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◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 次に、子どもたちが安心して学べる環境づくりについて質問いたします。
ここ数年、子どもたちが巻き込まれるさまざまな事件や事故が起こっております。それぞれを教訓としながら、安全対策を講じ、徹底した子どもの安全の確保のために取り組みが進めてこられました。なぜ、最も大切に守り育てられるべき幼い命が犯罪の標的にされるのか、なぜ、最も無防備でよいはずの学校が、過去に起きたこれまでの事件のために、これほどまでに安全管理体制を整えなければならなくなったのか、この現状に強い怒りを禁じ得ません。学校は、子どもたちが安心して学び、楽しく生活できる場でなければならず、どのような場面においても子どもたちの安全を守らなければなりません。とはいえ、多くの学校では小さな事件、事故などの目の前の対応に追われているのが現状ではないでしょうか。
ヒヤリハット事例の積み重ねの中から、重大な事件、事故が発生すると指摘をされています。一つ一つの事件、事故をその場限りの対応で終わらせず、けがを予防し、犯罪から身を守る生活安全や、豪雨や地震などに対応する災害安全、登下校の事故などを防ぐ交通安全の3つの分野に関して対策を講じ、計画的、持続的に子どもの安全を守る環境をつくることが大切だと思います。
そこで、まず、福岡市立の小中学校で過去3年間で起こった子どもたちが巻き込まれる事件や事故の報告件数、及びその内容を5つと、この中で最も多いものをお答えください。
また、過去3年間に不審者侵入により子どもたちが巻き込まれた事件がないか、お伺いをいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 交通事故や校内でのけがなどの事故の報告件数は、平成25年度197件、26年度251件、27年度188件でございます。内容の主なものは、交通事故や授業中、休み時間中、部活動中、学校行事中の事故で、最も多いのは授業中の事故でございます。
なお、過去3年間において不審者侵入により子どもたちが巻き込まれた事件は発生しておりません。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 過去3年間では、不審者侵入により子どもたちが巻き込まれる事件は起こっていないとのことですが、いつ起こっても不思議ではありません。今後もさらなる安全体制の取り組み強化を要望いたします。
また、事故は過去3年間で増減はあるようですが、その対応状況と結果についてお尋ねいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 各学校では、事故の原因分析を行い、危険を回避する方法を児童生徒に考えさせるなどの再発防止の手だてをとっております。その結果、平成26年度から27年度にかけて、授業中や休み時間中、部活動中の事故はほぼ同数でございますが、交通事故の件数が30件程度、学校行事中の事故が10件程度減少しております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) では、授業中の事故が多いとのことですが、その内容と具体的な手だてをお聞かせください。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 授業中の事故の主な内容につきましては、体育におけるマット運動や跳び箱運動の際の打撲や捻挫でございます。
事故の対策につきましては、教員の確認の上で、児童生徒自身に自分に合った目標を設定させ、無理なく段階的に授業に取り組ませることで事故防止に努めております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 忙しい先生方ではありますが、ぜひ児童生徒とかかわる時間を持っていただき、事故の再発防止に努めてください。
全ての事故は学校長から教育委員会に報告をされていますか。報告規定などがあればお伺いいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 福岡市小・中学校管理規則第12条に、児童生徒の事故が発生した場合は、校長は、直ちにその概況を教育委員会に連絡し、後日文書をもって報告しなければならないと規定しております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) そのような報告義務があるにもかかわらず、以前、ある小学校で運動会の練習中の事故で、児童が全身麻酔で手術をするような大けがをしたことが教育委員会に報告されていなかったという事実があると聞きました。
学校の危機管理体制について、教育委員会の考え方とあわせて、どのように対処されましたかお聞かせください。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 御指摘の件は、平成24年度に運動会の練習中に児童が左肘を骨折した事故のことでございます。この件について、校長が教育委員会に報告を怠ったことは学校の危機管理体制が不十分であったと認識しており、当該校長へ厳重注意を行うとともに、全ての校長、園長に対し、報告を徹底するよう指導しております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 速やかに教育委員会に報告をし、対処するべきであったにもかかわらず、学校が報告しないということは絶対にあってはなりません。同様のことが繰り返されることがないよう、強く要望しておきます。さて、子どもたちが安心して学べる環境づくりを進めるために、大阪教育大学が2015年度に始めたセーフティプロモーションスクールという学校の安全に関する取り組みを認証する制度があります。セーフティプロモーションスクール、略してSPSとは、けがや事故が全く起きない学校を認証するものではなく、安全に向け包括的、持続的に取り組める体制が整っている学校を認証する制度です。SPS認証校では、安全対策が着実に実践されるために、大阪教育大学で専門の研修を受けた教員が学校安全コーディネーターとなり、学校の安全対策を推進します。このコーディネーターが中心となって学校安全委員会を開催し、事故の原因を分析して安全策を講じ、その結果をもとに、さらに改善を進めます。
このようにSPS認証制度とは、検証と改善を繰り返して、児童生徒が事故に遭う危険性を減らす取り組みを進めている学校を認証する制度であり、その取り組みを他の学校に広げたいとの狙いがあるようです。
それでは、教職員の安全教育について質問をいたします。
先日、SPS認証校である大阪教育大学附属池田小学校を視察してきました。この池田小学校は、2001年6月に突然侵入してきた男により、児童8人が犠牲になった学校です。二度とこのような事件が繰り返されないように、積極的な学校安全推進のための取り組みがなされています。
同じくSPS認証校の台東区立金竜小学校では、東日本大震災をきっかけに、子どもの命を守る以上に大切なことはないとの思いから、教職員は研修、訓練を繰り返して、危機意識を高めています。
本市の小中学校では、教職員の安全教育の研修、訓練はどうされていますか。また、本市の学校安全コーディネーターの役割は誰がどのようなことを行っているのか、お尋ねをいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 各学校では、教育委員会が示した学校の危機管理マニュアルのひな形をもとに、それぞれの実情に合わせた危機管理マニュアルを作成しており、マニュアルに沿った研修を全ての教職員で行っております。
また、火災や地震等を想定した避難訓練を全教職員が児童生徒とともに実施しております。
なお、各学校での安全教育を担当する教員がコーディネーター役となり、学校安全計画の立案、実施、それに係る研修など総合的に推進しております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 火災や地震を想定した避難訓練を全教職員が児童生徒とともに実施していることは、東日本大震災や熊本地震が記憶に新しい今日、大切なことだと考えます。
