令和3年第4回立川市議会定例会は、11月30日(火)~12月6日(月)に一般質問が行われ、私は11月30日に登壇し質問しましたので、質問と答弁の概要を2回に分けてご報告します。
 
1.新型コロナウイルス感染症について (←その1)
(1)市内の感染者・療養者等の状況について
(2)ワクチン接種について
(3)各種支援策について

2.各種予防接種について (←その2)
(1)実施状況について
(2)コロナ禍における接種控えに対する延長措置について
(3)子宮頸がん予防ワクチンについて

3.市営住宅について (←その2)
(1)管理の状況について
(2)入居者募集について ※時間切れのため質問せず

一般質問1


 

2.各種予防接種について

 

(1)実施状況について

 
【質問】 予防接種は、ワクチンを接種することによって病気に対する抵抗力を高め、感染予防や重症化防止の効果とともに、社会全体で感染症の流行を防ぐ効果がある。予防接種の多くは、早い時期に免疫を形成させるため、乳幼児期や子どもの時期にワクチンを複数回接種する必要があるものが多く、ワクチンによって接種回数や間隔が異なったり、異なるワクチンで同時接種できるもの、できないものがあり、保護者がスケジュールを立てて子どもに接種させるのは大変なことだが、現在実施されているA類疾病に対する定期接種は何種類あるのか。定期接種について分かりやすく保護者へ伝え、きちんと接種していただくための周知はどのように行っているのか。
【答弁】 合計10種類のワクチンがA類定期の予防接種に定められている。周知については、広報紙やホームページに掲載する以外に、市が作成している冊子「こんにちは赤ちゃん」にスケジュール表を掲載し、赤ちゃん訪問の際にも保護者に冊子をお渡しして説明している。また、3・4か月健診等健診時にも周知を図って接種を進めている。

【質問】 立川市における近年の接種率など接種状況は把握されているのか。
【答弁】 年度ごとに接種者数という形で捉えている。定期予防接種は接種期間に幅があり、分母と分子の設定が難しいため、MR(麻疹・風疹)と四種混合の1回、初回についてのみ接種率という形で捉えている。近年、95~96%で推移しており、おおむね大きな変化はないものと捉えている。

【質問】 令和2年度、またそれ以前、具体的にどれぐらいの数字であったのか。
【答弁】 毎年95~96%であるが、令和2年度については92%台となっている。毎月の接種者数を見ると、緊急事態宣言が出ると接種者数が減り、宣言が落ち着いてくると接種者数が増える状況が続いている。

【質問】 事務事業マネジメントシートを見ると、四種混合は平成26~31年の平均98.7%、令和2年度実績94.7%で4ポイントぐらい落ちている。MRは平成26~31年度の平均96%、令和2年度実績92.8%、3.2ポイントの減少になっている。コロナの影響による接種控えがあるのではないかと思い調べた。令和3年度の数字はつかんでいるのか。
【答弁】 4~9月までの接種者数はつかんでおり、大分伸びてきている、補ってきていると捉えている。

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(2)コロナ禍における接種控えに対する延長措置について

 [主張] 定期接種を控えた方へ延長接種を!~ 
 
【質問】 昨年、小児科医らでつくるNPO法人が、接種控えがあるため接種を呼び掛けるということがあった。そこで立川市の状況を接種率で確認をしたが、立川市において接種控えはあったのか、なかったのか。
【答弁】 緊急事態宣言等が出された直後は、電話等での問合せもかなりの数が来ており、一定数の接種控えがあったと考えている。しかし、立川市は各種乳幼児健診を個別健診にして、その際に予防接種等についてかかりつけの先生等と御相談しながら進めていっていただけるものと考えている。

【質問】 現在接種控えの方がまだいらっしゃるのか、いらっしゃらないのか、どのように認識か。
【答弁】 電話等での問合せには、医療機関は感染防止対策を講じていることをお伝えし、必要な時期に接種していただくようにお伝えすることに努めている。現在も外出すること自体に不安を持っている方がいらっしゃるとは考えているが、様々な手段を通じて予防接種については受けていただけるようお伝えしているところ。

【質問】 私のところに、コロナ感染が怖く様子を見ていたら随分時間が経ってしまった、という声が届いている。ワクチンによっては定期接種の期間が過ぎた後でも、任意接種の期間が設けられているものもあるが、任意接種になると自己負担になってしまう。
厚生労働省から事務連絡で、予防接種のために外出することでのコロナ感染への罹患リスクが、予防接種を延期するリスクよりも高いと考えられる場合は、規定の時期に接種できないと市町村が判断すれば一定期間延長しても差し支えないというような通知が出ている。多摩26市の対応を調べると、10市が定期接種の期間を過ぎても一定期間延長の措置をしている。立川市も同様の措置をやっていただきたいと考える。
【答弁】 現在でも長期療養等を必要とする疾病等の方については、主治医の判断で定期接種の期間を延長しての実施を認めている。但し、必要性については医師の判断が必要であり、コロナウイルス感染症に関するリスクについても、同様に判断された場合は定期接種として受けられると考えており、事前に御相談いただきたい。
【要望】 定期接種の期間を過ぎても、医師の判断で可能であれば対応していただけるという答弁であった。ぜひ周知していただき、時期を過ぎてしまった方でもまずはお医者さんに相談してみてください、お申出くださいということを是非周知していただき、そのような方を1人でも2人でも救っていただきたい。予防接種を受けたかどうかを市は調べられると思うので、案内を出すことも検討いただきたい。

