新宿区議会議員 野もとあきとし(野元明俊)

区民相談第一! 一人の声に真剣!

高齢者福祉の充実を! 平成24年2月予算特別委員会 総括質疑(2)

福祉健康委員会 議会質問 高齢者福祉 / 2012年2月28日

次に、第二次実行計画における高齢者福祉の充実についてお伺いします。
 第二次実行計画の福祉の充実については、主に福祉部所管の計画が示されております。
 そこで、福祉部長にお伺いします。
 第二次実行計画は、総合計画10年間の目標を達成するためのかなめであり、高齢者福祉の施策は今後ますます区民ニーズが増していくことからも大変重要であります。
 第二次実行計画では、財源の裏づけをもって計画的・優先的に実施することが求められていますが、計画の策定に当たり、福祉部長としてどのような考えのもとで計画の策定に取り組まれたのか伺います。また、高齢者福祉の充実に向けた事業推進についての御決意をお聞かせください。

福祉部長社会福祉協議会担当部長 第二次実行計画での高齢者福祉の取り組みと事業推進に向けた決意ということでございます。
 高齢者が住みなれた地域でいきいきと本当にその人らしく暮らしていただける、これが私どもの第一の目標だと思っておりますが、そのための高齢者を地域で支える仕組みをどうつくっていくか、これは行政としての課題であるというふうに思っております。
 そのための、高齢者を地域で支えるためにまず高齢者の生活全般にわたる相談支援活動、これはとりわけ先ほど高齢者サービス課長のほうから話がありましたように、新宿区の場合は一人暮らし、高齢者のみの世帯が多いというのが新宿区の特徴、こういうことを考え合わせまして、いわゆる見守りとか、あと、高齢者が地域で交流、相談できる場所としての地域安心カフェの展開、こういったことから、あと、もし介護が必要となった場合どうするか、その場合には在宅での介護を支援する、そのためのサービスを提供する事業所の整備、それから在宅での介護ができない場合のセーフティネットとしての特別養護老人ホームの整備、また、先ほどレスパイトケアのお話がありましたけれども、介護する家族の負担軽減につながるような、そういうショートステイの整備も今後考えていきたいというふうに思っております。
 それから、先ほど高齢者福祉計画のお話がありました。その中で、地域包括ケアの実現というのがこの計画の大きな目的でございます。いわゆる医療、介護、それから介護予防、それから住まい、それから生活支援サービス、また権利擁護のための事業、こういったことを一体的かつ継続的に実施していきたいと。
 これらの事業を推進するに当たっては、地域での持続可能な効果的な取り組みが必要であると。そのためには、地域での町会・自治会初め高齢者クラブや地域の方々、それから病院とか介護事業所とか警察、消防など関係機関、これらの密接な連携協力体制のもとに事業を進めてまいりたいと。
 ただ、何よりもこの場合も高齢者の顔が見える、高齢者に寄り添う、そういったような姿勢で事業を進めてまいりたいと思っております。
 それから、改めて決意表明ということでございますが、これにつきましては、今後、御高齢の方がふえていく中で、区民の方の期待が大きくなってくる。そういう中で、やはり組織一丸となってそれらの皆様方の期待にこたえていくと、そういう決意でございますので、よろしくお願いいたします。

 

野もと あきとし 御丁寧にありがとうございます。福祉部長の事業推進に向けた決意をいただきました。
 地方自治法の第1条にありますが、「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。」とあります。地方自治体の目的は、住民の福祉の増進です。これからも福祉の充実をよろしくお願いいたします。
 さて、ここで第二次実行計画の具体的な施策についてお伺いします。
 同計画では、地域安心カフェの展開について示されています。現在、百人町都営アパート地域3所において地域安心カフェが行われております。地域住民の方からも大変好評で、ボランティアの方も積極的に取り組まれており、敬意を表しています。
 同計画では、平成27年度までに4地域6所という目標を設定しています。区内全域に拠点をつくることで多くの区民の方が利用できるようになることが期待されます。設置については、高齢者総合相談センターや社会福祉協議会との連携が大切です。
 そこでお伺いします。
 計画の目標に向けてどのように設置場所を決めていくのか、また事業を継続していくためにはボランティアの人材確保と育成が不可欠です。この点どのようにお考えか伺います。

