【議事録】R06第2回定例会
【もくじ】
●本会議・一般質問(令和6年6月6日)
●文教委員会(令和6年6月19日)
※議会改革特別委員会(令和6年6月20日)での発言は省略します。立川市議会ホームページの会議録検索システムでご覧いただくことができます。
本会議・一般質問(令和6年6月6日)
◆12番(瀬順弘君) おはようございます。公明党の瀬順弘です。
それでは、通告に従いまして、今回は大きく4点質問をさせていただきたいと思います。
まず1点目、子どもインフルエンザ予防接種助成事業についてお伺いをいたします。
令和2年度より立川市では、子どもの健康を守ると同時に、子育て世代の経済的負担軽減として、インフルエンザ任意予防接種に係る費用の一部を市が負担する助成事業をスタートさせました。私たち公明党が議会質問や予算要望などで強く求めてきたもので、開始以降、現在に至るまで、子育て中の保護者の方々から「負担が軽く接種できて助かる。とてもありがたい」との多くのお声が届いております。
ここで改めて、助成事業の目的は何か、お尋ねをいたします。
また、令和2年度の事業開始以降の接種率等、接種状況についてお示しいただきたいと思います。
次に2点目、学校における児童生徒の安全対策について。
まず熱中症対策としての冷水器設置について、お伺いいたします。
昨年夏は全国的に記録的な暑さとなり、気象庁は、2023年の夏から初秋にかけては異常気象だったと発表しています。東京また立川市も例外ではなく、多くの方が大変な暑さだったと感じられたと思います。
さて、今年の夏はどうなるのでしょうか。日本気象協会によると、地球温暖化や春まで続くエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温がかなり高くなっていることから、太平洋高気圧が強まれば、ここ10年の暑さを上回って、昨年に匹敵するような猛暑になる可能性があり、残暑も厳しいでしょうと。今年も大変な暑い夏になるとの予想がされております。
そこで、かねてから公明党が繰り返し求めております小中学校への冷水器の設置についてお聞きしたいと思います。
これまで暑さ対策として、教室や体育館への空調機設置などを進めていただきました。次の新たな暑さ対策、熱中症対策として、冷水器の設置を進めていただきたいと考えております。
そこでまず、現段階での小中学校への冷水器設置についての考え方について、お示しください。
小項目2番目、防火シャッターの安全対策についてお伺いをいたします。
今回、防火シャッターの安全対策、取り上げようと思いまして、過去の議事録を検索してみましたけれども、議事録検索システムで出てくる平成2年以降、全ての議事録確認をいたしましたが、学校の防火シャッターについて触れられたことがなかったようであります。
これまで特に問題がなかった、そのようにも言えるのかもしれませんし、また、これに対してどのような課題があるのか、今回新たに指摘をさせていただきながら、対策を考えていただきたい、そんな思いで質問をいたします。
建築物には、火災の際に煙の流入や炎の拡大を防ぐため、防火扉や防火シャッターが設置されております。防火シャッターは重量シャッターの一つで、大きさにもよりますが150キロから200キロの重さがあります。そのため、以前は全国で、降下するシャッターに挟まれてけがをしたり、死亡事故も発生しています。
そこで伺います。防火シャッターが設置されている学校は何校で、何か所あるのか。作動の確認など点検や検査はきちんと行われているのか。また、学校施設の多くは設置から長い年月が経過をしておりますが、適切に修繕や更新はされているのか、お伺いをしたいと思います。
3点目、図書館の利用について伺います。
コロナ禍当初、立川市の図書館は、全館臨時休館となり、図書資料の貸出し、返却を含む全てのサービスが休止となりました。
その後、密を避けるため、人数制限をしながらの開館を経て、通常の運営に戻りました。
休館中、準備が整った時点から音楽配信サービスや予約済み本の資料の受け取りを再開、また開館後には、安心して利用いただけるように、図書消毒機・除菌機を設置するなど、私たち公明党の提案に取り組んでいただき、休館中でも可能なサービスの提供、環境整備に努めていただいたこと、深く感謝を申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症が5類感染症になった昨年5月から1年ちょっとがたちました。まちのにぎわいはコロナ禍以前に戻った感もありますが、図書館の利用状況はいかがでしょうか。
図書館の利用者数、貸出し冊数についてお示しください。また、利用登録者数とその内訳についてもお示し願います。
4点目、防災対策・災害対応についてお聞きいたします。
まず感震ブレーカーについて。
5月に公明党会派で新潟県糸魚川市に行政視察を行いました。平成28年12月に発生した火災、約4ヘクタールを焼失する大火となり、火災の恐ろしさを改めて感じる機会でありました。一つの店舗からの出火が強風によって瞬く間に飛び火して燃え広がったものでしたが、古い住宅が密集していたことも大きな火災になった要因の一つと言われております。
「木造住宅密集地域」と呼ばれる延焼被害のおそれがある老朽木造住宅が密集している地域が立川市内にもあるかと思いますが、市はこのような地域をどのように把握しているのか、お示しください。
小項目の二つ目、罹災証明書について。
地震や台風などの自然災害により家屋等に被害を受けた場合、被害の程度を証明するものが罹災証明書です。被災者の生活再建のために様々な支援制度がありますが、公的な被災者支援制度を利用する場合には、この罹災証明書が必須となります。万が一の災害時、一日も早く生活再建に取りかかれるよう罹災証明をできる限り速やかに発行していただきたい、そのように考えますので、今回は罹災証明書の交付に関する立川市の体制や準備状況についてお伺いしたいと思います。
まず、罹災証明が発行されるまでの手順はどのようになっているのか、お示しください。
次に、罹災証明書を交付するための体制はどのようになっているのか。また、速やかな交付のために訓練などは行われているのかどうか、お聞かせください。
以上で総括的な質問を終わり、以降、一問一答でお伺いいたします。
○議長(頭山太郎君) 教育長。
◎教育長(栗原寛君) 初めに、小中学校への冷水器の設置についてお答えをいたします。
冷水器を設置することで、児童や生徒等が冷たい水を摂取できるようになることから、熱中症予防には効果があると考えております。
一方で、設置に向けてはこれまでの議会で御答弁しておりますが、設置場所や設置台数、メンテナンス等の費用や利用が集中した場合の対応などについて課題があると考えております。
次に、防火シャッターについてお答えをいたします。
まず、市内の小中学校のうち防火シャッターが設置されている学校は、15校に99か所設置しております。
点検や検査につきましては、消防法に基づく消防用設備保守委託と建築基準法に基づく防火設備定期検査委託により実施しております。
また、修繕や更新につきましては、これらの保守や検査により、不具合箇所の指摘を受けた場合に対応しているところでございます。
次に、図書館の利用状況についてお答えをいたします。
令和5年度の中央図書館及び地区図書館8館の利用者数は56万6,556人、貸出し冊数は147万8,098冊となります。また、利用者登録数は、令和6年3月31日時点でシステムから抽出した参考値となりますが、合計5万4,492人となっております。内訳といたしましては、市内在住が4万397人、在勤が1,342人、在学が3,200人、相互利用が9,474人、その他が79人となります。
以上でございます。
○議長(頭山太郎君) 保健医療部長。
◎保健医療部長(浅見知明君) それでは、子どもインフルエンザ予防接種助成事業についてお答えいたします。
子どもインフルエンザ予防接種助成事業の目的といたしましては、季節性インフルエンザの発症や重症化の予防であると認識しております。
そのため、市では子育て世帯への経済的支援として、2回接種が必要な生後6か月から小学6年生までを対象に、接種1回当たり1,500円を助成しております。
接種率につきましては、令和2年度55.4%、3年度44.9%、4年度43.7%、5年度43.6%となっております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 私のほうから防災対策・災害対応についてに関しまして、木造住宅密集地域の把握についてお答えいたします。
