新宿区議会議員 野もとあきとし(野元明俊)

区民相談第一! 一人の声に真剣!

福祉健康委員会が開催されました

福祉健康委員会 / 2010年12月1日

12月1日(水)新宿区議会第4回定例会における福祉健康委員会が開催されました。

公明党からは、鈴木ゆきえ副委員長、有馬としろう委員、そして私、野もとあきとしが出席いたしました。

本日は、議案の説明と質疑を行いました。

予算(2件)

第 85号議案 平成22年度新宿区一般会計補正予算(第6号)

第 86号議案 平成22年度新宿区老人保健特別会計補正予算(第2号)
条例の改正(1件)

第 91号議案 新宿区立保育所条例の一部を改正する条例

その他(5件)

第106号議案 公の施設の指定管理者の指定について

第107号議案 公の施設の指定管理者の指定について

第108号議案 公の施設の指定管理者の指定について

第109号議案 公の施設の指定管理者の指定について

第110号議案 公の施設の指定管理者の指定について

私は、第106号議案と第107号議案の公の施設の指定管理者の指定について質問しました。

新宿区立障害者福祉センターと新宿区立新宿生活実習所の指定管理者選定について、それぞれの条例の第7条第2項の規定により、公募によらない方法で選定手続きを行いました。

現在、新宿区では指定管理者選定について、行政管理課を中心に、指定管理者を公募や非公募について、一定のルールを定めています。特に障害者福祉施設は安定したきめ細かなサービスが必要です。

今回は、選定評価委員会の評価報告により、区長が指定管理者となるべき団体を選定しました。今回は選定についての経緯などを質問しました。

※新宿区立障害者福祉センターと新宿区立新宿生活実習所の条例第7条第2項

前条及び前項の規定にかかわらず、区長が特に認めるときには、指定管理者となるべき団体を公募の方法によらないで選定することができる。

また、第85号議案では、都市型経費老人ホーム整備事業者の選定についての質問を行いました。

都市部における高齢者のすまいに関する対策として、従来の軽費老人ホームの基準を緩和した「都市型経費老人ホーム」が平成22年度に創設されました。国や都の補助制度に加え、新宿区は事業者選定経費を措置します。平成22年12月15日号の広報しんじゅく・ホームページで周知を行います。

これから超高齢社会に突入するなかで、特に都市部における住宅の確保は重要であります。その意味でも軽費老人ホームの整備は喫緊の課題です。我が会派は、今回の代表質問においても都市型軽費老人ホームの推進を要望しています。今後も、高齢者向けのケア付き住宅も含めて推進してまいります。

人にやさしい多文化共生のまちづくりについて (平成22年11月 第4回定例会 一般質問)

一般質問 多文化共生 議会質問 / 2010年11月30日

平成22年11月30日、第4回定例会の一般質問に立ちました。

質問のテーマは、「人にやさしい多文化共生のまちづくりについて」です。

質問と答弁は下記の通りです。

◆3番(野もとあきとし) 野もとあきとしです。私は、人にやさしい多文化共生のまちづくりについて一般質問いたします。
 平成22年、新宿区の統計によれば、新宿区の外国人登録人口は、平成17年1月1日現在、2万8,272人、平成22年1月1日は3万5,211人で、この5年間で約7,000人増加しています。特に、区内の出張所管内別外国人登録人口では、平成22年1月1日現在、大久保特別出張所管内には、25.9%の方が外国人登録をされており、区内の外国人登録人口の33.4%が集中しています。
 この大久保についての記事が、本年4月から日本経済新聞の夕刊で、毎週土曜日に全12回にわたり掲載され、全国的にも注目を集めています。テーマは「アジア人が集う街 東京『オオクボ』に住んでみる」で、記者が大久保に1カ月住み、取材を行い、さまざまな角度から大久保のまちを紹介しております。
 記事には「コリアンタウンと呼ばれる大久保。だが、この街の魅力は韓国料理や韓流スターのグッズだけではない。アジアを中心に多様な国の人々が集い、学び、働き、暮らす。ここは異文化の宝庫だ。大久保にいれば、世界が見える。そう言っても過言ではないほど、いろいろなことを知り、刺激を受けた1カ月間だった」とあります。
 私も日常的に大久保地域で活動していますが、記事の内容については、新たな発見が多く、大久保のまちの持つ魅力や可能性を再認識いたしました。
 また、今年度、日本で初めての第三国定住による難民の受け入れが始まりました。この秋来日した難民の方々は、新宿区内にある定住支援施設で6カ月間にわたる日本語学習や生活指導といった定住のためのプログラムを受講されていると聞いています。先日は、国連難民高等弁務官が新宿区長を表敬訪問し、新宿区の受け入れについて謝意を表明されました。
 パイロットケースであるこの事業は、政府が今後しっかりと事業を遂行するとともに、その結果を検証していくことが必要と認識しておりますが、新宿区で難民の方々が生活を営み、日本での定住を目指して努力されていることは、外国人を受け入れる新宿区の懐の深さと地域における理解のたまものと改めて思います。
 こうしたことは、区長が多文化共生のまちづくりを常に念頭に置いた区政を運営されているあかしであると高く評価するとともに、今後も多文化共生施策をさらに推進していくべきとの思いを強くしています。
 このことを踏まえて、最初に多文化共生について3点お伺いいたします。
 1点目は、ネットワーク事業の推進についてです。
 しんじゅく多文化共生プラザ条例第3条では、プラザが行う事業として「多様な文化を持つ人々がともに生きる地域社会の形成に資する活動を行う団体及び個人のネットワークづくりの推進に関すること」を規定しています。
 そうしたネットワークの推進のために、平成17年度にしんじゅく多文化共生プラザを設置した後、町会や商店会、プラザ利用団体、外国人支援団体、行政などをメンバーとするネットワーク連絡会を立ち上げ、多文化共生に関する情報の共有や地域課題の解決に尽力されてきたと思います。
 今年度は、この連絡会をどのように運営され、その成果はどのようなものであったのか、また、これからの連絡会をどのように発展させていこうとお考えかお聞かせください。
 2点目は、多文化共生のビジョンについてお伺いします。
 区長は、区長就任に当たっての所信の中で、区政への取り組みの原点の一つに、新宿のまちの多様性・多文化共生で切り開く持続可能な都市新宿と述べております。また、外国人が多く住み暮らすことを新宿の特性として積極的にとらえ、互いに理解し合い、ともに生きる多文化共生のまちづくりを進めるとして、具体的な施策を示しています。
 最終的に区長の言われる多文化共生のまちづくりとは、どんなまちを目指しているのか、区民にわかりやすく御説明ください。
 3点目は、しんじゅく多文化共生プラザの機能強化についてお伺いします。
 先月、私は、長岡市国際センター「地球広場」の視察を行いました。地球広場は建物の1階にあり、だれもが気軽に入場できるようなオープンスペースで、さまざまな工夫を凝らした展示がありました。
 センター長の羽賀智信氏は、世界各地で国際協力に携わってきた経験を活かして、積極的に地球広場の運営に携われており、特に日本語学習支援では、一人ひとりの日本語の習得状況に合わせた個別の支援を行い、きめ細やかに取り組まれていることや、長岡市は中越大震災の経験から、災害などの緊急時にラジオ放送のスイッチが入り、市役所からFMながおかを通じて直接放送する仕組みがあり、長岡に住む外国人のための多言語放送がいかに重要であるかを説明していただきました。私は、長岡市の地球広場における多文化共生への先駆的な取り組みに感動いたしました。
 国際都市新宿は、しんじゅく多文化共生プラザを中心拠点として、新宿区未来創造財団の多文化交流や国際相互理解の事業なども積極的に行っており、全国をリードするものと評価しております。
 現在、しんじゅく多文化共生プラザの設置から5年が経過し、さらなる機能強化を図るときが来たと考えますが、これまでの取り組みをどのように分析し、今後、どのような機能強化をお考えか伺います。
 最後に、外国にルーツを持つ子どもたちの進学について、教育委員会にお伺いします。
 区長は、所信表明で、外国にルーツを持つ子どもに日本語等学習支援とあわせて、子どもの成長を地域ではぐくむ生活支援に取り組むことをうたっています。
 新宿区は、諸外国から多くの外国人が移り住むまちです。保護者とともに移り住んできた子どもたちは、日本の学校生活に適応することや日本語を習得しなければならないという現実に向かい合わざるを得なくなります。新宿区の日本語サポート指導は手厚く、その充実ぶりには目を見張るものがあります。
 教育センターで行われている日本語サポート教室を30時間、さらに学校での日本語サポート指導を中学生は60時間を上限に受けることが可能です。加えて、初期個別補充指導や放課後日本語学習支援も受けられると聞いています。
 ただ、これだけの手厚い日本語サポート指導の体制をもってしても、中学校3年生においては、日本語の習得が不十分であるがゆえに、進路が限定されたり、文化的な背景の違いから、保護者が高校進学について理解が進まないなどの問題もあるのではないでしょうか。
 そこで、教育委員会に伺います。
 外国にルーツを持ち、日本語の習得が十分でない生徒に対して、進学は重要な問題です。さまざまな習慣や考え方が異なる文化の中での外国人生徒に対する進路指導についてお聞かせください。
 また、今後、外国人が多くなることにかんがみ、日本語サポート指導を一層充実させる必要があると考えますが、御所見をお聞かせください。答弁願います。
◎地域文化部長(酒井敏男) 野もと議員の御質問にお答えいたします。
 まず、ネットワーク事業の推進についてのお尋ねです。
 多文化共生のまちづくりを進めていくためには、外国人と日本人、団体などの相互のネットワークづくりが重要と認識しています。平成17年度に設置したネットワーク連絡会は、多文化共生に関する情報を共有し、地域課題の解決のために役割を果たしてきましたが、今年度はこの連絡会をさらに活性化するために、6月の全体会で会則を定め、新宿区多文化共生連絡会と名称を変更し、会長、副会長、ファシリテーターの役割分担を行いました。
 その上で、「しんじゅく多文化共生プラザのあり方検討」「外国にルーツを持つ子どもの学習支援」「外国人の災害支援ネットワーク」という課題別の分科会を設置し、それぞれ検討を行い、中間のまとめを作成しました。その結果を10月の全体会に諮り、連絡会として承認されました。
 今後は、引き続き各分科会の議論を深め、年度末までに今後の方針を固め、区の施策に反映させていきます。
 また、さまざまな国籍の外国人や地域団体にも積極的に声をかけ、新たな課題に対応するための分科会を立ち上げるなど、これからも一層の活性化を図ってまいります。
 次に、多文化共生のまちづくりについてのお尋ねです。
 外国人登録者数が約3万5,000人、区民の9人に1人が外国人という新宿のまちは、多いときで119カ国の国籍の外国人が住み暮らしています。多文化共生のまちづくりは、こうした新宿ならでは多様性を尊重しながら、日本人と外国人が互いの文化的違いを認め合い、地域の中で協力しながら生活していくことを基本として進めていくことが大切と考えています。
 他方、地域においては、言葉や生活習慣の違いによるコミュニケーション不足から誤解やトラブルを生じることも少なくありません。
 こうしたトラブルを未然に防ぎ、地域で日本人と外国人がともに生活していくためには、コミュニケーションの基本となる日本語学習の充実はもちろんのこと、地域で生活する上で、当然守るべきルールとマナーの周知を図ります。
 具体的には、「新宿生活スタートブック」を改訂するとともに、生活情報紙や外国語版広報紙の配布場所の拡大、外国語ホームページの活用によるルールとマナーの周知徹底に努めてまいります。
 今後とも、新宿に集い、暮らす日本人と外国人が互いに顔の見える環境を築きながら、理解し合える多文化共生のまち新宿をつくってまいります。
 次に、しんじゅく多文化共生プラザのこれまでの取り組みと今後の機能強化についてのお尋ねです。
 しんじゅく多文化共生プラザは、平成17年9月の開設以来ことしの8月末で、利用者数が11万人を超えるなど、日本人と外国人の交流拠点として活用されてきたと認識しています。
 また、日本語学習支援や情報提供の中心的役割も果たしており、現在もほぼ毎日、日本語ボランティアがプラザで日本語を教えています。英語、中国語、ハングル、そのほかタイ語、ミャンマー語の相談員を置くなど多言語での外国人相談も充実させ、同じフロアにある入国管理局が管轄する外国人総合相談支援センターとタイアップして、在留資格から生活相談までワンストップでの外国人相談にも対応しています。
 これまでは、プラザの存在を広く知ってもらうこと、プラザを拠点に外国人施策を展開することを主眼に取り組んできましたが、今後は、より積極的なコーディネーターとしての役割が必要と認識しています。
 プラザの機能強化を図るため、今年度設置した新宿多文化共生連絡会に「しんじゅく多文化共生プラザのあり方検討」という分科会を立ち上げ、中間のまとめをつくりました。中間のまとめでは、「プラザをより利用しやすい施設にするために、親子での利用を促進する」「プラザの存在を知らない日本人に向けたPRを積極的に行う」「外国人コミュニティに声かけを行い活性化を図る」などの意見がありました。今後は、分科会でさらに議論を深め、ホームページの充実や利用者アンケート、利用者懇談会によるニーズの把握、プラザを知ってもらうためのイベントの実施など具体的な施策を熟考する中で、機能強化に取り組んでまいります。
◎教育委員会事務局次長(蒔田正夫) 次に、外国人生徒に対する進路指導についてのお尋ねです。
 国籍にかかわらず、中学生に対して、自己の個性や能力・適性を発揮できるような進路を選択する力を身につけさせることは、極めて重要な指導です。特に、外国人生徒への進路指導については、入試の仕組み、成績のつけ方などを十分に理解していないことが多いため、まず初期日本語サポート指導の中で、日本語指導だけでなく、高校進学に関するガイダンスを行えるようにしています。
 また、本年6月には、新宿未来創造財団が主催する「外国人・帰国子女のための高校進学ガイダンス」に、教育委員会職員及び中学校の進路指導主任が出席し、卒業後の進路や入試の手続などについて説明をしています。
 さらに、各学校では、進路に関する三者面談において、要望に応じ通訳が同席するなどの対応をしています。
 今後も、外国人生徒が適切な進路選択を行うことができるよう、きめ細かな対応に努めてまいります。
 次に、日本語サポート指導の充実についてのお尋ねです。
 外国から移り住んだ子どもたちが、日本で自立し、多文化共生のまちづくりの担い手となるためには、言葉の習得と異文化の理解が必要です。そのため、教育委員会では、教育ビジョンの基本施策に「外国籍等の子どもへの日本語サポート体制の充実」を掲げ、日本の学校生活への適応と日本語の初期指導に積極的に取り組んでいます。
 とりわけ、中学生の日本語サポート指導については、平成21年度から放課後の日本語学習支援を実施し、日本語指導のみならず、教科の補充学習にも取り組んでいます。
 今後、現在の日本語学習支援をより効果的に各教科の指導に結びつけるための方策を日本語学級の設置も含め、検討するなどして、日本語サポート指導の充実を図ってまいります。
 以上で答弁を終わります。
◆3番(野もとあきとし) ただいまは丁寧な御答弁をいただき、ありがとうございました。
 我が会派は、多文化共生について、日本人だから、外国人だからというのではなく、ともに喜び、ともに悲しみ、連帯していくことが大切であると考えています。今後も人にやさしい多文化共生のまちづくりのさらなる推進をお願いして質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

