ベッド転落事故❗
乳幼児のベッド転落事故に気を付けて!

■少しの高さでも大けがに至る/隙間への挟まりにも注意
消費者庁によると、全国23の医療機関から寄せられた1歳以下の乳幼児が大人用ベッドから転落する事故は、2010年12月から17年6月末までの6年余りの間に564件に上っています。
事故の多くは、数十センチ以上の高さの大人用ベッドから転落し、頭部の擦り傷、打撲を負うもの。しかし、中には頭蓋骨骨折や頭蓋内損傷などの大けがに至るケースもあります。また、転落をきっかけにベッドと壁や物との間に挟まれて窒息する事故も発生していて、場合によっては命を落とす危険性があるため、十分な注意が必要です。
どのようにして事故が起こるのか、事例を見てみましょう。
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【事例1】
大人用ベッド(高さ約55センチ)で親と一緒に寝ていた。転落防止のため、枕で壁を作っていたが、子どもが寝返りをして枕を乗り越え、フローリングの床に転落。頭蓋骨骨折、急性硬膜外血腫で4日間の入院を要した。
【事例2】
親が子どもを大人用ベッドに寝かしつけて寝室を離れた。しばらくして再び寝室に入ったところ、壁とベッドの隙間に挟まるようにして転落し、呼吸が止まっていた。
【事例3】
大人用ベッド側面に転落防止用のベッドガードを取り付けていた。子どもを一人で寝かせていたが、ベッドガードとマットレスの間に挟まれていたのを発見。病院に搬送後、死亡した。
■子どもを一人にせず、ベビーベッドを利用する
まず、1歳以下の乳幼児は、大人用ベッドに一人で寝かせることのないようにすることが事故防止の大前提。生後5カ月ぐらいからは寝返りが打てるようになります。
そのため、満2歳になるまでは、できるだけベビーベッドに寝かせましょう。ベビーベッドを使用する際は、柵は常に上げておくことを忘れずに。
寝かしつけのため、やむを得ず大人用ベッドを使用し、保護者が添い寝をする場合は、子どもを一人にしないことはもちろん、寝かしつけた後は、ベビーベッドに移す、といったことに注意してください。
転落をきっかけとした窒息事故が起きるケースは、生後1年以内の乳幼児は主に鼻呼吸であるため、口呼吸がうまくできないことが主な原因。鼻周辺がふさがれると、窒息につながりやすいのです。
ベッド周りの隙間をなくすことはもちろん、子どもの顔が埋まってしまうような柔らかい毛布やクッションなどは置かないようにしましょう。
意外かもしれませんが、【事例3】のように大人用ベッドに取り付けた幼児用ベッドガードによる窒息事故も発生しています。幼児用ベッドガードは生後18カ月未満の乳幼児には絶対に使用しないでください。子どもが隙間に挟まり、自力で抜け出せずに窒息する恐れがあるためです。
使用する際には、購入前に子どもがその製品の対象月齢かどうかをチェックし、購入後も取扱説明書や注意表示をよく確認しましょう。
子どもの運動機能は急激に発達します。子どもが今、どんな発達段階にいるのかを理解することも事故防止につながります。「まだ動けないはず」などと過信しないことが大切です。
