アーツ・フォー・ザ・フューチャー第2弾
コロナ禍で深刻な打撃/活動継続へ最大2500万円
公演経費など補助、2 8日から募集開始
コロナ禍で深刻な打撃を受けた文化芸術団体の活動継続に向け、文化庁の支援事業「ARTS for the future!」 (アーツ・フォー・ザ・フューチャー=AFF)の第2弾が今月28日から募集を開始する。公演や展示活動などを行う団体に最大2500万円の補助金を支給する事業で、2021年に募集した第1弾は、多くの団体を支えてきた。いずれも公明党が力強くリードしてきた。「補助金がなければ、公演はできませんでした」。こう安堵の表情を浮かべて語ったのは、都内を拠点に活動する劇団ホチキスの米山和仁代表だ。
ホチキスは、コメディーなどの新作舞台公演を年2本程度のペースで開催してきたが、コロナ禍に見舞われた20年は4月の緊急事態宣言を受けて1本が中止に。予定していたもう1本は、秋にかろうじて開催にこぎ着けたものの、21年の公演の見通しは立てられずにいた。
そんな窮状を打開する大きな支援となったのが、21年1月成立の20年度第3次補正予算などで行われたAFFの第1弾だった。
AFFは、有料で一般公開されるコンサートや舞台公演、展覧会、映画の製作などで使用した経費やキャンセル料を幅広く補助する。対象は国内のプロの文化芸術団体や文化施設の設置者・運営者など。団体の規模などに応じて1団体当たり600万~2500万円が補助される。団体に支援する形となっているが、公演などに参画する出演者やスタッフらに支援を行き渡らせる狙いもある。
米山代表は21年4月、AFF第1弾の募集を目にすると、すぐに申請し採択された。支給された600万円を使い、自身が脚本・演出を手掛けた公演を同6月と9月に1回ずつ開催できた。米山代表は「AFFのおかげで創作活動にも意欲が増した。今は、新たな公演開催に向けてチャレンジしている」と、ほほ笑んだ。
第1弾では、申請数1万1200に対して7024が採択された。文化庁によると、採択され交付決定した事業の総従事人員は約48万人。これは国内の芸術家人口に、ほぼ匹敵するという。
迅速審査めざし体制拡充
21年の4月と9月に申請期間を設けた第1弾では、申請が殺到し、審査に数カ月を要するケースが相次いだ。公明党が改善を働き掛けたことで、今月28日から申請を受け付ける第2弾では、人員を増やすなど審査体制を拡充。期間を区切らない随時募集とすることで申請の分散化も図り、迅速な補助金支給に取り組む。
文化庁によれば、募集は予算の上限額に達するまで受け付け、今秋までの募集を見込む。同庁の担当者は「申請から原則、1カ月以内の審査完了をめざす。多くの団体に利用してほしい」と語る。
問い合わせは、特定非営利活動法人映像産業振興機構(TELO120・070・113)まで。
公明、政府と粘り強く交渉
コロナ禍にあっても。文化芸術の灯”を絶やすまいと、AFFをはじめとする施策を強力に推進してきたのが公明党だ。文化芸術振興会議(議長=浮島智子衆院議員)が中心となって、団体などとの意見交換を重ね、活動継続への支援策を政府に訴え続けてきた。
予算編成を担う財務省側は当初、文化芸術関係者に的を絞った支援に難色を示していた。関係者が何人いるか分からないという理由からだった。
そこで、公明党は国勢調査の統計から文化芸術従事者の数を調べ上げるなどして、当局と粘り強く交渉してきた。
その結果、AFFの第1弾として、2O年度第3次補正予算と21年度予備費で430億円を措置。21年度補正予算では、AFF第2弾として70億円増の500億円が計上された。
公明議員の対応に胸熱く/日本歌手協会合田道人理事長
新型コロナの影響で、コンサートの自粛や中止、無観客での開催など厳しい状況が続く中、AFF第1弾のおかげで、昨年、恒例の歌謡祭を2年ぶりに開催できた。支援に心から感謝している。第2 弾でも申請する予定だ。
公明党は、私たちの窮状に親身になって耳を傾けてくれ、政府による支援策を実現してくれた。21年11月に文部科学省へ支援拡充を要望した際も、同席した浮島衆院議員が「舞台公演は、何カ月もかけて準備する。自粛解除後すぐに再開できるものではない」と活動継続支援の重要性を訴えてくれた。現場の実情をしつかり受け止めて真剣に訴える姿に胸が熱くなった。
歌は人々に”生きるカ”を与える。未来まで歌い継いでいけるよう、今後とも公明党には尽力をお願いしたい。
公明新聞2022年3月19日付け

