 配布した方に対して、実際にこのイエローチョーク作戦をやっていただいて、ふんがなくなったとか、ふんが減ったとかという直接のお声は実際届いてはいないところなんですが、環境省のホームページに掲載している社会実験では、ある一定程度の効果はあるというようなところで、他市もそういったことでこのイエローチョーク作戦を評価しておりますので、私どもも一定の効果はあるものというふうに考えております。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
引き続きやっていただきたいのと、もう一つは、広報とか周知をしていただいていると思うんですけど、このイエローチョーク作戦は、やる方だけが分かっていてもあまり意味がない、何で、誰が落書きしたんだとか、子どもがけんけんぱしたのかとか、子どもが道路で遊んでいたのかなとかということではなくて、ちゃんと、お忘れ物した飼い主の方が、ここの周辺の方に迷惑しているんだなと気づいてもらわないと意味がないので、ぜひ機会見て時々周知をして、市民の方が皆さん、議員の皆さんは知っていると思っていますけど、市民の皆さんも分かっていただけるようにぜひ周知をお願いします。
◆委員(瀬順弘君) 次に、喫煙対策事業を伺います。
明細書269ページ、行政評価375ページです。
この事項別明細見ますと、喫煙状況調査委託料というのが支出されております。まずこれはどのような調査を行っているのかお示しください。
◎環境対策課長(小林直弘君) 喫煙状況調査委託は、三つの調査を事業者に委託して行っております。
一つ目は、JR立川駅周辺の特定地区内と、市内にある、モノレールなどのほかの駅が10か所ありますが、その周辺における通行者の喫煙率の調査です。二つ目は、市内10か所、駅周辺におけるたばこのポイ捨て状況の調査、それと三つ目が立川駅南北に設置してございます公衆喫煙所の利用者数の調査、この三つの調査を行っているようなところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
事務事業マネジメントシートを見ますと、特定地区内での路上喫煙率が平日、土日とも過去と比較するとちょっと高くなっているのかなと思いますが、この点についてはどのように分析されていますでしょうか。
◎環境対策課長(小林直弘君) こちらの平日、土日とも、過去、31年度からの4年間と比較しますと、若干上昇傾向を示しているようなところでございます。
ただ、いずれも喫煙制限条例が施行前の、施行が平成20年なので、平成19年度ですか、このときの調査では、路上喫煙率が約3%程度あったところでございます。この率と比較すれば零点小数点以下というようなところでございますので、大幅に低下しておるようなところで、これまでのマナーアップ実行委員会の喫煙マナーアップキャンペーンですとか、マナー指導員による巡回時の指導など、そういった取組によって路上喫煙率は低位で安定しているというようなところで分析しているようなところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。条例の施行であったり、また特定地区の指定であったり、様々な形で、以前に比べれば随分と減っているのかなと。まちを歩いていても、昔は本当、火がついたたばこを持って歩く方と擦れ違うようなこともありましたけど、最近、体感的には私もあまりそういうところはあまりいないかなと。たまに残り香が、きっと前の人が吸いながら歩いていたのかなと思う瞬間はたまにありますけども、昔と比べれば随分減ったのかなという気はしています。
特定地区ということで、規制を一層強くする地域を設けていらっしゃると思いますけども、先ほどの調査でも特定地区と駅の周辺ということの調査をされているというようなことでしたけども、これ例えば特定地区にしていないところで、特にそういう何か苦情が多いとか、何かそういう課題になっているようなことはあるんでしょうか。
◎環境対策課長(小林直弘君) 環境対策課に寄せられる苦情ですと、マンションなどの市有地内での喫煙者のマナーですとか、あとは公園や特定地区外の路上での受動喫煙に関する苦情というものがやっぱり多く寄せられているようなところでございます。
特に、ファーレ街区内にございます市制50周年記念の憩いの場ですか、こちらについては、出勤時間の朝ですとか、お昼休みのとき、そこの時間帯を中心に喫煙者が多く集まっているような状況でございます。このことによって、憩いの場の利用者の方ですとか周辺住民の方などから、私ども環境対策課なり公園緑地課のほうに苦情がちょっと多いというようなところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
50周年憩いの広場のところはきちっとした対策として、今度喫煙所を整備されるということで、やはり苦情が多いとか、周辺の環境に合わせてということだと思います。
そのほかにもいろんな課題が寄せられているというようなことだったので、よくそういうところも、ここで上がっている調査委託でやるのか、職員の方がいろんな手法でやるのか、いずれにしても苦情の多いようなところについてはしっかりと状況を調査して、その上でどういう対策をしていくかということを考えないといけないのかなと思いますが、令和5年度の状況も含めて、そのあたり何かお考えありましたらお示しください。
◎環境対策課長(小林直弘君) 今、瀬委員からもありました市制50周年記念の憩いの場には、これからパーティション型の喫煙所が設置されるというようなところでございます。今議会の環境建設委員会におきましても、公園緑地課からのほうになりますが、この件の御報告が予定されているようなところでございます。
