北斗七星
2018/10/29 1面
プロ野球は日本シリーズが始まり、シーズン終幕を迎えようとしている。今年も各地で熱戦が繰り広げられたが、その陰で多くの裏方の人たちが、汗を流している◆近年、屋根のあるドーム式や人工芝球場が増える中、甲子園球場は今も露天。内野はすべて土で、外野は天然芝だ。雨が降ればグラウンドは水浸しになる。それでも雨さえ上がれば、グラウンドキーパーたちは予定通り試合ができるよう、短時間で元通りの状態に整備する。その作業ぶりが絶賛されることも多い◆実は甲子園のグラウンドの質は、毎年1月から2月にかけて行う“天地返し”という作業で決まるのだという。25センチくらいの深さまで土を全部掘り返し、最適なタイミングで固めていく。シーズン前のこうした作業によって、1年を通して水はけが良く、保水力と弾力のあるグラウンドが作られる(金沢健児著『阪神園芸 甲子園の神整備』毎日新聞出版)◆成果を得るためには、土台となる作業をおろそかにできない。万事にわたり通じることだろう。日本の将来を支える科学技術の分野も、十分な基礎研究がなければ実を結ぶことはない◆そのための環境整備は政治の役目でもある。人目に付かなくても、すぐ役立たなくても、欠かせない作業に打ち込むことができる支援の体制を構築したい。(千)
子どもたちと集団登校する(*^^*)
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