4月22日10時 市役所第6委員会室にて

今回は講師にオフィスぼん&天才塾bonの代表 中山清司先生をむかえ 自閉症/発達障害の人たちの地域生活支援 個人生活に焦点を当てて ~青年期・成人期の課題~ と題して講演をおこなっていただきました。

今まで何度も「未来を考える会」を開かせていただくなかで、障害をもつ子の学校卒業後の進路がしばしば話題となりました。

高校までは特別支援学校や特別支援教室、職業訓練校等々がありますが卒業してしまうとその受け皿がない。就職しても続かない だいたい就職がない 結局家庭か施設しかないということでした。これはさまざまな施策の中でも私が最も先が見えない課題でした。

今回のテーマは「青年期・成人期の課題」ということで、成人した人をどう支援していくか、どう就労に結び付け、自立に結びつけることができるかを考えます

《講演より》

日本で療育というと 療育機関に預けようとする そして療育現場の現場を知らない

実際の現場は家・学校なので

親御さんに療育の方法を教え、家で行ってもらうことが大切

【学校での不適応】

どうしても学校のやり方を押し付けてしまう

支援学校で不登校になる子もいる

学校でいじめ等をうけひきこもり→地域に行き場がない→入所施設に預けられる

施設対応もさまざま、力ずくの指導や放置が虐待になることもあり職員がわかっていないことも多い

【青年期の支援】

思春期のせいにせず、特性を理解することが大事

生活場面が広がる→社会的場面のトラブルがふえる

ヘルパーがついて自由にさせる・・・きりがない

☆終わりを教えることが大切 

やりたい10項目を書き出し 10個ワクを作り事前に確認 1個ずつぬる 10個ぬったら終わり など

支援学校卒業後、アルバイト・就職しても続かない 福祉的サービスも当たり外れがある

【事例より】

したいことを止めると暴れたり、自傷行為

ヘルパーをつけて外出 電車に乗るときあばれる なだめて乗せると席でうずくまる

学校ではずっとうずくまっている

☆作業をさせる

自分からやることが大事 終わりがはっきりしている事 やりきって終わるように

場面の切り替え・・・終わったら休憩(コーラ おやつ)

袋ごと渡すと最後まで食べてしまう→タッパーに入れ皿に移す 少しだけは無理

意味を伝えて自分から動くのを待つ

・スケジュールを伝え自分から行ってもらう(作業の絵のカードを袋に移す)

・作業はいつも左から出して右へ片づける(これが習慣づけば先生が変わってもできる)

この様子を高等部の先生に見に来てもらい学校でも対応してもらった(落ち着いた)

高等部をでて生活介護の事業所へ

本人にあった課題が与えられなかった→うずくまり・奇声・自傷 結局自主退所

今 週2でガイドヘルパーと外出 月1ショートステイ

Bon 尼で週1回 月2万円

☆事業所がやり方をわかってくれればできる

・場所と休憩があれば作業できる 単にあずかって終わりの所ではない

【ソフトスキル】ソーシャルスキルを場面ごとに教えるより有効

職場でうまくいかない原因

うまく休憩できない 嫌な作業しない 続かない など

職場での振る舞いを教えてもらってない

☆穏やかに じぶんなりに過ごす

そのため ①場所 居場所(休憩場所)  ②合った課題 作業課題  静かな環境

大卒の人 仕事理解できない 退職

《質問》

Q、若者サポートステーションうまくいかない

A、発達障害に特化しているわけではないので理解されないかも

Q、進路に向けて塾勉強無理強いしてよいか

A,好きな事とやるべきことのバランスと組み合わせが大事

①やることやったら好きなことできる 後ろに良いことがある 作業と余暇を

②活動をアレンジするのが苦手 生活を組み立てるのを支援者が やりたいこととやってほしいことの組み合わせ

日課に組む ご飯と風呂の前後に 勉強 ご飯 お手伝い 風呂 インターネット

スケジュールにして表に 一人暮らしでは難しい

Q、支援学校不登校 疲れて先に寝るとパニック 家で対応できないことも

A、実は評価が大事 何ができて何ができないかの掌握意外とできていない

言えば分ります ゆっくりさせればできます 字は読めます など本当に意味が分かっているのか

指導から入るとうまくいかない 心を込めて言えばわかるなど私たちと同じように感じると思っていると感じ方違う

 

常に評価に戻りながら毎日行う どこまでどこをわかっているのか

<やれないのは理由がある>

仮定法はわからない ちゃんと しっかり まじめに など

感情こめて言えば ゆっくりやれば というのは難しい

事業所のやり方でつぶれてしまう 質を上げるにはどうすれば

事業所や学校の先生にも来てもらったりいったりして療育の方法を伝えたが出来ないこともおおい。

(学校や作業所)

一緒に育てるなかまづくり ゆっくりやればできる 感情こめたら伝わる 等々では

なく、具体的なスキルが必要

福祉現場は「お世話をする」という発想→人手不足で中途半端になる

☆自立のためのトレーニング

☆個別の支援計画 親と一緒につくる そしてそれが引き継がれること 

目からうろこが取れた感がありました

大阪市の大きな課題は発達障害の相談機関はあっても療育機関が不足していることで、療育機関の整備が進まないことには始まらない。しかしそう簡単に新しい建物をたてて受け容れ施設を整備することは出来ません。

今回の講演のなかで、「療育をする場所は家庭と学校」との言葉が印象に残りました。

療育機関に任せるだけでなく家族や教師、職場の上司などの支援者が療育の方法を学び学校・家庭・職場で支援が進むこと。言い換えれば社会の常識として発達障害への理解が進むことで、貴重な人材を生かし、自立に結びつけることが出来ます。

そのためには公的な療育機関による受け容れ枠拡大と、民間の人材育成が急務であると感じました。

  

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