【議事録】R06第1回定例会
【もくじ】
●本会議・一般質問(令和6年2月27日)
●文教委員会(令和6年3月7日)
●本会議・予算特別委員会審査意見報告(令和6年3月22日)
本会議・一般質問(令和6年2月27日)
◆12番(瀬順弘君) 皆様こんにちは、公明党の瀬順弘です。通告に従いまして、一般質問を行います。
まず1点目、自転車駐車場について。
立川市では鉄道駅周辺に自転車駐車場を整備し、自転車で通勤や通学また通院やお買物などで駅周辺に出かける市民の方々に利用されております。正式には「自転車駐車場」「自転車等駐車場」との名称ですが、今回の質問では市民になじみのある「駐輪場」というふうに呼ばせていただきます。
以前は市民の方から、定期利用の抽せんになかなか当せんせず、希望する駐輪場が利用できない。また、止めようと思った駐輪場に着いたら、一時利用が満車で困ったなどのお声が私のところによく寄せられました。
しかし、コロナ禍で生活形態、仕事の在り方等も大きく変容したことから、駐輪場の利用状況もコロナ禍前と変わっているのではないかというふうに推測をいたします。
そこで、現在の駐輪場の利用率等の状況はどのようになっているのか、お示しください。
また、現在の駐輪場の需要と供給についての市の見解、今後の想定や在り方についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
次に、能登半島地震についてお伺いをいたします。
まず、このたびの令和6年能登半島地震によって亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
1月1日夕刻、能登地方を震源とする最大震度7を記録した地震では、大きな揺れだけではなく津波も発生し、甚大な被害となりました。また、1月6日までの短い期間で、震度5強以上の地震が11回観測されるなど、初動、応急段階での活動も大変厳しい状況でありました。
国土交通省の災害情報によりますと、2月22日14時時点で、死者241人、家屋の被害は全壊が9,050棟、半壊が1万2,820棟となっております。
このような甚大な被害を受けた被災地、被災者を何とか支援しようと、全国各地で様々な支援が展開されております。
私たち公明党市議団では、1月13日に立川駅北口デッキで街頭募金活動の協力をさせていただき、また翌日、1月14日には立川市議会として、同じく立川駅の南北に分かれて街頭募金活動を行い、皆様の真心の募金を被災地へとお届けをさせていただきました。
立川市としても被災地への支援を行っておられると承知しておりますが、具体的に市としてどのような支援をされているのか、お聞かせください。
また、先日の総合教育会議で、被災地への支援に関連し、市長より、電子図書館の取組で支援できないかというような発言があったというふうに伺っております。現地の子どもたちや、また、なかなか図書を利用できなくなってしまった、そんな方々にそのような取組が実現すれば、大変すばらしいかなというふうにも思いました。
その後、この取組についての検討状況についてお伺いをしたいと思います。
次に3点目、立川市高齢者集合住宅(シルバーピア)についてお伺いをいたします。
立川市は、高齢者集合住宅シルバーピアを5棟・80戸運営しておりますが、令和4年度中に3棟が契約期間満了となり、令和6年度中に残る2棟が同様に契約満了となります。
市は再契約する方針を決め、契約満了の後も10年間は借り上げを継続するとされました。
まず、市がこのように民間の集合住宅を借り上げてシルバーピアとして運営する目的は何か、お示しください。
また、契約満了後10年間の再契約を決めたわけでありますが、その結論に至るまでのシルバーピアの在り方についての議論の内容についてお聞かせいただきたいと思います。
以上で総括的な質問を終わりまして、以降、一問一答でお伺いいたします。
○副議長(高口靖彦君) 市長。
◎市長(酒井大史君) 瀬順弘議員の一般質問にお答えをいたします。
私からは、能登半島地震に係る被災地への市の支援についてお答えをいたします。
本市では、令和6年能登半島地震の被災者を支援するため、義援金箱を市役所本庁舎、窓口サービスセンター、中央図書館等に設置し、皆様の御支援をお願いいたしております。
1月16日までに60万1,110円の義援金を日本赤十字社を通じて被災地に送金をいたしております。
また、東京都市長会を通じた職員派遣要請に基づき、1月27日から29日までの間、職員2名を東京都庁に派遣をいたしました。支援業務は、石川県輪島市への支援として、被災地の住家--住んでいる家です--の被害認定調査について、現地調査の対象を削減・効率化するため、被災者生活再建支援システムを活用したリモート判定を実施いたしました。
今後も、さらなる職員の派遣要請があった場合には、積極的な支援を行ってまいりたいと考えております。
また、今、瀬議員から御指摘をいただきました総合教育会議での電子図書館の活用についての私の発言について取り上げていただきまして、ありがとうございます。
実は、立川市と輪島市においては、電子図書館の運用システムが同じ運用システムを使っているということでございます。そういった状況の中で、現地になるべく負担をおかけしない形で、現地の小中学生、子どもたち等への支援が何かできないかというところで、立川市の電子図書館のシステムを現地の方たちに開放することができないかという趣旨での発言をいたしました。
この点につきましては、この間、教育長並びに図書館長のほうでいろいろと協議をしていただいて、輪島市の図書館並びに教育長の段階までは御了解を得ているということでございます。
なお、この電子図書館については、運営をしている、購入をしている事業者に対して、そもそも立川市の在住・在勤の方を対象とした制度であるということでございますので、この利用の範囲を拡大するためには、その事業会社のほうに依頼しなくてはいけないということや、あるいは現地の市とのいろいろと協定書を結ぶなどなど、所々の手続が必要だということで整理していただいております。
現在、その調整方をしていただいている中で、3月中には開放していけるのではないかなということで今準備を進めている段階でございます。
なお、今議会最終補正になろうかと思いますけれども、小中学生向けの読み放題パックというものが今立川ではございまして、これのコンテンツを少し充実していくというような形での補正予算をお願いするかもしれませんので、その際にはぜひとも御理解をいただき、御同意をいただきたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、東京都としても輪島市の支援を行っております。立川市としても、できる支援策については様々検討させていただき、その一環として立川市の電子図書館を輪島の子どもたちにも利用していただけるような形で準備を進めてまいりたいというふうに考えております。
残余の質問につきましては、担当部長より説明をいたさせます。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 自転車等駐車場の利用状況でございますが、毎年10月、晴天の平日に実施する調査の結果では、コロナ禍前の平成31年度までは1日平均1万1,000台を超える利用で推移しておりましたが、コロナ禍の令和2年度には9,000台を大きく割り込むまで落ち込んだ後、現在は約1万1,000台まで回復してきております。
利用率につきましても、コロナ禍前は6割中盤の利用率が、令和2年度に5割を下回るまで落ち込んだ後、現在は6割弱の利用率にまで回復しております。
定期利用及び一時利用の割合を見ますと、相対的には、定期利用よりも一時利用の割合が増加してきており、新しい生活様式の定着等によるものと想定しております。
また、立川駅北口周辺では、施設偏在などの課題はあるものの、市内各施設とも需要が逼迫するような可能性は低いと考えております。
