menu

◯議長(森 英鷹) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を継続いたします。篠原達也議員。

◯14番(篠原達也)登壇 私は、公明党福岡市議団を代表して、子どもの読書活動の推進と読書通帳の導入について質問をいたします。
近年、テレビやコンピューターゲーム、インターネットなどのさまざまな情報メディアの目覚ましい発展や子どもの生活環境の変化は、読書に大きな影響を与えています。本を読むことが少なくなることによって、子どもの言葉が貧しくなり、イメージする力や自分を表現する力が弱くなっています。特に高学年になるほど本を読まない子どもの割合が高くなり、スポーツやクラブ、習い事や塾など、ほかの活動に充てる時間がふえ、忙しいことも原因であると考えています。読書に充てられる時間が少なくなる前に本を読む楽しさを知ることが重要です。
福岡市教育委員会は子どもたちの読書の重要性についてどのようにお考えですか、お伺いいたします。
以上で1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 子どもの読書活動は言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできない重要なものであると認識をしております。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 全国学校読書調査によれば、学校や家庭で本を読んでくれる、本の話をする、本を薦めてくれる人がいると回答した児童生徒の割合は、小学校から中学校、高等学校へと進むにつれて下がっています。また、何を読んだらよいかわからない児童生徒が多いことも指摘されています。このような実態を踏まえて、学校では個々の子どもたちの状況に応じたきめ細かな読書指導を行っていくべきと思います。
そこで、小中学校において子どもたちが日常的に読書活動を行っている学校数及びその活動内容についてお尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 平成25年度に行いました読書状況調査によりますと、朝の時間や昼休みなどに日常的に読書活動を行っている学校数は、小学校で145校中130校、中学校で69校中52校でございます。
活動内容としましては、学校全体で読書の時間を設定し、教員と児童生徒がともに本を読むという活動を多くの学校が行っております。また、教員が読み聞かせをしたり、お薦めの本を紹介する活動なども行っております。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 学校と家庭との連携はとても大事であり、例えば、低学年のときに家庭との連絡帳などで読書の欄を設け、学校での状況を家庭に伝え、読書活動を奨励することなどは、子どもの励みにもなります。そのために学校においても積極的に取り組むべきと思います。
そこで、学校と家庭との連携のために具体的にどのような取り組みを行っているのか、お尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 学校だけでなく、家庭における読書活動を充実させるため、各学校におきましては、図書館だよりで保護者に情報を発信したり、家庭学習の課題に読書を取り上げて記録をつけるなど、児童生徒の読書の状況を家庭と共有をしております。
また、教育委員会では、小中学校の入学に合わせて全ての新入生にお薦めの本リストを配付し、書店にも特別のコーナーを設けていただくよう働きかけるなど、保護者と子どもがともに読書を楽しむことができるようにしております。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 子どものころの読書指導は特に大切であり、その後の人生を左右するものであるといっても過言ではありません。この時期に読書の喜びを知り、好奇心を満たす手段を身につけることが重要であり、みずから本に手を伸ばす子どもを育てる工夫が必要です。子どもの自主性や自発性はとても大事になってきます。昨今は読書離れが叫ばれて久しく、これからの時代を考えるとき、読書の重要性が増すことはあっても減ることはありません。
そこで、福岡市立図書館の小中学生の1人当たりの貸出冊数を過去3年間でお尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 福岡市立図書館における小中学生登録者1人当たりの貸出冊数につきましては、小学生は平成23年度が34.3冊、24年度が25.2冊、25年度が20.6冊、中学生は23年度が6.5冊、24年度が6.5冊、25年度が5.7冊でございます。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 小中学生1人当たりの貸出冊数が減少傾向にあるという状況はこのまま見過ごせません。学校教育において読書が十分に位置づけられていないこと、また、受験などで子どもたちに読書をするための余裕が十分にないことや、身近な大人が読書をする姿を見ることが少ないなどに起因するものと考えられますが、図書館全体の貸出冊数についても、減少しているのではないでしょうか。
福岡市立図書館の個人登録者1人当たりの貸出冊数を過去3年間でお伺いします。減少しているのであれば、その原因をどのようにお考えですか、あわせてお尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 福岡市立図書館における個人登録者1人当たりの貸出冊数につきましては、平成23年度が17.7冊、24年度が14.8冊、25年度が13.1冊でございます。