東京都が、「燃えない」「倒れない」震災に強い安全・安心な都市の実現を目指して防災都市づくり推進計画を策定しており、この計画において、震災時に延焼被害のおそれがある老朽木造住宅が密集している地域を「木造住宅密集地域」として抽出しております。
木造住宅密集地域は、老朽木造建築物棟数率が30%以上など、四つの指標全てに該当している地域を、町丁目を基本単位として抽出しており、本市では羽衣町二丁目、高松町二丁目、栄町三丁目が該当しております。
以上です。
失礼いたしました。最後のところ、栄町五丁目が該当しております。
もう一度繰り返します。本市では羽衣町二丁目、高松町二丁目、栄町五丁目が該当しております。
続きまして、罹災証明書に関してでございます。
罹災証明書が発行されるまでの手順ですが、原則、市民からの申請を受けて現地調査班が現場に赴き調査を実施し、その調査結果に基づき、罹災証明を発行します。災害の規模や災害対策本部の指示により、申請を待たずに全棟調査等を実施する可能性もございます。
また、体制につきましては、1班3名体制で最大60班を編成し、調査に当たる予定でございます。
日頃の訓練ですが、東京都の罹災証明書交付研修等で罹災証明書の発行訓練を実施しております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。
それでは、一つ目の子どもインフルエンザ予防接種事業から順次お聞きをしたいと思います。
今、状況についてもお示しをいただきました。これは予算と、予算の執行状況、これについても令和2年度以降、お示しいただきたいと思います。
○議長(頭山太郎君) 保健医療部長。
◎保健医療部長(浅見知明君) 予算の執行状況でございます。子どもインフルエンザ予防接種助成事業の個別予防接種委託料の執行率でございますが、令和2年度100%、3年度75.1%、4年度84.6%、5年度81.3%となっております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。初年度については100%ということで、恐らく当初取っていた予算では不足をして、流用して充てられたんだと思います。それ以降、残額が出ているというような状況であると思います。
これまでも対象拡大をということで求めてきましたけれども、ちょうど本年度から東京都が、子どもインフルエンザの予防接種に係る費用を支援する区市町村に対しての助成を始めるというような発表もあったところですが、現時点で把握されている東京都の支援の内容についてお示しください。
○議長(頭山太郎君) 保健医療部長。
◎保健医療部長(浅見知明君) 現時点では、東京都から正式な補助事業実施要綱が発出されておりませんが、東京都からは、生後6か月から12歳を対象に、区市町村が接種費用の一部を負担する場合、接種1回当たり1,000円を上限として区市町村と同額を補助する制度と聞いております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。これまでも私たち公明党、対象を今小学生までをぜひ引き上げてくれということで、さきの予算特別委員会でも福島委員からも要望させていただいたところです。
必要になってくるのは、やっぱり財源のことだと思います。先ほど予算の執行率と、御答弁をいただきましたが、改めてちょっとここ確認をしておきたいと思いますので、スクリーンを使用したいと思います。
ちょっと小さくて読みづらいと思いますが、口頭でも述べたいと思います。
先ほど御答弁いただいたとおり、令和4年度につきましては、事業の予算が3,344万円、これに対して決算が2,598万7,000円というような状況でありました。
令和5年度、これはまだ決算が出ておりませんけれども、先ほど接種率、お答えいただきましたので、そこから想定をしていきますと、全体の決算については先ほども御答弁で出ておりましたけれども、医師会にお支払いをする個別予防接種委託料、これが全体の予算の99.数%ですので、ほぼ接種した人数、接種率が分かれば、どれぐらいかかっていたかというのが分かると思います。
これに消耗品とか印刷製本費とか、若干経費を含めて想定するには、令和5年度、約2,510万円程度の決算になるのかなというふうに思います。
そうしますと、今年度、令和5年度の予算の残額、これが580万ちょっと、また残額が出るのかなというふうに思います。
これを対象を拡大するとどうなるのかということで、これはあくまでも私が勝手に想定をしたものですけれども、中学生まで増やした場合、3年間、中学1年生から3年生の人数、それから接種率がどれぐらいになるか、そして医師会にお支払いする委託料、これがかかる経費になると思います。
まず、中学生の人数については令和6年4月1日現在の住民基本台帳の年齢別人口、ここから拾いますと12歳から14歳の人口、出てきます。4,521人。これは過去4年分見ていますと、住民基本台帳のその年齢の人数よりも対象者、実際には少ないんです。ですので、これよりももう少し少なくなるのかなというふうには思います。
それから、接種率については過去4年の接種率の平均で一応計算をしました。先ほども御答弁いただきましたけれども、事業を始めた令和2年度については55%ほどの接種率、これが2年目、3年目、4年目とずっと45%切っているような状況です。一番最初の年の少し高めの数字も入れて、接種率46.9ぐらいかなというふうに、ここでは計算してみました。医師会への1件当たりの委託料が2,050円ということなので、これ掛け合わせますと434万7,000円、これがこの計算でいくと、これぐらいの財源があれば中学生まで広げられるのかなというふうになるかと思います。
スクリーンの使用を終わります。
これに、先ほど御答弁いただいたとおり、各年度での予算の残額があります。
すみません、もう一度スクリーンを使用します。
令和6年度、今年度の当初予算、3,095万6,000円、この事業で予算を取っていただいております。小学生までの、これまでと、従来と同じ対象のところ、これについて、これもゼロ歳から11歳までの年齢別人口を見ると、令和5年よりも令和6年、281人少ないんです。ですので、絶対的な人数も少し減っているであろうと思いますけれども、仮に令和5年度並みでいくと2,510万。中学生の先ほど計算した434万7,000円入れても、今年度、実は予算増やさなくてもできるんじゃないかというような計算になります。これは机上の計算ではありますけれども。
先ほど御答弁いただいたとおり、東京都も今年度から助成を支援する区市町村に対する補助をしてくれるというようなことですので、立川市の財政負担、本当に軽く済むのかなというふうにも思っておりますし、今年度、給食費の無償化をはじめ、市長公約も、やっぱり一つ一つ実現をしていくのに財源の捻出というのを大変御苦労されたと思いますけれども、そういった意味ではインフルエンザの予防接種事業については、今ある予算を減らさなければ何とかなるんじゃないかと。さらに、東京都の支援2分の1を受ければ、さらに市全体としての財政としても非常に助かるのかなというふうに思います。
東京都は子どもたちの予防接種のためにということで補助制度をつくってくれましたので、そういう意味では充当されるのは小学生未満のところの対象者、人数になると思いますけれども、その趣旨からいけば、せっかくの東京都の事業を活用して中学生まで引上げをするというのは非常に理にかなったものかなというふうにも思います。
先ほど申し上げましたとおり、福島委員、予算特別委員会でも「ぜひ」ということでお願いをしました。市長からも、せっかくの都の補助が使えて、それによって立川の子どもたちの健康の維持につながるのであれば、年度途中でも--まあ、医師会との協議など課題はあるけれども、何とか課題が整理できれば取り組んでいきたいというような御答弁もいただいております。
何とかこの秋からぜひスタートさせていただきたいと思いますが、見解を市長に伺います。
○議長(頭山太郎君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 瀬議員におかれましては、大変精緻な数字をお示しいただきまして、ありがとうございます。さきの御質問にもお答えいたしましたが、東京都から要綱が発出をまだされていないため、財源等の詳細は整理ができておりませんが、冬の流行期に間に合うように、今後、補助対象者を拡充した制度設計について具体的に検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。力強い御答弁と、本当に子育てにしっかりと力を入れていく市長の思いも伝わりました。ありがとうございます。