今後も各施設の利用状況を踏まえ、定期利用・一時利用など、既存施設の利用形態の見直しなどについて検討してまいります。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) シルバーピアを運営する目的でございます。
本市では、立川市高齢者集合住宅条例に基づき、市内5か所、5棟の集合住宅を民間から借り上げ、高齢者集合住宅、いわゆるシルバーピアとして80戸を賃貸しており、住宅に困窮する一定の所得以内の高齢者に対し、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、快適で安心な暮らしを保障することを目的として運営しております。
続きまして、契約期間満了後、10年間の再契約を決めるまでの議論でございます。
シルバーピアの在り方については、平成29年度に庁内に検討会議を立ち上げて、主に入居者、オーナー、施設等への対応について協議を開始いたしました。最終的には、令和3年に策定した立川市第4次住宅マスタープランにおいて、借上げ型による住宅提供を見直す一方、住宅確保要配慮者の居住支援を充実させるなど、民間の力を活用した施策展開に転換を図っていく。--という方向性で整理し、10年間の再契約をすることになりました。
以上でございます。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。それでは、順次お聞きをしていきたいと思います。
まず自転車駐車場、駐輪場についてお伺いをいたします。
今、利用率等お示しをいただきました。現在はコロナ禍前に、ほぼ戻っている形かなというところと、一時利用が増えているということで、生活形態が変わってきている影響であろうというようなお話をいただきました。
そういう意味では定期利用、一時利用の形態を、状況を見据えながら検討していきたいというようなお話もございましたので、ぜひ状況をしっかりと把握されながらお願いをしたいと思います。
それから、市の駐輪場のほとんどのところは交通系の電子マネー、SuicaとかPASMOとかが支払いで使えると思うんですが、立川駅南口第一タワーと第二タワーの自転車駐車場は、一時利用のスペースがあるんですが、交通系電子マネーが使えないということで、ちょっと不便だなという声がありました。ほかの駐輪場と同様に、ここもぜひ使えるようにしていただきたいなと思いますけれども、見解を伺います。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 今議員から御指摘いただきました立川駅南口第一及び第二タワー有料自転車駐車場におきましては、建設当時のタワー駐輪場メーカーが開発した独自の管理システムというものになっておりまして、システム改修に多額の費用を要することから、現在、交通系電子マネーの導入には至っていないという状況でございます。
一方、令和6年度からの次期指定管理者の提案では、全ての駐輪場で定期--こちら定期になりますが--定期利用料金のオンライン決済システムの導入が予定されております。
ただ、本施設への交通系電子マネーの導入につきましては、先ほど申し上げました同様の理由から、難しいとの報告を受けているところでございます。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。多額のシステム改修かかるとなかなか難しいということではありました。利用者も、そういうところも勘案して使うところを選べればいいんですけれども、一時利用が増えているというような実態もあるという中では、ちょっとどこかのタイミングなり、また交通系だけに限らず、今QRコード決済とかも、多様な決済手法があると思いますので、ちょっとどういった形か、何か工夫ができないかは引き続き御検討いただきたいなというふうに思います。
次に、小項目の2番目の自転車用ヘルメットについてお伺いをしたいと思います。
自転車用のヘルメットについては、昨年の4月から改正道路交通法で着用の努力義務ということになりました。これを受けて私ども公明党も要望を出させていただきましたけれども、ヘルメットの購入に対して助成をしていただきたいということで、昨年の9月から購入の助成制度事業が始まったかと思います。
これまでの、この助成制度の事業の状況についてお示しいただきたいと思います。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 市民のヘルメット着用率向上を目的に、令和5年9月より開始いたしました自転車ヘルメット購入助成事業でございますが、直近の2月25日時点で2,680名の方に申請をいただいております。
1日平均、約15個のヘルメットが市内外の事業協力店におきまして、購入助成事業を利用して購入されている状況でございます。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。順次購入がずっと続いている状況かなというふうに思います。
私も自転車、よく使います。4月1日以降は、必ず自転車に乗るときはヘルメットをかぶっていますけれども、4月の頃は何かヘルメットをかぶっていると何か「あっ、あの人かぶっている」ぐらいの目で見られたような感じがしましたけれども、最近はかぶっている方多いのかなというふうに私は感じていますけれども。市のほうで、なかなかこれ数字では難しいというのは、以前からあるのかなとは思いますけれども、この着用状況というのは市はどのように捉えられているのか、お示しください。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 自転車乗車用ヘルメットの着用状況についてでございますが、令和5年4月の改正道路交通法の施行から11か月余りが経過し、一部にはヘルメットを着用する自転車利用者も見受けられ、着用率については増加してきているものと認識しております。
有料自転車等駐車場で行いましたアンケートでは、着用率がJR沿線の第1ブロック、こちらで約10%、西武線沿線の第2ブロックで約5%との結果になっております。
今年度から開始した調査内容であり、経年での比較はできませんが、昨年9月より開始したヘルメット購入助成事業等の効果も含め、着用率は増加しているものと考えております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。アンケートの結果も今お示しいただきまして、やはり少しずつ増えてきているのかなと思いますが、アンケートが全てではないかとは思いますが、第1ブロックで10%、第2ブロックで5%ということで、「皆さん、かぶりましょう」ということで考えると、まだまだ数字が低いのかなというふうに感じます。
ヘルメットをかぶらない方から御意見をいただきました。その方は、市のタワー型の駐輪場で定期利用されている方です。ヘルメットをかぶっていくと、自転車を置いて、その後、通勤で電車に乗るときに、ヘルメットを持っていかないといけない。籠に入れたいんだけれども、タワー型の駐輪場は籠に何も入れちゃ駄目ですということで、雨の日、雨がっぱを着て、籠に入れてというのもできないし。今、ヘルメットをかぶりましょうという中で、ヘルメットを籠に置いておくこともできない。電車にヘルメットを持って乗るのもなんなのでかぶらないんですというようなことでした。
いろいろな工夫が、普通の平置きの駐輪場だったら、私なんかも籠にワイヤーのロックをつけて、ヘルメットをそこへ入れて、ワイヤーロックかけて、自転車置くときはそんなふうにしているんですけれども、なかなかタワーではそれができないということで、実際そういう状況にあるのか。まずはお伺いします。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 現在、立川駅南口の西、南口第一タワー及び第二タワーの三つの有料自転車駐車場の利用に際しましては、初回利用時に、籠の中に荷物を入れての利用は禁止している旨の説明をした上で御利用いただいているところでございます。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) そういうふうに言われて、やっぱり利用者の方、入れちゃ駄目なんだという認識はされていると思います。
