区議会 令和2年第1回定例会 一般質問 「賑わい都市・新宿の創造について」
新宿区 令和2年2月 区議会第1回定例会 一般質問に立ちました。
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新宿区議会公明党の野もとあきとしです。
私は、賑わい都市・新宿の創造について一般質問をいたします。
新宿区は、新宿区総合計画の基本政策「賑わい都市・新宿の創造」の中で、「誰もが自由に歩ける、利用しやすく、わかりやすいまちづくり」や「道路環境の整備」などの個別施策を掲げています。
総合計画は、平成30年からの10年間の期間で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と、その後を見据えた大事な計画となります。このことを踏まえて伺います。
最初に、ユニバーサルデザインまちづくり条例について伺います。
これまで区は、平成23年にユニバーサルデザインまちづくりガイドラインを策定後、ユニバーサルデザインガイドブックをシリーズ化し、普及啓発に力を入れてきました。
区では、(仮称)新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例の骨子案を公表し、パブリックコメントを実施しました。
今定例会で提出された同条例では、都市施設の設置者が区に計画内容を着工前に届け出することや、事前協議制度における協議、ユニバーサルデザインまちづくり審議会を設置することとしています。
そこで、2点伺います。
1点目は、ユニバーサルデザインまちづくり条例制定後の積極的な周知についてです。
これまでも区は、ガイドブックの作成や、区報、ホームページなどで周知に取り組まれておりますが、条例の意義からしても、これまで以上の周知が求められます。SNSを活用した周知に加え、動画やアニメーションによる紹介、児童・生徒向けのパンフレット作成、障害者向けの点字や音声での紹介、多言語対応など、周知に関するこれまで以上の取組が必要であります。御所見を伺います。
2点目は、区民と施設所有者等、区との協力・連携についてです。
同条例の目的に、区民と施設所有者等、区が協力、連携して、誰もが移動しやすく、利用しやすく、分かりやすいユニバーサルデザインまちづくりを推進することで、全ての人が年齢、性別、国籍、個人の能力等によって分け隔てられることなく共生する社会の実現に資することを示しています。この目的を達成するためには、ユニバーサルデザインまちづくり審議会の役割が重要であります。審議会の運営を含め、区民と施設所有者等、区との協力・連携をどのようにお考えか、伺います。
次に、来年度の予算案で計画されている新宿区移動等円滑化促進方針の策定について伺います。
来年度から、新宿区では区内のバリアフリー整備を促進し、高齢者や障害者等の円滑な移動を確保するため、同方針を策定していくこととしています。そのため、協議会を開催し、具体的な方針(素案)を作成することとしています。
そこで、2点伺います。
1点目は、区内のまち歩き点検についてです。
同方針の策定に当たり、区内全域のまち歩き点検を行うこととしています。現在、地域においては、安全対策や防災対策、バリアフリーなどの課題に対し、地区協議会や小中学校の地域協働学校などで点検等が行われている場合があります。区で行うまち歩き点検については、今後の協議によるものと思いますが、どのような点検を想定されているのか伺います。
2点目は、高齢者や障害者等の視点を反映することについてです。
同方針の策定に当たり、区は協議会を開催することとしていますが、高齢者や障害者等の団体などの参加についてお考えを伺います。電動車椅子や障害者用車椅子利用者など、当事者参加の機会も必要であると考えますが、現状認識も併せて伺います。
最後に、道路環境の整備について2点伺います。
1点目は、高齢者にやさしい道づくりについてです。
区は、令和2年度に、都営百人町アパート周辺区道と西山公園周辺区道、百人町ふれあい公園周辺区道に、高齢者の休憩場所として利用できるよう、防護柵ベンチを設置することとしています。設置場所については、地域住民の利便性等を最大限考慮して検討すべきと考えますが、区のお考えを伺います。
また、これまで設置してきた防護柵ベンチの利用状況を検証していくことも、今後の防護柵ベンチの設置を含めた道路環境の整備に役立つものと考えますが、区の御所見を伺います。
2点目は、補助第74号線諏訪通りの歩道橋整備についてです。
現在、諏訪通りを南北方向に横断するための歩道橋工事が行われています。この歩道橋にはエレベーター設置によるバリアフリー化が行われます。多くの方が利用する歩道橋と、周辺の歩道なども含めて、歩行者が安心して通行できる整備が求められます。