それで、ちょっと1点、さっきの予算特別委員会のときに福島委員の質問の答弁の中で、子どものインフルエンザとともに妊婦の部分も非常に市長としては何とかしたいという思いも述べられておりましたけれども、こちら検討は進んでいらっしゃるのでしょうか、市長にお聞きいたします。
○議長(頭山太郎君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 重ねての御質問でございますが、妊婦への補助についてですけれども、これは私、4年前に市長選挙にチャレンジをしたときの政策の一つに掲げておりました。やはり子どもの命を、健康を守っていくという観点からすると、仮にインフルエンザに罹患をした場合に、なかなかタミフル等の薬を摂取しづらい、そういった妊婦に対しても、これはおなかに子どもが宿ったときから立川市は子育てに寄り添うまちを目指していきたいという思いでございまして、また日本産婦人科学会等の資料を見ましても、「推奨」という形で記載されておりますので、さきにお答えをいたしましたとおり、対象を拡大する、その検討の中で、併せて考えていきたいというふうに考えております。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。しっかりとぜひ取り組んで、秋からの実現、これを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、2点目の学校における児童生徒の安全対策について、お伺いをいたします。
まず冷水器の設置について伺います。
御答弁いただきました。様々な課題あるというのは、以前から示されているところでありますが、最初にも申し上げましたが、昨年も大変な酷暑と言われるような暑さ、今年も大変な暑さになるというふうにも言われております。小学生なんか、小っちゃい体でランドセルを背負って、重たい水筒入っているのかなと思いながら、重そうにランドセルしょって通学しているような子どもたちもよく見られます。
また、中学生は部活動をやっている子たちも多いと思いますので、そういう意味では学校にいる時間自体が大変長いというようなこともありますし、部活が始まる頃には持ってきた水筒、空っぽになっているというような状況もあるように保護者の方からもお聞きをしております。
昨年12月の定例会で山本みちよ議員から、ふるさと納税を活用した冷水器の設置というような事例も紹介をしておりましたけれども、こういった方法も検討の一つとして、ぜひ冷水器設置に向けて頑張っていただきたいと思いますが、改めて見解を伺います。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 冷水器の設置につきましては、先ほど教育長が御答弁した課題について、引き続き研究してまいりたいと考えてございます。財源の御提案等もございましたので、併せて検討の課題というふうには認識してございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いします。本当に財源、どこから見つけてくるかというところでは、さきの提案もございましたので、ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。
次に、防火シャッターの安全対策についてお伺いをいたします。
点検等もされている状況とか、また防火シャッター、どれぐらい立川の市内の学校にあるのか、お答えをいただきました。
最初にも述べましたけれども、防火シャッターというのは非常に重いんです。自重で落ちてくるようになっていますので、停電になったり何かあっても自動で落ちてくるということで、大変な重さがあるということです。
これ通常、きちんと作動しているときであればまだいいんですけれども、誤作動なんかが起こると、予期せぬところで動き出したりすると本当に危険です。
誤作動の原因というのが結露とか、ほこりとか、あと虫が原因だったりとか、あと調理の煙、工事の粉じん、自動車の排ガス、こういったのが誤作動の原因になり得るというふうに言われているそうです。
まずお聞きしますが、立川の市内の小中学校でこれまで防火シャッターが誤作動したというようなことが過去にあったのかどうか、お示しください。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 防火シャッターの誤作動につきましては、火災報知器の誤作動によりシャッターが下がる事象が発生したことがございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。火報と連動していれば、そういうことになってしまうのかなというふうに思います。
それからもう一点、避難訓練というのを学校でもされているかと思いますけれども、避難訓練のとき、実際にシャッターとか防火扉を閉めたりとか、そういうことはあるのでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 通常、小中学校の避難訓練で防火シャッターを作動させることはありません。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。では、その際に事故が起こるということはないのかなと思いますが、訓練ですので、逆に下りてきたシャッター、実際に見ながら、いざというとき、この下くぐっちゃ駄目だよというような教育も非常に重要かなというふうに思います。そこをわざわざ通らせる必要はないですが、遠巻きに見ながら、あれに挟まったら危ないからねという教育も、時には必要かなというふうに思いますので、これは必要性含めて御検討いただければというふうに思います。
過去にそういうことで、火報の誤作動で、連動して作動したことがあるというようなことでしたが、そういった誤作動、もしくは実際の煙、熱を感知して実際に作動したというときに、過去に事故なんかは立川市で起こっていないんでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 大変申し訳ございませんが、事故の有無についての記録が残ってございません。ただ、近々においてそういった事象があったというところは承知してございません。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。事故があれば、きっと記録もあるんでしょうし、恐らく議会でも取り上げられて議事録にも残っているかなと思いますので、恐らくはそういうことはなかったんだというふうに思います。
かつては全国で、このシャッターによる事故というのがありまして、死亡事故なんかも発生したことから、平成17年、建築基準法施行令が改正されて、新築・増築または大規模な改築・改修等を行う際には、防火シャッターに危害防止装置というものをつけるようにというのが義務づけをされました。
この改正によってですので、それ以前についていないものもたくさんあるかと思いますけれども、そういった防火シャッターは危害防止装置のついていない、既存不適格の状態になるというようなことになるかと思います。
平成28年に施行された改正建築基準法では報告制度が強化をされまして、防火設備の定期調査、検査において危害防止装置、これが設置をされていない、そのような場合に既存不適格として報告しなければならないというようなことになっているかと思います。
先ほど、最初の御答弁で、立川市でも適切に消防法また建築基準法に基づいて点検・検査、これをされているということでありましたけれども、この防火シャッターに危害防止装置が未設置であるということで、既存不適格の報告がされている学校はあるのでしょうか。もしあれば、何か所ぐらい、そういったシャッターがあるのか、お示しください。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 現在、市内の五つの小学校と二つの中学校で既存不適格の報告のほうがございます。
箇所数としますと、合計で35か所となります。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。既存不適格ですので、法令違反ではないわけでありますけれども、児童生徒の安全を考えると、こういった状況、一日も早く改善をすべきかというふうに思います。時には命の危険にも及ぶ、そのようなものでありますので、この危害防止装置、まだついていない学校がこんなにたくさんあると。35か所も、まだ残っているというようなことについては非常に危険ではないのかというふうに指摘をさせていただきたいと思います。
