学校体育館に冷暖房

区単独の補正予算成立/東京・品川区
■公明リードで全46校へ速やかに着手東京都品川区議会は21日、区立小中学校の体育館に冷暖房を設置するための電気工事や設計など関連整備費を盛り込んだ区の今年度補正予算を可決、成立させた。今夏の猛暑を受け、区が単独で予算を編成。年度内から工事を順次進め、小中一貫の義務教育学校6校を含む全46校への整備をめざす。熱中症などの健康被害から子どもを守るとともに、災害時に避難所となる体育館で暑さ、寒さをしのげるよう、区議会公明党(若林広毅幹事長)が繰り返し提案し、実現した。
冷暖房設置の予算は総額約1億1000万円。改築工事を進める区立小学校3校の体育館への冷暖房整備とともに、小中学校25校への設置に向けた電気設備工事、小中学校8校と義務教育学校5校の調査・検討などに着手する。
品川区内にある区立の小中学校と義務教育学校の普通教室は冷暖房設備が100%完備なのに対し、体育館への冷暖房設備の設置は、中学校1校のみ。中央区や文京区など整備済みの自治体があるものの、都内全体では約1割にとどまっている。
都議会公明党の要望を受け、都は来月に開かれる都議会定例会で、学校体育館への冷暖房設置を進める区市町村を財政支援する補正予算案を提出する予定で、品川区は今後、都の動向などを踏まえ、必要な事業費を来年度予算に計上し、速やかな設置をめざす予定。
「暑さで子どもたちの遊ぶ場所が制限されている。安全な環境を整えてほしい」――。小中学生の子どもがいる保護者から切実な声を聞いた区議会公明党は、2007年9月の第3回定例会で、災害時に避難所にもなる学校体育館への「冷暖房設備の設置は喫緊の課題」と訴えて以降、議会質問などで繰り返し取り上げ、実施を要請してきた。
補正予算成立に際し、若林幹事長は「全校設置に向けた足掛かりとなる予算。早急な設置を引き続き後押ししたい」と語る。
区立義務教育学校「伊藤学園」でPTA会長を務める秋廣誠一さんは「快適に使用できる上に、子どもの命にも関わることなので、対策が進むことになり、感謝しています」と語っていた。