では、その理由についてお示しいただきたいと思います。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 南口西有料自転車駐車場で採用しているツリー式の駐輪施設では、昇降のスピードが速く、風圧で籠のカバーが飛ぶこと、また重量バランスを保つ必要があること、また南口の第一及び第二タワー有料自転車駐車場では、車室が狭く、車両のサイズが厳格に決まっていることなどから、装備品や突起物、また籠の中に荷物を入れての利用は禁止しているところでございます。
令和3年度には、ガイドローラーと呼ばれる小さな搬送部品の経年劣化による破損が原因で、大きな部品を巻き込んだ故障につながりまして、復旧までに約5か月の期間と1,000万円以上の修繕費を要したことから、機械式駐輪場を利用する車両には、やはり一定の制限が必要なものと理解をしております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 機械の不具合の原因になる可能性があるということで、そういった意味ではやむを得ないのかなというふうに思いますが、ヘルメットをかぶりましょうという立場でいけば、何とかちょっとかぶってきていただいて、何とかする方策がないかなというふうに思いますが、ちょっと何か対策を考えていただけないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 東京都のインターネット都政モニターアンケートでは、自転車用ヘルメットを着用しない理由の上位に、「法令上、着用は義務でなく努力義務だから」また「短時間の乗車だから」といった理由のほか、「駐輪時にヘルメット置場がなく荷物となるから」との回答もあり、市でもヘルメットの保管場所については課題であると認識しております。
令和6年度から、JR沿線の第1ブロックを管理いたします次期指定管理者からは、サドル下や籠の前に設置するヘルメットロックというものの提供とモニター調査の実施についての事業者提案があり、有効な解決策の一つになると考えておりますが、今後も様々なアイデアをいただきながら、現在の駐輪施設におきまして、物理的に何ができるかといったことを含め、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いします。
例えば、預かっちゃうとなれば、責任であったりとか物理的なスペースの問題もあるかと思いますが、何か工夫をということでいろいろ考えていきたいという御答弁いただきましたので、ぜひいろいろなところの事例も、もしあれば見に行ったりなどもしながら、ぜひお考えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に小項目の三つ目、シニアカーの駐車についてお伺いをいたします。
これも市民の方からお声をいただきました。高齢になってなかなか、自転車で今までは買物に行っていたけれども、自転車に乗るのも少し不安になってきたというようなことで、そうなりますと、バスとか公共交通機関などを使って行くことになるんですが、バスの減便、こういうようなこともあって、なかなか移動の足に困っているというようなことであります。
こういった問題はこれまで私も、また他の議員も取り上げてきておりますし、市も高齢者の移動手段ということでは、市長の公約も含めていろいろ御検討いただいているかと思います。
そのような中で、今高齢者の外出を支援するためにシニアカーというものが利用される方が少しずつ増えているのかなというふうに思います。
スライドを使用いたします。
この写真、これらがシニアカーというふうに言われるもので、電動カートとかハンドル型電動車椅子というふうにも呼ばれるものです。三輪のものがあったり、四輪のものがあったり、いろいろなタイプ、様々なメーカーから発売をされております。
このシニアカーは道路交通法で言うと、車両ではなく歩行者になるんです。歩道を当然、そういうことなので歩道を走行しますし、免許も必要ないと。また、介護保険で要介護2以上の方については福祉用具としてレンタルすることもできるようなものであります。また、要支援とか要介護1でも、日常的に歩行が困難な方、状況によっては介護保険使える。そのようなものになります。
スライドの使用を終わります。
こういったシニアカーがこれから高齢者の移動手段として今後増えていくのかどうなのか。シニアカーというところで、まず市の認識をお伺いしたいと思います。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) まずシニアカーでございますけれども、販売台数につきましては、電動車いす安全普及協会、こちらの調査では、平成12年をピークに減少傾向にあるようでございますけれども、昨年の道路交通法の改正によりまして新設されました移動用小型車というものの開発また販売と。さらには、シェアリングサービスの実証実験が行われている地区があるということでございますので、今後注視してまいりたいと、そのように考えております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。
実際に使用されている方から、ある程度の距離、やはりバスもなくなっちゃって不便だし、歩いても自転車でも行けないということで、実際その方はそれに乗ってお出かけをされる。遠くまで行くのに非常に便利なんだけれども、そのままなかなか店舗の中とか病院の中に入ることが難しいと。その方も多少の距離なら全然歩けるので、駅の近くまで、またスーパーや病院の近くまでシニアカーで行って、最後、目的地の中までは歩いて行くというような利用をしたいんだけれども、なかなかシニアカーをどこに置けばいいのかなというようなお話でした。
市の駐輪場にこういったシニアカーを止めることはできるんでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) 立川市自転車等駐車場条例におきましては、駐車場を利用することができるものは、道路運送車両法に規定する原動機付自転車及び道路交通法に掲げる自転車。--としております。
一方、道路交通法上は、シニアカーを通行させている者は、先ほど議員からありました歩行者と扱われていると。また、シニアカー単体では、移動用の小型車というものに分類されるため、現在の条例上は、市営の自転車等駐車場へは駐車できないものと考えております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。条例上ですので、こういった利用、またこういった高齢者の方々が外出をする、そして必要なお買物や病院を利用する。こういうときに何とか止められるようにならないかなというふうに思います。
これ仮に--まあ、条例上そうなっていますということを省いたときに、では、ちょっと駐輪場にシニアカー来たときに何か課題になることとか問題になるというのは何かありますでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(野澤英一君) シニアカーの駐車についてでございます。
駐車場所が、まずシニアカーの利用者の移動の実態に即しているかということでありますとか、また自転車利用者との共同利用で動線上の危険がないか、そういったこと。で、先ほどの条例の課題というようなところでございます。
