多様な地域特性に応じたまちづくりについて (新宿区議会 一般質問)
2021年9月22日
新宿区議会 一般質問
野もとあきとし
議会中継(録画)
◆21番(野もとあきとし) 公明党の野もとあきとしです。
私は、多様な地域特性に応じたまちづくりについて質問いたします。
最初に、新宿区景観まちづくり計画・新宿区景観形成ガイドラインの改定について伺います。
令和3年度の取組としては、地域別ガイドライン改定(素案)の策定が計画されています。この改定については、検討方針(案)が示されております。検討項目としては、「超高層ビル群のスカイラインに関する景観形成」をはじめとして、6つの項目の改定方針や具体的な対応策、調査・分析方法が示されています。
このことを踏まえて、3点伺います。
1点目は、フィールドワークの取組状況及び夜間景観に関する検討についてです。
現在、新宿区景観まちづくり審議会小委員会では、区の現状と課題を整理し、検討が行われています。フィールドワークによる現状の把握と課題を抽出することとしていますが、取組状況をお聞かせください。
また、夜間の景観については、不快な光(グレア)の抑制や環境に配慮した照明など、光の質の向上についても検討されています。区は課題をどのように認識され、どのような対応を検討されているのか伺います。
2点目は、新たな屋外広告に関する景観形成について伺います。
改定方針としては、「デジタルサイネージ等の新たな技術を用いた屋外広告物に関する現状と課題を整理した上で、景観形成の方向性や基準を検討し、景観計画等への追加を検討する。」としています。これまで区は民間事業者と連携し、デジタルサイネージを区役所本庁舎に設置されています。
我が会派は、デジタルサイネージ等によるICTを活用した情報提供を推進してきました。デジタルサイネージについては新たに景観計画等への追加が行われますので、これを機に改めて検討していくことが大事であります。
また、デジタルサイネージなど新たな技術を用いた屋外広告物が増加し、強い光、音、動きが発生することなどから、景観への影響が増大していくと考えられます。今後、屋外広告に関する景観形成の計画とガイドラインを改定することによってどのような効果が期待されるのでしょうか。区の御見解を伺います。
3点目は、補助第72号線(つつじ通り)の景観向上についてです。
つつじ通りの整備により、多くの方が通行されており、新たなまちの魅力が生み出されております。この通り沿いには鉄道事業者の線路があり、鉄道利用者向けの大きな看板が多数設置されております。屋外広告に関する景観形成の計画とガイドラインを改定するに当たり、鉄道事業者と一緒に景観の向上に取り組むことが大事であると考えます。区の認識を伺います。
次に、小滝橋交差点周辺の交通環境の整備についてです。
小滝橋交差点は、小滝橋通りと早稲田通り、諏訪通りなどの五差路が行き交う交差点です。周辺には、都営百人町アパートやマンション等の住宅をはじめ、スーパーなどの食料品店や飲食店などの店舗、診療所や学習塾、バスの営業所などがあり、神田川沿いの歩道は散歩コースにもなっています。
小滝橋交差点は多くの人が行き交う交差点であり、周辺の交通環境の整備は大変重要であります。
地域課題の一つとしては、小滝橋交差点周辺の放置自転車対策があります。高齢者や障がい者などが安心して通行できるように、周辺地域の方々の理解と協力を得ながら取り組んでいくことが大事であります。区は引き続き自転車等の適正な利用を推進するとともに、通行・駐輪環境の改善と、自転車利用者のルールやマナーを守る啓発に力を入れていただきたいと思います。
さて、第二次実行計画には自転車通行空間の整備が示されています。小滝橋通りの自転車通行空間の整備は、令和3年度に詳細設計を行い、令和4年度に整備予定となっております。小滝橋通りの整備については、新宿駅方面から小滝橋交差点までの道路が整備されることと聞いております。現段階における設計状況と整備スケジュールをお聞かせください。