新宿区シルバー人材センターまつり

福祉健康委員会 / 2010年11月23日

11月23日午前10時から、新宿スポーツセンターにて、シルバー人材センターまつり(シルバーフェスタ)が行われました。

平成18年から毎年行われ、今回で5回目となりました。焼きそばや焼き芋などの模擬店や書道や太極拳の教室、絵画や写真の展示、輪投げ大会など、盛大に行われました。シルバー人材センターでは、高齢者のいきがいや活力を持って元気に社会参加し、高齢者間の相互交流をはかっています。

福祉健康委員会が行われました。

福祉健康委員会 / 2010年11月1日

11月1日(月)

10時から福祉健康委員会が行われました。

調査事件1件と報告が5件ありました。

調査事件では「新宿区健康づくり区民意識調査報告書について」質疑が行われました。

今回の調査は区議会公明党が推進している、「女性の健康支援」や「がん検診」についての新しい調査も行われております。前回の調査は20歳以上でしたが、今回は18歳以上に拡大して行われ、質問も全体で60問と多く、回収率は32.2%であり、前回(38.3%)より下がりました。区では回収率50パーセントを目指しており、今後の調査は工夫が必要です。

 私は、心の健康についての質問を行い、心の問題について気軽に相談できる場所を、「知っている」が37.3%、「知らない」59.5%という結果を受けて、区の積極的な周知を求めました。

 また、報告事項については、「新宿区高齢者の保険と福祉に関する調査」の実施について質問しました。この調査は、一般高齢者(介護認定を受けていない方)、居宅サービス利用者調査(要支援・要介護認定を受けている方)、第2号被保険者の方、ケアマネージャー、サービス事業所を対象としています。今回の調査は、施設に入所されている方は対象でないため、施設入所者からの声を別の形で伺うことが大切であると発言しました。そして、調査については、音声や点字などの配慮が必要であると要望しました。現状では音声や点字を使った調査は行われていませんが、「高齢者の保険と福祉に関する調査」でもありますから、粘り強く要望してまいります。

 その他、平成22年度認証保育所開設予定について、食品衛生法違反による不利益処分について、などの報告がありました。

歯科矯正治療の支援を (平成22年9月 決算特別委員会)

政策 福祉健康委員会 議会質問 / 2010年9月22日

平成22年9月の決算特別委員会で、歯科矯正治療の支援について質問しました。

 野もと委員 健康部及び教育委員会にお伺いします。
 一人ひとりの健康づくりを支える事業である歯科衛生相談について、お伺いします。
 この歯科衛生相談は、平成21年度の実績によると相談者は2,659人、決算額は976万円余となっております。相談が一番多い内容は何かお伺いします。
健康企画・歯科保健担当副参事 今、保健センターにおける歯科衛生相談についてのお尋ねでございます。
 詳細については保健センターのほうが承知しているかと思いますけれども、私のほうで把握していることを御報告したいと思います。
 歯科衛生相談につきましては、通常の虫歯があるかないのかチェックということで利用している方が非常に多うございます。また、その中でも、子どもさんの場合は特にかみ合わせの問題、それから成人、大人の方の場合には、医療にかかったときの不具合等についての御相談というようなことがあるというふうに聞いております。

野もと委員 ただいまの御説明の中で、歯並びやかみ合わせについての相談もあるというふうに伺いました。
 この歯並びやかみ合わせに異常がある不正咬合の矯正歯科治療についてお伺いします。
 この治療については一部を除き健康保険が適用されず、費用が高額になるため、健康保険の適用を求める一方、適用までのその間、国並びに自治体による経済的支援を求める相談が私たちに数多く寄せられています。特に子どもにおける不正咬合については、健康な歯の維持とともに脳の発達にも大きな影響を与えると言われておりますが、「学校での歯科検診で不正咬合が指摘されたが、経済的な理由で断念せざるを得ない」との切実な声が非常に多く聞かれています。
 そこで、お伺いします。
 新宿区の小・中学校における学校検診で不正咬合と指摘された子どもはどのくらいいるのか、お伺いします。

学校運営課長 区立の小・中学校における歯科検診において、今、委員御指摘の不正咬合ということでございますが、実際には歯並びであったりとかかみ合わせ、こういった歯列咬合の異常ということで報告が出ているものについて、平成21年度の実績を御報告させていただきます。
 小学校におきましては、小学1年生から6年生まで合計で408人、中学校では、中学1年生から3年生までで合計161人となっておりまして、児童・生徒さんの数からの割合で申し上げますと、小学校では約5.1%、中学校では5.6%というふうな状況になっています。

野もと委員 医療経済研究機構の調査報告では、全国の小学校で全体の4.5%、中学生で5.8%となっております。新宿区も似たような数字が上がっているのを確認いたしました。
 また、この学校検診で上がってこない不正咬合の方を含めますと、治療が必要な不正咬合者は中学生の27.5%を占めていると指摘されております。不正咬合で健康保険が適用されるのは、先天性疾患が原因である場合のごく一部です。そのほかは検査、治療に保険で10万円から100万円程度かかると言われております。不正咬合は、虫歯や歯周病の原因ともなると言われております。しかし、虫歯治療には保険が適用されるのに、その原因ともなる不正咬合には何ら公的な救済策がないのは本末転倒ではありませんか。この点、どのような感想をお持ちかお聞かせください。

健康企画・歯科保健担当副参事 歯科矯正治療に関する保険適用についてのお尋ねでございます。
 まず、今、学校運営課長のほうから新宿区の小・中学生の矯正の必要性についてのパーセンテージがあったかと思うんですけれども、各学校ごとの不正咬合のある児童・生徒の割合を見てみますとゼロ%から25%というような形で、各学校によってかなり差があるように感じております。また、保健センターの検診結果を見ましても、担当の先生によってかなり基準の違いがあるということを感じているところでございます。
 国におきましては歯科矯正につきまして、保険適用の可能性がある歯科的側面と美容的側面を峻別する基準づくりへの研究事業というのを実施したということでございますが、いまだ保険適用ということには結論がなっていないというふうに聞いております。
 区におきましても今のところ、そういった助成については考えておりませんが、新宿区では虫歯の予防や歯周病の予防だけではなくて、口腔機能の健全な発達、また維持・向上ということを目指して歯科保健対策に取り組んでいるところでございますので、歯列咬合の健全な発育ということにも力を入れているところでございます。まずは学校歯科医会、また歯科医師会と連携をしまして、学校や保健センターにおける検診の場での基準づくりというのをしっかりしていきたいというふうに考えております。
 また、検診の場で早期に歯列咬合の異常というか、そういったことを発見しまして、早くに対応していくことによってうまく予防できる場合がございますので、まずは検診の場をうまく活かしていきたいというふうに思っております。
 また、平成22年度につきましては保健センターで、歯科衛生相談の一環としまして矯正の専門の先生を大学のほうからお招きいたしまして、専門相談のほうを実施しております。そういったところからいろいろな情報をお聞きして、また、区民の方に安心していただけるように情報を還元していきたいと思っております。

野もと委員 さまざまな歯科の健康につきまして施策を展開されているということがわかりました。
 不正咬合の保険適用について、公明党は1995年と1998年に多党に先がけて国会質問で実現を訴えて、1998年と2000年に署名運動を展開するなど取り組んでまいりました。厚生労働省は現在、不正咬合の保険適用に向けた基本的な条件について検討を始めていると聞き及んでいます。
 厚生労働省は、自分の健康な歯を80歳までに20本残そうと8020運動を展開中でありますが、20本を残せる人の多くは正常咬合の人であると言われております。新宿区でも学校保健計画の中で同様の目標を立て、8020を達成するためにも不正咬合を治療し、正常咬合に近い状態にすることが大事であると思います。
 そこで、新宿区としても健康保険が適用されるまでの間、経済的支援策を打ち出してはどうかと考えておりますが、改めてお伺いします。

健康企画・歯科保健担当副参事 保険適用についてのお尋ねでございますが、先ほど申し上げましたように、今のところ治療が必要な不正咬合と、それから審美的な不正咬合ということで、なかなか峻別が難しいということもありますし、診断の基準がはっきりしていないところもございますので、助成については考えておりません。

野もと委員 この問題は、改めて質問したいと思っております。
 最後に一言申し上げます。
 我が党は、21世紀は女性と青年が夢と希望を持てる社会であることが国づくりの基本であると考えています。生命を慈しみ、生活を守る女性の特質が活かされていけば、政治も経済も社会もより生活者重視、消費者重視、地域重視に改革されていきます。また、変革への情熱あふれる青年の力なくして勢いのある未来志向の国づくりは不可能です。長引く経済不況の中、平成21年度決算においても新宿区政の大きな転換期を迎えていることがわかります。私も青年として情熱を持ち、一生懸命働かせていただく決意を申し上げ、質問を終わります。
 ありがとうございました。

奨学金の拡充を (平成22年9月 決算特別委員会)

政策 文教子ども家庭委員会 議会質問 / 2010年9月22日

平成22年9月22日の決算特別委員会の質疑で、「世界で活躍する人材の育成」についての質問しました。

奨学金の拡充とともに、給付金の奨学金を展開するべきと要望しました。

 

野もと委員 世界で活躍する人材の育成についてお伺いします。
 国際都市新宿は、観光や留学を初め世界じゅうからの訪問者で賑わっております。今、日本は経済を初めグローバル化の流れが加速しており、日本でも、英語などのコミュニケーション能力の高い人材が求められる時代となっております。新宿区は教育ビジョンの中で確かな学力の向上を図り、「子ども一人ひとりの「生きる力」をはぐくむ質の高い学校教育の実現」を柱の1つとしています。
 この中で、外国語教育の充実、主体的に学ぶ機会の充実や、家庭での学習習慣の定着に向けた取り組みを進めるとあります。これらの目標を具体的に進めているのかお聞かせください。
 

教育指導課長 まさに国際色豊かなこの地域の中で生きていくために、国際感覚を身につけるために、小学校1年生からのALTの活用をしておりまして、今現在、小学校1、2年生が平均して年間約十一、二時間、3、4年生が十六、七時間、5、6年生は35時間を実施してございます。中学校につきましても全英語の授業でALTに入っていただく、そのようなことをやっているところでございます。
以上でございます。
野もと委員 今、お話がございました。平成21年度からは外国人英語教育指導員の配置を全小学校5、6年生で年間35時間の活動を行っているわけですが、具体的にどんな授業が行われているのか、また、児童からはどのような感想が寄せられているのかをお聞かせください。全小学校5、6年生の件についてお願いします。

教育指導課長 小学校における英語教育につきましては、語学としての英語ではなくて、英語になれ親しむということが主体となってございます。そういった点では、CDとかピクチャーカード、ビンゴ、あるいは踊りとか歌なども取り入れつつ、また、なおかつ1時間の中で必ずネイティブな方と1対1になる場面をつくっていただく、そのような工夫をしていただいているところでございます。
 そういう中で子どもたちからは、やはり楽しいというふうな感想だったり、また、ネイティブの方と言葉が通じたという、そんな喜びを感じたという、そんな反応が返ってきてございます。

野もと委員 英語の教育に関して、本来ならば、教室で学んだことを日常生活で使うことが大切であります。日常生活の中で英会話習得の機会が必要ですが、日本はそのような環境には恵まれておりません。私が思うに、海外旅行や短期の語学留学で力をつけることも大切な視点と考えます。しかしながら、昨今の厳しい経済情勢の中では、経済的な理由で断念せざるを得ない場合も多いと聞きます。
 我が党は「教育安心社会の実現」を掲げ、世界で活躍する人材の育成を目的とする留学支援プログラムを作成し、今後10年間で100万人の留学生を海外に派遣することを目指しております。そして、経済的に厳しい日本人留学生を支援する給付型奨学金の導入を提案し、将来の日本を担う優秀で意欲ある若者の道を開くべきであると訴えております。
 このことを踏まえて、お伺いします。
 現在、新宿区の奨学金の対象者は、高等学校、高等専門学校、中等教育学校後期課程に入学、進学する方または在学している方となっており、1、区内在住、2、成績優秀な方、3、経済的な理由で就学が困難な方となっております。これは留学支援をうたったものではありません。あくまで授業料支援を目的としています。平成22年度からは、国において公立高校の授業料無償化及び高等学校等就学支援金が創設され、家庭の状況にかかわらず、すべての意思ある高校生等が安心して勉学に打ち込めるような支援体制が確立されております。
 また、区長は平成21年の区政の基本方針説明の中で、今は将来の世代のために育てる施策の種をまき、投資していくことが必要と述べております。我が会派も区長の目指す未来への投資という考え方について賛同しますし、積極的に推進するものであります。
 そこで、区長の基本方針に照らして、経済的な理由で就学が困難な方だけではなく、留学が困難な方に対しての奨学金の拡充とともに、給付型の奨学金として展開できるよう提案したいと思いますが、御所見を伺います。