このパーティション型の喫煙所の設置により、人の流れが変わったり、喫煙状況の変化等が予想されるようなところでございます。そういったところが考えられるかなというところなので、今時点の環境対策課としては、憩いの場がありますファーレ街区ですとか、そこに隣接するサンサンロードですとか、何かしらの喫煙状況がどういったふうに変わるかというところの調査をちょっとやっていきたいなというふうに考えているようなところでございます。
以上でございます。
一般会計歳出 8款 土木費
○道路維持管理
○市営住宅管理運営
◆委員(瀬順弘君) それでは、2点お伺いしたいと思います。
まず1点目、道路維持管理についてお伺いしたいと思います。
事項別明細書313ページから315ページにわたります。行政評価504ページです。
令和5年度、路面下空洞調査、ついに実施をしていただきました。決算額579万8,100円ということです。何度も議会でも提案、要望してきたことがついに実現をして、大変うれしいなと思っております。
この令和5年度実施したものは、民間事業者と連携協定を締結をして、キャリア積載型地中レーダーシステムとAI自動解析を用いて空洞調査するというようなものだったと思います。
路面下空洞調査は、一次調査、二次調査という段階を踏んでいくんだと思います。一次調査については以前、大石議員が一般質問でもされておりまして、測定延長120キロ、異常箇所が約80か所あったというようなことだったと思います。
それを受けて、二次調査されているかと思いますけれども、二次調査の結果はどのような結果だったでしょうか。
◎道路課長(尾崎正博君) 路面下空洞調査の二次調査に関する結果についてでございます。
こちらは、まずリスクの高いほうから、A、B、Cとリスク評価をさせていただいて、A評価になったものが4、B評価であったものが19、C評価であったものが58となってございます。全体で空洞数が81というところで結果が出ております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。空洞があるであろうというところだと思います。
これについてどのような対応をされたのでしょうか。
◎基盤整備部長(卯月寿一君) 空洞調査についてなんですが、二次調査ついては、一次調査で異常があると思われるとところ91か所を調査いたしまして、そのうち81か所、二次調査の結果、空洞があることが判明しております。
対応につきましては、緊急対応が必要なランクAと、早期対応が必要なランクBについては昨年度のうちに全て対応を行っております。
ランクCにつきましては、陥没する危険性は低いということですので、現在経過観察をしながら、今後適切に対応していく予定としております。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
ランクAとランクBのそれぞれの数というのは分かりますでしょうか。
◎道路課長(尾崎正博君) ランクAですが、こちらが4か所、ランクBについては19か所、合わせて23か所となってございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。そこはもう対応していただいたということで、道路の安全が図られたのかなということだと思います。
この空洞調査、見えないものを探していくわけですから、この精度がどうだったのかということ、これは以前から私一般質問で、そこが大変重要だという指摘をしてまいりました。今回の調査を通して、例えば空洞の発見率だとか、精度がどうだったかという検証はされたのか、されていればどのような見解を持っているのかお聞きしたいと思います。
◎道路課長(尾崎正博君) 先ほど、全体数、少しお話しさせてもらいましたが、全体91か所に対して二次調査を実施し、81か所の空洞を検出したという状況でございます。これを率に直せば9割ぐらいになるのかなというところの精度と考えてございます。
また、このレーダーで探査したときに、大小様々、結構細かいところまで拾ってきますので、実際大きな陥没につながるようなもの以外のものも出てきておりますので、精度についてはかなり高いものというふうには考えてございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) それをどう証明するのかというところだと思うんですよね。レーダーで探査をして、ここだろうというところを実際に二次調査したら、91か所中81か所ということですから、それなりの精度で出ています。
ただ、一次調査で見落としている可能性がないのかどうか。これが路面下空洞調査で一番大事なところだと思うんですけども、そこのところはどのように検証されているんでしょうか。
◎基盤整備部長(卯月寿一君) 今回調査を行っているのは、先ほど委員から御紹介ありましたキャリア積載型レーダーで行っています。これは新しい機械ですので、精度については証明されていないような部分もあるかなと考えております。
ですので、今回協定で作業するに当たっては、実績のある機械との比較をちゃんとしてくださいというふうなお話をさせていただいております。