今後、ぜひ改善を図っていただきたいと思いますが、これ改善をしていくための課題などありましたら、お示しください。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 防火シャッターへの危害防止装置の設置につきましては、これまで施設改修などの機会を捉えて対応してまいりました。
また、今後改修する上では、改修時の安全確保や改修に必要な予算を確保することなどが課題と考えてございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 当然工事をするということなので、学校のある間にできるのかどうかとか、また予算のことも今御答弁いただきました。
危害防止装置というのは、シャッターの一番下のところにスイッチがついていて、物が挟まったり人が触れると、その時点で止まったり、また反転・逆動して上に上がるというようなものがあって、これは電気式というふうに呼ばれているものです。
もう一つが、シャッターの下のところに可動式の座板がついていて、それが物が挟まったときにシャッターの重量がかからずに座板が動くというような、そういった方式も大臣認定を受けている、そんな機構の一つであります。
この座板、可動座板式というのがちょっとイメージが湧きづらいと思いますので、スライドを使用したいと思います。
これはシャッターです。ちょっと見えづらいですが、両横に点線が引いていますけれども、あれ壁の中に、そこから先は格納されている見えない部分になります。
このシャッターの下の部分切り取って、こういったガイドを設置して、そこに板をつけます。鉄製の板ですので、通常これで煙や炎を遮断するというようなものですけれども、このシャッターが下りてきたとき、この下に物とか人がありますと、この板が動くということで、シャッターの先ほど申し上げましたが、何百キロとある重量がかからずに、安全になるというような、こういった方式もあります。
スライドを終了いたします。
主に電気式と可動座板式というような方式がありますけれども、この紹介した可動座板式というのは、まず工期が非常に短いということで、この間ちょっとインターネットで検索してみましたら、千葉市の学校で一日で11か所のシャッター、全部一遍に替えちゃったそうです。本当に工期が非常に短いということと、工事費用も安くなる。また、設置後のランニングコストがかからないということ。
また、電気式は通電がなくなったときにもちゃんと作動するようにバッテリーがついているんですが、バッテリーを時々交換しないといけないとか、バッテリーが切れていれば作動しませんので、安全装置の役目を果たさないという、そんな心配もあります。
この可動座板式のものについては、機械的に、物理的に動くものですから、非常にメンテナンスもかからないというようなものになります。
今、幾つか特徴を挙げましたけれども、最も大きなのはやっぱりイニシャルコストなんです。電気式も幾つかの方式があるんですけれども、それと比べまして、おおむねこのタイプでいくと工事費用というのは2分の1から10分の1ぐらい。そのぐらいの費用でできるということです。ですので、3桁の万を用意しなくても十分に1か所はできちゃうというようなぐらいの費用です。これはまた、詳細はまたぜひ検討していただくときに調べていただきたいなと思いますけれども。
今、こういった方式も御紹介をしました。課題が予算ということであれば、こういったところで工夫--工夫といいますか、こういったものを選択するという方法もあるのかなというふうに思います。いずれにしても、早期にしっかりとこの危害防止装置、設置をして児童生徒の安全、これを確保していただきたいと思います。改めて見解を伺います。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 防火シャッターにつきましては、引き続き機会を捉えて、危害防止装置の設置に取り組んでまいります。
あわせまして、危害防止装置の設置に当たっては、議員御紹介の可動座板式の装置も比較・検討しながら、対応してまいりたいと考えてございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いします。こだわりがあるわけではありませんので、いろいろと検討していただいて、工期のこと、費用のこと、もろもろの中でぜひ一番有利な方法を選んでいただいて、早期に改善をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、3点目、図書館の利用について伺います。
先ほど利用状況、お示しをいただきました。立川市の図書館は本当にいろいろな取組をしていただいているなというふうにいつも思っております。先般、能登の支援も市長からの御提案でしていただいておりますが、それまでにも先ほど御紹介したように、本当にいろいろな取組の中で本を身近に、また知の集積としての図書館の役割を果たそうという御努力いただいているのかなというふうに思っております。
今回、利用登録のことについてちょっとお伺いをしていきたいと思いますけれども、図書館の資料、お借りする本であったりCDだったり、私もたまにお借りしますけれども、これを借りるときに図書館利用者カードというのを作る必要があるということで、これは登録をしてカードを発行してもらうということになると思います。最初の御答弁でも、今発行枚数とか、登録者数、御答弁をいただきましたけれども、この申請の書類についてちょっと1個お聞きしたいと思います。
スライドを使用いたします。
この利用者カードを作るために申請書を書きます。ちょっとこれ小さくて見えないんですが、あまり気にしないでください。これ正式名称、「個人利用登録申請書兼再交付・変更登録・暗証番号登録申請書」という非常に長い名前ですけれども、これに必要事項を書いて窓口に出して、身分証明とか必要な資格の証明を一緒に出して登録してもらうというものです。
この中に、ちょっとこれ見えづらくてすみません。「帰省先」というのが書くところがあるんです。ちょっと市民の方から「帰省先は何で書くの」というふうに聞かれたんですが、そのままお聞きしたいと思います。ここは、なぜ書くんでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 「帰省先」欄に記入をいただく対象者でございますが、大学生や専門学生、予備校生などに該当する方で、図書館利用カードの有効期間である3年間に実家等へ帰省する場合を考慮して、任意で記載をお願いしております。万が一、図書の返却が遅延した場合等に連絡が取れるように、この「帰省先」欄を設けております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ちょっと理由としては、ふーんという私の率直な感想です。学生はいなくなっちゃうかもしれませんけれども、私もいついなくなるか分かりませんし、大人のほうが遠くまで逃げられたりして--あっ、「逃げる」と言うと失礼です。すみません、今の取り消します。訂正します。いなくなっちゃう可能性もあるのかなと思います。
任意ということでしたので、無理に書かせているわけではないとは思いますが、見た方、書かなきゃいけないのかなって。「書くんですか」って聞いた方はいいですけれども、書かなきゃいけないんだと勝手に思って書いちゃったら、これも一つの個人情報でしょうから、必要のない個人情報を取る必要はないと思いますし、これがあったから、では何件本が戻ってきましたかとか、何か居場所が分かりましたなんて使い方、今までしたことあるのかどうかまでは調べてもらっていませんけれども、どうなのかなというふうな疑問も残りますので。ちょっとこの必要性については、ぜひ御検討をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、この利用登録が3年ごとになっていると思います。この3年というのは頻繁に使っている方も、たまにしか使っていない方も、3年たったら更新しないといけないということで、ずっと2年半ぐらい使っていなかったんだけれども、久々に使ったのが、運よく利用期限、更新期限の直前で、図書館の方から「そろそろ切れますよ。更新してください」と言われた人はラッキーなんだけれども、毎月借りていたけれども、たまたま更新の月の前、二、三か月だけ借りなかったと。そうすると、気がついたら切れていましたというようなことがあったりします。