教育委員会事務局参事[教育政策課長] 今回、留学生に対しての奨学金という御質問でございます。
 確かに、今、区で行っている奨学金は、委員がおっしゃったとおり、高校、中等教育に進学する者への支援ということです。ただ、授業料だけではなく学資資金ということになっておりますので、高等学校でそのほかにもかかる費用がございます。そういったことも加味しまして、今のところ、まだ奨学金については継続ということで検討はしておりますが、今後、どういうふうになっていくのかはまだ、もう少し詰めが必要なのかなというところではございます。
 そういった中で、海外留学のための奨学金にも拡大してはという御提案でございますけれども、海外留学といいますと、日本学生支援機構のホームページなどを見ますと、高校生以上でいろいろな制度があるということが制度として御案内されております。そういった中で、小学生や中学生がという話になりますと、それは海外留学というよりはむしろ海外交流、いわゆる交流事業に近いものなのかなというように思っておりますし、逆に高校生が海外に留学する際にはAFSなど、そういった一般的な制度もございますので、そちらを利用することは可能かというふうに思っております。
 海外交流となりますと、それは今現在、先ほど教育指導課長も申しましたが、国際理解教育の中でいろいろな交流事業などで行っておりますし、ネイティブの方と接する機会なども設けながら英語に接する機会をふやしているところでございます。
 交流事業のための奨学金ということは、やはり基本的には、考えとしては持っておらないわけでございまして、基本的には、国際社会で優秀な子どもたちが育っていくことは非常に重要なことで、我が国の歴史や文化、伝統に対する理解を深めるとともに必要だとは思っておりますけれども、今の段階におきまして奨学金という制度が果たしてなじむのかどうか、そこはまだまだ検討しなければならない部分がかなりあるのではないかと思っております。
 
野もと委員 ありがとうございます。
 ただいま「海外交流」という表現の仕方もいただきました。留学支援について、「海外交流」という言葉も踏まえましてしっかりと質問を、引き続き頑張っていきたいと思っております。
 ことしの春、アメリカのハーバード大学の日本人入学者がわずか1名という衝撃的なニュースが伝えられました。留学生は、日本では今、韓国の4分の1、中国の10分の1です。それどころではありません。今、商社でも海外赴任を断る人が続出しており、若者の海外旅行も激減しております。車も持たない、余りお酒も飲まない、無理はしない、巣ごもり、内向きの若者への急傾斜が日本で始まっています。--といっても、就職先が決まらない、暑い中、一生懸命就職活動している、苦悩する、静かな、まじめな若者たちも多くいます。自治体としてても若者支援の一環として、将来を担う青少年の支援が必要であると考えます。新宿らしい思い切った留学支援をぜひ行っていただきたいと思います。
 先ほど平成21年度の基本方針での区長の考え方を御紹介しましたが、教育への投資は1人の人間へのためであるのと同時に、国家百年の大計をにらんだ大事業であり、国の将来を決定づける大きな意義を持ったものであります。自治体は、人間形成の第一歩を担う教育が任されており、そこでの意欲、積極的な施策が強く求められています。どうか思い切った教育施策を期待し、この質問を終わります。
 
 

 

 

にぎわいと安全、安心のまちづくりについて(平成22年第3回定例会 一般質問)

一般質問 環境建設委員会 議会質問 防災等安全対策特別委員会 / 2010年9月17日

平成22年9月17日、新宿区議会第3回定例会の一般質問に立ちました。

テーマは、「にぎわいと安全、安心のまちづくりについて」です。

 (質問と答弁の趣旨)

質問 持ち家や民間賃貸住宅におすまいの方への防犯性の高い鍵や補助錠の取り付けをはじめ、防犯に有効な対策について支援すべきでは。

区長室長 区内四警察署と十分な連携をとりつつ、町会・自治会の各種会合や重点地区活動団体の連絡会等の機会を活用し、防犯用具の性能や取り付け方法を紹介するなど、積極的な普及・啓発に努めます。

質問 新大久保駅のバリアフリー化を要望する利用者の声は日ごとに高まっております。今後、実現に向けてどのように取り組まれるお積りか。

都市計画部長 より安全で快適に利用できるよう、エレベーター等の設置による早期バリアフリー化実現をJR東日本に引き続き働きかけます。

質問と答弁は下記の通りです。

 

野もとあきとし 区議会公明党の野もとあきとしです。
 私は、にぎわいと安全、安心のまちづくりについて一般質問いたします。
 最初に、歌舞伎町地域についてお伺いします。
 平成13年9月1日未明、歌舞伎町で、死者44名、負傷者3名のビル火災が起こりました。この建物は、地上5階、地下2階、延べ床面積500平方メートルで、屋内階段1本の雑居ビルであり、建物の防火管理に法令違反があったとされています。また、平成20年10月1日、大阪市の雑居ビル個室ビデオ店の火災や平成21年11月22日の杉並区高円寺南の飲食店における火災があり、全国的にも雑居ビルへの防火体制の強化が求められています。区は、平成16年2月から歌舞伎町地域の安全で安心な建築物づくりを推進するための一斉立入検査を実施しており、平成21年12月には、区内の歌舞伎町だけでなく、重点地区の合同一斉立入検査を行っています。
 まず初めに、今回の合同立入検査で課題が浮き彫りにされたのか、どのような成果があったのか、また検査の結果、不適合の項目に対して改善指導が行われたと思いますが、アフターチェックを厳しく実施されたのかお伺いします。
 また、今回、一斉立入検査が区内重点地域まで広げて行われましたが、継続した取り組みが大事で、今後、計画的な立入検査を実施すべきと考えますが、御所見をお伺いします。
 次に、防犯対策の強化についてお伺いします。
 警視庁によれば、平成14年2月27日から歌舞伎町の街頭防犯カメラシステムの運用が行われました。ドームカメラ36台、固定カメラ18台、高感度カメラ1台の計55台で、各カメラが撮影した映像は新宿警察及び警視庁本部に送られています。新宿区も、東京都の補助金を活用して町会や商店会などを主体とした防犯カメラの設置を推進し、区内では222台が稼働しております。
 そこで、伺います。
 防犯カメラの設置によりどのような防犯対策効果があったのか。また、防犯カメラについてはプライバシーの侵害などの課題がありますが、安全性とのかかわりをどのように認識され、プライバシー保護のハードルをどのようにクリアされているのかお聞かせください。
 あわせて、持ち家や民間賃貸住宅などへの個別の防犯対策についてお伺いします。
 繁華街や商店街、町会単位の防犯対策については、防犯パトロール、民有灯の照度アップなど、地域が主体となった防犯対策が着実に成果につながっており、安全・安心のまちづくりが推進されていることを高く評価しております。さらに、防犯対策を推進するためには、自分の命は自分で守るという各家庭での防犯対策の強化も重要であります。
 そこで、持ち家や民間賃貸住宅にお住まいの方への防犯性の高いかぎや補助錠の取りつけを初め、防犯に有効な対策について区としても支援すべきと考えますが、御所見を伺います。
 続いて、歌舞伎町ルネッサンス事業の推進と歌舞伎町タウン・マネージメントの取り組みについて伺います。
 我が会派は、歌舞伎町の再生に対して、規制と監視の強化も必要であるが、歌舞伎町に若者文化を導入することによって、歌舞伎町に新しい風を送り、新たな文化の構築が大切であると訴えてきました。区も、吉本興業誘致や大久保公園を活用したシアターパークの推進など、積極的に若者文化の導入を行っており、高く評価するものです。
 しかし、一方でコマ劇場や映画館が相次ぎ閉館する状況の中、私のところには厳しい声が届いているのも事実です。区は、こうした声に対し、歌舞伎町ルネッサンス事業を推進し、これまで成果を上げてきたということをもっと情報発信し、理解していただくことが重要であると考えますが、この点についての御所見を伺います。
 また、歌舞伎町ルネッサンスでは、これまでに相当額の予算が投じられ、インフラ整備が進められてきましたが、今後、将来にわたり限られた財源の中、どのように歌舞伎町ルネッサンス事業を推進していくお考えなのか伺います。
 そして、歌舞伎町ルネッサンス事業の経験や歌舞伎町タウン・マネージメントの手法を活かし、例えば外国人が多く生活する多文化共生のまちづくり、あるいは大学や教育機関が集中する文教地域や、新宿区の記憶が残る歴史や文化を活かしたまちづくりに応用し、展開していくことが重要であると考えますが、御所見を伺います。
 最後に、新大久保駅周辺地域についてお伺いします。
 区は、平成17年4月に策定した交通バリアフリー基本構想に基づき、鉄道駅のエレベーターの設置に対して補助を行い、積極的にエレベーター設置を進めております。本年3月中旬には大久保駅にエレベーターが設置され、特に高齢者や障害者の方から喜びの声が寄せられています。しかし、第一次実行計画に示された平成21年度の新大久保駅のバリアフリー化はいまだ実現されておりません。新大久保駅は、改札口が1カ所であり、ピーク時は2カ所ある階段を上りと下りの通行で大変な混雑となっております。そのため工事計画や設置場所の確保が難しい状況であると聞き及んでいます。バリアフリー化を要望する利用者の声が日ごとに高まっており、私のところにも多くの声が寄せられています。今後、実現に向けてどのように取り組まれるおつもりかお聞かせください。
 また、補助72号線が諏訪通りから大久保通りまで整備されることにより、新大久保駅周辺地域の対策が重要となります。区は、7月26日に大久保地域センターで補助72号線の工事説明会を開催し、整備内容や工事の進め方、質疑応答を行っています。説明会では、補助72号線と大久保通りの交差点改良工事について、交差点部の塗装工事や横断歩道と信号機の新設や移設、バス停の移設や統合の説明がありました。安全対策については、警視庁との協議を行いながら進めているとのことでした。
 中でも、バス停の移設、統合は新大久保駅前付近を予定しているとのことですが、駅前はさらに人が行き交う場所になります。駅のガード下の歩道は狭く、交差点の信号待ちの人が滞留すると、歩道の通行が困難になります。車や自転車、人が安心して通行できるように、まちづくりの観点から新大久保駅周辺の安全と安心の確保が求められます。どのような駅周辺整備をお考えか伺います。
 以上で質問を終わります。

都市計画部長(鹿島一雄) 野もと議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、平成21年12月の雑居ビルに対する合同立入検査で課題が浮き彫りにされたのか、どのような成果があったのか、検査の結果についてアフターチェックを実施したのか、また今後、計画的な立入検査を実施するのかとのお尋ねです。
 平成21年11月に発生した杉並区高円寺南の飲食店火災は、死者4名、負傷者12名を出すという痛ましい事故でした。そこで、区では、同様な事故を防止するため、平成21年12月から翌年1月にかけて、新宿駅周辺や高田馬場駅周辺、歌舞伎町地区などの繁華街を重点地区と位置づけて、消防署と協議が調った94棟の雑居ビルについて、消防署との合同による立入検査を実施しました。
 この立入検査では、94棟のうち不適合を指摘したものが85棟あり、その不適合内容は、非常用照明や火災の拡大を防止するための防火区画についての不適合が多数あるという課題が明らかになりました。不適合を指摘した雑居ビルのうち、21棟については改善されるという成果もありました。また、未改善のものに対しては、アフターチェックとして文書や現地調査による改善指導を続けて行っているところです。
 計画的な立入検査の実施については、現在、警察署の風俗営業許可に伴う建築指導課への通知制度において、許可する場合には消防署及び警察署との合同による立入検査を行うことになっていることから、年間約400棟の雑居ビルについて計画的な検査を実施しています。
 今後も、引き続き明らかになった課題を重点に、雑居ビルの防災体制の強化に取り組んでいきます。
 次に、新大久保駅のバリアフリー化にどのように取り組んでいくかについてのお尋ねです。
 区では、エレベーター設置補助による駅施設のバリアフリー化促進を図っており、新大久保駅は第一次実行計画に位置づけた最後の1駅となりました。現在、JR東日本がエレベーター設置に向けた取り組みを進めているところですが、御指摘のとおり、新大久保駅は駅施設が大変狭く、用地確保が必要であることから、エレベーターの設置場所の選定や工事方法など、困難な課題を抱えていると聞いています。
 区としては、新大久保駅が駅利用者にとってより安全で快適に利用できるよう、エレベーター等の設置による早期のバリアフリー化実現を同社に引き続き働きかけていきます。
 次に、補助72号線の整備に伴う新大久保駅周辺の安全と安心の確保についてのお尋ねです。
 区の都市マスタープランにおいては、新大久保駅周辺を生活交流の心と位置づけ、住機能と近接する地域の生活中心として、歩道やオープンスペースなどの整備を進めることとしています。
 補助72号線の整備に伴い、新たに大久保通りとの交差点が設置されますが、これにより、横断歩道や信号機の新設、バス停の移設、統合が必要となります。このため、駅周辺の人の流れや交通量、バスの乗降客などの調査を行いました。この結果に基づき、現在、駅前の歩行者が滞留せず、安心して歩けるよう、横断歩道の幅や信号機の点灯時間などについて関係機関と調整しています。
 また、補助72号線の無電柱化やバリアフリー化などの沿道整備を行うとともに、駅周辺の細街路の拡幅整備を進めながら、にぎわいあふれる安全・安心のまちづくりを進めてまいります。

 

