平成29年9月定例会で行った一般質問の概要を、数回に分けて掲載いたします。
1. 防災対策について
(1) 木造住宅耐震化について
① 木造住宅耐震化の現状と課題について
<質問>
本市の「木造住宅耐震化について」尋ねる。
「鈴鹿市耐震改修促進計画」によると、平成25年度末の耐震化率は85.2%、平成27年度末の推計値で、86.5%となっている。そして、計画として平成32年度末に 95.0%にする目標を掲げているが、耐震化率の目標達成に向けての取組みと課題について尋ねる。
<答弁>
昨年度末に「鈴鹿市住宅耐震化緊急促進アクションプログラム」を策定し、本年度から「一般社団法人・三重県建築士事務所協会 鈴鹿支部」に協力頂き、対象となる住宅を直接訪問し、耐震化の啓発を行う取組みを開始した。
これまでに、津波浸水予測区域である磯山地区・若松地区で約1800棟戸別訪問し、その約6%に相当する119件から耐震診断申込みがあった。
一方、戸別訪問を行ったところ、空家と思われる住宅も多く、中には管理不全なものもあった。
周辺住民から苦情のある空家については、所有者に通知を行うほか、除却工事の補助制度についての案内を実施している。
戸別訪問を行うことにより、耐震補強工事に対する国の補助金が本年限り1件当たり15万円増額されることで耐震補強工事の補助申し込みが増え、また、空家対策の影響を受けて除却工事の補助申し込みが増えている。
所有者が高齢世帯である場合も多く、費用負担も必要であることから、耐震化に踏み切るのが難しい場合もあるが、普及啓発に努め、更なる耐震化を図ってまいりたい。