比較するものではないと思いますが、例えばお店のポイントカードとか、何か最後の利用から1年間有効ですとかよくあると思うんですけれども、図書館の利用者カードも最後に使った日から1年とか2年とか、ずっと使っていない人は消える可能性があるんですよということにならないかなと思うんですが、何か3年という理由があればお示しいただきたいと思います。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 図書館資料利用カードは、登録期間を登録の日から3年としており、更新時には登録時と同様に運転免許証などの個人確認書類を提示していただき、登録要件である「市内在住・在勤・在学」または「相互利用協定を結んだ市に居住する者」であるかどうかの確認をしてございます。
定期的に登録要件を確認する必要があることから、現在3年ごとに更新手続をお願いしておるところでございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 要件確認しないといけないという理由でした。それでは、それは分かりました。
ただ、この有効期限切れると、登録のデータ、全部消えちゃうんです。一定期間すると削除されちゃいます。当然住所とか連絡先とか、個人情報を登録しているあれもそうですけれども、カードを作って図書館システムで暗証番号登録をしてシステムに入ると、例えばお気に入りの登録をしたりとか、あと読書記録を自分でつけていける、そんな機能があるんですけれども、それも一緒に全部消えちゃうんです。よく本を借りられる方、自分の記録としてずっとつけていたのが、ふとした更新忘れによって過去の記録が全部消えちゃったというようなことになっちゃうと非常に残念だなというような気もしております。
図書館システムでは併せてメール登録の機能があって、メール登録すると、例えば「予約本が入りましたよ」というときに来たりとか、「返却期限が近づいていますよ」というときにメールでお知らせをしていただける、そんな機能だと思いますので、このメールで「更新期限が切れますよ」、そんな案内をしていただけると忘れずに済むのかなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 図書館資料利用カードの登録者のうち、メールアドレスを登録している方には、登録期限の30日前に電子メールで更新のお知らせをしております。
また、有効期限の2か月前から、図書等の貸出し手続の際に有効期限が近づいている旨を、中央図書館では自動貸出し機の画面表示により、地区図書館では図書館員よりお知らせのほうをしております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) もう既にされている、メールでお知らせされるということでした。
図書館のホームページに、メール登録のところでメールサービスの説明が書いているんですけれども、そこには予約資料メール、返却期限通知メール、貸出状況確認メール、この三つについてメール通知しますよって書いているんですけれども、登録の更新のお知らせというのが書いていないんです。ですので、ぜひ、せっかくそういうお知らせしていただいているのであれば、ぜひここにも記載をしていただきたいなと思います。
そこに書いておけば、あっ、そっか、自分はあまり予約しては本借りないけれども、でも期限が切れる前にお知らせくれるんだったらメール登録しておこうというふうに思う人もいるんじゃないかなというふうに思います。
ちなみに、今メール登録、メール機能の登録されている方の利用者数というのは分かりますでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 図書館資料利用カードの登録者のうち、メールアドレスを登録している方は3割程度となっております。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ということは、7割の方は自分の更新期限というのは、自分で知るか、更新期間の2か月前からですか、の間に行った人しか分からないというような状況だと思います。せっかくカードを作っていただいたので頻繁に使っていただきたいという思いもあるとは思いますけれども、ぜひこういう機能もあるのでメール登録してくださいというような周知をぜひしていただいて、もっと多くの方に登録していただければ、そういう意味ではプッシュ式にいろいろな通知、また今後の活用の幅も増えてくるのかなと思いますので、ぜひお願いいたします。
それから、今年1月に図書館システムが更新されたと思います。スマートフォンで登録をしている方の、登録利用者カードにバーコード入っているのがスマートフォンで表示できるようになったと思います。私もこれは便利だなと思って、家でカードを見ながら番号入れて、暗証番号入れて表示をさせたんですけれども、図書館に着いて出そうと思ったら、ログアウトされていて、ログアウトされちゃうと利用者番号を覚えていない限り、もう二度と入れない。もう図書カードは持って歩かなくていいんだと思って、私、家に置いてきましたので、あっ、今日、本が借りられないんだということになっちゃいました。
一定時間でログアウトする仕組みになっているのかなと思いますけれども、そういう意味では、せっかくバーコード機能ついたので、何か工夫できないかなというか、ログアウトしないようにするといいのかどうなのか、何か工夫できないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 教育部長。
◎教育部長(齋藤真志君) 図書館ホームページで利用者番号とパスワードを入力してログインした場合、その後30分間操作がない場合には自動的にログアウトされる設定となっております。セキュリティの関係から、システム上このような運用をしておりますので、利用する際にはその都度、利用者番号とパスワードを入力してログインをしていただく必要が現状ではあるところでございます。
また、ちょっと状況のところは確認のほうしてまいりたいというふうには考えてございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。セキュリティのことということでしたので、何かいい対策がないかなというふうにも思います。せっかく表示できるので、表示はしますけれども、30分でログアウトするので利用者カードは持ち歩いてくださいねというのは、じゃ、何のためにバーコード表示できるようになったんだって、ちょっと思ったりもします。
スマートフォンで暗証番号とか、ブラウザに記憶させたりとか、あと、こういう使い方がいいのか分からないですが、1回表示した画面をスクリーンショット撮ってしても使えるのかなとは思いますけれども、正しい使い方かどうか、よく分かりませんので。ブラウザの設定であったりとか、そういう部分は、「こういう使い方もありますよ」って、もし聞かれたら窓口で御案内できるようにだけでもしておいていただけると利用者の方も少しは安心されるかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、最後に防災についてお伺いをいたします。
まず、感震ブレーカーについてです。
地震が発生したとき、建物火災の約6割が電気火災というふうに言われております。電気火災は地震の揺れに伴う電気機器からの出火であったり、また通電火災、そのようなことになるかと思います。
地震が起こったときにブレーカーを落として逃げるのが一番だというふうにも言われていますけれども、なかなか慌てた状態でそういうことができるのかどうか分かりません。そんなことで地震の揺れを感知してブレーカーを遮断する感震ブレーカーというのが有効であるというふうに言われております。
先日、立川市地域防災計画、修正をされました。この中で立川断層帯地震の被害想定では焼失が最大8,441棟ということで、揺れや液状化による倒壊、全壊・半壊数よりも火災のほうが多いんです。そういった意味では、万が一の震災時、火災は起こらないように、被害を軽減するように感震ブレーカーの導入を促進していただきたいと思います。その促進のために市として補助できないかなと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 感震ブレーカー購入補助につきましては、他市の状況を注視しながら、東京都の出火防止対策促進事業の効果等を踏まえ、必要性について研究してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ぜひ研究していただけたらなと思います。