また、ことし7月には神奈川県で障がい者施設に男が侵入して、入所者を殺害した悲惨な事件が発生をしています。かつて池田小学校でもあったように、学校という場でもこのような事件を教訓にさらに不審者への対応を強化していく必要があると考えます。
学校に暴漢が侵入したときの対策はどのようにされていますか。また、暴漢等の不審者対応に関して、日ごろどのような体制を整えていらっしゃいますか。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 各学校は、あらかじめ作成したマニュアルに基づき、複数の教職員が防犯用具等を用いて不審者による児童生徒への接触を遮断するなど、迅速に安全を確保した上で、管理職への報告、警察への通報などを確実に行うこととしております。
日ごろの不審者侵入対策といたしましては、児童生徒の登校後には校門を閉め、来校者は受付で来校者名簿に記名の上、職員の許可を受け入ることとしております。
また、全ての学校に防犯カメラを3台ずつ設置するとともに、元警察官や警備会社の指導員を各学校に派遣し、不審者侵入対策などについて点検及び指導を行っております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) ぜひよろしくお願いいたします。
事故防止に向けて学校内外の安全点検も大変に重要であると思います。
学校舎内の教室、廊下、階段などの安全点検、校庭内及び遊具などの安全点検はどのように実施をされていますか、お尋ねいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 日ごろより校長及び教頭が校内及び校庭を巡回して点検を行うとともに、月に1回、全教職員による安全点検を実施しております。ブランコや鉄棒などの遊具や体育施設については、年に1回、専門業者による安全点検を実施しております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 全教職員が日ごろから子どもたちには絶対にけがをさせないとの意識を持ち続けることが大切です。
先ほど紹介した金竜小学校では、毎年、年度初めに金竜安全の日を設定し、全教職員を対象として不審者侵入対応訓練や避難所開設訓練、普通救命講習を行い、その日は全職員が児童を守るために危機意識を高める活動をしています。担当教諭は、研修を行うことで、教職員の危機意識を高め、それを継続しているので、子どものけがや熱中症などが少なくなりました。さらに、想定していなかった新しい事態にも対応できるようになりましたと言われていました。
このように教職員全員でさまざまな場面を想定した訓練を実際に行い、研修を進めることは重要だと考えます。
本市でも年度当初に全職員で研修を実施することを検討されてはいかがでしょうか、お伺いいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 年度当初に危機管理体制の確認や危機意識を高める研修を全職員で行うことは大変重要であると認識しております。特に年度当初は職員の入れかわりもあることから、各学校では校長の策定した学校安全計画を全教職員に周知しております。今後は全ての学校において年度当初に学校安全計画を周知することに加え、教職員の危機管理意識を高める研修を実施することも徹底してまいります。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) 先生方には保護者から大切な子どもを預かっているという気持ちを強く持っていただきたいと思います。そして、日ごろから学校ではいつ何が起こってもおかしくないという危機意識を持ち、事件や事故が起こった際は、速やかに対応できる判断力、行動力を身につけていただきたいと思います。
次に、子どもたちの安全教育について質問をいたします。
金竜小学校では、児童に安全教育を充実させることで、危険を予測し、回避できる能力を身につけようと取り組まれています。今年度は熱中症予防を目標に掲げ、教職員とともに児童が防止対策に取り組んでいるとのことです。現場の教諭は、明確な目標や課題が見えて、児童の意識改革に役立っていますと話されていました。
本市では、子どもたちの安全に対する意識を高めるために、どのような取り組みをされていますか、お尋ねいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 各学校で授業や学級活動の時間に、刃物や工具などの正しい使い方や、天候の変化や校内の状況に応じた学校生活の過ごし方について指導することで、児童生徒自身が危険を回避したり、安全に配慮した行動ができるよう取り組んでおります。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) さらにこの学校では、児童が自主的に活動し、学校でのけがを減らすための取り組みにも力を入れています。児童代表が1日2回、熱中症対策用の温湿度計を使って校庭で計測し、外遊び禁止などの注意を校内の掲示板で呼びかけていました。運動会で児童と教師が話し合い、熱中症対策として校庭の遊具に園芸用のミストシャワーを設置した結果、熱中症児童が前年度の9人から1人に減ったそうです。
児童が事故を減らすために自主的に取り組む活動について、ぜひ教育委員会には推進をしていただきたいと考えますが、お尋ねをいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 児童生徒がみずから安全について考え、事故を減らすよう取り組んでいくことは重要であると認識しております。
各学校では、児童会や生徒会の活動において、児童生徒が中心となって病気やけがの防止、熱中症の予防などについて課題を確認し、対策を考えるなど、自主的に安全対策に取り組んでおります。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) ぜひよろしくお願いをいたします。
最後に、地域及び関係機関との連携について質問をいたします。
子どもたちが事件、事故に遭っているのは学校だけではありません。通学途中であっても危険にさらされている現状があります。そのため、学校、家庭、地域が連携して、子どもたちを事件や事故から守る体制づくりが急務だと考えます。
そこで、本市では子どもたちを守る体制づくりとして、小中学校と地域の連携についてどのような取り組みをされていますか、お伺いいたします。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 子どもたちの安全を守るために、学校、PTA、地域が連携し、学校サポーター会議や地域懇談会などで情報交換をするとともに、保護者や地域のボランティアで構成するスクールガードを組織し、登下校の見守りなどを行うなど、児童生徒を事件や事故から守る体制を整えております。
また、町内会や自治会などが中心となって、青色の回転灯を装備した自動車、いわゆる青パトを活用し、子どもたちの登下校を見守る取り組みも行われております。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) ぜひよろしくお願いいたします。
京都市のある中学校では、生徒が地域住民と一緒になって児童の安全見守り活動に参加をしております。社会福祉協議会が準備をした赤いバッジを校区の中学生がかばんなどにつけて登下校し、中学生のみんなが小学生を守っているというアピールとなっています。中学生みずから小学生に挨拶や声かけを行うことで交流が深まり、あわせて中学生としての規範意識も高まっています。見守られている小学生はもちろん、中学生にとっても意義ある取り組みとなっているとのことです。
中学生が小学生を見守る活動は有意義な取り組みだと思いますが、いかがお考えですか。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 福岡市では、小中連携教育の一環として、小中学生が一緒に挨拶運動をしたり、地域の清掃活動に参加するなどの取り組みを行っております。これらの取り組みを通して、中学生が小学生を見守る思いやりの心を育んでおります。以上です。

