〈金沢21世紀美術館〉
個人的にも「ぜひ行ってみたい」楽しみにしていた施設でした。
近年、開館されている美術館は、これまでのように閉塞感ただよう建物の中で、ひたすら道順に従って、もの静かに鑑賞するという形から変わってきています。

たとえば、外観からして透明性を重視するガラスの壁面を採用し、光を取り入れるなど明るさや開放感を演出する試みがされています。また平面的に絵画を鑑賞するスタイルではなく、鑑賞する部屋全体の空間までもが1つのアートとして完成されており、五感で体感する!そんな仕組みが随所に配置されていたり、鑑賞する側も参加する現在進行形のアートなど、様々な試みがなされている、自由で楽しい空間というものです。まさに何度も訪れたくなるような工夫が沢山あって、賑やかな子ども達の声があふれている美術館。金沢21世紀美術館はそんな場所でした。

特に印象に残ったのは、
★入館料がいらないフリースペースがあり、自由に人が集いあえること。
★全学校の子ども達が鑑賞に訪れますが、子ども達はクラスごとの団体鑑賞ではなく、1グループ6~7名に1人のボランティアがついて、マナーを学びながら、自由度の高い鑑賞ができるようにしているとのこと。100名にも及ぶ登録ボランティアの方々が運営を支えているというのも驚きでした。

この美術館を設計した建築家の一人が妹島和世氏であり、2年後に着工予定の「すみだ北斎美術館」の設計者でもあります。観光客の為の美術館ではなく、地域の拠点として、区民はもとより子ども達からも愛される美術館にしていくヒントをいただきました。
歴史はもとより、美しい伝統と文化が息づき、戦前より共助の意識が高い人に優しい金沢の街-
保育園の待機児もゼロ!!こんな町に住みたいなあと実感しつつ、我が愛する墨田でも実現したいことがいっぱいの充実の視察でした。

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