区長室長(寺田好孝) 続きまして、防犯対策の強化についてのお尋ねにお答えをいたします。
 初めに、防犯カメラの効果についてです。
 防犯カメラの設置による犯罪抑止等の効果を正確に把握することは困難ですが、防犯カメラに記録された映像が資料となって事件が解決したという報道や、防犯カメラの設置が随所に表示されることにより、相当程度の犯罪抑止効果があると認識しております。また、平成19年度から平成21年度の区政モニターアンケートでは、安全・安心のまちづくりに有効であるものとして、住民一人ひとりの防犯意識の啓発に次いで、防犯カメラの設置が上げられていることからも、防犯カメラは地域の方々に安心感を与え、体感治安の向上に有益なものと考えております。
 次に、防犯カメラとプライバシーの保護についてでございます。
 防犯カメラを設置する際には、設置団体ごとに運用要綱の作成を義務づけ、設置場所、設置台数、映像データ保管の方法や期間、データの提供制限などを定め、運用管理体制の厳格化を図っているところでございます。
 さらに、カメラの運用開始前には、区職員が、直接、モニターや映像保存機器の設置場所を検査し、運用要綱に基づく管理体制の確認を行ってございます。
 次に、持ち家や民間賃貸住宅など、各家庭の防犯対策についてのお尋ねでございます。
 安全で安心なまちづくりを進めていくためには、一人ひとりが日ごろから防犯意識を持ち、防犯性の高い地域社会を構築していくことが何よりも重要と考えております。
 現在、新宿区民の安全・安心の推進に関する条例に基づく安全推進地域活動重点地区は68地区となり、また防犯ボランティアグループは39グループを数えております。さらに、しんじゅく安全・安心情報ネット登録者約2,850名の方々には、ひったくり、振り込め詐欺及び不審者情報などを提供しています。
 御提案の各家庭での防犯に有効な対策につきましては、区内4警察署と十分な連携をとりつつ、町会・自治会の各種会合や重点地区活動団体の連絡会等の機会を活用いたしまして、防犯用具の性能や取りつけ方法を紹介するなど、積極的な普及、啓発に努めてまいります。
 次に、歌舞伎町ルネッサンスについてのお尋ねでございます。
 区は、平成17年1月に歌舞伎町ルネッサンス推進協議会を立ち上げ、歌舞伎町をだれもが安心して楽しめるエンターテインメントのまちへ再生することを目標に掲げ、これまで路上清掃や防犯パトロールなどの安全・安心事業、シネシティ広場や大久保公園などの公共空間を活用した地域活性に向けたイベントなど、さまざまな事業を推進してまいりました。
 この結果、区が毎年実施しております区政モニターアンケートでは、「歌舞伎町に対するイメージが向上した」「まちが安全になった、きれいになった」との回答が平成17年度の約20%から平成21年度では約30%に上がるなど、歌舞伎町ルネッサンスに対する評価をいただいているところでございます。
 しかし一方で、「歌舞伎町ルネッサンスを知っていますか」という問いに対する「知っている」との回答は約13%であり、その認知度はいまだ十分とは言えません。区は、こうしたことも十分踏まえながら、区や歌舞伎町タウン・マネージメントのホームページ、地域ポータルサイトであるしんじゅくノート、歌舞伎町タウン・マネージメントが発行する地域情報誌を活用し、歌舞伎町ルネッサンスの取り組みや成果について、よりわかりやすく積極的に今後とも情報発信してまいります。
 次に、今後の歌舞伎町ルネッサンス事業の推進についてのお尋ねでございます。
 区は、これまで歩道の拡幅及び違法駐車対策としての花道通りの整備や、車両の相互通行を確保するために西武新宿駅前通りの整備を行うとともに、本年6月には、大久保公園を新たな文化の発信とにぎわい創出の拠点となるシアターパークとしてリニューアルいたしました。
 今後は、コマ劇場跡地など、シネシティ広場を中心とする地域に民間による再開発が想定されるところでございます。そうした変化への的確な対応とともに、歌舞伎町の持つエンターテインメント性を持続していくためにも、これまでの取り組みに加え、シネシティ広場や大久保公園などの公共空間を積極的に活用し、スポーツイベントや農山村とのふれあいキャンペーンなどの事業を継続的に展開し、多くの方が来て楽しむことができるよう、歌舞伎町ルネッサンスを推進してまいります。
 最後に、歌舞伎町ルネッサンス事業の経験や歌舞伎町タウン・マネージメントの手法を活かしたまちづくりについてのお尋ねでございます。
 歌舞伎町ルネッサンス事業は、清掃活動や防犯パトロールなどを行うクリーン作戦プロジェクト、シネシティ広場や大久保公園などでイベントを実施し、にぎわいづくりを行う地域活性化プロジェクト、歌舞伎町まちづくり誘導方針により、まちづくりを進めるまちづくりプロジェクト、そして空き室や公共空間に歌舞伎町再生の担い手を誘致する喜兵衛プロジェクトの4つのプロジェクトを中心として展開しております。
 また、平成20年4月には、歌舞伎町タウン・マネージメントを設立し、地元の事業者や地域の住民が主体となって、これらのルネッサンス事業を進めているところでございます。
 これまでの実績には、シネシティ広場における音楽と踊りを通して民族文化を紹介した「ボリビア デ フェスタ」や東京工芸大学などと連携したアートイベント「トレジャー・シティ」、また旧コマ劇場の工事の仮囲いを利用し、新宿区の歴史を紹介したウォール・ギャラリーの実施などがございます。歌舞伎町ならではの特性を活かしたこうした取り組みの中には、他の地域のまちづくりにも活用可能なものがあると考えてございます。
 既に歌舞伎町タウン・マネージメントが実施している本庁舎前での音楽のイベントや、新宿の歴史をたどるアートイベントなどのルネッサンス事業を区の文化ロードの一環として位置づけ、新たな文化の創造と発信に役立てております。
 こうした取り組みを踏まえまして、今後は、歌舞伎町ルネッサンス事業や歌舞伎町タウン・マネージメント独自の取り組みを幅広く展開していく中で、その経験や実績の応用、また展開可能な事例について検討してまいります。
 以上で答弁を終わります。
野もとあきとし 大変御丁寧な御答弁、ありがとうございました。
 まちが安全であること、安心であることは何よりも大切と思います。また、世界じゅうから人々が集う国際都市新宿がさらににぎわいのある魅力的な都市となるよう、施策の推進をお願いします。
 私は決算特別委員会に参加の予定ですので、詳しくは改めて質問させていただきます。
 ありがとうございました。

女神湖ぜん息キャンプの視察

福祉健康委員会 視察 議会活動 / 2010年8月12日

平成22年8月12日(木)に福祉健康委員会で視察。

ぜん息キャンプの実施期間は、平成22年8月12日(木)~14日(土)まで(2泊3日)。

実施場所 新宿区立女神湖高原学園

長野県北佐久郡立科町大字芦田端八ケ野字赤沼平994番地

目的

ぜん息キャンプは、「公害健康被害の補償等に関する法律」に基づく公害健康被害予防事業の一環として実施。ぜん息の正しい知識を得て、症状を出さずにぜん 息が良くなるように、一緒に生活しながら、仲間と楽しく勉強。お子さんは自己管理が出来るように学習し、保護者も正しい支援の仕方を学びます。(福祉健康 委員会 視察資料より)

今回のぜん息キャンプから、保護者と同行することになりました。この取り組みは全国でも初であるということです。参加者は、児童19名、保護者16名、計35名が参加しました。

学童クラブ事業の充実を (平成22年7月14日 福祉健康委員会)

福祉健康委員会 / 2010年7月14日

本日10時から福祉健康委員会が開会され、公明党からは鈴木ゆきえ副委員長、有馬としろう委員と私の3人で出席いたしました。

調査事件として「平成22年度施設活用検討会報告書(第2次報告)」についての説明を受け、質疑が行われました。

西戸山第二中学校統合後の施設活用方針について、私立認可保育園と学童クラブ事業の誘致、(仮称)NPOふれあいひろばの設置、防災用倉庫等の整備を行う予定です。

私は「学童クラブ事業について」質問をし、百人町4丁目の需要予想に対して、都営百人町アパートは5月の住宅募集の際に、若年ファミリー向けの定期使用住宅をこの地域で約60戸募集しており、今後の子どもの数が増えることを想定して、事業を推進するべきと意見を述べました。

報告事項では、新宿区後期高齢者医療「秋季保養施設」の開設について質問をしました。

この施設は、後期高齢者支援事業の一環として、後期高齢者医療保険者の健康増進のため行われている事業です。ここでは、申込み資格として、被保険者とその 家族2名以上とあることや応募状況、区民への周知について質問をしました。団塊の世代が75歳を迎える2025年を踏まえて、この事業は今後さらに必要で あり、利用者の要望等をお聞きして、積極的な取り組みをお願いしました。

報告事項は全部で16件ありました。

(詳細内容は後日に新宿区のホームページで議事録検索が可能です)

平成22年6月 第2回定例会の代表質問

代表質問 文教子ども家庭委員会 福祉健康委員会 議会質問 高齢者福祉 / 2010年6月9日

平成22年6月9日、区議会第2回定例会の代表質問に立ちました。

「平成22年第2回定例会の開会に当たり、新宿区議会公明党を代表して、区長並びに教育委員会に質問いたします。何とぞ誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。
 平成19年4月に行われた新宿区議会議員選挙後の第2回定例会において、公明党を代表し、初めての質問をさせていただきました。それから3年が経過し、この間に100年に一度と言われる経済危機、新型インフルエンザ、そして昨年の政権交代から本年6月の鳩山総理退陣と、世の中は大きく変化しております。私は初心を忘れず、青年らしく、区民の皆様の御期待におこたえできるよう、全力で働かせていただく決意を申し上げ、質問に入ります」と、代表質問の冒頭で述べ、質問に入りました。

質問と答弁(要旨)については、下記の通りです。

子宮頸がん予防ワクチン公費助成について

質問①子宮頸がん予防ワクチン助成に対する区民からの要望は日毎に高まっている。公費助成について区長の英断を求める。

答弁①区の財政状況を見極めた上で各種予防接種の優先度なども含め検討。

高齢者福祉サービスの充実について

質問①必要な時に介護職や看護師が駆けつけてサービスを提供する、24時間随時訪問サービスの評価と導入の決意を伺う。②特別養護老人ホームの入所待機者は1月末で1,265人。待機上位者への事前調査の実施及び特別養護老人ホームを定期的・継続的に利用する制度の導入を検討しては。③「ほっと安心カフェ」の協働事業で築き上げたノウハウを活かし、幅広い区民が利用できるよう更なる拡大を図るべきでは。

答弁①必要不可欠と認識。第5期介護保険事業計画の策定の際は在宅サービスの強化のひとつとして検討。②本人や家族の状況を把握しながら、一人ひとりきめ細かに行っている。多くの待機者がいる現状では、まず待機している方がスムーズに入所できることが大切。そこで、入所待機者の在宅介護を支えるためにショートステイや介護老人保健施設の短期・中期の入所サービスの利用を更に促進。③具体的な事業の方向性を検討する中で、類似事業との統合・拡充も視野に入れながら幅広い世代がともに支え合う地域づくりを進める。

うつ病対策について

質問 うつ病対策の取組みについて。①区民にうつ病治療として注目を集める「認知行動療法」の普及を目指し周知すべきでは。②日常的に心の悩みを気軽に相談できる窓口の広報や周知が重要では。③「新宿こころといのちのセーフティネット」はわかりやすく整理され必要な情報が多く掲載されているが、区民の目にふれていない。全戸配布の必要があるのでは。④働く人のメンタルヘルスについて、現状の取り組みに関する状況や参加者の反応はどうか。将来を見据えた対策が必要と思われるが今後の取り組みは。

答弁①この療法を実施している医療機関が少なく情報収集に努めている。区民の方からの相談を受ける中でご案内する。②今後保健センターが健康や病気に関して気軽に相談できる場所であることをわかりやすく周知。③区民に幅広く周知するためにホームページに掲載する等一層の普及に努める。④講演会やリワーク講座、個別相談等を開催し大変好評。今年度は産業保健分野や医療機関、NPO等の関係機関とのネットワークづくりをしていく。

マルチメディアデイジー版教科書の普及について

質問①教員への提供と障害の状況に応じて在籍学年より下の教科書配布が可能になったがどうか。②学校や発達障害のある保護者への周知は。③デイジー版教科書使用に当たっての支援体制は。

答弁①発達障害に配慮した教材を用いた指導の充実を図る。②今後情報収集に当たるとともに効果的な活用事例を紹介していきたい。③学習効果をあげるためにはそれぞれのニーズに適した機器の選定と共にその活用方法の検討が重要。

この他に、「中山区政」「今後の経済動向と財政運営」「区役所の区民サービスの質の向上」「待機児童の解消に果たす認証保育所の役割」「子ども園化の推進」「在宅療養体制の整備」「新教育課程への取り組み」について質問しました。

(すべての質疑は下記の通りです)