減少の原因につきましては、インターネット予約を開始する前は図書館に出向いて書棚から図書を選び、多数の図書を借りる形態でありましたが、インターネット予約の普及に伴い、簡単に図書の蔵書検索や予約ができるようになり、必要な図書を限定して借りるなど図書の選び方が変化したことが主な原因というふうに考えております。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) インターネット予約の普及も貸出冊数の減少の一因だとのことですが、先日、親子連れでよく図書館を利用されるお母さんから伺った話ですが、借りた絵本が古かったり色があせていたので、仕方なく違う絵本を借りて帰ってきましたと聞きました。子どもたちにはきれいな絵本を読んでほしいと思うものです。
図書館の生命線である図書の購入費は、ここ10年間でどのように変化していますか、お伺いいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 図書購入費の10年間の変化につきましては、10年前である平成16年度決算が2億1,200万円余、5年前である平成21年度決算が1億900万円余、平成26年度は予算で申し上げますと8,900万円余でございます。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 現在の子ども読書活動推進計画では、総合図書館における図書活動の推進が盛り込まれているにもかかわらず、図書購入費が10年前の2億1,200万円から、信じられない話ですが、58%も削減され8,900万円に激減されていますが、今後の図書購入費の増額も含めてどのように推進されるのか、お伺いいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 総合図書館における子ども読書活動推進計画につきましては、学校への団体貸し出し、学校からの図書に関する相談や図書に関する情報の提供、読書活動ボランティアの養成、地域文庫活動への支援などに取り組んでおります。さらに、学校図書館の機能を充実させる学校図書館支援センターをことし9月に新たに開設し、27年度から本格的に運用することを目指して、今、具体的な業務内容などについて検討を進めております。今後とも、予算の充実に努めながら、より一層学校や地域との連携を図り、子どもが本に親しめる環境づくりを推進してまいります。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 近ごろ、子どもたちに読書の楽しさを伝え、子どもが生まれながらに持っている読む力を引き出すために、ゲームの要素を取り入れた読書アニマシオンという活動が広がりつつあることも耳にしています。あわせて、教員自身がみずからの読書経験を踏まえながら、常に子どもたちの状況を的確に把握し、意欲を出させるための取り組みが必要であると思います。
そこで、読書活動を充実させるために、学校では具体的にどのような取り組みをされていますか、その効果についても、お尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 学校での具体的な取り組みにつきましては、学校長の方針のもと司書教諭が中心となり、図書ボランティアと連携して読み聞かせや紙芝居を行ったり、児童生徒が主体となった読書祭りなど、本に親しむための行事を読書月間に合わせて実施することにより、読書への動機づけを行っております。
読書活動の効果につきましては、一つの例を挙げますと、全国学力学習状況調査では、読書は好きですかの設問に対し、当てはまると回答した児童生徒のほうが当てはまらないと回答した児童生徒よりも国語や算数、数学の正答率が高いという傾向にございます。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 読書をする子どもほど学力が高いという傾向にあるということです。読書の魅力の一つは想像力をかき立ててくれることです。情操教育に読書が役立つ理由はここにあります。
赤毛のアンの翻訳家として明治から昭和の混乱期に活躍した村岡花子の半生をもとにした連続テレビ小説「花子とアン」の中で、山梨県の貧しい農家で生まれた主人公のハナが10歳のとき、本に接する思いを母に強く語ったシーンが鮮明に心に残りました。当時、文字が読めない母も本の魅力を話すハナのきらきらした表情を目の当たりにし、東京の女学校への編入を認めました。このように多感な青少年時代に本を読み調べる楽しさ、奥深さを知った人生は心豊かなものになり、相手の痛みに心が及ぶような想像力を養うことで、人に寄り添う気持ちも育まれていきます。読書に関して、子どもたちが気軽に相談できる人が常にいる体制が必要ですが、司書教諭の役割とその効果についてお尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 司書教諭の役割につきましては、学校長の方針のもと、司書教諭が中心となって年間運営計画を立案し、学校図書館の運営の活性化を図ったり、他の教員と連携しながら児童生徒の相談に対応する体制づくりを整えていくことなどでございます。その効果は、学校図書館の計画的な利用が図られることによって読書量の増加につながることや、読書への関心や意欲を高める環境が充実されることでございます。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) では、こぴっとしっかりよろしくお願いいたします。
作家で山梨県立図書館長の阿刀田高氏は、「文字による情報によってみずからの知識や教養、思索を深める読書を習慣とすることは人が生きていく上で欠かせません」、その上で、御自分の体験から、「日本語や言葉に対する興味をかき立てること自体が読書への関心を高める道になるのではないでしょうか」と、大人が読書をきちんと評価してあげる仕組みをつくることを訴えていますが、福岡市教育委員会はこのことをどのようにお考えですか、お尋ねいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 児童生徒の読書を評価することにつきましては、小中学校の段階で教師や保護者が読書の時間や量、読書によって深まった考えなどを称賛し、読書への関心や意欲を高めるように働きかけることは重要であると認識をしております。学校におきましては、児童生徒が読んだ本の粗筋や感想などを読書カードに記録し、教師や保護者がコメントを書き加えて評価する活動や、児童生徒が互いに読んだ本を紹介し合い認め合う活動など、評価することで読書への関心や意欲を高める工夫を行っております。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 良書を読むことで読解力だけでなく、人とのコミュニケーションに欠かせない質の高い表現力も養うことができます。ましてや、名著は、読者が理解しやすい単語や文章構成を作家が選び抜き創作されているだけに、子どものころに読んだ内容でも長く心に残ります。
