高齢ドライバー守るサポカー補助金

■(後付け装置)マイカー向けに低額で
サポカー補助金は、(1)サポカーを購入(リースも含む)(2)後付け装置を導入――の場合に適用されます。19年度中に65歳以上となる高齢者が対象です。
サポカーとは、加齢による運転技術の衰えを先進技術で補う車を言います。具体的には、歩行者などに急接近した時に自動で止まる「衝突被害軽減ブレーキ」と、誤ってアクセルを踏んだ時の急加速を防ぐ「ペダル踏み間違い急発進等抑制装置」で危険を回避します。
現在、販売されている新車の8割以上が、これらの安全性能を標準装備しています。しかし、価格が高いことなどから高齢者の利用が進んでいません。そこで今回のサポカー補助金では、新車(普通車、軽自動車)や中古車などの違いによって、最大10万円までを支給します。予算額は1139億円で、約100万台分に相当します。
一方、新車購入はハードルが高いという人も多いことから、手持ちの車への対策を公明党が訴え、後付け装置の導入支援も対象に加わりました。
後付け装置には、検知センサーを基に急発進を抑えたり、ペダルの踏み間違いを防いだりする製品があります。価格は取り付け費用込みで4万~20万円。補助額は、検知センサー付きの装置で4万円、センサーなしで2万円です。
サポカー補助金の申請受け付けは3月上旬からの見通しです。新車に限り、時期をさかのぼって、19年12月23日以降の登録車が対象になります。また、補助金の執行団体は一般社団法人次世代自動車振興センターに決定し、現在、申請手続きなどの準備を進めています。
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警察庁が13日に発表した19年の調査結果によれば、75歳以上の運転者の死亡事故のうち最も多かった人的要因が、ハンドルの操作ミスやペダルの踏み間違いなどの「運転操作の誤り」でした。このうち、「踏み間違い」の割合は、75歳以上が7・8%に上り、75歳未満の0・6%と比べて13倍の高さです。
こうした中、免許を自主返納する人も増えていますが、仕事や買い物などで手放せない高齢者も少なくないのも実情です。そのため、公明党の主張でサポカー補助金が実現。自治体レベルでも、例えば東京都が19年度の緊急対策として、70歳以上を対象に後付け装置の導入費用の9割補助を実施しています。
■経産省が全国で試乗会/参加者「安全性は評判通り」
9日に仙台市の宮城県運転免許センターで開催された「サポカー実感試乗会」(経済産業省主催)。担当者が運転するサポカーの助手席で仁瓶詔三さん(76)は、時速20キロの車が障害物手前で自動停止する安全機能を体験。「分かっていても、本当に止まるか心配だったが、安全性は評判通りだ」と語りました。
試乗会は、サポカー普及に向け、今年1月から仙台市のほか、札幌市や福岡県飯塚市など全国8カ所で開催。衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進等抑制装置が、どう作動するかを確認できるようになっています。
仙台市での試乗会には62人が参加。仁瓶さんに同行した廣谷三夫さん(69)、安原政治さん(75)は、「サポカー補助金が出るなら、安全装置をすぐにでも自分の車に付けたい」「サポカーの普及が進めば、高齢者の運転事故の減少が期待できますね」などと感想を語っていました。


