安倍首相、辞任表明
持病悪化で継続困難/コロナ収束半ば、国民に「おわび」
2020/08/29 1面
 安倍晋三首相は28日、首相官邸で記者会見し、辞任の意向を表明した。首相は持病の潰瘍性大腸炎再発により職務継続は困難と判断したと説明。「病気と治療を抱え、体力が万全でない中、大切な政治判断を誤ることがあってはならない。国民の負託に自信を持って応えられず、職にあり続けるべきでない」と語り、新型コロナウイルス禍での辞任となったことに「国民におわびする」と述べた。=3面に会見要旨首相は、来年9月までの自民党総裁任期を待たずに退陣することになった。首相によると、6月の定期検診で持病に再発の兆候があるとの診断結果が出され、今月中旬に再発が確認されたという。

記者会見で首相は、辞任に関して「新体制に移行するならこのタイミングしかないと判断した。今週の検査を受けて判断した」と明らかにした。「任期途中での辞任なので批判は甘んじて受ける」と述べた。

次期党総裁の選出方法については「党に任せている」と述べた。「次の総裁選に影響力を行使しようとは考えていない」とも語った。

首相は会見に先立ち、自民党臨時役員会に出席し「前の政権のときのように突然辞任をして迷惑を掛けることがあってはいけないので辞任の決断をした」と説明した。麻生太郎副総理兼財務相、自民党の二階俊博幹事長、公明党の山口那津男代表とは個別に会い、意向を伝達した。

今月17、24両日、首相は検査のためとして東京都内の慶応大病院を訪問。24日には「また仕事に頑張りたい」と記者団に語っていた。

首相は2006年9月、戦後最年少の52歳で第1次政権を発足。しかし、持病が悪化し、07年9月に退陣した。その後、12年12月に政権に復帰。大型国政選挙で19年参院選まで6連勝し、今月24日には連続在職日数で歴代最長記録を更新した。

8年近くの長期政権では、平和安全法制を整備し、消費税率を2段階で10%に引き上げ全世代型社会保障を推進するなどの政策に取り組んだ。

■政権の安定に大きな功績/突然の辞意に驚き、極めて残念/記者団に山口代表

公明党の山口那津男代表は28日、国会内で記者団に対し、安倍晋三首相が辞意を表明したことや、その前に首相と会談した模様について、大要、次のような見解を述べた。

一、(首相会見について)突然の辞意に大変驚いている。7年8カ月、政権を安定させ、直面する大きな課題に共に力を合わせて取り組んできただけに、このような形で辞任されるのは極めて残念な思いだ。政権が取り組んできた課題は残っているので、引き続き、国民の期待に応えられるよう、政権の安定と政策実現に努力していきたい。

一、(安倍政権の成果について)7年8カ月も政権が続いたということ自体が大きな功績だと思う。教育の無償化を大きく進めて全世代型社会保障の基盤をつくり、軽減税率も実施した。これは後世に残る立派な業績だ。外交面では、多国間の経済連携で日本がリーダーシップを示したのは評価すべきだ。日中関係も前政権末期の危機的な状況から乗り越えられた。これからも、自公連立政権の構造は変わらない。力を合わせて内外の課題に応えていきたい。

一、(首相との会談について)首相から辞任の意向を正式に伝えられた。新型コロナウイルスに対応する中、迷惑を掛けないベターなタイミングは今しかないと判断したとのことだった。これから自民党として総裁選を行い、次の総裁を選んでいきたいと話があった。私からは、やり残した課題について、しっかり責任を持って対応していく。お体をいたわって体調が回復することを望んでいると話した。

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