高齢者サービス課長 地域安心カフェの第二次実行計画での展開についてのお尋ねでございます。
 最初に、どのように場所を決めていくのかということについてですが、現在、都営百人町アパート地域で3カ所で実施しています地域安心カフェですが、こちらはこの第二次実行計画期間、平成27年度までに区内4地域6カ所へと展開していくという計画でございます。
 都営百人町アパート地域での実施に際しましては、実施団体でありますNPO法人とともに団地の都代表や連絡会、そういったところへ区も参加いたしまして、地域の皆様の御意見を伺いながら検討を進めてきたところでございます。また、新宿区社会福祉協議会、そして地域の高齢者総合相談センター等、関係機関と協議し、連携して取り組んだところでございます。
 区内には、百人町アパート以外にも、霞ヶ丘アパートあるいは戸山ハイツなど、高齢化率の高い都営住宅がまだございます。今後はそうした地域での実施の検討についても、同じように地域の実情に合わせ展開を図ることが大切であると考えています。
 今後、開設場所や実施方法につきましては、自治会、地区協議会等の地域組織や社会福祉協議会等の関係機関と協議しながら決定していきたいと考えています。
 次に、ボランティアの人材確保と育成についてのお尋ねでございますが、これまでボランティア人材の確保と育成につきましては、地域安心カフェの開設にあわせまして、NPO法人と一緒に区民ボランティアの養成講座等を実施し取り組んでまいりました。
 今後も、基本的には新たな展開に合わせて養成講座を開催し、丁寧に人材の確保と育成をしていきたいと考えているところでございます。

野もと副委員長 わかりました。よろしくお願いします。百人町アパートの運営実績と経験を大いに発揮して施策の展開をお願いいたします。
 次に、高齢者福祉施策の発想の転換や新しい人生設計による施策の推進についてお伺いしたいと思っております。
 東京大学高齢者総合研究機構は、2030年には団塊の世代が80歳超になり、65歳以上の高齢者が人口の3分の1を占める超高齢社会が到来することについて、さまざまな提言を行っています。
 その中で、発想の転換による新しいパラダイムの社会を目指すことができれば、明るい未来を創造することが可能であることを示しています。
 いつまでも健康で社会に貢献し、元気で豊かな生活を送るために、同研究機構では、高齢者の病気や障害といったネガティブな側面ではなく、高齢期における可能性というポジティブな面に光を当てることについての重要性を述べています。その具体例としては、徳島県上勝町の成功例を示しています。
 また、人生90年時代の今、個人の選択の自由度が増しています。例えば、全く違う仕事を2つやるというのも十分可能な話です。教育も二、三回受けることができる。そういう新しいライフデザインが可能になってきた社会ですから、人生50年の感覚を捨てて、新しい人生設計を始めるべきという提案をなされています。
 同研究機構の提案を踏まえて、新宿区百人町にある戸山団地、百人町アパートの事例をもとに質問いたします。
 同団地は、これまでに高齢化が極端に進んでしまったため、過疎地では高齢化率が50%を超えた集落を限界集落と呼ぶことがありますが、都心部における限界団地と新聞などの報道で揶揄され、ネガティブなイメージが先行しておりました。
 しかしながら、これまでの区の取り組みには目を見張るものがあり、戸山団地の高齢者福祉の施策推進は、区の全体の取り組みを牽引する形で大きく前進してきたことを評価しております。
 まず戸山団地における高齢者福祉施策について、これまでの取り組みを御説明ください。