また、小滝橋交差点に入る道が坂であることから自転車がスピードを上げて進入するため、歩行者の安全を確保してほしいとの要望があります。現在、注意喚起の看板が設置されておりますが、都や警察と連携し、より効果的な注意喚起の看板設置や歩行者優先等の標識の設置などを検討できないでしょうか。区のお考えを伺います。
以上、答弁願います。
◎都市計画部長(森孝司) 野もと議員の御質問にお答えします。
多様な地域特性に応じたまちづくりについてのお尋ねです。
初めに、景観まちづくり計画等の改定におけるフィールドワーク及び夜間景観についてです。
景観まちづくり計画等の策定から10年以上が経過し、まちの現況が大きく変化していることから、工学院大学などの学生と連携して、区内を72エリアに分けてフィールドワークを実施し、大規模開発やまとまった緑など、景観特性の変化を把握しました。
また、夜間景観についてもフィールドワークを通じて、まぶしく不快な光や建物から漏れる光などが快適な光環境の形成を阻害していることなどを課題として把握しました。
今後はフィールドワークの成果を活用し、現在改定中の景観まちづくり計画等に夜間の景観形成方針を追加することで快適な光環境を形成するとともに、歌舞伎町など夜のにぎわいや活気を演出する地域、神楽坂など品格や落ち着きを持った明るさを抑制すべき地域など、日中とは違った夜間景観を創出することで新宿のまちの魅力をさらに向上させていきたいと考えています。
次に、新たな屋外広告物に関する景観形成についてのお尋ねです。
近年、ICTの進展に伴い、大型ビジョンやデジタルサイネージ等の新たな屋外広告物が増加しています。現行の景観形成ガイドライン策定時には想定していなかった強い光や音、動きが発生することから、景観に与える影響が増大しています。そのほかにも、住んでいる人やまちを訪れる人に不快感を与えることなどの課題があるため、商業地や住宅地など地域特性に応じた景観形成の方針を検討しています。
そのため、現在改定中の景観まちづくり計画等にデジタルサイネージ等の新たな屋外広告物の景観形成方針を追加することで、景観だけでなく住環境にも配慮した屋外広告物となるように誘導していきます。
次に、補助第72号線のつつじ通りの景観向上についてのお尋ねです。
御指摘のとおり、つつじ通りの整備により緑豊かで快適な歩行者空間が創出され、良好な景観が形成されています。沿道の斜面地においても、現在、大久保つつじの植栽が進められるなど、新たなまちの魅力が生み出されています。
一方で、つつじ通り沿いの鉄道事業者の敷地内には、鉄道利用者向けの看板が連続的に設置され、その裏側は統一的な色彩で一定の配慮がされているものの、無機質でまちの雰囲気に合っていない状況と認識しています。
引き続き、つつじ通り沿いでは緑化の充実など、身近な緑があふれる景観形成を図るとともに、鉄道敷地についても看板の裏側を壁面緑化するなど、緑豊かで落ち着いた町並みとなるよう鉄道事業者に働きかけてまいります。
◎みどり土木部長(田中孝光) 次に、小滝橋交差点周辺の交通環境の整備についてのお尋ねです。
初めに、小滝橋通りの自転車通行空間について、青梅街道から職安通りまでの区間は令和2年度に整備を完了しています。
残る職安通りから小滝橋交差点までの区間については本年6月に設計委託を発注し、現在、並行して警察等と協議しており、令和4年度に整備を実施する予定です。
次に、小滝橋交差点に進入する自転車に対する歩行者の安全対策については、今後整備する自転車通行空間へ自転車を適切に誘導するとともに、スピード超過を注意喚起するための看板の設置等を都や警察と連携して検討してまいります。
以上で答弁を終わります。
◆21番(野もとあきとし) 丁寧な答弁をいただき、ありがとうございました。これからも多様な地域特性に応じたまちづくりの推進をよろしくお願いいたします。
以上で終わります。ありがとうございました。(拍手)
新宿区議会 会議録より