先日、視察した広島市立図書館では子どもと市民の読書推進事業として、読んだ本の題名、感想などを書き込む読書通帳を作成、配布することにより、読書推進及び図書館の利用促進を図っています。利用者は図書館窓口で利用券を提示し通帳を受け取り、好きな本を借り、読み終わって通帳に記録し、50冊に達したら通帳を図書館窓口に提出し終了スタンプを押してもらいます。このことが話題となり、小中学校では読書通帳を活用し、子どもたちが自分の読んだ本を記録することで、たくさん読もうとする意欲を高め、後から振り返って自分の成長を実感するなど、読書記録を卒業までファイリングしています。そして、たくさんの本を読んだ児童生徒には学校が工夫をして賞なども贈られています。また、山口県の下関市立中央図書館では、全国初の取り組みとして、読書通帳が人気を集めています。金融機関の預金通帳と同じ形状で、書籍を借りた後、館内に設置された専用の機械に通帳を差し入れると貸出日や書籍名が印字される仕組みになっているようです。
このように読んだ本の情報を目に見える記録で読書意欲の向上につなげることや、学校図書の貸し出しやデータ管理に効果があるとされる読書通帳の導入について、福岡市教育委員会のお考えをお伺いいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 子どもが読んだ本について読書記録をつけることは、読書への意欲づけや読書習慣の確立のために意義あることと考えております。
現在、福岡市の小中学校の図書館においてはバーコードによる図書管理システムを導入しており、パソコンに蓄積された子どもたちの読書履歴などを読書指導に活用しております。今後とも、学校の取り組みや意見も踏まえ、読書データ等を生かした読書指導の充実を図ってまいります。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 読書記録のやり方については今後検討されるとのことですが、読書通帳は大きく自筆方式と機械による記帳方式があります。機械式は自動的に記録が残るという利点があり、自筆方式は子どもがみずから記録することで、読書の意識づけに意義があると考えられます。さらに、教員は保護者が読書通帳を見れば、子どもたちがどんな本を読んだか一目でわかり、感想を聞き、ほかの本を紹介するなどの具体的アドバイスをすることで、子どもの読書の視野が広がっていきます。
既に学校図書館においては、パソコンに子どもたちの読書履歴があります。ぜひ子どもたちの意欲を喚起するために、その活用を図っていただきたいと考えます。具体的には小中学校に読書通帳を紹介していただき、実施校を募ってはいかがでしょうか、お伺いいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 各学校においては読書記録を活用して子どもたちの読書への意欲を喚起するため、さまざまな指導方法が実践されているところであります。読書通帳という手法についても、学校図書館担当者連絡会などの機会を捉えて情報提供を行ってまいりたいと考えます。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 読書通帳の活用は全国の学校図書館や公立図書館で広がっています。子どもたちから、本を読めば通帳のページがどんどんたまっていくので楽しいという声が寄せられています。子どもたちの読書意欲を引き出す効果だけでなく、学校や図書館も集めたデータを推薦図書の紹介などに役立てています。
通帳を活用した読書習慣を図る取り組みとして、朝の読書や家読で児童が読んだ本を通帳に記録し、低学年は書籍名と冊数を記録する、中高学年は書籍名と読んだページを記録していくなど、それぞれ100冊、1,000ページごとに認定書を出して児童の励みになるようにしていき、500冊を達成すると校長自作の認定書で全校表彰をするなどして、発達段階に合わせながら、頑張った子どもが認められる場を設定し、効果的な読書通帳の活用を行ってはいかがでしょうか、お考えをお伺いいたします。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) 子どもたちが読書に取り組む励みになるような方策につきましては、御提案の読書通帳の導入なども含めて学校現場の意見も聞きながら、今後、十分に検討をしてまいります。以上でございます。

◯議長(森 英鷹) 篠原達也議員。

◯14番(篠原達也) 多くの人との出会いが子どもたちの成長を促すように、さまざまな本との出会いは子どもたちの心を育てより大きくします。読書履歴を残すことは一生の宝物になります。子どもたちが読書の楽しみと喜びを覚え、知らず知らずのうちに読書の習慣を身につけていくことができるような読書活動の推進に期待をいたします。
最後に、教育長の御決意をお伺いし、質問を終わります。

◯議長(森 英鷹) 酒井教育長。

◯教育長(酒井龍彦) ただいま篠原議員より大変参考になる御提案をいただきました。子どもの読書活動の推進につきましては、福岡市子ども読書活動推進計画に基づき、家庭、地域、学校、図書館、それぞれがさらに緊密に連携しながら、子どもと本をつなぐ環境づくりを推進してまいりました。
今後とも、子どもたちが本に親しみ、読書の楽しさ、すばらしさを感じながら健やかに成長し、言葉の力をしっかり身につけることができるよう全力で取り組んでまいります。以上でございます。

Twitter-しのはら達也
Twitter-公明党広報
ブログバックナンバー
サイト管理者
福岡市 篠原達也