まずは、自転車等駐車場におきまして何らか試験的な実施が可能かどうか、その辺は、課題の整理は進めてみたいと考えております。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ちょっといろいろ課題も確かにあるのかなというふうに思います。例えば、市の駐輪場の多くは有料の駐輪場だと思いますので、入り口にゲートがついていて、そこが通れるのかとか、あと自転車用にラックがあって、ラックがずっと並んでいるからシニアカーを置くスペースは取れないとか、実際そういうことも含めていろいろ課題があるかと思います。今おっしゃられた動線のことなんかも含めていろいろあるかと思いますけれども、そういうところ、試験的にできるところがあるのかどうなのかというようなことで御答弁いただきましたけれども。
例えば南口の臨時自転車駐車場、あそこは砂利になっている無料の駐輪場です。常にシルバーが自転車整理のためにいらっしゃいますし、ゲートも特にないです。ラックももちろんない状態なので。試験的にということで御検討いただけるなら、この南口の臨時駐車場、仮にちょっと試験的にやってみていただいて、運用の状況を確認していただくというのも、ぜひお願いをしたいなというふうに思います。ちょっと試験的なというところは、先ほど御答弁いただきましたので、ひとつ場所の候補としての御提案ということで申し上げたいと思いますので、ぜひ御検討ください。
スペースとしても、さっき見ていただきましたけれども、自転車2台分か3台分ぐらい。常にそれ用に取っておく必要もないかなと思います。来たときに空いていれば。普通の自転車もそうです。来たときにいっぱいだったら、ちょっと誰かが出るのを待っているような状態ですから。来られたときに、二、三台分のスペースがあれば止めていいよというような緩やかな運用で試験的にできるといいかなというふうに思いますので、ぜひ御検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、能登半島地震についてお伺いをさせていただきます。
市のほうでも様々な取組をしていただき、また電子図書館のことも調整を今進めていただいて、かなり実現に向かっているというようなことかと思います。市としていろいろな、できることという先ほど御答弁もいただきましたが、取り組んでいただいていることには非常に感謝を申し上げたいと思います。
それでは、小項目の2番目の市内避難者の把握・支援についてお伺いをしたいと思います。
現地では大変な状況で、二次避難や遠方への避難ということをたくさんされている方がいらっしゃいます。
東京都は、被災者の一時的な住まいの支援として、家財道具等もある程度そろえた状態で都営住宅を当面100戸ということで今提供されているかと思います。この提供される住戸が立川市内にあるのかどうか分かりませんけれども、もし市内の都営住宅にそういった避難されている方が入居された場合、市のほうには何か東京都から連絡が来るものなのでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 避難先の都営住宅の自治体に対しましては、東京都から避難者の入居前に情報提供がなされますけれども、現時点で本市に情報提供は行われておりません。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。では、もし入れば情報は来るというようなことかと思います。
都営住宅のほうはそういった意味で今、これまでまだ情報提供がないというようなことでしたけれども、都営住宅以外で立川にそういう避難者の方が来られているのかどうか。そういうことは市としては把握されているんでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 現在本市では、親戚、知人などを頼りに避難している方や、ホテル、旅館等に避難している方など、広域避難者の個人情報につきましては把握していない状況でございます。
以上でございます。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) なかなか把握も難しいのかなというふうにも思いますけれども、現地の皆さん、大変な思いをされ、またそこで生活ができないがゆえに避難をされるということだと思います。私の学生時代の友人も輪島市に住んでおりまして、やはり家で住めない状況で、大変な状況になっております。
もし、そういう方が仮に何かの縁で立川に来られたという場合にはぜひ、つらい思いをした被災者の方を温かく迎え入れてあげてほしいなと思うんですが、そのためには何か把握をしないことには手の差し伸べようも何もないかなと思います。そういった把握をする方法なり手段をお考えいただけないかなと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 現時点では、避難者にお申出いただく等の対応は行っておりませんが、石川県から広域避難者に対する災害救助法に基づく救助要請とともに、東京都を通じて石川県から広域避難者の人数等の状況について調査依頼がございました。順次対応しているところでございます。申し出ていただく等の対応ができるかどうかというところは、これからの検討になるかと思います。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。どういった形でやればいいのか、ちょっと私もいい方法が見つかっているわけではないんですけれども、何らかぜひ把握をしていただきたいなと思います。
なぜかというと、そういう被災者の方、例えば親族を頼ってとか、知人を頼ってとか、そういうことで来られてはいるんでしょうけれども、もともと暮らしていた場所でのコミュニティというところから全く違うところに来られるというような状況になってしまいますので、被災者の方がもし複数人いらっしゃるようであれば、やはり地元の近い方と接することで心の安定やコミュニティをつくりやすくなるのかなというふうに思います。
仮に人数が少なくても、そういった大変な思いをしてたどり着いた立川で、何とか温かく迎えてあげるというようなことでは、安心して暮らせる、そんな状況をつくってあげてもらいたいなというふうにも思います。
東日本のときにはたくさんの方がいらっしゃったのと、比較的把握をきちんとできていたというのもあるかと思いますけれども、あのときは「こぶしカード」というのを発行して、図書館が使えますよとか体育館が使えますよとか、くるりんバスに乗れますよとか駐輪場使えますよとか。それで、市民と同等の扱いをするというような形で支援をされたと思います。あと、下水道料金を免除したりとか、そんなのもありましたけれども。
お金がかかることをどうするかというのはあるかもしれませんけれども、例えば図書館の図書を使っていただくことにはお金がかかるわけでもないですし、駐輪場も定期になれば市内と市外と料金が変わるわけですけれども、そんなに大きく変わるわけでもないですから、市内の一時的とはいえ一市民として扱ってあげると、来られた方も「立川っていいまちだな、温かいまちだな」というふうに思っていただけるかなと思います。
生活の支援とともに、つらい思いをした心を少しでも癒やしてあげるという意味では、東日本のときもそうでしたけれども、地域文化振興財団が主催をしている市民会館の催しに御招待をして、少しでも心和む時間を過ごしていただくというようなこともされておりました。こちらも空席があるような催しであれば特にお金が、実際にはかかるわけでもないかと思いますので。
ちょっと今、東日本のときの例を述べさせていただきましたけれども、何らかそのような取組というのを一つでも二つでも、もし避難されている方の把握ができるならばしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 被災地では、住家・インフラ等への被害が甚大であり、避難生活の長期化が見込まれる状況と聞いてございます。
このため、現在、一時的に親戚、知人を頼りに本市に避難している方が長期の避難生活を余儀なくされる場合も考えられますので、今後そのような方に対しましても、寄り添った支援が必要と考えてございます。
