就職氷河期世代を市職員に
就職氷河期世代を市職員に
“埋もれた人材”を発掘/千葉・鎌ケ谷市
千葉県鎌ケ谷市は、バブル経済崩壊後、雇用環境が悪化した中で就職活動に励んだ「就職氷河期世代」を対象に、正規職員の採用枠を設けている。2021年度採用試験が始まる中、市議会公明党(小易和彦幹事長)はこのほど、20年度採用試験で登用され、今年4月に入庁した職員の代表2人と懇談し、今後の抱負を聞いた。
懇談の席上、2人の職員は、“氷河期”真っただ中で就職活動に苦戦した世代には、志望業界に進むことがかなわなかった人や、結婚を機に一度退職し、その後、育児の傍らパートや臨時職員として働きながら再び正規職員をめざしている人がいると述懐。「一つ一つ丁寧に業務に励み、市民生活の向上に尽力したい」(40代女性)、「これまで培った経験、技能を生かし、地域の人々に寄り添うことができる職員になりたい」(同)など、今後の意気込みを語っていた。
小易幹事長は「頼もしい力ある人材が入庁されて心強い。ぜひ実力を発揮していただきたい」とエールを送っていた。
18年度の厚生労働省のデータによると、就職氷河期世代のうち、正規雇用を希望しながらも非正規で働いている人は約50万人、就業を希望しながら求職活動をしていない長期無職者は40万人に上る。こうした状況を改善するため、政府は19年6月、「就職氷河期世代支援プログラム」を「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に盛り込んだ。ハローワークへの専用窓口設置や短期間で資格を取得できる支援制度の創設など、正規雇用者数の増大策を講じている。
■20年度採用は土木、保育など専門職で10人
こうした国の動きを受けて鎌ケ谷市は、30代半ばから40代半ばを迎え、社会の中核になり得る埋もれた人材を発掘する機会と捉え、一般公募枠(例年約40人)に加えて、就職氷河期世代に限定した20年度採用枠を市の専門職で新設。採用試験は、1974年4月2日から85年4月1日に生まれた人を対象に実施され、40人弱が受験。専門試験や面接を経て、土木関係3人、児童福祉関係5人、保健福祉関係2人の計10人がこの限定枠で採用されている。
21年度の採用については、1次試験(9月20日)の結果を踏まえ、2次、3次試験を実施。早ければ11月末に合格者が発表される。
■公明、就労支援を後押し
市議会公明党はこれまで、就職氷河期世代への手厚い支援を一貫して市側に要請。市職員への登用と併せて、市が運営する無料職業紹介所「わーくプラザ鎌ケ谷」における就職氷河期世代のサポート体制強化を後押ししてきた。
