6月1日、区議会公明党6名で西宮市の地域共生推進課を訪問し、担当者から地域福祉の取り組みについて伺いました。西宮市では今年の4月から生活支援コーデイネーターを2名設置し、住民やNPO法人、民間企業、ボランテイア等との連携によるネットワーク構築や福祉の担い手の確保など、支援体制の充実を進めているとのことでした。
また、平成25年から地域のつどい場推進事業を実施し、個人の自宅や空き家を活用し、高齢者や障がい者をはじめ、住民同士がより身近に気軽に交流できる仕組みづくりに取り組んでいます。今回は、その中で、5月9日のTBS報道特集でも紹介され、市の事業スタートのきっかけとなった、つどい場「さくらちゃん」を視察しました。
つどい場「さくらちゃん」は、運営するNPO法人代表のまるちゃんこと丸尾多重子さんが3人の家族(父母・兄弟)を在宅で介護し看取った体験をもとに、介護する人に“いつでもつどえる場”と“温かい食事”を提供し、ともに食事をする中で、本音の言える場をつくりたいとの思いで、平成16年に開設されました。そして、介護をする家族や介護される高齢者、介護現場で働く人、行政の福祉関係者など、様々な方が集い、本音で語り合っています。
視察にあわせて、まるちゃんが作る手づくりの昼食を頂きましたが、お世辞抜きに、おいしい料理とおかずの種類の多さに驚くとともに、まるちゃんとスタッフ、参加者の歯に衣着せぬ本音トークに圧倒されました。
品川区でも、高齢者や障がい者を中心に、交流の場づくりを進めていますが、介護等の高齢者施設や福祉を支える人材不足が危惧される中、誰もが気軽に集いあい、不安やつらい思いなど、本音で語り合える場づくりは大変に重要であると感じました。