以上でございます。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) そういったお気持ち、ぜひ何らかの形にしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、大項目3点目の立川市高齢者集合住宅(シルバーピア)についてお伺いをいたします。
シルバーピアの設置目的等、お伺いをさせていただきました。それを踏まえた上で、再契約で10年間延長するということが実際に決まって、最初の3棟についてはもうされているかと思いますけれども、これをどうするかという議論の中で、契約が満了して、住んでいる方、ではどうするんだということも恐らくあったと思いますが、しばらくの間、退去した部屋に新たな入居者を入れずに運営をしてきたと思います。その結果、たくさんの空き部屋ができていたのかなというふうにも思います。
ちょっとお伺いしたいのは、この再契約をして延長しようということを決めた時点--時点というのは大体で構いませんけれども、そういった時点で空き住戸というのは大体どれぐらいの数があったのかをお示しください。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 10年間再契約する方針に基づき、令和5年3月に、平成31年3月以来、4年ぶりに入居者募集を実施いたしました。
この時点での空き住戸は80戸中37戸でございます。
以上でございます。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。ありがとうございます。
今、入居者募集、久しぶりに行ったということで、たくさん空き部屋があるので、そこを埋めていく募集をされたんだと思います。昨年の3月末から4月中旬だったと思いますが、入居者募集をされたと思いますけれども、そこでの実際の募集戸数や応募者数など、募集の状況についてお示しいただきたいと思います。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 単身者用住居を14戸募集しまして、31人の方から御応募いただきました。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) この募集する住戸、空いているお部屋ですけれども、前の方が住んでいたので、ここを内装工事とか修繕して、それで新しい方が入ってくるということになると思いますので、修繕を順々にやっていかないといけないと思いますけれども、そのお部屋の修繕で新しい方への提供というのは順調に進んでいるんでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 令和5年3月に再開したシルバーピアの募集に合わせて空き家修繕の契約を進めましたが、1戸当たりの空き室修繕単価が上がり、入札不調が続きました。
契約条件を変更し、最終的には募集戸数の修繕が完了いたしましたが、一部の入居者の入居が遅れることになり、御迷惑をおかけいたしました。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) ありがとうございます。実際応募された方、なかなか部屋が回ってこないなというので、私もちょっと担当の課長にお聞きしたら、いや、修繕がなかなか追いついていないんですというようなことでした。最終的には予定数されたということで少し安心をしましたが、ちょっとこのあたりは今後も注意しながら、ぜひ進めていただきたいなというふうに思います。
今度、令和6年度に2棟、再契約をされることになるかと思いますけれども、昨年行った募集と、また別に、今度再契約をする2棟分、そこのところについての募集というのもまた改めてされるおつもりでしょうか。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 令和4年度に3施設と10年間の有期契約を締結し、残りの2施設とは令和6年度に10年間の有期契約を締結する予定でおります。現在、再契約に向けた準備を進めているところでございます。
入居募集はオーナーとの契約を締結した上で、内装等の修繕後、募集をする予定でございます。
具体的な時期は、令和7年度中と見込んでございます。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。また順次、契約延びたので、空き部屋修繕をして、新しい方を入れていただくのかなと思います。
今回の募集で入居者を決定するのがポイント方式だったということでお聞きをしておりますが、その理由についてお示しください。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) シルバーピア入居予定者の決定につきましては、立川市高齢者集合住宅条例第6条において、市長は、高齢者住宅の使用申込者の数が当該高齢者住宅の戸数を超える場合においては、住宅の困窮度の高い者から順次使用予定者を決定。--と規定してございます。この規定に基づき、入居は抽せんではなく、住居に困っている度合いをポイント化した上で、困窮度の高い方から順次、空き室入居予定者として登録し、入居が可能な状況になった住宅から御案内しているところでございます。
以上です。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) 分かりました。設置目的でも、困窮する方への住戸の提供、快適で安心して暮らせる住宅の提供ということで、最初のところでも御答弁いただいておりましたので、ポイント方式の理由については、よく分かりました。
ちょっとスライドを使用いたします。
このポイント方式では、先ほど御答弁いただいたとおり、住宅の困窮度合い、必要度合いによって登録の順位が決められるということで、入居できる部屋が準備できたところから、上位の方にその住宅が提示をされるということかと思います。
ここで描いている、例えばシルバーピアAのところで部屋が空きましたら、1番の方にまず、お部屋空きましたので入れますよという御案内が行くんだと思います。ちょっと様々な条件で、この方、あっ、シルバーピアAはちょっといろいろな条件が合わずに、ここだったらいいかなということで仮にお断りをした場合、ここの空き住戸は次の2番の方に当然順次案内をされていくんだと思います。
当然、断ってしまいましたのでシルバーピアAには入れない。次に案内された2番の方が、じゃあということでAに入ったときに、次にシルバーピアBの空きができたときどうなるかというと、この1番の方は1度断ると、もう住宅を提示していただく権利がなくなっちゃうというようなことになっているというふうに伺いました。
そうなりますと、シルバーピアB、次に空いたお部屋は3番の方に御案内をされるというようなことです。
スライドの使用を終わります。
ここで何を言いたいかというと、ここの高齢者の福祉的な、そして生活保障的な部分でこういった住宅を設けていただいている。その中で、今回実際にお聞きした話では、住宅が当せんしましたと。よかったなと思ったら、今住んでいるところから結構遠いところだった。今自分は住んでいる周りでお友達がいっぱいいて、いろいろなところで、近くの公共施設でサークル活動もやっている。コミュニティができて、そういう仲間と一緒に外に出るきっかけにもなり、健康のためにもそういう活動がいろいろとできているんだけれども、そういう遠いところに行くと、なかなかそういうのにもう参加できなくなっちゃうということで、その方は断ろうかどうしようかなということでお悩みになってお声をいただきました。
結果、断れば今のように、もう近くのところが仮に後から空いたとしても、紹介はしてもらえないということになってしまうというようなことです。
では、行こうということで行けば、なかなか向こうで新しく一からコミュニティをつくっていくというのも非常に難しい。高齢者のための住宅ということであれば、そもそもの応募の仕方、募集をして入居者が決定する仕組みを少し改善する必要があるのかなというふうに感じました。
