東京大空襲から71年目をむかえた平成28年3月10日、東京都慰霊堂にて都内戦災、関東大震災 遭難者 春季慰霊大法要が行われました。春3月とはいえ、深々と染み入るような寒さの中、私も多くの皆様と共に参列させていただきました。
私は、以前、ある婦人から戦争の体験を聞かせていただいたことがあります。その方は、爆撃の中、お母さんと二人で必死で逃げたそうです。辺りは火の海となっており、たくさんの人々が逃げ惑う中で絶対に離れないようにと母とつないだ手が、無惨にも引き離され、それでも奇跡的に助かったその方は、母をさがすために必死で歩きまわりました.道はたくさんのご遺体であふれ地獄のようだったと、述懐されておりました。中には顔を覆うようにして布がかけられたご遺体もあり、いよいよ見つからずに終わるかと思われていたところ風が吹き、布が捲れあがったそのとき、奇跡的にお母さんに巡りあうことができたということでした。その方は、まるで「お母さんはここにいるよ」と教えてくれたようだったと話してくれました。
戦争ほど悲惨なものはありません。
震災、戦災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、二度と戦争は起こしてはならないと深く心に刻み、一人ひとりの平和を願う心が大切であることを強く実感しました。

