2月3日に、山口県周南市で会派行政視察を行いましたのでご紹介します。

視察先:周南市役所、周南市文化会館、周南緑地運動公園
調査項目:周南コンベンションシティについて


写真 2015-02-03 14 10 42 立川市では現在策定中の第4次長期総合計画(案)において、目指すまちづくりの将来像として「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」が挙げられています。近年、地域活性のために多くの自治体がコンベンションシティに取り組んでおり、立川市においてもにぎわいを生みだし交流人口を増加させるための一つの方法として検討する価値があると考えます。そこで、既存の施設を活用しながらコンベンションシティ推進に取り組んでいる周南市を視察し、取り組みや課題などを調査・研究することとしました。

※コンベンションとは=人,情報,知識,物などの交流の場,集りのこと。本来は単に「会議」の意であるが,近年ある地域や国へ人,情報,知識,物を呼び込むシステムを総称して用いられるようになった。(コトバンクより)
 
【調査概要】

 周南市は既に人口減少が始まっており、交流人口を増やすことで地域振興を図るため、コンベンションシティの取り組みをスタートしました。山口県内には全国的知名度のある観光地も多く、あえて観光ではなくビジネスを軸足として交流人口の増加を図ることとしたそうです。コンベンションシティの取り組みは以下の3つの柱で推進されています。

【1】国内コンベンションの誘致促進 <スポーツ、文化イベント、各種会合等、フィルムコミッション、など>
 スポーツコンベンションについては主に周南緑地運動公園などを活用し、現在までに中国大会以上の規模の大会を20~30件誘致しています。総合スポーツセンターのアリーナ、多目的ホールはスポーツ以外にも展示会などにも利用されているそうです。また、1,800人収容の大ホールがある周南市文化会館や、隣接の美術博物館は文化イベントや各種会合に利用されているそうです。また、JR徳山駅周辺には多くの宿泊施設があり、大型バンケットを有するホテルもいくつかあり、そこも様々に活用されているとのことでした。なお開催施設については、基本的な考え方として新たに施設整備は行わず既存施設を活用して進められていました。

【2】コンベンションの受入体制の整備 <開催補助金等、施設情報発信、おもてなし向上のための人材育成、など>
 コンベンション開催補助金制度があり、対象となるコンベンションには市内宿泊人数に応じた額などが補助されています。また、観光パンフレットの配布や、歓迎のぼりの設置など、主催者と相談しながら「真心込めたおもてなし」をされているそうです。

【3】アフターコンベンションの強化、充実 <観光・飲食情報等の提供、主催者へアフターセールス、など>
 コンベンション参加者に向けて、市内滞在型観光ルートの提案などを行い、来訪者への満足度向上を図っています。例えば、日本有数の石油化学コンビナート地帯があることから、コンビナート夜景ツアーなどがあります。これは、旅行会社のツアーのほか、希望があればチャーター船も紹介してくれるそうです。また、観光ボランティアによる観光ガイドなどで、おもてなし観光を推進しています。

【コンベンション施設見学】

 市役所で推進事業の説明をいただいた後、「周南市文化会館大ホール」と、周南緑地運動公園にある「キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター」を見学させていただきました。
写真 2015-02-03 14 23 45 写真 2015-02-03 14 49 38 写真 2015-02-03 15 00 53
※写真左から「周南市文化会館大ホールの緞帳」「総合スポーツセンター・メインアリーナ」「総合スポーツセンター正面」

【主な質疑】

●年間どれぐらいコンベンションが開催されているのか?
市が把握している(主に公共施設で開催される)もので70~80本。その他、ホテル等民間施設で開催されるものもあり、更に開催数は多い。

●誘致営業活動はどのようにしているのか?
日本コングレス・コンベンション・ビューローに加盟し、ここから適正規模のコンベンションをピックアップして営業している。適正規模は、駅周辺を中心とした市内宿泊施設の受け入れ可能数を勘案して算定している。

【所感】

コンベンションシティの取り組みを3つの柱で推進しているのはとてもわかりやすく、全市的な取り組みとして内外にアピールしていることで多くの誘致実績が出ているようでした。新幹線のぞみ停車駅である利便性や、適正規模の把握など、市の状況を的確に分析していることも実績へと繋がっていると感じました。取り組みの柱とその具体的な対応は、今後立川市における交流人口の拡大にとても参考になりました。



【おまけ】

数年前に工場夜景がブームとなりましたが今ではすっかり定着しているようで、「全国工場夜景サミット」なるものも開催されているそうです。このサミットの第5回が今回視察した周南市で昨年10月に開催され、工場夜景を活用した観光振興に取り組む全国の行政(周南市、室蘭市、川崎市、四日市市、尼崎市、北九州市)や企業関係者等による事例発表や情報交換が行われたようです。
かつて舶用エンジンメーカーに勤めていた私は、最初の数年は工場勤務、出張で度々各地の造船所に行っていましたので、工場にはとても親近感があります。その上夜景となると、暗闇に浮かぶ工場の明かり(イルミネーション)がとても幻想的で、まるで映画のワンシーンのようでもあります。そんなことで、周南市お勧めの観光ルートの一つであるコンビナート夜景ツアーは個人的に興味がありましたが、時間の都合で行けなくて残念でした。
以下のフェイスブックページでは数々の工場夜景が掲載されていますので、ご興味あればご覧ください。
FBページ「工場夜景・全国工場夜景都市公認」

コメントは受付けていません。

瀬のぶひろ X
サイト管理者
立川市 瀬順弘
se_nobu@yahoo.co.jp