泉南市国民健康保険事業特別会計収支計画
昨年の年末に、平成27年から29年度にかけて、国や大阪府に対して過剰請求を行い多額な返還金が生じました。
また、平成30年度からは、国保事業が広域化となり、国民健康保険事業納付金の納付が課題ともなっています。
現在、国保事業は広域化されたものの、会計については、統一した保険料と赤字解消に努めており、泉南市はあらためて収支計画を策定し議会へ説明がなされました。
具体的な取り組みの基本方針としては、国民健康保険事業の累積赤字の解消のため、保険料の適切な賦課、収納対策の強化。一般会計からの法定繰入、医療費の適正化に対する取り組みです。
期間は、令和元年度から令和6年度までの5年間です。
まず、国・府に対する返還金は、令和2年度で257,058,000円。令和3年度81,393,000円。令和4年度で153,961,000円で、3か年で集中して返還することとなりました。
次に具体的な取り組みとしては、賦課限度額が国基準との乖離が大きいため是正すべく、令和2年度は6万円の引き上げ。3年度以降は段階的に合わせていくとしています。
徴収率の向上については、毎年0.5%の上昇を目指すとし、納付相談、口座振替を積極的に進め滞納対策に努めるとのこと。
そして、国民健康保険事業費納付金の納付の必要性から、財政安定化支援事業の法定繰入として、令和元年度は補正措置をし、令和2年度以降は10割の法定繰入を行うとしています。
また、その他にも、ジェネリック医薬品の普及促進やレセプト分析結果を踏まえた重複・頻回の訪問などで支出の削減に努め、令和5年度の実質収支が激変緩和期間の最終年度に当たることから、大阪府と再度協議していくというものです。
この計画によると、令和元年度決算見込みの実質収支では、約2億円の黒字となっており、先ほどの返還金が令和2年度から3年間で集中しますので、ここから赤字額が膨らむのですが、令和5年度の決算見込みでは単年度が黒字になります。
そして、計画の最終年度は、単年度では約4千7百万円の黒字。実質収支が約1億円の赤字ということになります。
因みに、この時点(令和6年度決算見込み)で実質収支が約1億円の赤字ですが、平成27年度の決算の累積赤字は約5億7千万円でした。よって、この時と比較すると収支は幾分改善傾向ということでしょうか。
さて、本定例会の議会で議論になったのは、一般会計からの繰入金についてでした。
現に、令和元年度補正予算(第10号)では、国保会計の操出金約6千4百万円が計上されており、このことが理由で委員会では否決されています。
今回の収支計画では、この法定繰入10割とすることで、毎年、約1億1千4百万円が繰入される計画ですが、では、それまではというと、平成30年度では約5千万円。29年度28年度は約6千万円の繰り入れをしていました。
では何故、ここに至って法定繰入を10割にすることになったかというと、国保事業が広域化されたことにより、納付金の納付が必要となり、そのため安定した財源の確保から、大阪府の要請として、財政安定化支援事業として一般会計からの10割繰入を実施することになったとの説明です。
つまり、この点について正直、説明不足であったため、議員は、今回の返還金のため繰入を10割にするのだと、私も思っていて、それならば国民健康保険加入者以外の市民の皆様に、大きなご負担を生じるのではないかと疑問を感じていたということです。
更に、この財政安定化支援事業の10割繰入の約1億1千4百万円については、交付税措置されるということなのだそうです。
法定内の繰入(法定の意味については正直、よくわからないのですが。)については、交付税措置がされ、仮に法定外として繰入を一般会計から行うと、これこそ赤字の補填となり、国保加入者以外の方への負担が生じるということになります。
本計画では、このように法定外の繰入によって、国保加入者以外の方へ負担を生じないようにしており、且つ、国や府との乖離がある保険料は見直しをしていくものの決して、被保険者に過度な保険料を上乗せして負担増をしないように収支計画がなされているものと思われます。
と、言うことは、逆に令和元年度の補正予算(第10号)の繰入約6千4百万円が繰入できないと、初手から収支計画が崩れ、場合によっては、保険料の見直しによって、被保険者への負担増の必要性が出てくるものと危惧します。
以上、今回の国民健康保険事業特別会計収支報告についてのご報告は終わりますが、この勘違いするような説明は、一昨日まで開催されていた新年度の予算審査特別委員会で、公明党の岡田議員からの質疑により、きっちりと説明がなされたと聞いています。
また、何れにしても、最終本会議では、委員会で否決された令和元年度補正予算(第10号)と、新年度の令和2年度一般会計予算の賛否が問われます。
先日もご報告した通り、特に教育関係において重要な予算となります。議会の議決が大変に重要となります。(#^.^#)