◯議長(おばた久弥) 篠原達也議員。

◯19番(篠原達也) これまで述べてきましたように、セーフティプロモーションスクール、SPS認証校などの実践でも見られるように、子どもたちが安心して学べる学校づくりを推進するためには、生活安全、災害安全、交通安全という3つの分野を網羅した包括的な対策をとり、どのような成果や課題があったのかを明らかにし、また、それを次の実施につなげていくような継続的な取り組みが重要であります。
さらに、安心して学べる環境づくりのために、学校と地域、関係機関が連携することや、子どもたち自身が安全に配慮し、危険を予測し、回避できるような力をつけていくことが大切であります。
全ての先生が複雑化する課題に対してチーム学校として児童生徒と向き合うことが何よりも求められます。
社会の財産である子どもたちが安心して伸びやかに成長できる社会を目指し、このSPS認証制度について検討されてはいかがでしょうか。教育長の決意をお伺いし、質問を終わります。

◯議長(おばた久弥) 星子教育長。

◯教育長(星子明夫) 学校の安全対策を着実に実践するために、安全体制を整えることは重要なことであると認識しております。
また、SPS認証制度に見られるような、生活、災害、交通の3分野における持続的な取り組みは、児童生徒の安全を確保する上で先進的な取り組みだと考えております。
福岡市におきましても、各学校が、生活、災害、交通の3分野を包括した学校安全計画を作成しており、その計画に基づいた安全教育を進めているところですが、先進的な学校の事例を参考に、さらに充実させてまいります。
今後とも、学校と家庭、地域が連携し、スクールガードの取り組みを初めとした安全対策を継続的に行うとともに、研修や教育活動を通して、児童生徒や教職員の危機管理意識を高め、安全で安心な学校づくりを推進してまいります。以上です。

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