8/15、茨城県桜川市で視察した「デマンド型乗合タクシー」について記載させて頂きます。
桜川市では、平成23年3月をもって民間路線バスが全便廃線することが決まったことを受け、平成20年4月から「デマンド型乗合タクシー」を運行開始致しました。
市内を2つのエリアに分け、登録した市民全員を対象に、市内全域及び、つくば市内へアクセスする筑波山口までを運行エリアとしております。
(平成23年度登録者数は、5847人で人口比12.6%です。)
料金は、市内全域は1回の乗車で、大人300円・中学生200円・3歳以上小学生まで100円・3歳未満無料となっています。
筑波山口への利用料金は、南地区は市内料金と同額、北地区は市内料金の倍額で設定しています。
桜川市商工会が運営主体となり、市内2社のタクシー会社から計5台の車両を借り上げて運行しております。
運行時間は、平日月曜から金曜の午前8時から午後5時までで、1時間に1便の割合で運行して、最終便は午後4時の出発です。
(土・日・祝日、年末年始、お盆は、運休)
予約は、利用希望の2日前から1時間前までに電話で申し込みをします。
利用者は高齢者がほとんどであり、70代以上が全体の8割を占めています。
車両の借り上げ料は、1日1台当たり、3人乗りセダンで20250円、5人乗りワゴンで21150円、7人乗りジャンボで22140円を支払っています。
(1日の運行距離110kmを越えると、追加料金が発生します。)
「デマンド型乗合タクシー」に係る費用としては、車両借り上げ料、NTTのシステムリース料・メンテナンス料、人件費などを含めて、平成23年度で年間約4700万円を市が負担しています。
課題としては、導入に当たっての民間との兼ね合い、今後免許を持つ高齢者が多くなり利用者の減少が予測されること、それとは逆に利用者が増えると市の負担が増えるため料金を含めたシステムの見直しが必要であることなどが、上げられておりました。