今、東京都の促進事業は、最初に御答弁いただいた木密地域3か所については無償配布、東京都がしてくれているということですけれども、立川市内、もう皆さん御存じだと思いますけれども、火災が起こったときに消防車入れないような地域もたくさんあると思います。木密地域の指定については、先ほども四つの要件ということでありました。私もこれを見ながら、この四つを全て満たして初めて木密地域に指定されるのであって、木造住宅が多いよ、燃え広がったら危なそうだよねというところでも指定をされていないところというのはたくさんあると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、罹災証明書についてお伺いをいたします。
体制であったり、そのあたりのことは御答弁をいただきました。立川市が大規模な災害が発生したときに、ではこの罹災証明、どれぐらいで発行できるというふうな想定で体制を組んでいらっしゃるのか、お示しください。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 本市の受援計画では、災害発生から1か月をめどに罹災証明を発行することを想定しております。お知らせ方法につきましては、被害建物に「調査済証」を貼付するほか、市のホームページ、広報などによってお知らせすることとなります。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 最初の質問で、流れについても御説明いただきました。申請していただいて、現地調査班が現地を調査して、その調査結果でも、判定して罹災証明書が実際には発行されるということだと思います。
申請した方は申請書を出す。その後、いつ交付されるのか。多分、申請をしたときに、「では何日後に来てくださいね」なんてことはないと思うんです。これはどのような形で「交付の準備ができました」ということを申請者にお伝えするのか、お示しいただきたいと思います。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 申請のお知らせ、交付に関してのお知らせでございますが、申請される際に御連絡先等をお知らせいただきまして、適宜、お知らせ方法については検討していきたいと思っております。
また、被災建物に住めない状況もございますので、恐らく避難所で避難している場所等を確認して、我々のほうで御連絡する方法を確保していきたいと考えております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。そういう状況で、どこにいらっしゃるかというのも分からないと思いますし、遠方にいらっしゃる方もいるかと思いますので、郵送での交付なんかもぜひ考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
現地調査したときに写真を撮ると思います。損壊の程度にもよると思いますけれども、一つの住戸で複数写真を撮るんだと思いますけれども、その写真の管理というのはどのようにされるのでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 現地調査した際の写真データにつきましては、大体調査1件当たり20枚程度を保存する想定でおり、令和5年度に東京都被災者生活再建支援システム向け画像格納用サーバー、容量が4テラバイトを導入し、保存・管理をしていくこととしております。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。1住戸20枚、被害想定からいくと4テラあれば足りるんですか。準備されているということ、よく分かりました。ありがとうございます。
それから、大規模な災害のとき、本当に調査棟数も非常に増えてくるということで、なかなか罹災証明の速やかな発行というのも非常に難しくなると思いますけれども、一方で、明らかに軽微な被害で、被災者自身が判定結果を「一部損壊でいいですと認めます」というようなことにすることで、写真を一緒に出していただいて判定をするという、現地調査を省略するというようなやり方、これが自己判定方式というふうに言われていて、これ導入している自治体、たくさんあると思うんですけれども、立川市でもこの対応というのはできるようになっているんでしょうか。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) ただいま議員が御紹介いただきました自己判定方式につきましては、過去の大規模な災害でも前例がありますが、被害状況によっては罹災証明書の迅速な交付を行うため、本市においても取り入れていく可能性がございます。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ちょっとほかの自治体なんか見ていると、もう平時からこういう判定方式がありますよというのをお知らせしています。災害が起こってからいろいろなことをお知らせするのって非常に難しいと思いますので、ぜひホームページとかでもいいと思いますし、また広報の防災特集のときでもいいと思うので、罹災証明に係る何かお知らせをするときに、そういうことも--まあ、「可能性」と今御答弁ありましたけれども、必ずあるわけではないというのも注意書きで入れていただいてもいいと思いますけれども、そういう方式も場合によってはありますよというのは、ぜひ平時で周知していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後の質問です。申請を受付開始すると、被害の規模にもよりますけれども、大変多くの方が窓口に殺到することも考えられます。能登の地震のときもテレビなんかでも、「罹災証明の受付が始まりました」というと窓口にずらっと人が並んで、いつ申請書を出せるんだというぐらい人が並んでいるというような状況もあったと思います。これ受けた側は当然職員の方で、入力もしないといけないとかいろいろなことがあると思うので、電子申請、これをぜひ導入していただきたいなと思います。多くの自治体で、例えばマイナポータル使ってやっているところとか、独自に自治体で入力できるフォームを作っているところとかいろいろありますけれども、ぜひこれで、住民にとっても、行政にとってもメリットがあると思いますので、導入いただきたいと思いますが、見解を伺います。
○議長(頭山太郎君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(太田弘幸君) 罹災証明の電子申請につきましては、現在のところ導入しておりませんが、応急活動や被災者の負担軽減につながることから、罹災証明書の申請、判定、交付の電子化について研究してまいります。
以上です。
○議長(頭山太郎君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 途中でも申し上げましたが、罹災証明というのは本当に生活再建のための必須なものですし、これが早いか遅いかで、本当に再建の速度も変わってくると思いますので、ぜひ御検討をしっかりと進めていただくようお願いしまして、質問を終わります。
以上です。
文教委員会(令和6年6月19日)
報告1 立川第七中学校新体育館建設工事における工期延長について
報告4 立川市立中学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画素案について
◆委員(瀬順弘君) それでは、まず第七中学校体育館建設工事の工期延長についてお聞きをしたいと思います。
幾つか先ほど質疑ありましたので大体状況分かりました。主な要因が、やはり電線の不足のところが主な要因だというようなことでしたけれども、去年の夏ぐらいから多分年明けぐらいに、大手のメーカーも受注の停止だとかで、なかなか電線が入らない状況というのは私もいろいろ調べて確認をしました。
電線の受注再開して納期も様々だと思うんですけれども、一番手に入りづらいケーブル、いろんな種類、高圧、低圧とかの制御用とか動力用とかいろいろあると思いますけれども、一番特に手に入りづらいようなケーブルというのがあるのかどうなのか、教えてください。
◎施設課長(伊東佐知子君) 今回の工事に関しまして、やはり高圧ケーブルを使用する箇所がございます。両方、細いケーブル、太いケーブル合わせて入りにくい状況となっておりますが、今回の工事に関しましては11月には納品されるというふうに聞いております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
11月というのは、電気工事がスタートできるのが11月という理解でよかったんでしょうか。電気工事完了するのが11月でしょうか。