3番(野もとあきとし) 平成22年第2回定例会の開会に当たり、新宿区議会公明党を代表して、区長並びに教育委員会に質問いたします。何とぞ誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。
 平成19年4月に行われた新宿区議会議員選挙後の第2回定例会において、公明党を代表し、初めての質問をさせていただきました。それから3年が経過し、この間に100年に一度と言われる経済危機、新型インフルエンザ、そして昨年の政権交代から本年6月の鳩山総理退陣と、世の中は大きく変化しております。私は初心を忘れず、青年らしく、区民の皆様の御期待におこたえできるよう、全力で働かせていただく決意を申し上げ、質問に入ります。
 質問の第1は、中山区政についてであります。
 中山区政は、2期目の4年がもうすぐに終わり、一つの区切りを迎えようとしています。
 そこで、これまでの中山区政についてお伺いします。
 私どもから見て、この4年間の中山区政を総括しますと、1点目は、身近な政府として区民の生活実態を把握し、現場現実を重視した区政運営をされてきたことです。回復基調の経済状況が一瞬にして100年に一度とも言われる世界的な大不況に陥り、区民生活にとっても大変厳しい情勢となりましたが、新宿区においては、これまでの行財政改革などで培った財政対応能力を有効に活用し、区民生活を守り、支えるために、緊急経済雇用対策を実施するなど、区民の不安を払拭し、活力に満ちた地域社会づくりを進めてきたことは大変評価できることと思います。
 2点目は、協働と参画による区政運営を進められたことです。
 多くの区民の参加による区民会議の提言を受けての基本構想、総合計画の策定や、公募区民を含めた委員による外部評価制度の導入や、その結果の公表、また区民、議会、行政の協働による自治基本条例制定に向けた取り組みなど、新しい自治体運営のお手本となる取り組みがされてきたことと思います。
 3点目には、時代を見据えた上で、区民の視点から必要とされる課題について的確に対応されたことです。少子高齢社会を迎え、保育園待機児解消策や子育て家庭への支援は、国の制度に先駆けた取り組みとなっています。また、高齢者が地域社会でいきいきと暮らすための参加の仕組みや居場所づくり、新たな就労支援への取り組みなど、自治体として先を見た中長期の課題にも対応されてきたことと思います。我々は、こうした中山区政を評価し、ともに推進してきたわけです。
 そこで、区長に伺います。
 第1の質問は、この3月に任期4年目の節目の予算を成立させた現在の心境をお聞かせください。
 第2の質問は、区長はこの4年間、区政運営をされる中で最も心がけてこられたことは何でしょうか。
 第3の質問は、私どもは引き続き中山区政に大いに期待するところですが、11月の選挙に向けて区長の決意のほどを伺います。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 野もと議員の御質問にお答えします。
 まず、任期4年目の節目の予算を成立させた現在の心境についてのお尋ねです。
 区長に就任して2期、4年目を迎える平成22年度は、第一次実行計画の折り返しを過ぎた3年度目に当たるとともに、私にとってもこれまでの取り組みの評価が問われる年であります。
 現下の経済情勢は、高い水準で推移する失業率など、大変厳しい状況が続いています。平成22年度予算では、区がこれまで培った財政対応力を十分に活用し、厳しい経済情勢の影響を受けている区民の暮らしを積極的に支えるとともに、新宿の未来を展望した取り組みを推進する予算として編成しました。
 急激な景気悪化の影響を受け、生活保護費などの扶助費が伸びる一方、企業収益の落ち込みなどから一般財源収入が大幅に減少する厳しい財政環境での編成でしたが、だれもが夢と希望を持てる「『新宿力』で創造するやすらぎとにぎわいのまち」の実現に向け、着実な一歩をしるすことができたと考えています。
 次に、この4年間の区政運営の中で、最も心がけてきたことについてのお尋ねです。
 私が心がけてきたのは、「現場現実を重視した、柔軟かつ総合性の高い区政運営」、「公正かつ透明性の高い区政運営」、そして「区民との協働と参画による区政運営」であり、この3つの基本姿勢のもと、基本構想や総合計画を策定してまいりました。
 また、区民が安心して心豊かに住み続けられるよう、限られた資源を効果的、効率的に投入することにより、待機児童解消対策や特別養護老人ホームの整備などの少子高齢社会への対応、地球温暖化対策、セーフティネット機能の充実など、さまざまな課題に取り組んでまいりました。
 私は、この4年間でこうした区政運営を進めることにより、基本構想や総合計画で示した方針を着実に実行することができたと考えております。
 次に、11月の区長選挙に向けた決意についてのお尋ねです。
 私が区長に就任してから7年7カ月が過ぎようとしています。この間、私は区民を初め、区議会及び多くの方々の御理解、御協力を得て、区政を取り巻く課題の解決に努力してまいりました。時代はまさに大きな転換期を迎えております。私は、区民生活の不安を払拭し、だれもが夢と希望の持てる、人にも地球にも優しい地球社会をつくることが地方政府としての新宿区の使命であると考えています。
 こうした考え方に立って、私は多くの皆様の賛同を得て、「『新宿力』で創造するやすらぎとにぎわいのまち」の実現に向けて、引き続き区政を担ってまいりたいと考えております。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第2は、今後の経済動向と財政運営についてであります。
 現在の景気は緩やかに回復しつつあり、平成20年秋からのリーマンショックで痛手をこうむった日本経済が、ようやく立ち直りの兆しを見せ始めていると言われています。しかし、実感としてはその景気回復について直接肌に感じられるほどには至っていないと認識しています。
 加えて、現下の経済情勢は、ギリシャの財政危機に端を発した市場の動揺やデフレ傾向への懸念など、今後も先行き不安要因を残しているのが実態であると考えます。区は、このような状況を的確に把握し、先行きを見通した上で今後も持続可能な財政運営に努めていくことが強く求められています。また、このようなときだからこそ、区民生活を守り支えることが区の役割として重要であると考えます。
 そこで伺います。
 1点目は、今後の経済や景気の動向についてです。
 区は、現在、喫緊の課題に対してこれまで培ってきた財政対応能力を活用し、平成22年度予算の適切な執行に努められているものと思います。しかし、その一方で、平成23年度までの第一次実行計画の収支見通しでは、基金の取り崩しによる基金残高の減少が見込まれています。今後の景気動向など、状況の変化によっては区財政のかじ取りがより一層難しい局面を迎えるのではないかと考えます。
 そこで、今後の経済や景気の動向をどのようにとらえているのか、まずお聞かせください。
 2点目は、今後の財政運営についてです。
 今回の景気後退局面の状況は、高い水準で推移している失業率に端的にあらわれているように、直接区民生活に大きな影響を及ぼしているものと認識しています。このような厳しい経済状況の中、区は区民生活を支え、区民の信頼にこたえていくことが強く求められます。
 そこで、平成22年度予算の執行過程でどのような基本姿勢で財政運営に臨むのか、お伺いします。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 今後の経済や景気の動向についてのお尋ねです。
 5月に政府が発表した1月から3月期までの国内総生産は、実質年率換算の速報値で4.9%増となり、5月の月例経済報告でも景気は着実に持ち直してきているとしています。
 しかし、今春の大学新卒者の就職率が91.8%と、前年に比べ3.9ポイントも減少するなど、依然として厳しい雇用情勢が続いており、加えてギリシャの財政悪化に端を発した市場の不安など、今後の先行きは極めて不透明であるととらえています。
 現下の経済情勢では、区財政への影響などを見きわめるため厳しく状況を注視していく必要があると考えています。
 次に、平成22年度予算の執行過程でどのような基本姿勢で財政運営に臨むかについてです。
 区財政を取り巻く厳しい環境は今後も続くものと想定していますが、これからも安定した行政サービスを提供するためには、引き続き区税等の一般財源収入の確保とともに、予算の執行過程においてもさまざまな角度から事務事業を分析、検証し、より効果的、効率的な行財政運営の実現に向けた不断の取り組みが重要であると考えています。
 年度途中の状況変化について、機動的かつ適切に対応することはもとより、これからも将来にわたり健全で安定的な財政を確保してまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第3は、区役所の区民サービスの質の向上についてであります。
 1点目は、職員の接遇能力の向上についてです。
 区が、平成20年3月に策定した人材育成基本方針の中に、目指すべき職員像として、当然ですが、接遇能力を高め、区民が必要とする情報をわかりやすく説明し、区民に満足度の高いサービスをする職員と明示されています。
 さらに、区は、同年4月、職員の政策形成能力向上を目的に、新宿自治創造研究所を設立し、昨年7月に「参加と協働時代における自治体職員の役割」と題した名和田法政大学教授の講演を行うなど、職員の質、向上を進めてこられました。
 しかし、そうした努力にもかかわらず、本年2月、障害者自立支援法をめぐる区の不名誉なニュースがマスコミに踊ってしまったのであります。さらに粘り強く区民サービスの向上に取り組む必要があると考えます。
 外部調査機関による覆面調査も有効だと考えますが、新宿区はどのような方法で接遇力の向上を図っているのですか、お伺いします。
 2点目は、区民目線の区役所の案内についてです。
 先日、公明党の控室に区民の方より「中学生の塾代の支援策はないか」との電話をいただきました。同僚議員が教育委員会に問い合わせたところ、該当する制度はないとのこと。次に、社会福祉協議会に確認しましたが、やはりないとのことで、仕方なく、区民の方にその旨を連絡しているさなか、東京都の生活安定化事業の一環として、地域福祉課が窓口となり、区民健康センターの2階で、新宿生活サポート相談室として事業を行っていることがわかりました。担当以外の事業であっても、関連した事柄に関しての情報の共有化は必要と言えましょうが、多忙を極めている中では困難な場合もあります。
 そこで1つ目に、こうした場合、情報案内を専門とするコールセンターが役立つのではないかと考えます。そのためには、データの更新等、機能アップが求められます。どのようになっているのか、更新サイクルを含め伺います。
 2つ目は、コールセンターをいまだ知らない人や、あるいは知っていても電話することをちゅうちょする人がいるようです。区民に身近なコールセンターと認知されるためのさらなる工夫が必要だと考えますが、今後の周知方法について伺います。
 3つ目は、区政情報センターの案内機能の拡充についてです。
 コールセンターのデータ機能を利用するとか、あるいは内線電話で各課に問い合わせをして差し上げるといった案内機能の拡充で、区役所の親切度が大いにアップすると考えますが、御所見を伺います。
 3点目は、区役所の土日開庁についてであります。
 より便利な区役所を目指し、土日に窓口を開く区がふえていると、21年3月31日付、東京新聞で報じられておりました。同紙によると、23区では港、新宿、江戸川の3区を除き、少なくとも月1回は土日に窓口業務を行っているそうです。さまざまな勤労状況にある区民にとって、平日のみの区役所開庁が果たして区民の利便性の向上を目指していると言えるのかどうか、拡充をしても追いつかない保育園需要からいっても、共働き家庭は確実に増加しており、平日の開庁時間内に来庁することが困難な家庭もあるのではないでしょうか。
 新宿区は、住民票や戸籍謄・抄本等を交付申請、受領に、窓口に開庁時間内に来庁できない方に郵便受け付けの便宜を図るとともに、毎週火曜日に区役所並びに出張所で夜7時までの開庁をしていますが、その効果を検証し、せめて月1回の土日開庁を区民サービスの向上を目指す上からも実施すべきと考えますが、御所見を伺います。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 区民サービスの質の向上についての御質問です。
 最初に、職員の接遇能力の向上についてのお尋ねです。
 区は、好感度一番の区役所の実現を区政運営の基本目標としており、御指摘のように、人材育成基本方針の中でも、職員に必要となる能力、姿勢として、接遇能力の向上を重点の一つとして掲げています。これまでも職員マナーブックの全職員への配付や、接遇パワーアップ研修を実施するなど、職員の接遇能力の向上を図っています。
 特に、接遇パワーアップ研修では、平成18年度から窓口や電話応対の覆面調査を実施し、接遇力の診断を行っています。この診断結果をもとに、よかった点、改善すべき点をまとめ、一般職員に対しては窓口、電話応対の基本の確認とさらなるレベルアップの研修を行い、管理監督者に対しては、組織としての接遇向上ポイントの研修を実施しています。
 さらに、覆面調査の診断結果や研修結果を、庁内全職場へ通知し、実践に活かせるようにしています。
 今後も、これらの取り組みを通じて職員の接遇能力を向上させ、好感度一番の区役所の実現に努めてまいります。
 次に、区民目線での区役所案内についてのお尋ねです。
 コールセンターでは、電話による区政に関するお問い合わせに対して、FAQ(よくある質問と回答)のデータを初め、ホームページや広報紙などの情報をもとに事業の内容など、多岐にわたる御案内をしています。
 このFAQやホームページのデータを常に最新の内容に更新することは、庁内における情報共有化のみならず、コールセンターでの案内にとって必要不可欠な条件となっています。そのため、事業の新設や変更があった場合は、その都度ホームページとあわせてFAQを更新するとともに、毎年4月、事業の改廃に伴う更新漏れがないかなどの総点検を行っています。
 今後とも、ホームページ及びFAQデータの的確な更新を徹底してまいります。
 次に、コールセンターの周知についてのお尋ねです。
 コールセンターの認知度は、区政モニターアンケート調査では16.5%と、20年度より3.2ポイント上がったものの低い状況です。引き続き広報しんじゅくやぬくもりだよりなどで周知するとともに、イベントや講演会などさまざまな機会をとらえ、一層の周知に努めてまいります。
 次に、区政情報センターの案内機能の拡充についてですが、御指摘のとおり、区民の方からのお問い合わせなどに対しては、FAQの利用や各課への問い合わせを行いながら御案内をしているところです。
 また、区政情報センターでは、現場の相談員の経験と知恵を活かして、劇場や映画館など、民間の情報を幅広くまとめたお問い合わせガイドを独自に作成し、多様な問い合わせにも対応できるようにしています。
 今後とも、お問い合わせガイドの充実や、相談員の研修の機会を確保することなどで、区政情報センターの案内機能の充実を図り、より区民目線に立った区役所案内に努めてまいります。
 次に、土日開庁についてのお尋ねです。
 御指摘のとおり、区では、開庁時間内に来庁できない方を対象に、住民票や戸籍謄・抄本等の郵便請求を受け付けているほか、毎週火曜日に区役所並びに出張所で、夜7時までの開庁をしています。また、年度末と年度始めの繁忙期には、土曜日に区役所の窓口を開設しています。
 さらに、昨年6月から自動交付機を導入したほか、現在、40種類の手続についてインターネットを利用した電子申請サービスを導入し、利便性の向上を図っています。
 土日開庁の実施につきましては、これらのサービスの効果を検証するとともに、土日に開庁した場合のコスト増や人員体制などを踏まえて、検討する必要があると考えております。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第4は、待機児童の解消に果たす認証保育所の役割についてであります。