今回の機械につきましては、一般的なものでやるに当たってもAIとか使うそうでございます。今回、比較検討するものにつきましては、国交省の新技術の中で十分な精度が出ているような機械を使った中で、いわゆる答え合わせをするような形で行っておりますので、精度については問題がないものと考えております。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。本当に見落としないのかなとか、これ、レーダーの波形を見て、推測していくわけですよね。そのときに、例えば走行状態だったりとか、いろんな環境の中で、これはなかなか100%当てられないから非常に難しい調査なんですけど、大体定期的に路面下空洞調査をやっている自治体は、もうほぼコンペ形式で実際に測らせて発見、道路を掘ってみて見落としがないかと、そこまでやる。きちんと的中できる確率の高い業者を選ぶ。これを実際、幾つかの自治体、公表していて、結構精度が業者によって差が出るんですね。
なので、そういう調査が必要じゃないかというふうに思っているんですが、今回は連携協定でのもの、それから、あるであろうというところの調査まではしていただいていますので、ちょっと今後そのあたりを考えていただきたいんですが、今後ということでいうと、これ令和6年度、空洞調査の予算というのはついていないと思います。
令和5年度、この連携協定での実施を受けて考えていこうということだと思うんですけれども、このあたり、今後、この路面下空洞調査、どのように行っていこうというようなこととか、この5年度の実施を受けてお考えがありましたらお示しいただきたいと思います。
◎基盤整備部長(卯月寿一君) 精度について若干補足させていただきます。
一次調査につきましては、キャリア積載型レーダーで行いまして、この段階で約160か所の異常箇所を波形として見ております。ただ、これについてもAIと人間が見た中で、ここは怪しいだろうというのが159か所で、実態はもっと多くの異常箇所を検知しております。
その中で怪しいだろうというところが159か所出てきて、それについて、新たに連携協定の中でハンディ型で、さらに、調査をかけまして、ここは確実に穴が空いているんじゃないかというようなところを改めて二次調査でスコープ調査をして、穴を確認したのが81か所ということになっておりますので、その辺御理解いただければと思います。
今後につきましては、たしか東京都は5年サイクルで行っていると聞いております。今回これをやっている中で、どのくらいがいいのかなというふうなお話をさせていただいたんですけれども、5年でどうなのか、短いのか、長いのか、まだなかなか知見がないというような部分ありますので、少なくとも5年間は行わずに、その後、どこかのタイミングで5年間隔にするのか、もう少し間を空けるのかというものを少し、今回の事業者とも意見交換する場もたまにありますので、その辺を聞きながら、最終的に判断していきたいと考えております。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
調査のことですけど、AI使って人も含めて見て判断をしていくということで、まさにそこが技術力の差が出るところなんですね。どこの業者も、今レーダーも、基本的には同じようなレーダーを使って、基本的には、経験数によって蓄積されるあれも変わりますけど、AIを使って、そして人の目をさらに使ってチェックしていくということなので、ちょっとそこは今後考えていただきたいと思います。
今後のことも御答弁いただきました。どれぐらいがよかろうかというのは御判断あるのかと思います。この今回の調査を踏まえて、ぜひ計画的にというか、きちんとしたサイクルがどれぐらいなのか、どこの路線をやればいいのか、そういうところも含めて、今回、令和5年度の結果を踏まえたぜひ計画をきちんとをつくっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆委員(瀬順弘君) 続きまして、市営住宅の管理運営についてお伺いしたいと思います。
事項別明細333ページ、行政評価736ページです。
かねてよりずっと空室が多いということ、それからこれを何とかぜひ解消してもらいたいということで何度も訴えてまいりました。
まず今回、修繕業務委託料というのが過去最大というか、近年最大というか、かなりの金額を計上して執行していただきました。この修繕業務委託料というのは、全てこの空室の修繕のために使われているのか、およそこのうちの何割ぐらいが空室修繕ですとか、そのあたり分かりましたらお示しいただきたいと思います。
◎住宅課長(浅見孝男君) 修繕料につきましては、空き室の修繕に主に充当しているところでございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
では、令和5年度、この金額を使って何部屋修繕ができたのでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 公明党さん請求資料の17番にお示ししておりますが、27戸、7室の修繕を実施いたしました。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
これを修繕をしていただいて、年度末時点の空き室数、これちょっと内訳含めて教えていただけますでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 令和5年度末には空き戸数、59戸ございました。
この内訳ですが、既にもう入居が決まっておりまして、入居待ちの方が8戸、この方は令和6年度に入ってからもう全て入居済みでございます。
さらに、委員御指摘のとおり修繕を待っている、しなくてはいけないものが38戸、残置物がありまして、これ民法上勝手に処分することがなかなか課題があって難しいので、そのままになっている部屋が6戸、それから修繕済みになっておりまして、令和6年度に募集をするものが7戸で、合計59戸となってございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