◎施設課長(伊東佐知子君) 電線以外の部分の工事に関しましては、順次進めてまいります。電線が入る時期が11月となっておりますので、配線をする場合、そちらが11月以降の工事となります。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
11月から始めて、それまでに電気の設備だとかは設置しておいて、ケーブルが入ったら配線をするとかそんな感じかなと思いますけれども、大体ケーブルが手に入って配線工事というのはどれぐらいの期間でできそうなんでしょうか。
○委員長(わたなべ忠司君) 時間かかりますかね。
◎施設課長(伊東佐知子君) 配線の期間でございますが、屋内配管とか配線ですとかも含めまして8月ぐらいから工事には入っていきます。幹線の配線に関しまして、今言った太いケーブルのところですね、こちらに関しましては11月、12月の施工となっています。その後、キュービクルの切替えをしまして、仕上げというふうになってございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 低圧用は多分納期かなり今短くなっていると思うので、あるものからやっていけばいいんじゃないかなと思ったんですが、今御答弁いただきましたので分かりました。なかなか高圧ケーブルが来ないとと完成はできないと思うので、状況はよく分かりました。
少しでも早く着実に進むように、ぜひ市のほうでもしっかりと見ていっていただけたらなと思います。
それから、報告の4番の中学校部活動の地域連携・地域移行についてお聞きしたいと思います。
先ほどの質疑の中で、指導課と、またスポーツ振興課と地域文化課とそれぞれ関わりを持っていらっしゃるところで、いろんな形で協議やアンケートを取っていただいたりということで、状況はよく分かりました。
この計画の素案の中にもありますけれども、今までやっぱり外部の指導者を確保するのに、なかなか地域的に見つからないというようなことも一つ課題にあったというようなことがこの素案の中でも書かれていて、今後いろんな情報の連携が大事だと、人材バンク的なものかと思いますけれども、そのあたりが重要だということがこの素案の中にも書かれていると思います。
これ改めてというより、今までやっぱり人をどう確保するんだというのは多分委員会でもいろんな方からも質問もあったと思いますし、いかにこれしっかりと進めていくかというか、とにかく頑張ってくれという気持ちなんですが、その上で、今言いました指導課とスポーツ振興課と地域文化課との情報の共有というのをどういうふうにやっていくのか、この地域連携・地域移行を進めていく中でそこの具体を固めていくのかもしれませんけれども、情報の共有の在り方ですし、今もう実際にアンケートを取った、そしてこういう形だよという中で具体的に学校とのマッチングであったりとかしていくというのは、トライアルも既にやっているところ、まだ主には大学との協力でやっているんだと思いますけれども、せっかくこのアンケートで少し動き出したところ、トライアルという形でもぜひしっかりと進めていただきたいと思いますが、情報の共有とか連携というのは現状ではどのようにされているのかお示しいただきたいと思います。
◎教育部長(齋藤真志君) 今回の中学校部活動の地域連携・地域移行については、これは教育委員会部局のみではやり切れない非常に大きなテーマだというふうに認識しております。
今回も御提示しております推進計画の素案を策定するに当たっても、外部の識者を含めた検討委員会を立ち上げてございますが、こちらの事務方については教育委員会のみならず、先ほど御答弁させていただいた2課の関係課長にも事務方に入っていただいて、都度都度、情報交換はさせていただいております。
また、それぞれが把握している情報、あるいはそれぞれが何を求めておるのか、この後また学校現場、あるいは生徒、保護者が何を求めているのかというところと、そこにある人的資源等をどう確保していくというところのマッチングが非常に大きな課題となる中では、やはり関係各課が、引き続き連携を図って事業を進めていく必要があると思ってございます。
ということになりますので、引き続きこの計画策定の段階にかかわらず、この後の推進期間においても、綿密に連携を取りながら、具体的な歩み、できるところからというところばかり申し上げているところはあるんですけれども、情勢を分析しながら確実な歩みを進めてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
私たち文教委員会も、市民との意見交換会という毎年議会として行っている、その中でもいろんな立場の方からいろんな意見をいただきました。
そのあたりは委員長に集約をしていただきましたけれども、そういう中でできる形を進めていくというところでは、私はこのマッチングが一番肝なのかなと、移行するにしても連携するにしても、もうここが肝になるのかなというふうに思っていますので、今御答弁いただきましたが、しっかりとした共有の形とかマッチングの仕組みとか、しっかりと検討を進めていただきたいなと思いますので、お願いいたします。
それから、先ほど山本洋輔委員との質疑を聞きながら、すみません、ちょっと確認させてください。
トライアルで二つの部活をされているということだったと思いますが、前回の委員会の報告では、一つはその時点ではまだ中央大学とのたしか陸上競技部については調整中というようなことだったと思うんですが、先ほどのやり取りだと、二つ今もずっと続けてトライアルをやっているのかなという理解をしたんですが、そういうことでよろしいんでしょうか。
◎指導課長(佐藤達哉君) 説明が不十分で大変申し訳ございません。
先ほど、前回の説明のところで二中と五中でというところでお伝えしましたので、それで二つというところで先ほど答弁していますが、現在二つ目の二中のほうがまだ調整がついていないところで、実際に行えているのは五中の卓球部ということになります。
説明が不足しており申し訳ございません。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
では、二中は陸上競技部だったと思いますけれども、これは引き続き調整をまだやっていて、実施のめどがつけばやっていくというようなことかなと思いました。分かりました。
五中が卓球部だったと思いますが、これは今も継続してやっているということでよろしいんでしょうか。
◎指導課長(佐藤達哉君) 現在も続けております。
以上です。
報告6 砂川学習館・地域コミュニティ機能複合施設建替え工事の遅延について
◆委員(瀬順弘君) それでは、私も報告6、砂川学習館・地域コミュニティ機能複合施設建替え工事の遅延についてお伺いしたいと思います。
地域の方から、工事が止まっているんじゃないかという声が届いたりもしますが、まず、市のほうにこういう問合せみたいなのは入っているんでしょうか。
◎生涯学習推進センター長(庄司康洋君) 私どもに直接、生涯学習推進センターで把握しているというところの部分でございますが、直接的なお電話ではございませんが、メール等、あるいはLINE等の経由で現在、把握している限り12件のお声をいただいているところでございます。
以上でございます。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
特によく通られる方とか、御近所の方だと、あれと、やっぱりそろそろ気づいてきているのかなというふうに思います。
さっきの質疑で、現地に貼り紙をしていただいているということだったと思いますけれども、その貼り紙の内容、どういったことを書かれているのか、ポイントだけで結構ですけれども教えてください。
◎生涯学習推進センター長(庄司康洋君) 貼り紙を読み上げさせていただきますと、「御近隣の皆様へ」ということで、「本施設の休止に関するお知らせ」ということで掲示をしてございます。
「このたび」、これを出しているのが施工業者の名前でございまして、発注者も同様に掲げてございますが、一義的には工事施工業者の名前でということで出してございます。
読み上げますと、
立川市砂川学習館・地域コミュニティ機能複合施設の建替え工事を行っておりましたが、1階の一部でコンクリート強度試験が基準値を下回ったため、安全性が確認できるまで建築工事においては休止しております。
また、原因については現在調査をしております。本件について近隣の皆様への影響や工事再開のめどが分かり次第、改めて説明させていただきます。何かと御迷惑、御不便等をおかけいたしますが、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。安心・安全に配慮して進めてまいります。
