自宅療養者の重症化
厚生労働省によると、20日時点の自宅療養者は3万5394人で、前の週から約5000人増えた。
医療機関の病床が逼迫する中、国は軽症または無症状の人にホテルなどでの宿泊療養や自宅療養を求めている。重症者への治療を優先させるための措置だ。
しかし、新型コロナは自覚症状がないまま病状が悪化することがあり、自宅で亡くなる人も増えている。こうした事態を防ぐには、宿泊先や自宅での定期的な健康観察が重要となるが、療養者の増加に伴い保健所職員らの手が回らなくなってきている。
そこで注目されているのが、クリップ状の装置を指先に挟むだけで血液中の酸素濃度を計測できるパルスオキシメーターだ。
症状悪化の兆しは血中の酸素濃度の変化に現れるため、パルスオキシメーターを療養者が使うことにより、自分で重症化の兆候をつかみ、迅速な処置につなげることができる。小さな装置だが、命を守るという大きな役割を持っている。
このパルスオキシメーターの活用を推進しているのが公明党だ。昨年4月、療養者に活用すべきとの訴えを医療従事者から受け、政府に取り組みを促してきた。地方議会でも公明議員が自治体に活用するよう主張している。
現在、宿泊療養についてはパルスオキシメーターの導入が全国で実施されている。今後、力を入れるべきは自宅療養者への対応だ。
既に、神奈川、長野の両県や東京23区の一部では自宅療養者に貸し出されている。東京都としても都議会公明党の要請を受け、15日から自宅療養者への貸与を始めた。こうした動きを全国に広げたい。
そのためにも国はパルスオキシメーターの確保に努める必要がある。
厚労省は昨年4月、公明党の要請を受けて産業界に対し増産と安定供給を求めた。今月には、自治体が必要数を確保できない場合は国が調整して入手できるよう努力する方針を明らかにしている。しっかりと取り組んでほしい。