年度末時点の空室が59で、前年度、その前の年度末時点でも59なのかなというふうに思います。
27戸修繕されて、空室が変わらないというような状況、今内訳もお示しいただきましたけど、修繕も終わっていて入居待ちで、修繕が終わっている部屋があるかと思いますけど、それが今の御答弁だと15戸、昨年のときには16戸だったので、恐らく5年度中に退去された部屋が多いのかなと。
たくさん部屋出た方がいるので、たくさん修繕したんだけど、結局出た部屋、また修繕しないといけない部屋が多いのかなというふうな理解をしましたけど、そんな理解でよろしいでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 請求資料17にございますとおり、令和5年度、退去戸数24戸ということで、過去の中でも一番多く退居がありますので、委員お見込みのとおりでございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 申し訳ございません。資料請求しておりました。請求していながら、すみません、想定で聞いちゃいまして、申し訳ございません。
ということで、たくさんの部屋が出たので、結局、空き住戸が多いままだというような状況だということでした。
ずっと繰り返し言っていますけど、空いている部屋がいっぱいあるということは使用料収入も当然少なくなってしまうわけでありますし、入れる方も少ないという状況だと思います。
5年度、こういう金額を使って修繕をしていただいたということですが、それを受けて今後その空室の改善についてはどのようにお考えでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 毎年度退去する方もおられて、退去されたらリフォームをして、また新たな募集をするということを繰り返しておりますが、昨年度ぐらいから、かなり諸物価高騰によりまして予算に対しての空き室修繕というのがなかなか厳しくなっております。
そんな状況の中ですが、まだしばらくは市営住宅、市民の方に提供させていただきたいので、限りある財源の中で効率よく空き室の修繕というものを対応させていただきたいと考えております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
修繕料も部屋によっても違うでしょうし、委託する、もしかして単価もその時々で変わるのかもしれません。適切にぜひまた進めていただきたいと思いますので、お願いいたします。
それと、市営住宅に関してもう一点、住宅使用料過誤納金還付金及び還付加算金というのがあるかと思います。これは今年6月の総務委員会でも報告されておりますけれども、平成26年度から令和5年度にわたって、12世帯から351万5,600円過誤納入があったということで、これを使用料の滞納のある方は相殺をしてなどということで、最終的に返還金を確定させたというような報告があったかと思います。
これは令和5年度時点までの分の過誤納金というんですか、になるというようなことだと思いますけれども、これはすみません、確認ですけれども、この令和5年度の決算でこれが精算をされているという理解でよろしいんでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 委員お見込みのとおりでございます。
◆委員(瀬順弘君) そうしますと、総務委員会のときに報告された精算額が345万5,448円で、令和5年度の決算では275万1,235円ということでちょっと金額に違いがあるんだと思うんですが、これはどのように理解すればよろしいんでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 差額は、滞納がある方の滞納分に充当させていただいております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) すみません、相殺をして、最終的に市が返すお金、確定した金額が345万5,448円だったと理解していますが、この数字、私の理解が違うんでしょうか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 最終的には三百何万なんですけども、最初はもう少し多くて、相殺をした結果、最終的にというところでございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) すみません、ちょっと資料出てきたので、返還金が351万5,600円、相殺額があって、マイナス46万9,487円、これに遅延利息を乗せ……、私の時間が、ごめんなさい、遅延利息が40万9,335円で、トータル345万5,448円と、この総務委員会のときの資料には書いているんですが、ごめんなさい、これはだから、滞納世帯の分を相殺したものも入れて最終の確定の額という理解なんですが、その理解が間違っていますか。
◎住宅課長(浅見孝男君) 説明が至らなくて申し訳ありません。
過去10年分の相殺、全部が相殺というわけではなくて、令和5年度分につきましては、令和5年度内で歳入として還付しておりますので、なので、結果的には、今御指摘があったような数字になっております。
要は令和5年度の年度内の分については、返還の場所が違う、財源が違うというところでございます。
以上です。