--というような掲示をさせていただいております。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
休止していることについて、特段すごく住民に影響があるかというと、そういうわけではないんだと思います。逆に、工事の車が来なくなったねとか、工事の音がしなくなったねとか、そっちのほうだと思うんですけれども、逆に、長期間休止してまた始まれば、また車が来出したなというようなこともあるかと思いますので、そういった形で周知していただいているというのと、先ほどの質疑で、今後のことについてもまた分かれば必要な周知されるということでしたので、そこはぜひ丁寧にやっていただけたらなというふうに思います。
今回、原因がコンクリートの強度不足ということで、私も土木とか建築の専門的な知識は全然ないのでよく分からないんですが、要はコンクリートの強度がないということは生コンに問題があったということですかというのを調査しているんだと思いますけれども、考えられることというのはそこが大きな要因なんでしょうか。
◎施設課長(伊東佐知子君) 今回の原因に関しましては、委員おっしゃられるとおり、現在調査を行っておりますので、その調査の結果報告を受けましたら、また改めて説明をさせていただきたいと思います。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
試験をやって強度が足りないよということだと思いますけれども、この試験の方法、テストピースで試験をしても強度が出なかったとかそういうことなのか、ちょっと強度不足の試験のことについて教えていただければと思います。
◎施設課長(伊東佐知子君) コンクリートの工事に関しましてですが、まず現場に搬入された材料、こちらに関しまして、打設前に監督員の立会いの下、物が大丈夫なのかの確認をしております。そちらに関しては問題ありませんでしたので、今回、打設を行っております。
委員おっしゃられましたとおり、テストピースを取りまして、そのテストピースを圧縮させて圧縮強度の確認をしております。こちらの強度のほうが今不足しているという状況になっています。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
では、生コン受入れをしてスランプとか空気含有量とかいろいろチェックをして、大丈夫だということで実際に打設をしたんだと思います。
同じコンクリートを使ってテストピースをつくって圧縮試験にかけたということだと思いますけれども、ここで強度が出なかったということは、原因は調査しているとして、今後、手続的にというか、例えばテストピースで強度が出なかったら打設したもの、コアを抜いて実際の強度を測るようなことがあったりするのかどうなのか。今後どういう形で進んでいくのか、分かるところを教えていただければと思います。
◎施設課長(伊東佐知子君) 委員おっしゃられますとおり、今後の対応についてですが、まず、現在は原因と今後の対応について報告を求めていて、その結果を待っている状況になります。
それによりまして、もしくは今後の対応については、法律ですとか、あと標準仕様書に基づいてどういう対応をしなさいというのがありますので、そちらに基づきまして今対応を行っている最中です。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
こういった大きな工事をするときというのは、施工業者と、また工事を管理する管理業者も市は予算を取って管理委託をしていると思います。多分設計図書に基づいて、例えば生コンの業者の選定、それから生コンの配合、そして先ほど出ましたけれども、受入れの検査、これも恐らく工事管理者、管理業者が一つ一つ全部チェックをして、そこまで問題なかったという認識でよろしいんでしょうか。
◎施設課長(伊東佐知子君) コンクリート工事にかかわらず、工事に関しましては事前にこういう形で工事を進めますということで施工計画を出していただいています。そちらに関しまして、同じように工事管理者及び施設課のほうで、こちらのほうで工事を進めて構わないというふうに承諾をしてから工事を進めております。
今回の工事のコンクリートの立会いに関しましても、工事管理者が一緒に立ち会っております。ですので、今回の原因に関する報告に関しましては、施工者と工事管理者から連名で報告を上げてもらうようになっております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
ちゃんとした調査結果が出ないと何とも言えないと思いますが、工期に影響が出て、そうすると当然使用できるところも延びてしまう。先ほどの質疑でもありましたけれども、いろんなほかの影響も出てくるというようなこと、それから当然工期が延長すると、もしかしてほかの設備の工程にも関わってくると費用のところにも関わってくる。
これ原因がどこにあるかによって費用負担を誰がするんだって話も後からまた出てくるんだと思いますけれども、非常に大きな影響かなというふうに思います。
ちょっと私もよく分からないんですが、このコンクリートの強度が出ないということは、例えば今まで立川市の建設工事でそういったことは過去にあったかどうか教えてください。
◎施設課長(伊東佐知子君) 私が施設課に配属されてからですけれども、工事のコンクリートの強度が出なかったという事例はありません。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
ほかの例えば自治体の公共工事でそんなことをあったねとかというのは、何か御記憶とかございますか。
◎施設課長(伊東佐知子君) 自治体の工事とかでもちょっと聞いたことはないんですけれども、近年ですと、マンションとかのほうのコンクリートの強度不足というのはニュースで報道されていると思われます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。そんなことあるんだなという私は感想を持っております。
強度が足りないと、その後どういうことが考えられるんでしょうか。要は、べた基礎ですよね。べたじゃない、くい打ち。では、スラブの部分で強度が足りないということであれば、スラブを1回取っちゃってコンクリートを打設し直すとか、もしくは、全然分からないです、素人だから聞いていますけれども、上に何か強度を増すようなシートを張って、もう一回コンクリートを重ねると強度が出るんだとか、どういうことが、手法として、何をやるという、今決まっていないと思いますけれども、どういう対応の仕方というのがあるのか、ちょっと教えていただけたらと思います。
◎施設課長(伊東佐知子君) 今回の工事に関しましては、地域の皆さん、完成を大変心待ちにしている施設であると思います。
解体工事の際の騒音とか振動とか、工事車両の通行に関しましても、近隣の皆様に大変御迷惑をおかけしております。皆様の御協力があって工事を進められていると考えております。
基準を満たしていないというところに関しまして、やはり皆さん心配されているところだと思いますので、施設を利用する方々に不安を与えないように、現在その報告及び今後の対応について検討中ですので、またその報告が出次第、皆さんに報告をさせていただきたいと思います。
以上です。
○委員長(わたなべ忠司君) 考えられる手法の、一般的なところで。
◎施設課長(伊東佐知子君) 一般的な手法で言いますと、今検討中ではありますが、やはり打ち直しであるとかというところは考えられます。
もしくは、強度が出ることがあれば、またそのまま進められるという方法も考えられますので、現在、やはりそちらに関してはどういうふうな対応をしていくというのは、原因を調査して、その後の対応については検討しております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。打ち直しとかとなると、また工期も休止していた分からまたさらに時間もかかっていくのかなという気もします。いずれにしても、早く調査結果が出ないと何ともというところだと思います。
この調査結果はいつぐらいに出そうとか、市としてはいつぐらいまでに出してくれというようなものというのは何かあるんでしょうか。
◎施設課長(伊東佐知子君) 現在調査をしておりますが、その調査の報告が3週間程度かかるものもありますので、そちらのほうの結果を待ちながら進めてまいります。
以上です。