7月28日に、福島県本宮市で会派行政視察を行いましたのでご紹介します。
視察先: 本宮市役所(福島県)
調査項目: ふくしまの子・ふるさとの商店街プロデュース事業について
福島県ではふるさとの商店街に賑わいを取り戻すため、地域の子ども達が商店街について楽しみながら学び、考え、アイデアを実現することで「商店街の活性化」「こども達のふるさとへの愛着心の醸成」を図るため、平成27年度より県内自治体において“ふくしまの子・商店街プロデュース事業”をスタートした。立川市においても、各商店街や連合会では都の補助金を活用した様々な事業などを展開しているところであるが、福島県のこどもを巻き込んだ事業には新たな観点などが取り入れられていることが考えられ、本市における商店街および地域活性を図る参考となり得ると考え、視察調査を行った。
【調査概要】
◆事業の概要
ふくしまの子・商店街プロデュース事業は県が行う事業であり、初年度の平成27年度は本宮市ほか2市で委託事業として実施された。事業の目的は「商店街の活性化」と「こども達のふるさとへの愛着心の醸成」を図るものとされている。本宮市では中心市街地を取り囲むように大型スーパーなどが相次いで出店していることから駅周辺の商店街の活性化が求められており、またふるさとに愛着を持ってもらうことでまちづくりへの参加の第一歩としてもらうため、本事業の実施を希望した。
◆事業の展開
事業展開においては各回のワークショップで以下のコンセプトを明確にしながら学び、考え、実行された。対象は小学5・6年生で、公募13人が参加。
『商店街を「知る」』
まちの歴史、発展、四季の行事を知る、写真で商店街の昔と見比べる
『商店街が「知る』
どれだけ子ども達に知られているか(殆ど知らない)、子どもは商店街にどんな店や施設が欲しいか、他の街おこしに成功した商店街を視察
『商店街を「考える』
賑わいを取り戻すためのアイデア
沢山出た中から(1)参加型イルミネーション事業、(2)商店街を舞台にすごろくを実施
※子どもの夢を叶え・商店街で遊ばせ・頑張る商店街を増やすために各商店街から若手をピックアップしてプロジェクトを結成
『商店街で「遊ぶ』
(1)は「こどもライトファンタジア&パレード」として開催
飾りたい・絵を光らせたい・ハロウィンをやりたいを実現。11月に実施し、約80名の子どもが参加
(2)は「商店街すごろく大会」として開催
ゲームしたい・職業体験したい・商店街探検したいを実現。12月に実施し、約120名の子どもが参加
『商店街も「育つ』
=子どもが歩く、親も歩く、子どもの笑顔→商店街に賑わいが出た
商店の問題が見えた、店を覚えてもらえた、次世代の仲間づくりができた、商店のヤル気がUP、商店街活動の参加店が増えた
◆商店街店舗の感想
・子どもの賑やかな声が街中に響きわたって楽しそうでよかった
・商店街が明るくなってよかった
・パレードと江の効果で賑わいが出た
・ここにお店があるのを初めて知ったという方がいてよかった
・もっと活性化できると思った
【主な質疑】
Q.商店街を舞台にすることに商店の協力を得られた秘訣は?
A.子どもがやりたい、中心となって動いたのが伝わったと思う
Q.店舗の数、組合加盟数は?
A.9商店街のエリアに212店舗、組合加入は43店舗
Q.イベントへの参加費は?
A.H27年度は県の補助事業だったため無料で実施、今年度からは有料
Q.学校の反応は?
A.先生方もイベントに見に来てくれた、PTAは色々と協力もしてくれた
【所感】
県としても初年度の事業であり、実施主体である「もとみや商店街協働組合」の熱意が事業の成功へと導いたと感じた。また、様々な話を伺っている中で、何かをやろうと言った時には周りの人が協力をする雰囲気がまちにあり、今回も多くの人の協力を得て事業ができたとの話があった。ちなみに、本宮市は住みやすいまちランキングで県内1位であり、ここ10年の人口は若干減少しているものの、ほぼ維持と言っていい状況である。まちに愛着を感じ、次世代を育てていこうとの想いが溢れるまちの気風が今回の事業には大変マッチし、大きな成果を挙げることができたと感じた。そしてこの事業を通して更に子ども達とまちが繋がり、次世代の育成に大きく繋がったものと思う。
本市においても商店街が地域の核として活性化していくアプローチの一つとして、子ども達のアイデアや活力を生かしていくことも有効な手段であると考えられることから、今後の参考としていきたい。

