令和4年第2回立川市議会定例会は、5月9日(月)~5月12日(木)に一般質問が行われ、私は5月9日に登壇し質問しましたので、質問と答弁の概要を2回に分けてご報告します。
 
1.富士見町・柴崎町の地域課題について (←その1)
(1)バス減便と移動支援について
(2)立3・1・34号中央南北線について

2.柴崎市民体育館について (←その1)
(1)現状と課題について
(2)改修工事の内容について
(3)今後のあり方について

3.おもちゃの病院について (←その2)
(1)運営状況について
(2)今後の方向性について

4.学校給食について (←その2)
(1)新学校給食共同調理場について
(2)公会計化について
(3)食材費等の高騰について


 

1.富士見町・柴崎町の地域課題について

 

(1)バス減便と移動支援について

 [主張] ~移動困難者の支援検討を急げ!~ 
 
【質問】 路線バス立72系統が3月のダイヤ改正で大幅減便となった。旧奥多摩街道を走る唯一の路線で、地域住民の貴重な交通手段であった。減便によって、買物や病院へ行けなくなったなど、切実な声が数多く寄せられている。市として減便の状況は把握しているのか。
【答弁】 平日10便が7便に減便した状況は把握している。

【質問】 立72系統は、立川駅の北口、南口を昭島市の西郷地バス停を経由して結ぶ路線で、これまで平日は朝6時半頃から、夜は19時頃まで運行されていた。しかし、ダイヤ改正で16時以降の便が全てなくなり、北口は午後1時45分発、南口は午後2時20分発が最終バスとなった。なぜ減ってしまったのか、理由について確認はされているか。
【答弁】 事業者からは、平成19年度をピークに利用客数が減少し、ここ数年は約2,000万円の赤字が続き、これまで市民生活に影響が出ないよう運行を工夫し、努力を重ねてきたが、コロナ禍によりやむなく減便となったと聞いている。

黄色は他の系統のバスも走っている区間、赤は他の系統のバスが無い区間

黄色は他の系統のバスも走っている区間、赤は他の系統のバスが無い区間

【質問】 この路線には21のバス停があり、他の系統のバスが走っている区間を除く8つのバス停を利用していた方々が大変大きな影響を受けている。また、影響を受ける区間には「滝ノ上会館」、「柴崎会館」があり、近隣住民だけではなく影響が大きい。
高齢者、障がい者、小さな子ども連れなど、移動困難の方の足の確保は地域の喫緊の課題である。これまで市は移動困難者の足の確保について、福祉的な観点で検討を進めていくとしているがその検討状況は。
【答弁】 令和2年1月に庁内プロジェクトを設置し、現状把握と課題整理を行ってきた。現在、これまで把握した内容とその検討結果について整理を行っているところ。

【質問】 検討をこの先どのようなプロセスで進めていくのか。
【答弁】 今後、地域公共交通会議と情報共有を行いながら、福祉的な視点を含めた移動手段の在り方について、民間活力や地域力といった視点も含め、全市的な検討を続けていく。

【質問】 早く検討を進めてもらいたいという市民の切実な声であり、しっかりと進めていただきたい。
【答弁】 路線バスの減便等による公共交通が変化している状況について、地域公共交通会議で情報共有してまいりたい。
【要望】 福祉的な観点での検討はぜひ早急に進めていただきたい。

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(2)立3・1・34号中央南北線について

 [主張] ~早期整備に向けて市として促進を!~ 
 
【質問】 都市計画道路3・1・34号中央南北線の南進は、地域の踏切問題、交通渋滞解消として期待されているが、計画からかなりの年月が経った今も整備のめどが立っていない。現状、整備に向けてどのような状況になっているのか。
【答弁】 JR青梅線の踏切は平成16年6月に公表された踏切対策基本方針において重点踏切に位置づけられ、鉄道立体化の検討対象区間に抽出されており、中央南北線の整備事業との整合を図る必要がある。交差方法については技術的課題が多く、現在東京都において構造について検討していると聞いている。