 本年4月の認可保育園の待機児童は83人で、昨年同月と比較して13人増加しました。申し込み人数は、昨年が1,025人、ことしが1,101人と、76人も増加していますから、待機児童の伸びがこの程度にとどまったのは、分園や保育ルームの設置、定員の弾力化など、計画事業以外の緊急的な施策を積み重ねた成果が出ていると考えています。
 また、昨年度に認証保育所を4カ所開設した効果もあったのではないでしょうか。区では、平成14年度から、認証保育所の設置を推進してきましたが、その結果、平成21年度末には12カ所となっています。この間、平成20年度には公募してもなかなか応募がない状況もありましたが、東京都が認証保育所の設置基準を緩和したことによって公募がふえてきたのではないでしょうか。しかし、この基準の緩和が保育環境の悪化を招くようなことでは困りますが、そのようなことはないのでしょうか。
 そこで伺います。
 1点目は、東京都の認証保育所設置基準の変更点や緩和された要件などは、どのような内容ですか。また、そのことによる影響、または効果についてもお聞かせください。
 2点目は、平成22年度は5カ所開設予定とのことですが、予定どおりに開設されると、区内認証保育所は17カ所となります。今後どの程度まで開設する計画でしょうか。また、認可保育園との役割分担についての御見解もあわせて伺います。
 3点目は、東京都制度の保育室についてです。
 区内には現在4カ所の保育室があり、そのうちつくし保育園については国立国際医療研究センター内の新たな認可保育園に移行することになっていますが、ほかの3カ所については認証保育所への移行などの準備は現在どのような状況でしょうか、伺います。
 4点目は、認証保育所の保育料についてです。
 認証保育所によっては、ユニークな幼児教育や特別なサービスを提供している場合もありますが、全般的に保育料は認可保育園と比べて高いという話をよく聞きます。区では、負担軽減の補助を行っていますが、一律に同額です。例えば所得に応じた補助額にするなどの検討をすべきと考えます。御所見を伺います。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 初めに、待機児童の解消に果たす認証保育所の役割についてのお尋ねです。
 東京都独自の制度である認証保育所は、大都市特有の多様な保育ニーズにこたえる制度として、平成13年度に東京都において要綱制定され、新宿区では平成14年度より事業者を公募して開設してまいりました。
 初めに、東京都認証保育所設置基準の変更点や、緩和された要件についてです。
 新宿区では、東京都の制度改正に先駆け、平成20年度、認証保育所A型を開設するまでの6カ月間を限度として施設賃借経費を区独自に補助するとともに、認証保育所A型を駅前以外に設置することを認め、事業者が参入しやすい環境整備をしてまいりました。東京都は、平成21年3月、認証保育所制度のさらなる設置促進と質の確保を目指し、東京都認証保育所運営費等補助要綱を改正しました。認証保育所A型の開設準備経費の補助対象範囲が拡大され、従前は駅前に開設するもののみが対象となっていましたが、保育サービス基盤の拡充に資するため、区が必要と認めるものについても対象となりました。
 また、平成21年4月には、東京都認証保育所事業実施要綱の一部を改正しました。認証保育所は、定員の範囲内で保育することを原則とし、平成20年度までは年度当初に定員を超えて保育することはできませんでした。平成21年度からは、待機児童の大幅な増加が見込まれることから、緊急対応措置として施設の設備、面積及び職員配置等の基準を満たす場合には、年度当初からの定員の弾力的運用が認められました。
 さらに、平成21年9月には、待機児童解消区市町村支援事業補助要綱を制定し、開設に要する改修経費の事業者負担割合が2分の1から8分の1へ軽減されました。
 次に、設置基準が変更、緩和されたことによる影響または効果についてのお尋ねです。
 まず、平成21年度認証保育所開設事業者の公募では、開設場所の補助要件が緩和され、対象物件の範囲が広がったことで7事業者の応募がありました。
 また、開設時の事業者負担が8分の1へ軽減されたことも事業者の参入意欲を高め、結果として4事業者による開設ができました。
 区としても、東京都の取り組みは事業者選択の幅を広げる効果があったものと認識しています。
 次に、今後の認証保育所の開設計画についてのお尋ねです。
 平成22年度は、保育室2カ所の認証保育所への移行を含めたA型7カ所の設置を予定しています。平成23年度は、保育室1カ所の認証保育所A型への移行を計画しており、既存保育所12カ所と合わせて計20カ所となる予定です。
 その後の認証保育所の開設については、待機児童の動向、保育ニーズ、認可保育園とのバランス等を考慮して検討していきます。
 次に、認可保育園との役割分担についてです。
 近年、認可保育園の入所基準を満たしていない短時間就労、変則勤務など、さまざまな就労形態による保育ニーズが増加傾向にあり、認証保育所はこのようなさまざまなニーズに対応する役割を果たしています。
 認可保育園、認証保育所ともに、それぞれの保育の特徴を打ち出しながら、保護者が選択できる多様な保育サービスを提供してまいります。
 次に、保育室の認証保育所移行などの状況についてのお尋ねです。
 御指摘のとおり、つくし保育園については、平成24年4月に国立国際医療研究センター内に新たに開設する私立認可保育園に移行する予定です。
 また、2カ所の保育室は、平成22年6月までに特定非営利活動法人設立の認証を受け、法人格を持つ事業者として今年度内の認証保育所への移行を目指した準備を進めています。残る1カ所についても、平成23年度中に認証保育所への移行を計画しています。
 区としては、東京都が保育室制度について見直しを進めている状況を踏まえ、保育室が円滑に認証保育所に移行できるよう、積極的に支援してまいります。
 次に、認証保育所の保育料についてのお尋ねです。
 区では、平成19年度から、認証保育所を含む認可外保育施設における保育料の一部を助成しています。これは、保護者の保育料負担を軽減するとともに、認可保育園を利用した場合の保育料との格差を縮減し、施設の利用促進を図ることを目的としています。
 利用者への一律の補助を、所得に応じた補助額にすることについては、認証保育所、保育室、家庭福祉員を利用している保護者の所得を、区ですべて把握して審査する必要が生じるなどの課題があります。
 したがって、今後、こうした課題への対応も含め検討してまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第5は、子ども園化の推進についてであります。
 区と教育委員会では、区立保育所及び幼稚園を子ども園に一元化し、就学前の子どもの保育・教育環境の充実を図るために合同検討組織を設置されました。就学前児童を取り巻く状況は、大きく変わってきており、子どもたちが育つ環境を充実させるためのこのような取り組みは非常に重要な政策課題となっており、早急に進めるべき課題であると考えています。
 そうした観点で伺います。
 1点目は、かつては年間に6,600人もいた出生の数が、今は3分の1以下になっています。しかし、ここ5年くらいでは、わずかではあるが出生数の伸びも見られます。この伸びは、区のさまざまな子育て支援施策や事業、例えば子ども医療費助成や中学生までの児童手当、保育所の待機児童解消策などの総合的な施策の推進が功を奏した結果であると思います。
 区長は、子どもの施策として多くの取り組みを積極的に展開してきていますが、しかし、まだまだ課題は続いています。幼稚園では園児が減り続け、廃園、休園の幼稚園まで出ていますし、その反面、保育園では乳幼児人口が減っても入園希望は減ることはなく、毎年待機児童解消策のための取り組みに御尽力をいただいている状況です。
 このような状況を踏まえてのさらなる取り組みとして、子ども園化の推進があるのだととらえていますが、先ほどのような幼稚園と保育園の現状を眺めた場合、幼稚園舎を最大限に活用し、幼稚園舎と保育園舎で待機児も含め、地域での需要に応じて必要な子どもたちを受け入れられるようにする道筋で、就学前の子どもの保育と教育を一体的に行う子ども園化を進めるべきであると考えますが、区長と教育委員会の認識と御所見を伺います。
 2点目は、子ども園化を進めるに当たっての今後の区及び教育委員会の担当組織のあり方についての御所見を伺います。
 現在の次世代育成支援計画では、子ども園化の方針として、「今後は地域バランスを考慮した子ども園の展開に加え、これまで区で進めてきた幼保連携型の子ども園だけでなく、保育所型、区独自型など、多様なスタイルの子ども園の導入も検討していきます」との考え方を示しています。
 この方針のもとで、合同検討組織で多様な子ども園についての具体的な検討が進められるものと思いますが、素直に考えると、保育園と幼稚園とでは、保育園のほうが施設数も多く、また園児の数も圧倒的に保育園のほうが多い状況です。こうした中、多様な子ども園化を進めていけば、当然に保育園舎を使った子ども園のほうが多くなるでしょう。
 これまでは、幼保連携型の子ども園を整備してきたため、教育委員会が子ども園を担当する組織を持っていたところですが、今後、幼保連携型にこだわらずに子ども園化を進めるというのであれば、区長部局に子ども園を推進するための担当組織を置くのが本来ではないかと考えますが、区長と教育委員会は、担当組織のあり方についてはどのようにお考えなのか、御所見を伺います。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 初めに、子ども園化の進め方についてのお尋ねです。
 乳幼児期は、人間形成の基礎が培われる重要な時期であり、就学前の保育・教育は、その後の子どもの生きる力の基礎となります。そのため、保育・教育を一体のものとしてとらえ、総合的な環境整備を図る必要があると考え、新宿区では幼保連携・一元化の理念を定め、平成17年には中町保育園、愛日幼稚園の幼保連携、平成19年には区立保育園と幼稚園の機能を統合した四谷子ども園を開設し、この4月には、当初の幼保連携園あいじつ子ども園を2つ目の子ども園として開設しました。
 今後も、こうした取り組みを進め、区内の保育園と幼稚園は、将来的には子ども園に一元化していく中で、御指摘のように幼稚園舎を有効に活用することにより、待機児童の解消を図っていきたいと考えております。
 したがって、これからの子ども園化は、教育委員会との合同の検討組織の中で地域バランスや保育園の待機児童の状況、区立幼稚園の再配置の推進の取り組み状況などを踏まえながら、十分に検討し、計画的に進めてまいります。
 次に、子ども園を推進する組織のあり方についてのお尋ねです。
 子どもの保育と教育を一体的にとらえる視点を持ちながら、保育園と幼稚園の子ども園化をこれまで以上に進めていくには、区長部局と教育委員会事務局のさらなる連携が必要だと考えております。また、子ども園には、子どもと子育て家庭を支援するための機能も想定しています。
 こうしたことから、子ども園化の推進を担当する組織は、地域、家庭と子ども園、そして区長部局と教育委員会事務局をつなぐ窓口ともなります。そのような組織のあり方につきましても、教育委員会との合同の検討組織で検討してまいります。
◎教育長(石崎洋子) 教育委員会への御質問にお答えします。
 地域需要に応じた受け入れが可能な子ども園化の推進についてのお尋ねです。
 本区における子ども園は、保護者の就労状況等にとらわれず、ゼロ歳から就学前の子どもの成長、発達に応じ、一貫した保育・教育を行うことを目的に取り組んでまいりました。
 しかしながら、近年、就学前児童を対象とした施設間の受け入れに偏りが生じている中、幼稚園舎内に保育ルームを設置するなどの対策を講じていることからも、待機児童の解消への取り組みは、子ども園においても重要な課題の一つであるととらえています。
 したがって、今後の子ども園化の推進に当たっては、定員充足率の低い幼稚園舎などを有効に活用し、地域の保育需要にこたえていくことが必要です。
 そこで、子ども家庭部と合同で、区立の保育園と幼稚園を子ども園に一元化し、就学前の子どもの保育・教育環境の充実を図ることを目的に、子ども園化推進検討委員会を設置して、現在課題の整理や対象地域、対象園等の具体的な内容を検討しているところです。
 次に、子ども園の担当組織についてのお尋ねです。
 子ども園の担当組織に関しても、子ども園化推進検討委員会における検討事項の一つとしています。御指摘のとおり、これまでの子ども園は、幼保連携型の運営であったため、教育委員会の所管としてきた経緯がありますが、今後、保育所型などの多様な形態の子ども園の整備を検討してまいりますので、所管についてもあわせて検討してまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第6は、子宮頸がん予防ワクチンの公費助成について伺います。
 我が会派は、本年2月10日に子宮頸がん予防ワクチンの公費助成を求める要望書を区長に提出し、本会議においても再三にわたり強く要望してまいりました。国においては、5月31日、子宮頸がんの確実な予防を図るため、子宮頸がん予防措置の推進に関する法律案を参議院に提出いたしました。
 法案の骨子として、ワクチン接種については、効果の高い特定年齢の一斉接種は全部補助、ワクチンの安定供給の確保、新型ワクチンの開発に関する研究、居住地域を問わない接種機会の均てん化などであります。
 公費助成の動きは、東京都では既に予防ワクチンの公費を行う区市町村に対し支援をしており、全国的にも多くの自治体に広がりつつあります。さらに、この法案提出により、進展が見られることも予想されます。
 中山区長は、本年度の所信表明において、女性の健康支援を挙げられました。広報1面に女性の健康支援を掲載し、女性の健康支援専門部会や女性専門相談など、新たな事業を展開されたことは大いに評価するものであります。
 しかし、私どものもとへは、予防ワクチン助成に対する区民からの要望は日ごとに高まっております。早く接種してあげたいが経済的に困難、でも、子宮頸がんから命は守りたいとの熱い思いにこたえるべく、子宮頸がん予防に対する区長の英断を求めます。答弁願います。
◎区長(中山弘子) 子宮頸がん予防ワクチンの公費助成についてのお尋ねです。
 子宮頸がん予防ワクチンの接種によって、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスの6割から7割の予防に効果があると認識をしています。
 国は、厚生科学審議会予防接種部会において、予防接種法の定期接種の対象となっていない疾病の予防接種の法定化や情報提供及びワクチン接種費用負担のあり方などを検討することとしています。都においても、今年度から区に対する補助制度の対象に予防ワクチンの接種促進事業を加えたところです。
 これらの動向を見定めつつ、区の財政状況を見きわめた上で各種予防接種の優先度なども含め検討してまいります。
 また、子宮頸がんは、検診により早期発見が可能であるため、受診率のさらなる向上に努め、女性の健康を支援してまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第7は、高齢者福祉サービスの充実についてであります。
 総務省がことし発表した推計人口によれば、総人口は1億2,751万5,000人で、前年比で過去最大の減少数となっています。また、15歳未満の人口も過去最少となる一方、女性の人口の4分の1、男性の人口のほぼ5分の1を65歳以上の高齢者が占めるというまさに少子高齢化が急速に進展していることを示しています。
 また、高齢者の中で、単身及び夫婦のみ世帯は、新宿区の全世帯の中でも2割を占めるといった高齢者の孤立化という一つの特徴が顕在化しています。
 このように、高齢化進展の中、単身高齢者の増加という傾向性も踏まえた新しい福祉という視点の高齢者対策が必要であり、高齢者福祉サービスの拡充は喫緊の課題であります。
