2017視察報告①in郡山市(8月7日)
「地域のびのび子育て支援事業」について、調査に伺いました。
1.年2回、3か月の研修を実施(子育て最新情報など)して、子育てサポーターを養成(20名)
2.毎月、サポーター運営会議を開催して、中央公民館や各地区の公民館での企画や担当を協議
3.のびのび子育て広場や公民館開放事業を運、営臨時職員としての保育士も関わり、オリジナルな企画を行う。
4.サポーターは1時間800円の謝礼により活動。創設から2年間は国庫補助により、予算措置。
「こども総合支援センター」(ニコニコこども館)は子どもに関する保健・福祉・教育に係る複合施設であり、その昔、組合の宿泊施設だった既存施設を改装した地上6階の各階で、「遊び広場」「子育て支援やサポート」「健康と福祉」「不登校児や世代間の交流」「子育て図書館やキッズシアター」「総合教育支援センターや家庭相談窓口(DVなど)」を設置している。
少子化・核家族化等で、孤立しがちな在宅で子育てを行っている親子の仲間づくりや居場所づくりはとても重要な課題です。こうした場を設けることで、子育てに対する不安解消を図るための情報提供ができ、子育て環境の醸成や家庭教育力の向上に資するからです。墨田区内にも「子育て広場」という形で設置がされていますが、実施主体は民間事業者に委託をしています。
郡山市では、この子育て広場を地域の人材を活用することで、企画・運営するという取り組みであり、既存の公共施設を活用するという先進事例として、本区における今後の子育て支援事業を考えるうえで、貴重なお話を聞くことができました。
また、こども総合支援センターの充実ぶりには目をみはるものがあり、本区においても新保健センターを建設するにあたり、提案したいヒントが随所にありました。そのひとつが子どもに関する全てが集約されており、この施設にくれば相談を受けたいことがワンストップで解決する体制が整っているということです。3.11を経験し、室内での遊び場の確保についても、真摯に取り組まれてきた郡山市のご努力が積み重ねられた結晶であると感じられるような施設でした。