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(3)子宮頸がん予防ワクチンについて

 [主張] ~確実な接種と周知を!~ 
 
【質問】 子宮頸がん予防ワクチンは定期接種に位置づけられているが、積極的な勧奨がこれまで差し控えられてきた。子宮頸がんは毎年約1万1,000人が罹り、亡くなる方は年間2,800人程度、40歳までの女性でがんの死亡率の第2位になっている。予防にはワクチン接種と健診が効果的で、WHOもワクチン接種を推奨、世界100か国以上で予防接種が行われている。厚生労働省の検討部会において、積極的勧奨の再開について検討が進められているが、市としてどのように認識されているか。
【答弁】 先週11月26日に厚生労働省から通知が発出された。通知の内容は、8年余り中止していた積極的勧奨を令和4年4月から再開するというもの。市としては、国の通知に基づき、今後適切に対応してまいりたい。
【要望】 この通知には、準備が整った市町村は令和4年4月より前に実施することも可能と書かれており、少しでも早く対象になる方が接種できるようお願いしたい。厚労省では、積極的勧奨を差し控えていた期間に対象年齢を過ぎてしまった方の救済措置としてキャッチアップ接種も検討されており、市として一人の市民を守っていくとの思いで積極的に進めていただきたい。

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3.市営住宅について

 

(1)管理の状況について

 [主張] ~空き住戸を修繕して市民の利用へ!~ 
 
【質問】 「住」は、私たちの生活にとって重要な基盤の一つであり、住まいの安心なくして暮らしの安心はない。立川市には9住宅、465戸の市営住宅があるが、市営住宅の果たす役割、今後のあり方について市はどう考えているのか。また、借上契約により市営シルバーピアと呼ばれる高齢者集合住宅が5棟80室あるが、令和5年及び令和7年の契約満了が目前に迫っている。住宅マスタープランでは、借上型による住宅提供の見直しとあるが、いつまでにどのような形で見直していくのか。
【答弁】 市営住宅の役割は、住宅を整備し、住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸・転貸することで、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することが役割であると考えている。立川市第4次住宅マスタープランでは、現在管理している9団地について、立川市営住宅長寿命課計画による計画的な修繕を行い、居住環境の長期にわたる維持を目指すと整理しており、現在ある市営住宅を引き続き管理していく。
市営シルバーピアについて第4次住宅マスタープランで、借上げ型による住宅提供を見直す一方、住宅確保要配慮者の居住支援を充実させるなど、民間の力を活用した施策展開に転換を図っていく方向性としている。具体的な見直しの方向性は現在検討中であるが、現在お住まいの方には十分配慮をしながら進めてまいりたい。

【質問】 中長期的な視点から考えて長寿命化していくことには異論はないが、一方で、なかなか修繕がされずに空き家になったままの部屋が多いということを何度も指摘してきた。直近の状況はいかがか。
【答弁】 令和3年10月末現在で空き室が54戸。内訳は、入居者待ちなど修繕が終わっている住戸が12戸、修繕が必要な住戸が34戸、残置物がある住戸が8戸となっている。

【質問】 平成29年度に、そのときの修繕が必要な部屋全部を修繕して市民に使っていただけるよう、大きな補正予算を取っていただき修繕進めていただいたと思う。しかし、現在も修繕が必要な部屋があり、54戸も空室になっている。どうすると市民の皆さんに使っていただけるようになるのか。
【答弁】 平成29年度に補正予算をお認めいただき、30年度に繰り越して使った経過があるが、修繕をお願いする事業者の方たちにもしっかり計画的にお願いする必要があったのではないか、一遍にゼロにするのは相当の事業者の負担があったのだと思っており、30年度に空き住戸がゼロになっていないのが実情で、計画的に修繕の対応をする必要があると認識している。

【質問】 計画的というのは、予算は足りていたが修繕の工程がうまくいかなかったのか、予算の見立てが甘かったのか。
【答弁】 29年度の工事費の見立てが甘かったと理解している。
【要望】 長寿命化と併せて、住戸の修繕にもしっかりと着目していただき、市民の皆様に提供していく公的住宅という使命を持っていると思うので、今後しっかりと考えていただきたい。

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