 この観点から、4点にわたり伺います。
 1点目は、24時間365日安心の介護施策の充実であります。
 高齢者が安心して介護サービスを利用するために、何といっても24時間365日、困ったときにいつでも利用できる体制整備が急務であります。必要なときに介護職や看護師が一定時間内に駆けつけてサービスを提供する24時間随時訪問サービスを、積極的に支援する自治体の取り組みが注目されています。
 そこで、新宿区も第4期介護保険事業計画を見直す平成23年度に、重点政策として取り上げ、第5期介護保険事業計画に反映すべきと考えますが、これらのサービスへの評価とあわせて導入の決意を伺います。
 2点目は、在宅介護の促進策と経済的支援についてであります。
 特別養護老人ホームの入所待機者は、1月末現在で1,265人であるとのことですが、待機順の上位にいる方の中には、胃ろうやストマ、カテーテルなどの医療処置が必要で、施設受け入れが困難な状況の方もいると聞きます。やっと順番が回ってきたら、「あなたは医療処置が必要なので入所は無理です」と断られるときの本人はもとより御家族の落胆ぶりはいかばかりでしょうか。また、入所を楽しみにしながらも、在宅介護を強いられ、ついに入所かなわずお亡くなりになる方も多いと聞きます。
 そこで、まず、待機順の上位で介護4と5の方への事前調査を半年に1度行い、さらなるきめ細かな在宅介護への適切なアドバイスを提供してはどうでしょうか。
 また、要介護3から5の認定を受けている方で、在宅生活を継続したいとの希望がありながら、認知症や日常生活能力の低下のため、在宅介護が困難となっている方々に対し、特別養護老人ホームを定期的、継続的に相互利用することで、少しでも長く在宅生活を続けられるよう支援する特別養護老人ホームの在宅入所相互利用制度の導入を、第5期計画の中に追加検討してはどうかと考えます。
 介護支援は、きめ細かく、利用者本位の施策であることが重要です。施設と在宅の両方で支援することが大事で、この制度の導入によって介護認定者の日常生活能力の向上や、在宅時の家族介護負担軽減への効果が期待できます。
 ついで、在宅での介護を余儀なくされている方への経済的支援も必要であります。現在、新宿区は、特別養護老人ホーム等の施設入所者で世帯全員が住民税非課税の方への居住費、食費の負担額軽減を行う助成制度があり、喜ばれております。施設介護と在宅介護の負担バランスを考えても、在宅での介護を支援する施策を行うべきであります。
 特に、在宅介護の方で要介護度が高く、寝たきりの方や認知症などの方への経済的支援を開始すべきであります。いかがお考えか伺います。
 3点目は、地域で支え合う福祉についてです。
 新宿区は、現在、NPOとの協働事業として「ほっと安心カフェ」を行っています。この事業は、地域の集いの場所の提供とともに、福祉の専門職が参加して、行政サービスへの窓口へつなげる役割を果たしており、評価するものであります。
 また、このほか、区の事業として「ふれあい・いきいきサロン」などがありますが、目的、活動内容を精査して事業の統合・拡大を図り、スケールメリットというか幅広く多くの方がサービスの利用ができるようにしてはどうか。また、「ほっと安心カフェ」の協働事業で築き上げたノウハウを活かして、さらなる拡大を図るべきと考えますが、御所見を伺います。
 4点目は、高齢者が外に出て活動することを支援するポイント制度についてであります。
 現在、介護を支援する方へのポイント制が導入されていますが、区が指定する清掃活動や安全パトロール等の地域での社会的活動への参加者をも加えた高齢者の外部活力を促進する意味でのポイント制度で、そのポイントを買い物や介護サービスなどに利用できるものを提案します。御所見を伺います。答弁願います。
◎区長(中山弘子) まず初めに、24時間365日安心の介護施策の充実についてのお尋ねです。
 介護が必要になっても住みなれた地域で暮らし続けるためには、ニーズに応じた住まいの確保を初め、医療、介護のみならず、福祉サービスを含めたさまざまな生活支援サービスが適切に提供できる体制の整備が必要です。そのためには、御指摘のような24時間365日対応可能な訪問介護サービスは必要不可欠と認識しています。
 現在、国においては、平成24年4月の制度改正に向けて検討が開始され、去る5月31日に開催された社会保障審議会介護保険部会では、地域包括ケアの実現として、24時間対応の在宅サービスの強化が必須とされています。
 区では、このような制度改正の動向も踏まえながら、第5期介護保険事業計画の策定の際は、24時間随時訪問サービスについて、在宅サービスの強化の一つとして検討してまいります。
 次に、在宅介護の促進策と経済的支援についてのお尋ねです。
 初めに、特別養護老人ホームの待機順上位者への事前調査の実施についてです。
 御指摘のとおり、特別養護老人ホーム待機者の中には、胃ろう等、医療的ケアの必要な方々がいます。区は、医療介護支援として特別養護老人ホームに助成を行っており、こうした方々も一定程度入所できる体制をつくっています。
 また、介護保険の仕組みとして、在宅サービスを利用している要介護の方々のところには、月1度はケアマネジャーが訪問しています。その際に、本人や家族の状況を把握しながら、一人ひとりきめ細かに必要なサービスの見直しやアドバイス等を行っています。
 今後も、高齢者総合相談センターを中心に、医療、介護、福祉の関係機関の連携を一層深め、入所待機者の在宅介護を支える体制を推進していきます。
 次に、特別養護老人ホームの在宅・入所相互利用制度の導入についてです。
 区内の特別養護老人ホームの稼働率を見ると、平成21年10月、11月の時点で、5カ所の平均が96.8%となっています。在宅入所相互利用制度は、家族介護の負担軽減の面で効果が見込まれる興味深い御提案ですが、多くの待機者がいる現状では、まず待機している方がスムーズに入所できることが大切であると考えています。
 そこで、入所待機者の在宅介護を支えるために、ショートステイや介護老人保健施設等の短期、中期の入所サービスの利用をさらに促進し、また必要に応じて高齢者総合相談センターがバックアップしながら、さまざまなニーズに応じて必要なサービスが提供される体制をつくってまいります。
 次に、在宅介護の方への経済的支援についてです。
 区では、高齢者の在宅介護生活を支援するために、お弁当を届ける配食サービスを初め、理美容サービス、寝具乾燥消毒サービス等を行っています。また、重度の高齢者を介護する家族の方には、おむつ費用の助成をしています。これらのサービスは、複数御利用いただくことも可能ですし、所得状況により自己負担免除の制度もあります。
 日常生活に係る現物給付としてさまざまなサービスを利用することで、実質的な経済的支援につながるものと考えています。
 次に、地域で支え合う福祉についてのお尋ねです。
 「ほっと安心カフェ」は、NPOとの協働事業であり、2年目を迎えます。高齢者の方々がほっとできるふれあいの場であり、NPOの専門職や高齢者総合相談センターの職員に、心配事等を相談できる安心の場でもあります。NPOのほか、NPOが養成した区民ボランティア等と協働しながら実施し、多くの区民、地域住民の方々に御参加いただいております。また、地域のつながりも深まっています。
 御指摘のとおり、この事業を通じて蓄積したノウハウを活用することは重要であると考えます。今後、来年度以降の具体的な事業の方向性を検討する中で、「ふれあい・いきいきサロン」など、類似事業との統合、拡充も視野に入れながら、高齢者を初めとした幅広い世代がともに支え合う地域づくりを進めてまいります。
 次に、高齢者が外に出て活動することを支援するポイント制度の導入についてのお尋ねです。
 高齢者の外出活動を支援していくことはとても重要なことであり、社会活動について御提案のポイント制度を活用し、外出を促すということも一つの方法だと考えます。
 現在、区では、介護支援ボランティア・ポイント事業を実施しています。65歳以上の区民が区内の介護保険施設やふれあい訪問、地域見守り協力員活動等のボランティア活動を行い、活動時間に応じてポイントをため、換金または寄附できるというものです。
 この事業は、高齢者の相互の支え合いという目的で、昨年7月より開始したばかりの事業であり、まずは、この事業の周知及び定着を図ることに力を入れていきたいと考えております。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第8は、在宅療養体制の整備についてであります。
 平成21年度から23年度までの高齢者保健福祉計画の重点取り組みの3本柱の一つとして、具体的に18事業として展開、推進されています。昨年度からたびたび行われている区民の在宅療養に対する理解を深めるシンポジウムも大変好評です。
 1点目の質問は、在宅療養の体制を支えている訪問看護ステーションの動向についてです。
 病院職員の訪問看護ステーションでの実習研修、訪問看護ステーション人材確保など、区としてこれまで実施してきた訪問看護ステーションの機能充実の施策の効果がどの程度上がってきているとお考えなのか、お聞かせください。
 2点目の質問は、かかりつけ医機能の推進についてです。
 かかりつけ医の先生方には、平成18年度から認知症の早期発見、相談等に対応できるよう研修を受けていただくなど、年々にかかりつけ医に対する期待、そして要望度が高まっています。また、要介護や重度要介護の方々が、なかなか施設を希望されても入所できない現状がある中で、区の介護サービスと密接に連携をとりながら、高齢者の日々を支えていただいています。
 しかし、先ほど述べた認知症対応、介護の予防的対応、急変時対応、生活支援的対応、ターミナルケア対応等々、1人のかかりつけ医に求められる能力、負担を考えたときに、今までのようにかかりつけ医を数の上で推進するだけでなく、こうしたかかりつけ医機能の分業化と協働化の仕組みを新宿区も応援しながら構築していくべきと考えますが、区のお考えをお聞かせください。
 3点目の質問は、夜間往診事業助成についてです。
 高齢者保健福祉計画の目標指標に、在宅療養支援診療所の数として、現状、平成19年度33所が、平成23年度には50所、かかりつけ医を持つ65歳から69歳の人の割合を現状65.3%を、平成23年度には75%と掲げています。私自身、往診診療を熱心にやっていただいている先生に伺ったところ、自分の患者さんは自分で診るという思いや責務は十分あるが、24時間365日すべて対応ということは、本当に難しいとの声を何人からもお聞きしました。
 現在、区が運営助成している夜間往診事業を行っている医師会診療所往診支援センターを、2点目の質問のかかりつけ医の補完機能という形で区としてさらに応援すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 今後の高齢者人口の増加や急速な孤立化、そして介護施設整備の限界を考えたときに、高齢者にとっての地域生活が、どこまでが介護でどこまでが医療なのかといった線引きはありません。地域の医療介護体制の整備を、こうした視点から見直すべきと考えますが、区のお考えをあわせてお聞かせください。答弁願います。
◎区長(中山弘子) まず、在宅療養体制の整備についてのお尋ねです。
 訪問看護ステーションの機能充実に関する施策の効果についてです。
 平成21年度の病院職員の訪問看護ステーションでの実習研修の実績は、目標30人に対して申込者は31人、修了者は29人でした。研修生は区内6病院から派遣され、成果を持ち帰った研修生が講師となって、病院内の研修を行ったところもあると聞いております。
 研修後のアンケートによると、病院看護師の在宅療養に対する理解が深まったことを確認しております。
 また、訪問看護ステーション人材確保事業の実績は、研修修了者4人のうち2人が実習先の訪問看護ステーションに就職しています。
 病院と訪問看護ステーションの連携の推進と人材確保、それぞれに効果があったと考えております。
 次に、かかりつけ医機能の推進についてです。
 かかりつけ医に対する期待が高まる中、かかりつけ医の負担は増大しており、かかりつけ医がよりよく機能するためには、病院と診療所間や診療所同士の連携、看護や介護に携わる職員間での連携が大切です。
 こうした連携を進めるために、認知症やリハビリテーションに関するネットワーク会議を設けています。また、ケアマネジャーなどにも、医療をテーマにした研修を行い、スキルアップを図ってきました。平成21年度に設置した在宅療養相談窓口は、かかりつけ医からの相談も受け、病院との調整も行っているところです。
 今年度は、在宅での緩和ケアについても協議し、かかりつけ医と病院医師や訪問看護師、ケアマネジャーとの役割分担と連携の仕組みを強化してまいります。
 次に、新宿区医師会診療所の夜間往診事業等への応援についてのお尋ねです。
 国は、在宅医療を確保するために、平成18年度の診療報酬改定で、24時間365日診療に対応する在宅療養支援診療所の仕組みをつくりました。新宿区においても、在宅療養者が増加することが予測される中、医師会はかかりつけ医の推進と在宅療養支援診療所をふやすことを目的として夜間往診事業を開始し、区はこの事業の立ち上げを支援するために、平成20年度から3年間、助成を行っています。
 この間、区民への事業周知やかかりつけ医等との連携につながるしんじゅく医療あんしんカードの普及活動を応援してきました。区内の在宅療養支援診療所数も43カ所にふえております。今後は、このような状況を踏まえ、夜間往診事業の役割について医師会と協議を重ねてまいります。
 次に、地域の医療と介護の体制整備についてのお尋ねです。
 平成21年度には、区民健康センターの訪問看護ステーションに在宅療養相談窓口を設置し、また、今年度は高齢者総合相談センターの機能強化の一環として、すべてのセンターに医療連携担当者を配置しました。こうした取り組みにより、医療と介護を必要とする高齢者の在宅療養を地域で支える仕組みが実現されるものと考えております。
 今後も、医療や介護の連携をさらに強化し、体制の整備に向けて努めてまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第9は、うつ病対策についてであります。
 近年、ストレス社会の影響で、うつ病などによる心の病で、自殺や児童虐待など、国民の生命や生活を脅かす深刻な事態がふえています。
 厚生労働省が昨年12月に公表した患者調査によると、うつ病やそううつ病などの気分障がい者は、2008年には初めて100万人を突破し、またうつ病の有病者数を約250万人、うつ病を含む気分障がいの有病者数を1,000万人以上と推計しています。
 さらに、うつ病との関係で最も懸念されるのは、自殺との関係で、警察庁によれば2008年の自殺者は3万2,249人を数え、その動機として一番多いのが健康問題で1万5,153人、このうち最も多くを占めるのがうつ病で、6,490人にも達しています。
 1点目の質問は、今や国民病とも言われているうつ病について、区長はどのような認識をお持ちなのか、御所見を伺います。
 2点目の質問は、うつ病対策の取り組みについて3点お伺いします。
 1点目は、認知行動療法についてです。
 公明党は、国において2008年4月、党内にうつ対策ワーキングチームを設置し、同年4月に薬物療法と認知行動療法などの精神療法との併用を普及させるなどを柱とする総合うつ対策をまとめ、その実現を政府へ申し入れてきました。
 その結果、本年度の診療報酬改定で、有効なうつ病治療として注目を集める認知行動療法の評価が新設され、本年4月から保険適用となったほか、この夏からは同療法の実施者を養成する研修も始まるとのことです。
 しかしながら、その効果が実証済みの行動療法を希望する人は多いが、現状では同療法ができる医師が少なく、どこで受診できるかなどの情報も少ないという課題があります。今後、新宿区においても、療法普及を目指し、情報をいち早くキャッチし、ホームページなどを活用して周知すべきと思いますが、御所見を伺います。
