・8月20(木)新型コロナウイルスの感染防止には、手洗いの励行やオンラインの利用など「新しい生活様式」の実践が重要になりますが、頭では理解していても、無意識のうちに、おろそかになってしまうことがあります。こうした中、人間の心理や癖を踏まえた工夫をすることで、望ましい行動を自発的に促す※(ナッジ)の活用が試みられています。➡人は矢印が目に入ると自然と追い掛けてしまう習性を、手指消毒の徹底に、ナッジとして早くから活用している環境省。同省は3月各部屋への入り口にある消毒液に向けてテープなどで作った矢印マークを貼り、消毒への協力依頼や感謝を伝えるメッセージも掲示。➡効果はてきめん。工夫しなかった場合と比べ、消毒液の使用量は約3倍に増加。同省脱炭素ライフスタイル推進室は「統計学的にも、ナッジの効果が証明された」と説明。京都府宇治市も「イエローテープ作戦」として、同様の取り組みを実施。市庁舎の入り口に設置した消毒液に気が付いてもらえるよう、床面に黄色い矢印型のテープを貼り実施。➡「テープを貼ってから消毒に協力する人が増えている」と手応えを語っています。
・※(ナッジ)もともと英語で「そっと後押しする」の意味。行動経済学では、個人の選択の自由を残しつつ、ちょっとした伝え方の工夫などにより、人々に賢い選択”を促す手法と定義する。2017年にノーベル経済学賞を受賞した米国の行動経済学者リチャードーセイラー教授が提唱した。手間や費用を抑えながら高い効果を上げられる手法として、欧米の公共政策で広がっています。
