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あおり運転を厳罰化
あおり運転を厳罰化

2020/06/26 4面
悪質・危険な「あおり運転」は許さない! 社会問題化する中、厳罰化し抑止する目的から二つの法律が今月、改正されました。主な経緯と共に内容を紹介します。(イラスト・平塚徳明)
あおり運転を取り締まる「妨害運転罪」を創設する改正道路交通法が2日、危険運転の適用範囲を拡大する改正自動車運転処罰法が5日に成立しました。施行日はそれぞれ30日と7月2日。
今回のポイントは、法律上明確な定義がなかった、あおり運転を10類型で規定したことです。他の車両の通行を妨げる目的で行った場合、最長5年の懲役刑など厳しい罰則が科されます。加えて事故を起こさなくても、免許取り消しになります。
もう一つは、自動車運転処罰法で規定する危険運転(致傷で15年以下、致死で1年以上の懲役)について、加害者側に速度要件を設けず、走行中の車の前で停車するなどの通行妨害行為を2類型加えたことです。
いずれも、2017年6月に起きた、東名高速道路での死傷事故で浮き彫りになった問題に対応するものです。公明党は、あおり運転防止対策プロジェクトチーム(座長=岡本三成衆院議員)を立ち上げ、法改正を主導しました。
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18、19年に全国の警察が危険運転致死傷罪や刑法を適用して摘発した、あおり運転131件のうち、男性が加害者だったのは128件(96%)。加害者の年齢別では、40代が最多の36件(27%)でした。加害者の一方的な思い込みが原因のケースも多く、警察庁はドライブレコーダーの積極活用を呼び掛けています。