 2点目は、日常的な相談体制についてです。
 うつ病を初め、精神疾患で実際に診療を受けに来ている患者さんは患者全体の2割ほどで、病院に来られずに悩んでいる人にも手を伸ばして診察できる体制が必要であると言われています。
 さらに大事なのは、患者を支えている家族への手助けで、精神疾患の患者を支えている家族には、人には言えない苦労を感じています。新宿区では、現在、4カ所の保健センターを窓口とし、34名の保健師の方がきめ細やかな相談業務に取り組まれており、私や同僚議員もよくうつ病などを初めとする心の悩みのことで地域の方より相談を受け、保健センターへつなぐということがあります。
 しかしながら、多くの区民の方は、心の悩みについてどこへ、どのように相談すればよいのかわからないという実態があるように思います。
 そこで、もっと身近で気軽に相談できるような広報や周知が重要であると考えます。
 例えば今年度から拡充をした高齢者総合相談センターの「なんでもご相談くだサイ」のサインでイメージキャラクターをあしらったキャッチ的なものや、一目見て保健センターに相談すれば安心感があると印象づけられるようなものなど、より一層の工夫が必要と考えます。
 また、新宿区では「新宿こころといのちのセーフティネット」と題して、自殺防止のための困りごと、悩みごと相談窓口一覧の冊子を作成しております。この冊子は、とても見やすく、わかりやすく整理され、必要な情報が多く掲載されていますが、本庁舎を初め、保健センターや出張所及び各関係部署に置かれているだけで、多くの区民の目に触れるようになっておりません。
 そこで、「くらしのガイド」と同様に、全戸配布の必要性があると思いますが、御所見を伺います。
 3点目は、働く人のメンタルヘルスについてです。
 昨年4月から12月の間に、うつ病を含む「精神障害等」の理由で、労災保障を請求した件数は857件、一昨年同期間中の706件より2割以上も増加して、企業経営にとっても大きな課題となりつつあります。
 新宿区も、NPO法人との協働事業として昨年4月1日から来年3月31日まで、働く人のメンタルヘルス事業の実施、計画をしています。この事業は、うつ病対策講演会、リワーク講座、個別相談メンタルヘルス出前講演会など、さまざまな内容となっておりますが、現状の取り組みに関する状況や参加者の反応はどのようになっているのか、またこの事業は協働事業として時限つきであるわけですが、今後ますます増加傾向にあり、深刻な社会問題であるうつ病について将来を見据えた対策が必要と考えますが、御所見をお聞かせください。答弁願います。
◎区長(中山弘子) うつ病対策についてのお尋ねです。
 まず、うつ病についての認識ですが、うつ病は、国民の15人に1人が一生のうちに1度はかかる一般的な病気であると言われており、うつ病にかかると仕事や日常生活に支障を来すことから、社会全体で取り組んでいくべき課題です。区においても、国や都と比べて自殺率が高い現状から、うつ病は区民の重要な健康課題の一つと認識しています。
 次に、うつ病対策の区の取り組みについてのお尋ねです。
 1点目の認知行動療法に関する区民への情報提供についてです。
 現在、この療法を実施している医療機関が少なく、まだ診療内容等の情報が十分ではないため、医療機関の情報収集に努めているところです。現時点でのホームページ等への掲載は考えておりませんが、区民の方からの相談を受ける中で、個別に御案内をしてまいります。
 2点目の日常的な相談先の周知についてのお尋ねです。
 保健センターでは、こころの健康相談を実施しており、この相談は、区報やホームページ、新宿こころといのちのセーフティネットの冊子などに掲載し、周知をしています。今後、保健センターが健康や病気に関して気軽に相談できる場所であることを区民の方にわかりやすく周知していきます。
 現在、新宿こころといのちのセーフティネットの冊子は、本庁舎のほか保健センターや出張所、地域センター、図書館などの関係機関を初め、自殺対策に取り組むNPOや民生委員にも配布していますが、多くの区民の皆さんに手にとっていただくには、まだ十分とは言えません。今後、区民に幅広く周知するために、ホームページに掲載するなど、なお一層の普及に努めてまいります。
 3点目の働く人のメンタルヘルス事業についてです。
 平成21年度は、協働事業として当事者、家族を対象とした講演会や、職場復帰のためのリワーク講座や、個別相談を開催しました。また、企業向けには、講演会、出前講演会、個別労務相談を開催しました。いずれも参加者からの質問も多く、大変好評だったと聞いております。働く人のメンタルヘルスは、精神保健対策の一つとして重要と考えております。今年度は、産業保健分野や医療機関、NPO等との関係機関とのネットワークづくりをしてまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第10は、マルチメディアデイジー版教科書の普及について、教育委員会に伺います。
 以下、デイジー教科書と申し上げます。
 デイジー教科書は、通常の教科書の内容をデジタル化したもので、パソコンで音声を聞きながら同時に絵や写真を見ることができます。さらに読んでいる箇所がハイライトされるので、どこを読んでいるのかわかるようになっていますし、文字の大きさや音声のスピードを変えられることから、発達障害などの読むことが困難な児童・生徒に対して、指導法や効果の調査研究がなされてきました。
 平成20年9月からは、「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」の成立を機に、財団法人日本リハビリテーション協会がデイジー教科書を必要とする児童・生徒に提供できるようになりました。それでも、法的規制のため、一部の通級学級や自宅学習などでしか活用できませんでした。
 そのような条件にもかかわらず、教師や利用者の保護者からは、「読むことの抵抗感が減り、読書が好きになった」「学習意欲が増した」「内容の理解が進んだ」など、数多くの好評の声が聞かれ、軽度知的、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー、ディスレクシアなど、さまざまな発達障害児に学習への自信を持たせ、意欲を向上させる効果も明らかになり、普及を求められています。
 本年5月13日には、文部科学省がこれまで配布対象を児童・生徒のみに限定していた従来の方針を転換して、指導する教員への配布も可能にするとの事務連絡が出されました。
 そこで、1点目の質問ですが、デイジー教科書が必要と思われる通級学級や特別支援学級では、積極的に活用すべきであります。特に今回の事務連絡により、デイジー教科書普及にはずみがつくと期待されています。また、障害の状況によって、在籍学年より下のデイジー教科書が必要になる場合についても、その配布が可能になりました。御所見を伺います。
 2点目の質問は、学校や発達障害を持つ保護者の方への周知であります。
 前段で申し上げたように、すぐれた効果が認められながら、いまだ認識されておりません。学校現場や発達障害児や保護者の方に広く周知を図るとともに、教育支援が必要と認められた児童には無償で給与すべきと考えます。現在、日本障害者リハビリテーション協会が提供しているデイジー教科書は、本来の教科書1冊分がCD-ROM数枚分に収録され、1枚当たり200円と送料負担のみです。
 3点目の質問は、デイジー教科書を使用する際の支援体制についてです。
 デイジー教科書を利用するためには、パソコンが必要であり、セットアップや使い方の支援が必要です。デイジー教科書が必要とされる皆さんの手元に届き、笑顔が見られるよう、支援体制も整えていただきたいと思います。御所見を伺います。
 ある地域では、本人、保護者、担当教諭が要望したにもかかわらず、校長が許可をしなかった事例もあり、特別支援を要する児童・生徒の学習支援との観点から、学校任せではなく、教育委員会が責任を持って取り組んでいただきたいことをお願いして、この質問を終わります。答弁願います。
◎教育長(石崎洋子) マルチメディアデイジー版教科書についてのお尋ねです。
 この教科書は、文字の大きさを変えたり、縦書きのものを横書きに変換したり、行間をあけたり、読んでいるところがハイライトされたりするなど、通常の教科書をさまざまに変換したものです。読むことが苦手であったり、注意力が散漫であったりする児童・生徒への活用の有効性が注目されるなど、発達障害のある児童・生徒の学習を支援する上での効果も期待されています。
 現在、国や都においては、さまざまな障害のある児童・生徒に対して、適切な教材の選択と効果的な活用のあり方について調査、研究しているところです。
 今後、区においても、この調査、研究の動向を見据えて、発達障害等に配慮した教材を用いた指導の充実を図っていきたいと考えています。
 次に、学校や保護者への周知等についてのお尋ねです。
 現在、日本リハビリテーション協会やLD親の会などの関係団体のホームページでは、デイジー版教科書について紹介されておりますが、学校や保護者にはほとんど周知されておりません。
 今後、さらに情報収集に当たるとともに、特別支援学級の設置校や特別支援教育の研修会等でデイジー版教科書等の効果的な活用事例について紹介していきたいと考えております。
 最後に、支援体制についてのお尋ねです。
 現在、特別支援学級の教室には、移動可能なパソコン、実物投影機、プロジェクターを配備しております。しかしながら、特別な支援を要する児童・生徒の障害の特性に応じて学習効果を上げるためには、それぞれのニーズに適した機器の選定とともに、その活用方法の検討が重要になってきます。
 これらについて、区立小・中学校及び養護学校の教員や、都立特別支援学校の教員、障害者団体で構成する特別支援教育推進委員会の中で、今後検討してまいります。
◆3番(野もとあきとし) 質問の第11は、新教育課程への取り組みについて教育委員会に伺います。
 教育基本法が平成18年12月に約60年ぶりに改正され、また平成19年6月に学校教育法が一部改正されました。これにより、明確に示された教育の基本理念は、生きる力の育成であります。
 生きる力とは、平成8年の中央教育審議会答申において、変化の激しい社会を担う子どもたちに必要な力は、基礎、基本を確実に身につけ、いかに社会が変化しようと、みずから課題を見つけ、みずから学び、みずから考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力、みずからを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などと提言されています。
 確かに政治、経済、文化を初めとして、社会のさまざまな領域において知識、情報、技術は日進月歩であり、グローバル化が進んでいます。多くの知識を獲得しても、それが翌日には陳腐化してしまうのが現状であり、生涯にわたって学ぶ力を学校教育において身につけさせていくことが重要であることは言うまでもありません。
 このような考えのもと、平成20年に文部科学省より学習指導要領が示され、平成23年度から小学校においては新しい学習指導要領による学校教育が始まります。新しい学習指導要領の理念に基づき、新宿区の子どもたちの生きる力をはぐくむための教育を着実に推し進めていただきたいと切望しているところです。
 そこで教育委員会に2点伺います。
 1点目は、平成20年第1回定例会代表質問で、同僚議員が学習指導要領の改訂の方向性に質問したことに対し、現行の学習指導要領における生きる力の理念を継承するとともに、それを支える確かな学力、豊かな心、すこやかな体の調和を重視していると答弁でしたが、来年度から小学校で新しい学習指導要領に基づく教育が完全実施されるに当たり、教育委員会としてどのような準備をしてこられたのでしょうか。
 2点目は、新学習指導要領のもとで使用される教科書について伺います。
 先日、新聞に来年度から小学校で使用される教科書に関する記事が出ました。紙面には、「ゆとり見直し 教科書検定」「脱ゆとり鮮明に」という見出しが踊っていました。新しい学習指導要領に基づく教科書が作成され、主要4教科のページ数は28%増加し、小学校5年生の算数で円周率3.14を明記されているということでした。
 このように、教える内容がふえた教科書についてどのようにお考えなのか、また以前のような詰め込み教育にならないようにするために、教育委員会としてどのようなことに取り組むつもりなのか、御所見を伺います。答弁願います。
◎教育長(石崎洋子) 新教育課程への取り組みについてのお尋ねです。
 まず、新しい学習指導要領への円滑な移行のための対応についてです。
 新しい学習指導要領では、子どもたちの生きる力をはぐくむという教育理念に基づき、基礎的、基本的な知識、技能の習得や観察・実験、レポートの作成、論述など、知識・技能の活用を図る学習活動の充実などを目指しています。
 新しい学習指導要領に示された指導の内容や方法に円滑に対応していくために、平成20年度から2年間にわたり、校長及び教員を構成員とする新教育課程検討委員会を設置し、各教科の専門的な立場から改定の要点や授業に活かせる実践事例集を作成し、すべての教員に配布してまいりました。
 また、昨年度、小学校3、4年生の全児童分の国語辞典を各教室に配備し、国語辞典を積極的に活用した授業が行えるようにしました。
 さらに、小学校5、6年生の外国語活動の指導資料も配布して、英語ノートを活用した指導ができるよう支援しています。
 そして、新しく理科の授業で行う実験や観察で必要となる器材等についても、平成21年度から予算を確保し、整備してきているところです。
 今年度からは、さらに来年度の学習指導要領の完全実施に向けて、教員一人ひとりに新教育課程の趣旨の徹底を図るとともに、研究授業の指導、助言等を通して、学校支援に万全を期してまいります。
 次に、新しい学習指導要領に基づいて作成された教科書と教育委員会としての取り組みについてのお尋ねです。
 これからの教育は、新しい学習指導要領のねらいに即し、子どもたちに身につけさせるべき生きる力を知・徳・体の視点でバランスよく育成していくことが求められています。
 そのためには、各教科、領域の学習過程において、知識、技能の習得だけではなく、思考力、判断力、表現力等の育成、学習に取り組む意欲の向上を目指していくことが重要です。
 新しく編さんされた教科書は、いずれもこれらの改訂の趣旨が十分に活かされたものであり、知識、技能の習得に関する内容、思考力、判断力、表現力等を育成する内容、学習への意欲を喚起する内容がバランスよく盛り込まれており、その結果、内容量が増加しているものと考えております。
 そこで、教育委員会では、これらの内容をバランスよく用いて、学習の効果が十分に発揮されるように、教育課程を編成するよう学校に指導、助言をしてきているところです。
 次に、詰め込み教育にならないための教育委員会の取り組みについてのお尋ねです。
 御指摘のとおり、教科書の内容を形式的に終わらせるだけの教育になってはいけないと考えます。教育委員会主催の研修では、昨年度までに作成した実践事例集を活用して、一人ひとりの教員の指導力を培ってきているところです。
 また、小・中学校の教育研究会では、自主的に新しい内容に対応した指導法の工夫を図るための研究を進めています。
 教育委員会といたしましては、新学習指導要領の理解啓発に努めるとともに、教員が正しい教科書を利用して、創意工夫を凝らした多様な授業実践を行えるよう、学校への指導、助言を徹底してまいります。
 以上で答弁を終わります。
◆3番(野もとあきとし) 私の質問に対し大変丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
 今後、私どもの主張、提案を区政の運営に活かされることをお願いいたしますとともに、これから時代がどんなに変化しようとも、常に希望と安心を与えられる施策を展開されますよう強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)