高齢者サービス課長 戸山団地、現在都営百人町アパートでございますが、そちらにおける高齢者福祉施策のこれまでの取り組みについてのお尋ねでございます。
 区としては、特に都営百人町アパートに特化したということではございませんが、全国的に一人暮らし高齢者がふえていく中で、平成18年ごろから高齢者の孤独死がマスコミで取り上げられるようになりました。都営百人町アパートにつきましても盛んに報道されたという時期がございました。
 それ以降、区では、高齢者の見守り体制のさらなる充実を図るために、平成18年度から積極的な取り組みの検討を開始し、その結果として、平成19年6月から75歳以上の一人暮らし高齢者の見守り活動として、情報誌ぬくもりだよりの訪問配付事業を開始したところでございます。
 また、百人町アパートを実施場所として、平成21年度には共同提案制度によりますNPO法人が参加した、現在も実施しておりますほっと安心地域ひろば事業が開始され、平成23年度から区の委託事業として現在も続けているところでございます。
 こういった事業を第二次実行計画、平成24年度以降もぜひさまざまな地域でということで、実践を活かして、区内の他の高齢化率の高い都営住宅等へ計画的に進めていきたいと考えているところでございます。

野もと あきとし 先日、私は、戸山団地、都営百人町アパートで活動するある団体の方にお話を伺ってきました。その団体は、団地の集会室を使用し、定期的にカラオケや編み物などの趣味の会を開催しています。参加者は団地の同じ棟に住む住民だけではなく、ほかの棟のだれでも気軽に参加できるのが特徴です。そして、参加者の多くはおしゃれをして楽しみにされている前向きな方が多いようです。
 また、この団体では、参加者にできるだけ負担がかからないように、運営経費についても団地住民が協力して、古新聞の回収などの収益を役立てています。さらに、同団体は、地元の小学校でまちの先生見本市という授業があり、講師として子どもたちに日ごろのリサイクル活動について紹介したりするなど、地域との交流にも積極的です。
 このように、今、戸山団地では、団地のそれぞれの棟でさまざまな形で、時には行政と一緒に住民の皆さんの自発的な活動が行われています。
 ここでお伺いしますが、区はこのような活動をどのように評価しているのか、また戸山団地の将来像をどのようにお考えか伺います。

 

高齢者サービス課長 百人町アパートにおけます住民の方の自発的な活動をどう評価して、将来像をどう考えているかというお尋ねでございますが、こちらで把握しております、副委員長御指摘のように、各号棟で住民の方たちが、例えば2号棟ではふれあい広場やおしゃべり会といった会を催して歌や会話などを楽しんでいらっしゃいます。4号棟でも輪投げ、カラオケ、そして6号棟でも輪投げあるいは13号棟、14号棟でも同じように住民の方たちが集う麻雀、手芸といったようなことで、さまざまな形で各号棟で取り組まれているということは区のほうでも存じているところでございます。
 こういった住民の皆様が主体となった活動、そして地域のつながりをつくる上でも大変こういった活動は有意義であり、また高齢者の方の孤立の予防や介護予防の点からも非常に大切なことであるというふうに考えております。
 今後、こういった将来像につきましては、この団地に限ったことではございませんけれども、高齢期になっても、あるいは就労していらっしゃる方もいらっしゃいます。趣味やボランティア活動などを通して社会とかかわりを持っていただいている方もいらっしゃいます。このように、隣近所あるいは同じ号棟、同じ地域での交流を通じて社会とのかかわりをぜひ持ち続けていただきたいと考えております。
 そして、区としましても、自発的なこういった活動を、あるいは地域安心カフェを一体的に運用していくことで、活用していただくことでこれからの百人町アパートのますますの活気を支援していきたいと考えております。

 

野もと あきとし わかりました。今後の高齢者福祉の充実を期待しております。ネガティブなイメージを乗り越えて、戸山団地が全国のモデル地域となるよう、施策の推進をお願いしたいと思っております。
 人生90年時代、これからは特に高齢者福祉の発想の転換や新しい人生設計が重要です。新宿区の先進的な施策の推進を高く評価し、これからの長寿社会に向けた取り組みに期待して、このテーマの質問を終わります。