【質問】 市としてこの道路の必要性や重要性の認識は。
【答弁】 東京における都市計画道路の第四次事業化計画において優先整備路線に位置づけられており、早期に事業化すべき路線であると考えている。

【質問】 防災上も大変重要な位置づけであり、しっかりと市としてできることを進めていただきたい。今後どのように促進を図っていくのか。
【答弁】 引き続き、市長会、東京都道路整備事業推進大会、多摩川架橋及び関連道路整備促進協議会において早期事業化を要望していく。

【質問】 地域の方から地下トンネルにしてはどうかという話もいただく。地下にすることで用地買収、工事における周辺への影響、道路による地域の分断、騒音、排気ガスの影響も少なく、個人的にはそういう形もいいなと思っている。こういった地域の声を東京都に伝えていただくことはできるのか。
【答弁】 市民の御意見の一つとして東京都に伝えていく。

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2.柴崎市民体育館について

 [主張] ~改修工事に合わせトイレの整備を!~ 
 

(1)現状と課題について

 
【質問】 柴崎市民体育館は近年、様々な不具合が発生している。現状と課題について市はどのように把握、認識しているのか。
【答弁】 柴崎市民体育館は開設から29年が経過し、施設全体の老朽化が進む中で一時的に市民サービスへの影響が見られた。このため、建物劣化診断調査、庁内検証、専門家への相談を踏まえ、今年度改修工事に向けた設計を実施することとした。

【質問】 現在のトイレについて、和式、洋式の内訳は。
【答弁】 個室トイレは事務所内を含めて全部で23か所あり、洋式9か所、和式13か所、多目的トイレ1か所となっている。多目的トイレはオストメイト対応にはなっていない。

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(2)改修工事の内容について

 
【質問】 予算に改修工事設計委託料が計上されたが、予定されている主な内容についてお示しいただきたい。
【答弁】 現時点での主な改修工事の内容は、外壁改修、体育室及びプール棟の屋根改修、体育室の床改修、受変電設備やプール系の空調、換気設備の更新、その他電気機械設備系を予定している。

【質問】 改修工事に当たり、トイレの洋式化、オストメイト対応にできないか。
【答弁】 トイレの洋式化は改修工事の際に実施してまいりたい。多目的トイレについても、オストメイト対応に改修する方向で調整していく。

【質問】 改修工事の工期は現時点でどれぐらいの想定か。
【答弁】 1年程度を予定しており、その期間は全館休館となる。なお工期は、昨今の社会情勢により資材調達が難しくなることも想定されるため、設計においても工期について慎重な検討が必要な状況と考えている。

【質問】 想定では1年間ぐらい全館休館ということで、かなり長い期間になると思うが、利用団体・利用者への配慮は何か考えているのか。
【答弁】 工事期間は可能な限り速やかに利用者や利用団体にお知らせしたい。大会等を予定している団体については、調整が可能であれば、泉市民体育館を利用いただけるよう配慮させていただくが、全ての利用団体が希望どおりの日程を確保することは難しいと考えている。
【要望】 少しでも早く工期や状況を市民に周知することは、しっかりとお願いしたい。

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(3)今後のあり方について

 
【質問】 令和4年度をめどに「立川市体育施設のあり方」を策定中であるが、今回の柴崎市民体育館の工事との整合性はどのように考えているのか。
【答弁】 今回の柴崎市民体育館改修は、老朽化による不具合で一時的に市民サービスに影響が生じている状況があるため、直近10年間程度維持管理するために必要な改修工事を行うこととしている。一方、体育施設のあり方は、長期的な視点で人口減少や財政状況を見据え、市内の体育施設を安全・適切に維持管理していくために必要な機能や規模について検討していくものであり、柴崎体育館についても検討対象としている。
【要望】 体育施設のあり方については、長いスパンでの計画だからこそ、市民や関係者等の声をしっかりと丁寧に含んでいただきたい。

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(その2へ続く)

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