編集メモ
共産との共闘巡り“揺れ”止まらぬ立憲
共産との共闘巡り“揺れ”止まらぬ立憲
立憲民主党は“日本共産党との共闘”を巡って、相変わらず党内が揺れているようだ。立憲は27日、敗北を喫した昨年秋の衆院選の総括を発表したが、25日に泉健太代表ら執行部が示した原案から、共産との連携について「投票先を変更した有権者がいた」などと否定的な見解を示した部分が削除され、共闘による候補者一本化を評価する記述が加わった。
立憲の最大の支持団体「連合」は共産との決別を強く求め続ける一方、党内には、共産の支援で当選したことから共闘継続を望む議員も少なくない。このため、泉代表らは「夏の参院選を前に共闘への賛否が党内で割れていることに配慮」(28日付「毎日」)し、「軌道修正を余儀なくされた格好」(同「読売」)となった。
原案では、独自調査に基づき、1万票以内の差で惜敗した小選挙区で、共産との連携を理由に投票先を立憲候補者から他候補に変更した人が全体の3%強だったとして、「接戦区の勝敗に影響を与えるだけの程度を示している」と分析。比例代表でも全体の約5%が立憲から別の政党に変更し「一定層の離反が読み取れる」と明記していた。
立憲執行部としては、数字を挙げながら「(共産と)一本化しても離れる票があるとの科学的根拠を示し」(26日付「毎日」)、“共闘失敗”の否定に躍起な共産との違いを鮮明にしたように見えた。しかし、結局、その部分は総括から消え「中途半端で歯切れの悪い印象」(28日付「産経」)だけが残った。
旧民主党で幹事長を務めた輿石東氏は衆院選結果を踏まえ、こう指摘した。「立憲民主党は揺れのとまらないヤジロベエのようだ。右を向いて連合の顔色をうかがい、左を向いて共産党を気にする。揺れてばかりで前に進まない。これでは国民は支持しようとは思わない」(昨年12月20日付「日経」)。衆院選総括を巡るゴタゴタを見る限り、立憲の“ヤジロベエぶり”は何ら変わっていないようだ。