次回、今度の2棟の契約が終わって準備が整えば、また新たな募集を次回されるということで、少し時間もあるかと思いますので、ここのあたり、ぜひ配慮するような形でやっていただけないかなと思いますが、見解を伺います。
○副議長(高口靖彦君) 市民生活部長。
◎市民生活部長(神崎恵子君) 入居者募集案内における、申込みに当たっての注意等というところでは、住宅は選べない旨を御案内し、御理解、御納得いただいた上でお申込みをいただくようにお知らせをしているところなんですけれども、今後の募集につきましては、御指摘を踏まえまして何らかの配慮ができないか、検討してまいりたいと考えております。
○副議長(高口靖彦君) 瀬議員。
◆12番(瀬順弘君) よろしくお願いいたします。最初から希望の住宅、5棟しかないですから、優先順位決めて応募していただくとか、今みたいな場合には次に、順番に行っても、その次にはもう一回御提示をしていただけるとか、ポイント方式ですから、1番の方はあくまでも困窮度合いは高いわけですので、そういう方に次の紹介がちゃんと行くようにするとか。まあ、募集の仕方か、そこから先の決め方か、いろいろあるかと思いますけれども、今御検討いただくということでしたので、ぜひ次回に間に合うようにいろいろと御議論いただいて、高齢者が安心して住まえるシルバーピアにしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。
文教委員会(令和6年3月7日)
報告2 第三小学校/錦児童館/錦学童保育所複合施設整備及び立川第三中学校建替について
◆委員(瀬順弘君) それでは、まず報告2、第三小学校等複合施設と第三中学校の施設整備計画(案)についてお伺いしたいと思います。
これの9ページのところで公的支援制度、補助金などを活用してということで書いていただいているかと思います。表1-3の一番下のところに、この表でいうナンバー5の分ですね、これについては耐力度調査により、構造上危険な状態にある建物として判定された場合に適用されますというふうにあります。
第三小学校も第三中学校も、令和5年度耐力度調査の費用が当初予算で上がっていたかと思いますけれども、この調査はまだ終わっておらず、その結果次第ですよということの理解でいいんでしょうか。お示しください。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 耐力度調査委託につきましては、令和6年1月15日までの委託ということで調査のほうは終えております。ちょっと資料のつくりの関係で、こういった内容では示させていただいておりますが、調査の結果といたしましては、危険な建物に当たらないというような形の結果が出ておりまして、今後中身の詳細を都と国のほう通じて協議をさせていただいていきますので、今のところはそういった結果が出ておりますので、この学校施設環境改善交付金の5番のところのメニューは少し難しいといったところで判断しているところです。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 結果として、危険な状態には当たらないということだけれど、国と東京都と今協議というお話ありました。協議の余地は、少しはあるという理解でよろしいんでしょうか。もしくは、もうそういう判定の結果で全く余地がないということなのか、お示しください。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 調査によって数字等算出した結果として出ておりますので、その数字の計算過程等に間違いがなければ、ほぼ可能性がないといったところになりますので、今のところは、立川市としてもその資料は見させていただいて、間違っていなさそうなんですけれども、その辺を含めて東京と国に報告をさせていただいてということで考えております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。ほぼ見込みは、この分はなさそうかなということかと思います。ほかのところでいろいろと調べて、使えるものは使おうということだと思いますので、しっかりとそちらのほうは進めていただきたいと思います。
それから、25ページが第三小学校の関連の概算の事業費出ているかと思います。また、42ページが三中の、同様に概算の事業費ということで出ていると思います。
一番下のところに監理費、工事の監理費だと思いますが、含みませんということでありましたけれども、この施設なりの規模によってこの監理費というのが変わるのか、ちょっとどういうところで出てくるのかあれですけれども、これ概算監理費は三小等複合施設と三中でどれぐらい、どの程度というのは、何か試算はされているんでしょうか。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 工事監理費につきましては、お話しいただきましたとおり、建物の規模や工事期間等によって金額が変わってくるものとなってございます。
先行しております第二小学校等で監理費のほうは算出しておりまして、すみません、ちょっと正確な数字は今手元にありませんが、1億円とかいったようなオーダーの金額を想定して、その金額の算出につきましては、国等の算出方法を参考に出しておりますので、おおむねそのような形で第三小学校、第三中学校のほうもかかってくるというふうに考えているところです。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。この建設費等とか、仮設とかもろもろここに出ているのも、現在の想定ということだとは思いますけれども、せっかく想定を出されるのであれば、かなり難しいということでなければ、工事監理費等も含めた施設の全体としてのものが見えてくるといいのかなと思ってお聞きをしました。次回以降、何らかの示し方として、もし工夫の余地があればお願いしたいと思います。
続きまして、31ページなんですが、第三中学校の既存校舎の概要で敷地の面積が出ております。表3-2、建物の敷地、運動場用地、その他というのがありまして、三小はその他というのはゼロだったと思うんですけれども、三中の敷地のその他というのはどういう部分に当たるのか教えてください。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 第三中学校の敷地の中には、周囲の道路の部分が学校として保有している部分がございます。その部分がその他といったところで数字を上げているところです。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。ありがとうございます。
それから、35ページ、整備基本計画の施設規模、必要諸室の概要で表3-5、階数のところ地上3階建て、一部地下1階建てというふうにあります。現在の学校で地下のある学校というのはどこかあるのか、御存じでしょうか。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 現在、立川第五中学校の北校舎の一部が、地下1階という部屋がございます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) ありがとうございました。勉強になりました。
この三中の場合は、地下の部分にどういった部屋なり、機能なりが入るのかというのを教えていただきたいんですが、また併せて、なぜ地下なのかというのも教えてください。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) こちらの一部地下1階といったところでございますが、体育館につきまして、今回の計画では、現在の第三中学校と同じように体育館の上にプールを設けたいと考えております。その計画の中で、この地域は、建物高さを12メートル以下にしなさいといった規制がございます。