周辺には、都営百人町アパートや大規模マンションなど、多くの住民が居住し、商業施設やオフィス街、学校などの教育施設、保育園などの子育て施設もあります。補助第74号線の歩道橋整備が、誰もが移動しやすく、利用しやすく、分かりやすいまちづくりに寄与するものであることが大事であります。区の御所見を伺います。
以上、答弁願います。
◎都市計画部長
野もと議員の御質問にお答えします。
賑わい都市・新宿の創造についてのお尋ねです。
初めに、ユニバーサルデザインまちづくり条例制定後の積極的な周知についてです。
区は、区、区民、施設所有者等が協力・連携して、ユニバーサルデザインまちづくりをこれまで以上に推進するため、新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例案を策定し、本定例会に上程しました。
御指摘のとおり、条例制定後は積極的な周知啓発が重要であると考えています。これまで、シリーズ化した合計10冊のガイドブックを作成し、区内小学校のほか、建築ふれあいフェアや、はたちのつどい等のイベントで配布するなど、様々な機会を通じて、ユニバーサルデザインまちづくりの周知啓発に取り組んできました。
条例制定後は、条例の概要をまとめたパンフレットや音声データを入れたガイドブック、施設所有者等の判断の基準となる整備基準について、解説や図等で分かりやすく示した施設整備マニュアルを作成します。こうしたパンフレットやガイドブック、施設整備マニュアルについて、ホームページへの掲載や、地域団体等への配布とともに説明会を行い、これまで以上の周知啓発に取り組んでまいります。
次に、区民と施設所有者等、区との協力・連携についてのお尋ねです。
区は、ユニバーサルデザインまちづくりに関する施策を円滑に推進するため、学識経験者のほか、区民や地域団体、施設所有者等で構成するユニバーサルデザインまちづくり審議会を新たに設置します。
審議会には、事前協議や届出の実施状況及び都市施設の整備状況などを報告し、ユニバーサルデザインまちづくりに関する施策の推進について意見を伺ってまいります。こうした運営により、PDCAサイクルに基づく継続的な改善を進めるスパイラルアップに取り組んでまいります。
次に、新宿区移動等円滑化促進方針の策定についてのお尋ねです。
区内のまち歩き点検についてです。
まち歩き点検は、高齢者や障害者等の視点から、バリアフリーに係る課題を現地にて確認し、その結果を移動等円滑化促進方針の策定につなげていく重要な取組です。
まち歩き点検は、本年度行った区内のバリアフリー状況の実態調査の結果や、既に地区協議会などで行ったまち歩き点検などの実績も踏まえ、来年度、6か所程度で実施する予定です。
まち歩き点検では、高齢者や障害者等が多く利用する施設の出入口の段差や道路の勾配などのバリアフリー状況について、現地にて高齢者や障害者等の当事者と一緒に確認し、点検後、課題や改善についてワークショップ形式で整理することを考えています。
次に、高齢者や障害者等の視点を反映させることについてのお尋ねです。
移動等円滑化促進方針の策定に当たり、策定過程の透明性の確保とともに、具体的なバリアフリー化の在り方などについて協議するため、昨年4月に移動等円滑化促進方針策定協議会を設置しました。
協議会の構成は、学識経験者を初め、高齢者や車椅子利用の肢体不自由者、聴覚障害者、視覚障害者、子育て世代の方、関係事業者に構成員として参加していただき、促進方針策定の進め方や実態調査について協議を行っています。
本年4月からは、実態調査の結果を踏まえて、促進方針の策定に向け本格的な協議を始めることから、精神や知的・発達障害者を支援する方などに新たに構成員として参加していただく予定です。
高齢者や様々な障害のある方、その支援者などから多くの意見を伺いながら、促進方針を作成してまいります。
次に、補助第74号線諏訪通りの歩道橋整備についてのお尋ねです。
現在、補助第74号線では、エレベーターとともに、自転車を押せる斜路付き階段を備えた歩道橋の整備が進められています。この横断歩道橋は、JR山手線と交差する補助第74号線が掘り割りの構造となることから、道路を安全に横断するため整備するものです。
区は、歩行者や自転車がともに安全に利用できるよう、横断歩道橋の斜路付き階段や、補助第74号線の歩道が区道と接続する部分での通行スペースや、路面勾配、案内サインなどの整備について東京都と協議を行っています。引き続き東京都との協議を進めることで、誰もが安心して利用できる道路環境の整備に取り組んでまいります。


