「いじめについて、わかっていること、できること。」と題して行われた文科省国立教育政策研究所主催のシンポジウムに参加しました。
11月4日(日)13:30~16:00、文科省内の講堂で開かれた同シンポジウムには、約300名が参加し、尾崎研究所長のあいさつに続き、第1部として同研究所の滝総括研究官から基調提案がありました。第2部では、テーブルセッションが行われ、学校サイドの代表として京都市の中学校教頭、保護者や大学生、先ほどの滝研究官の4名がパネリストとして4つのテーマ(1、いじめと暴力の関係2、いじめは特別な状況で起きるのか3、いじめの原因と背景4、いじめを減らす対策)について意見の交換が行われました。
それぞれ、経験をふまえた貴重な意見を伺うことが出来ました。中でも、現場の教頭先生からは、自身の中学校で功を奏している取り組みの紹介があり、印象に残りました。同中学校では、いじめのみを対象としたわけではなく、子どもたちが、自分は必要とされているとの認識、いわゆる「自己有用感」を高める取り組みとして、上級生が下級生のお世話をし、面倒を見てあげること等に対して、担任以外の先生や地域の方が、行動を認め、ほめてあげることで自分に自信が持てるようになり、ストレスに負けずに、結果としていじめや暴力等が減ってきたとの事でした。
品川区では、先日、いじめによる不幸な出来事が起きてしまいましたが、今後発表される予定のいじめの調査報告書等をしっかりとふまえながら、2度と不幸な事件が起きないよう、いじめの撲滅に向けて全力で取り組む決意を固めて会場をあとにしました。