地域に根ざした安全・安心のまちづくりについて 【一般質問】
平成29年11月30日 新宿区議会第4回定例会の一般質問に立ちました。
「地域に根ざした安全・安心のまちづくりについて」
●地域防災の向上について
●新大久保駅のバリアフリー化と快適な歩行空間の形成について
●民間開発と連携したまちづくりの推進について
平成29年 11月 定例会(第4回)-11月30日-14号
◆10番(野もとあきとし) 公明党の野もとあきとしです。
地域に根ざした安全・安心のまちづくりについて一般質問いたします。
今回の質問では、特に平成30年4月からの新宿区まちづくり長期計画におけるまちづくり戦略プラン(案)をもとに3点伺います。
1点目は、地域防災の向上について伺います。
平成23年に、大久保一丁目の老朽木造住宅で5名の方が亡くなるという痛ましい火災が発生しました。私は、これまで議会でも訴えてきましたが、大久保地域には細街路に多くの木造住宅が密集する地域があり、震災、火災に対しての取り組みを強化する必要があります。
これまで区は、細街路拡幅整備事業や建築物等耐震化支援事業を推進し、耐震モデル地区事業では耐震化に対する意識啓発や情報提供を行い、災害危険度が高い地域に重点的に個別訪問や説明会を行っています。まちづくり戦略プラン(案)では、大久保通りに面していない木造住宅や店舗が密集した地区は、災害時に建物倒壊や延焼等により被害が拡大しないよう建物の耐震化を促進することを示しています。今後も工夫しながら継続した取り組みが求められます。区の認識を伺います。
2点目は、新大久保駅のバリアフリー化と快適な歩行空間の形成について伺います。
区は、地域住民や駅利用者の声を受けとめ、これまで積極的に新大久保駅のバリアフリー化について鉄道事業者に対して働きかけてきました。新大久保駅では、平成31年度の完成を目指し、駅舎改修工事にあわせてエレベーターや多機能トイレ等のバリアフリー設備工事が行われています。エレベーターの設置補助については、今後、東京都と新宿区で行われると思いますが、来年度の予算についてお考えを伺います。
また、新宿区第一次実行計画(素案)には、新大久保駅西側区道の詳細設計と道路整備工事を行うこととなっています。安全で快適な歩行空間を確保するとともに、生活する人が安心して暮らしやすい道路整備を進めるために、今後、区はどのような整備を行う予定なのか、伺います。
3点目は、民間開発と連携したまちづくりの推進について2つ伺います。
1つ目は、まちづくり戦略プラン(案)に、民間開発と連携した歩行者空間の充実、周辺の住環境に配慮した新たな賑わいの創出などを誘導するとあります。具体的な事例としては西新宿八丁目成子地区市街地再開発事業が示されています。大久保地区では、大規模な未利用跡地の開発を契機としたまちづくりの推進を図るとしていますが、どのように民間開発と連携するお考えなのか、伺います。
2つ目は、大学立地による若者層の増加を踏まえた取り組みについてです。
桜美林大学の新キャンパスが平成31年4月開設を目指し、整備工事が行われています。大学の整備により、文教地域としての特色が加わり、地域との交流や防災・減災の取り組みなど、さまざまなかかわりが期待されています。まちづくり戦略プラン(案)には、事業者の役割として、大学は、区民や区と連携し地域課題に取り組むとあります。今後の桜美林大学との連携推進について、区のお考えを伺います。
以上、答弁願います。
◎都市計画部長(新井建也) 野もと議員の御質問にお答えします。
地域に根ざした安全・安心のまちづくりについてのお尋ねです。
初めに、地域防災の向上についてです。
木造住宅密集地域など地域危険度が高い地区については、耐震化の重点地区として耐震改修工事への補助を手厚くするとともに、個別訪問や説明会などを行う耐震モデル地区事業に取り組んでいます。
御指摘の大久保通りに面していない地区については、新宿区まちづくり戦略プラン(素案)において、建物の耐震化を促進する地区に位置づけています。このうち、大久保一丁目と二丁目については耐震化の重点地区でもあることから、平成28年度にモデル地区事業を実施しました。今後も引き続き普及啓発や支援制度の周知に取り組むことで、より一層の耐震化を進めてまいります。
重点地区以外については、モデル地区事業と同様の個別訪問などによる普及啓発の対象地区を順次拡大するとともに、国や東京都の時限的な補助制度を活用し、重点地区と同様な補助制度とすることを検討してまいります。
次に、新大久保駅のバリアフリー化と西側区道の道路整備についてのお尋ねです。
新宿区では、鉄道駅の安全性向上や快適な利用空間を整備するために、鉄道駅のエレベーターやホームドアの整備に取り組んでいるところです。
新大久保駅のエレベーター整備については、改札口からホームに至る経路の2基に対して、平成30年度と平成31年度の2カ年で補助を行う予定です。この補助は、都支出金を活用し、1駅につき7,000万円を上限に整備費の3分の1を区が補助するものです。
また、新大久保駅西側区道については、昭和56年に沿道の方から、区道幅員を5メートルに拡幅したいとの要望を受けたことから、昭和63年に道路区域を変更し、沿道の方の御協力をいただきながら区道の拡幅整備を進めてまいりました。現在、新大久保駅の駅舎に面している部分の拡幅が残っていますが、このたび新大久保駅のバリアフリー化に伴う駅舎の建てかえにより用地取得が可能となることから、平成31年度に、この駅舎に面している部分を拡幅整備する予定です。この整備により、これまで狭かった大久保通りに接続する入り口部分の道路幅員が3.8メートルから5メートルとなり、人の流れや緊急車両の通行の円滑化が図られ、安全で安心な道路空間が創出されます。
次に、民間開発と連携したまちづくりの推進についてのお尋ねです。
大久保地区での大規模な未利用跡地の開発を契機としたまちづくりについてです。
大規模な未利用跡地などの開発に当たっては、地区計画や市街地再開発事業などを活用し、区民や事業者と連携しながら地域の課題を解決することで、まちの将来像の実現につなげています。
大久保地区においては、新大久保駅前の歩行空間や滞留空間の不足及び未利用跡地における賑わいの分断などが課題となっています。区は、補助72号線の整備に併せて沿道における民間開発などを誘導するとともに、区民と事業者との連携の場であるまちづくり協議会などを設けることによって、まちの課題である歩行環境の改善や新たな賑わい創出などの実現を図ってまいります。
次に、大学立地による若者層の増加を踏まえた取り組みについてです。
御指摘のように、大久保地域では、平成31年に桜美林大学の新キャンパスが開設する予定です。桜美林大学に対しては、安全安心パトロールや地域センターまつりなど、地域の交流や防災イベントや避難所防災訓練などへの参加を要請してまいります。
また、大学の開設に伴い、地域に若者層が増加することでまちの活性化が期待されるとともに、人の流れや歩行環境の変化などが見込まれます。地域との交流や防災・減災への取り組みなどを通して、桜美林大学と区や区民の連携を深めることで、大久保地域における新たな賑わいや快適な歩行者空間の創出など、地域に根差したまちづくりを推進してまいります。
以上で答弁を終わります。
◆10番(野もとあきとし) 丁寧な御答弁をいただきありがとうございました。
まちづくり戦略プランは、多くの方からの御意見をいただき策定されます。策定後は、PDCAサイクルの評価を行っていただき、目指すまちの実現に向けた着実な推進をお願いいたします。
以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
