5月12日(金)、加古川市で立川市議会公明党の会派行政視察を行いましたのでご報告します。
視察先と調査項目
視察先: 加古川市役所
調査項目: 「かわまちづくり」プロジェクトについて
調査の目的
加古川市では身近な自然を生かした魅力づくりの一つとして、市の中央部を流れる一級河川の加古川をいかした「かわまちづくり」を推進している。
立川市には市域南部に同じく一級河川の多摩川が流れており、加古川市での取り組みを学ぶことで立川市における自然との共生やにぎわいづくりへの参考とする。
調査概要
加古川市役所において、市民協働部市民活動推進課の職員から取り組みに関する説明を受けた。
取り組みの概要
<かわまちづくりの背景・経緯>
加古川市は2015年をピークに人口が減少している。施政方針では、市民が感じる幸福感の向上を目指し、加古川ならではの魅力づくりのひとつとして「身近な自然を活かした魅力づくり」を掲げ、そのひとつに「かわまちづくり」を挙げた。
その前提として、平成23年以降、国が河川に関する規制を緩和し、利活用できるようになったことがある。また、加古川駅は交通の中心であり、駅周辺には商業・医療・学校などがあるコンパクトシティが形成されており、駅からの1km県内に加古川河川敷が位置していることもある。
令和3年度に計画づくりが進められ、シンポジウム、ワークショップ、アンケートなども反映させながら、令和4年3月に「加古川市かわまちづくり計画」が決定された。この計画は、令和4年8月には国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録された。
この計画に基づき、国と市の役割分担に応じて、護岸や堤防、河川敷公園などのハード整備や、賑わいの創出や民間事業者による営利活動の実施に向けたソフト事業が計画的に推進されていくこととなり、それまで社会実験等で実施されてきたイベント事業が一層促進されることが期待されている。
<市民協働による利活用>
令和3年度から、市民協働による河川敷等の利活用を促進するため、「加古川市協働のまちづくり推進事業補助金」に、かわまちづくりの主旨に沿って実施する事業に必要な経費が補助されるテーマ設定型が設けられた。テーマ設定型では、補助金の上限が100万円、補助率100%となっており、交付決定件数は令和3年度が12件、4年度が21件、5年度が14件と、大変好評に活用されている。
前年度中に申請してもらうことで補助金額の概算を見込んで次年度の予算を計上することで、申請され条件等に合致した事業は基本的にすべて受け入れる方針で補助金制度が運用されている。
コロナ禍で中止せざるを得ない事業もあったが、かなり大規模なイベントも実施されるなど、補助制度を活用して多くの事業が実施されている。
質疑応答
Q.利活用が進む市民協働活動の見込みがあったのか
A.かわべ利用のニーズを最初から掴んでいた訳ではないが、市民の皆さんに利活用に取り組んでいただきやすい条件(補助制度)を考えた。事業のねらいを考えると、行政がイベント会社に委託ということはやりたくなく、市民力で利活用を進めたいとの思いが強かった。
Q.市民にとって川までのアクセスはどう感じているのか
A.市の中心となる加古川駅から徒歩10分程度なので市としては遠くないと思っているが、市民感情としては歩いていくところではないという声もある。イベント等で利活用の際には会場に近い河川敷に駐車場を確保することが可能であることから、利便性は悪くないと思う。
Q.協働のまちづくり推進事業「テーマ設定型」の予算総額に上限はないのか
A.今のところは基本的に決めていない(予算編成が絡むため将来年度にどうなるか保証はないが)。イベント開催は週末が中心となるので必然的に年間での回数は限られること、上限100万円を補助しているが、イベント自体はそれより大きな予算の事業も行われており、補助金交付額以上のイベント実施や規模の効果が大きいと考えているため、現在の条件で継続したい。
Q.台風、長雨による洪水や増水の心配や対応は
A.毎年心配をしている。万が一の際の復旧について市長は市がやるべきと覚悟はしているので、そのような場合にも速やかに河川敷周辺が利活用できるよう復旧対応していきたい。
Q.市民の水辺への親しみは
A.加古川は古くから流れ、市の中央部に位置していることから、市民にとってはあって当たり前の存在となっている。もっと利活用などを進めていくことも受け入れられていると感じている。
所感
加古川を活かしたまちづくりの詳細を知ることができた。利活用の促進に市の補助制度で新たな枠組みを創設し取り組んでいることに、市の本気度を感じた。説明の中で、この事業は建設や公園、都市計画などのハード部門ではなく、協働推進というソフト部門が中心となっているが、市長の指示によるとのことで、場所の利活用のみならず市民が主体になって地域づくりを行う考えのものに進められたものと感じた。
取り組みの経緯や工夫など、立川市の今後の施策への大変参考となる視察となった。
ご多忙の中多くの時間を取っていただき、丁寧な説明、質疑への的確な回答をしてくださった関係職員の皆様に、心から感謝申し上げます。
加古川市議会の公明党市議団の皆様にも歓迎いただき、それぞれの市での活躍を約し合いました。短時間の懇談の後、全員揃って記念撮影させていただきました。
写真左から、相良大悟議員(加)、桃井祥子議員(加)、伊藤幸秀議員(立)、門倉正子議員(立)、高口靖彦議員(立)、福島正美議員(立)、瀬 順弘議員(立)、山﨑兼次議員(加)、白石信一議員(加)※(加)=加古川市議会議員、(立)=立川市議会議員