12メートルの中に、体育館としての必要な空間を確保しつつプールを屋上に乗せようと思うと、体育館のフロアを地下に持ってこないと、どうしても成り立たないといったところもございますので、今回の計画としては、体育館のフロアが地下1階部分に来るといったところで、こういう表現をさせていただいております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。ありがとうございます。
あと、すみません、三小等と三中と合わせてですけれども、この施設整備基本計画(案)の中では、雨水貯留施設についての表記が、ちょっと私が見た中ではなかったかなというふうに思います。
今、市のほうでも公共施設の整備等の際には、治水対策として設けている、クリーンセンターもそうですね、若葉台もたしかあったかと思います。新学校給食調理場も雨水貯留等施設があったと思いますが、今回計画として、そういったものの設置というのはどのようにお考えでしょうか。
◎学校施設建替担当課長(鈴木信貴君) 御指摘いただいたとおり、この基本計画の中では明確に文言としては記載してございませんが、設置するものとして工事費等も考えて計画はしておりますので、実際にも設置する方向で検討させていただきます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。費用も、それも含めているということでしたのでしたので、ちょっと書くべきなのかどうか分かりませんが、施設の在り方の一つとして、やはりそういうことも含めた検討をしながら計画をつくっているという意味では、ちょっとどこかに触れていただけると分かりやすいかなと思いましたので、そちらも今後お考えいただければと思います。よろしくお願いいたします。
報告4 令和6年度学校教育の主な取組について
◆委員(瀬順弘君) 次に、報告の4、令和6年度学校教育の主な取組についてお伺いしたいと思います。
まず基本方針Ⅰ、その中の1、学力の向上のところに(7)理科の実験・観察の支援とあります。これは令和5年度のこの資料にはなかった、令和6年度新たに掲載されたものかと思いますけれども、これはどういった取組をやっていくであるとか、ここに載せた意味合いといいますか、そういったところを教えていただければと思います。
◎指導課長(佐藤達哉君) こちらについては、いわゆる実験観察を行ったりする小学生科学展、これは例年行っております。また、今年度から新たに取り組んだものとして、都立立川高等学校と連携した中学校夏季科学講座、そういったものが挙げられます。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。
今年度からこういった取組を力入れているということだと思いますが、令和5年度の学校教育の主な取組についての中にはなくて、令和6年度、あえて記載をされているということなので、今まで以上に力を入れるとかそういう意味合いなのかなと思いますが、ちょっとそのあたりをお示しいただきたいと思います。
◎指導課長(佐藤達哉君) そのとおりでございます。今年度実施した立川高校との取組は非常に内容も充実し、また好評であったことから、そういったところを、さらに次年度以降も発展・充実させていきたいというふうに考えております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) ありがとうございます。
立川高校は、私の記憶ではたしか国際サイエンス何とか教育指定校か何かになっていたのかなという、学校の前に何か垂れ幕みたいなのがかかっていたような気がしましたけれども、ごめんなさい、記憶違いなら申し訳ありません。
いずれにしても、そういった高等教育機関との連携も進めながらやっているというようなことだと思います。ぜひ、これも充実して進めていただければと思います。
それから同じところの(8)番、外国語教育によるコミュニケーション能力の向上ということで、こちら課長の御説明のところでも、TGGの活用ということでございました。
令和5年度までは小学校が基本的に全校、中学校も一部行っていらっしゃったと思いますが、前回ですかね、所管の質問でもお聞きしまして、中学校もみんな行くといいですねというお話をさせていただきましたが、今回、先ほどのお話では小中学校ということだったかと思います。
予算にも若干絡むと思いますので細かいことはあれですけれども、小学校段階で行って、しかも中学校でも行くというような形に進められたのかなと思いますが、その意義といいますか、ちょっとそういったところを簡単にお示しいただければと思います。
◎指導課長(佐藤達哉君) いわゆる外国語によるコミュニケーション能力の向上という部分はもちろんなのですが、小学校で取り組んだ、またその経験、それをまた中学校でもしっかり接続していく。その学びを生かして中学校でも英語の学習に取り組んでいく。またその取り組んだ内容が、小学校のときからどれくらい伸びたのか、そういった同じ施設で体験することで、また学びの実感意欲につながっていくものと捉えております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) ありがとうございます。
次に、基本方針Ⅱの4番、特別支援教育の推進の中でお聞きしたいと思います。
(5)に、多様な教育の場の整備及び充実というところがございます。この多様な教育の場というのを、ちょっと具体的にお示しをいただければと思います。
◎指導課長(佐藤達哉君) こちらについては、通常の学級の学びだけではなく、いわゆる特別支援教室、自閉症・情緒障害特別支援学級等におけるそういった学び、そういったことも含めて充実させていくという部分で記載させていただいております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。情緒の特別学級とか様々、立川も工夫しながら進めていただいているかと思います。これがまた整備及び充実ということで記載されていますので、今後しっかりとニーズに沿って広がっていくこと期待をしたいと思います。
あと、大きな4、特別支援教育の推進のところ、令和5年度のこの資料よりも、ちょっと新たな項目なんかも増えているのかなと思います。そういった意味で、ちょっとざくっとした聞き方で申し訳ありませんが、この特別支援教育の思いがちょっとちりばめられたというか、強い思いが入っているのかなと感じましたが、そのあたり見解をお示しください。
◎指導課長(佐藤達哉君) 先ほどの答弁とも少し重なりますが、多様な学びの場の創出とともに、特別支援教育に対する、やはりニーズ、また要望は非常に年々高まっておりますので、そういった点をさらに充実させていくという部分で、このような記載になっているというふうに認識しております。
以上です。
◆委員(瀬順弘君) 分かりました。昨年なかった項目、一つ一つ具体に進める、充実させるという意味かと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
最後、この基本方針Ⅱの5番、学校運営の充実のところで、(6)学校給食費の公会計化の実施というのがあるかと思います。
私の理解ができていないだけかもしれませんが、令和6年度学校給食費の無償化スタートするという中で、この公会計化の実施が主な取組に入ってくるのはなぜかなと思ったんですが、そのあたりを教えてください。
◎学校給食課長(青木勇君) 公会計化のほうなんですけれども、後ほど報告のほうにあるんですけれども、今年の4月1学期から9調理場校、単独校、中学校につきましては2学期から公会計化を開始しております。
今回無償化の提案をさせていただいておりますが、教職員につきましては、給食費は徴収をすることになりますので、公会計化になっても一部残るということになっております。
以上です。
報告6 学校給食費の改定について
◆委員(瀬順弘君) それでは、報告6の学校給食費の改定について、1点だけお伺いしたいと思います。
