くらし
ここにご注意!介護ベッドと電動車いすの事故
2019/10/20 6面
 高齢化が進む中で、お年寄りの生活に関わるさまざまな製品が利用されています。一方、製品の誤った使い方や不注意による事故が増えています。特に、介護ベッドや電動車いすによる事故が後を絶ちません。製品を安全に使用するための注意点を確認しておきましょう。

■頭や手足が入り込みそうな隙間をふさぐ

介護ベッドは、高さを調節する機能や、背上げ・膝上げ機能を備えていて、利用者の起き上がりや立ち上がりなどを助けるとともに、介護者の負担を軽減します。

布団や一般のベッドに比べ、メリットの多い製品ですが、使い方を誤ると重大な事故につながるため、注意が必要です。

介護ベッドの多くは、ベッド脇に、利用者や寝具がベッドから転落することを防ぐ柵(サイドレール)と、利用者が起き上がったり、ベッドから乗り降りしたりする際の手すり(ベッド用グリップ)が取り付けられるようになっています。

このサイドレールとベッド用グリップによる事故が大変多く発生しているのです。

例えば、介護ベッドの背上げ機能を使って上体を起こしている最中に、サイドレールの隙間に頭や手、足が挟まり重傷を負った事例があります。ベッドの下に落ちた物を拾おうとベッドから身を乗り出したところ、サイドレールとベッド用グリップの隙間に首が挟まり、死亡したケースも。

こうした事故を防ぐためには、隙間をつくらないことが重要です。サイドレールやベッド用グリップに頭や首、手足が入り込みそうな隙間がある場合は、メーカーが用意しているサイドレール用カバーや、枕、クッションなどで隙間をふさいでおきましょう。

また、ベッドやマットレス、サイドレール、ベッド用グリップの組み合わせが適合していないと、それぞれの間の隙間が大きくなることがあります。必ず適合しているものを使用してください。

介護を行う人は、ベッドを操作する際、介護を受ける人の手足が隙間に挟まれないよう、必ず手足の位置を十分に確認することを心掛けましょう。

■路肩に寄り過ぎず、未舗装の道路は避ける

電動車いすは、歩行に困難を感じる高齢者や障がいのある人にとって、行動範囲を広げることはもちろん、社会生活を支援するものとして欠かせない製品です。半面、運転中に操作を誤ることによる転落や転倒などの事故が、毎年発生しています。

特に悪路走行は要注意。舗装されていない道路を走行中、路肩に寄り過ぎて電動車いすごと田んぼに転落し、死亡した事例があります。

事故を未然に防ぐためには、正しい使用方法を習得することが大切です。初めて運転するときは、操作や速度に慣れるため、販売店やレンタル事業の担当者から正しい使用方法の講習を受けましょう。

また、介護者とともに、実際に利用する道路で練習し、横断歩道や踏切、路肩などの危険箇所を確認してください。

運転に慣れている人でも油断せず、地域などで開催される講習会に積極的に参加し、正しい使用方法を再確認することも重要です。

運転する際は、(1)脇見運転をせず、路肩に寄り過ぎない(2)坂道を下る際は、速度を遅めに設定する(3)あぜ道や舗装されていない道では利用を避ける――などに留意してください。

電動車いすは、道路交通法で「歩行者」として扱われます。そのため、車道と歩道の区別がある道では歩道を走り、信号のある交差点を渡るときは歩行者用信号に従うなど、歩行者としての交通ルールやマナーを守って走行しましょう。

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