3.11
本日、東日本大震災から8年目を迎えた。
被災した宮城県女川町立女川中学校を母校とする高校3年生が、
被災経験を基に教訓をまとめた本
「女川いのちの教科書~1000年後の命を守るために~」
を作成したことを、再度確認したいと思った。
●女川いのちの教科書づくり
2012年、中学2年生のある日。
震災の記録を残すための方法を検討する社会科の授業の中で、一人の生徒が言った。
「私たちが今、方程式が解けるのは
小学1年生で足し算と引き算を、2年生で掛け算割り算を勉強したからだ。
それと同じように、自分の命を守る手立てを
小学1年生から順番に学んでいける教科書を作ろう。
津波だけでなく、台風や水害、
交通事故等から大切な命を守る教科書を作ろう」
●いのちの教科書(津波編)の構成について
※女川1000年後の命を守る会・簡易版パンフレット他より
「いのちの教科書(津波編)」の中学生版として、
女川町の被害の全容(歴史)、
津波や地震のしくみ(理科・地理)、
防災マップ(社会・理科)、
学校や地域での対策案(社会)、
そして子どもたち一人ひとりの記憶と想いを綴った俳句等々、
教科や科目を超えて「いのちを守る」ことを軸にした構成が検討された。
●いのちの教科書。完成
※石巻日日新聞 2017年3月22日より
構想から5年かけて完成させた教科書は、B5判63ページで、
項目は社会、理科、国語、道徳などの教科別に分けられている。
お披露目会には、女川1000年後の命を守る会・会長らが、
町長や教育長に教科書を手渡した。
メンバーは「教科書の完成がゴールではなく、スタート」
「1000年後の命を守れてこそ意味をなす」
「まだまだやることはたくさんある」など、
今後も伝承に向けて活動する決意を語っていた。
●2019年3月11日。改めて考える…
…震災から8年。
宮城県女川の子どもたちは「震災被害の風化」に負けず、
ここまでのことをやった。
ひとをつなぎ、地域をつなぎ、未来へつなぐ活動。
このような取り組みから、
防災の確立には、
あらゆる世代に防災意識が根付くことの大切さを改めて感じた。
「いのちの尊さ」の確立。
それは個人から地域、そして社会、さらに未来までも及ぶであろう。
改めて、ふなばしの現状から未来を見据えて現在の取り組みが、
災害につよいまちをつくりあげていくことになるのか。
再検証すべきと感じている。
「いのちを守るために、災害につよいまちを目指す」。
地域における防災上の課題を「わが事」として、再び決意を新たに。