この資料の中の改定の考えの中で、ポイントが書かれていますけれども、「近隣自治体の給食費と比較し、著しい乖離がないこと」ということになっています。立川はこの改定をしてどれぐらいのところにあるのか。比較をした中で、26市の中で何番目だとか、26市で平均は幾らぐらいだとか、ちょっとそのあたりの目安が分かるような数字があればお示しください。
◎学校給食課長(青木勇君) なかなかこの数字が難しいところがありまして、理由としましては、立川市もそうなんですけれども、給食費の外側に補助金をつけてしまったり、中に入れてしまったりしているところがあって、正しい数字というのが今見えてきていないところがあります。
実際のところ、他市の今までの持っている状況でこちらが調査をした段階で言いますと、中学校だと上から大体3番目ぐらいだったと思います。小学校で上から10番目ぐらいだったと、改定後で、そのぐらいのところに来ておりますが、実際に改定をして、保護者負担額というところではそうなっているんですけれども、給食費としては、改定をしているところがなぜか下のところにいるというところもありまして、はっきりしたところはまだつかみ切れていないというのが現状でございます。
以上です。
本会議・予算特別委員会審査意見報告(令和6年3月22日)
◆12番(瀬順弘君) それでは、令和6年第1回立川市議会定例会において本委員会に付託された事件について、審査の結果、次のとおり決定いたしましたので、会議規則第101条の規定により御報告いたします。
議案第2号 令和6年度立川市一般会計予算、議案第3号 令和6年度立川市特別会計競輪事業予算、議案第4号 令和6年度立川市特別会計国民健康保険事業予算、議案第5号 令和6年度立川市特別会計駐車場事業予算、議案第6号 令和6年度立川市特別会計介護保険事業予算、議案第7号 令和6年度立川市特別会計後期高齢者医療事業予算、議案第8号 令和6年度立川市下水道事業会計予算、議案第13号 東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更について、議案第14号 立川市立学校の学校給食費に関する条例の一部を改正する条例、議案第15号 立川市自転車競技条例の一部を改正する条例、議案第16号 立川市廃棄物処理及び再利用促進条例の一部を改正する条例、議案第18号 立川市事務手数料条例の一部を改正する条例、議案第19号 立川市地域公共交通活性化協議会条例、議案第20号 立川市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例、議案第21号 立川市国民健康保険条例の一部を改正する条例、議案第22号 立川市介護保険条例の一部を改正する条例、議案第29号 立川市運動場条例の一部を改正する条例、議案第35号 立川市会計年度任用職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例、議案第36号 立川市職員育児休業等条例の一部を改正する条例、議案第37号 立川市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例、議案第38号 立川市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、議案第39号 立川市一般職の職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例、議案第40号 立川市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
審査について簡潔に御報告させていただきます。
最初に審査の方法ですが、まず各会計、各款共通の質疑の後、一般会計の歳入は一括して、歳出は款ごとに、また特別会計及び下水道事業会計は会計ごとに質疑を行いました。その際、関連する条例案につきましても、それぞれが関係する会計の部分で質疑を行いました。
その後、全ての質疑が終了したところで、それぞれの討論、採決を行うという方法を取らせていただきました。
続きまして、審査の経過及び結果について申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、令和6年度立川市一般会計予算ほか、五つの特別会計予算、下水道事業会計予算並びに各会計予算に関連する条例案等23件で、3月11日から15日までの5日間にわたり、慎重に審査を行いました。
審査の段階で各委員から出されました主立った質疑、意見などにつきまして若干、御報告申し上げたいと思います。
初めに、各会計にまたがります共通の質疑といたしましては、DX推進や公契約条例等の入札関連、物価高騰対策、障がい者雇用などについて多岐にわたり御質疑、御意見がございました。
一般会計歳入では、基地交付金や利子及び配当金などについて御質疑、御意見がございました。
続きまして、歳出でございますが、第2款 総務費では、選挙管理委員会運営事務、文化行政の推進事務、立川駅周辺の安心・安全推進事務やシティプロモーションに関連する事業、男女平等参画推進事業など、各委員からの大変多くの御質疑、御意見がございました。
第3款 民生費では、福祉部署の人員配置、多様な他者との関わりの機会の創出事業、学童保育所管理運営、生活保護関連事務、重層的支援体制整備事業の福祉アンテナショップ、障がい者の移動支援などについて多岐にわたっての御質疑、御意見がございました。
第4款 衛生費では、産後ケア事業や出産子育て応援事業、家庭ごみ収集事業などについて、第6款 農林費では、立川印やみのーれ立川運営、農作物害獣防止対策事業などについて、第7款 商工費では、産業振興計画や公衆浴場対策補助金について御質疑、御意見がございました。
第8款 土木費では、地域公共交通関連事務や公園管理運営、道路無電柱化などについて、第9款 消防費では、消防団運営や避難所機能の整備、避難行動要支援者対策事業などについて御質疑、御意見がございました。
第10款 教育費では、特別支援教育の推進や就学援助費及び就学奨励費、屋外体育施設管理運営、文化財保護、学校の人員配置についてなど多岐にわたり御質疑、御意見がございました。
次に、特別会計でございますが、競輪事業会計につきましては改修工事完了後のイベントや今後の予定などについて、国民健康保険事業会計につきましては保険料について、介護保険事業会計につきましては介護保険の利用状況や調整交付金、認知症施策推進事業などについて御質疑、御意見がございました。
後期高齢者医療事業会計につきましては保険料の値上げ抑制について、下水道事業会計につきましては雨水浸水ますについての御質疑、御意見がございました。
以上、審査の過程で各委員から出された御意見の一端を御紹介させていただきました。
各委員からの大変多くの御質疑、御意見の後、討論、採決を行いました。
議案第2号 令和6年度立川市一般会計予算につきましては、賛成の立場で5名の委員から討論があり、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
議案第6号 令和6年度立川市特別会計介護保険事業予算及び、これに関連する議案第22号につきましては反対の立場で1名の委員から討論があり、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
その他、議案第3号から第5号及び第7号の各特別会計予算、議案第8号 下水道事業会計予算、議案第13号の規約の変更、議案第14号から第16号、第18号から22号、第29号、第35号から40号の条例案につきましては、それぞれ全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
最後に、5日間という限られた日程の中、精力的かつ熱心な御審査を行っていただき、大変スムーズな議事運営ができましたことに感謝申し上げまして、審査意見報告とさせていただきます。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。