誰もが学べる教育環境の充実に向けて全力
札幌市は5月から、不登校で長期欠席している小中学生に学びの場を提供しようと、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用したオンラインによる学習コースの試行を始めた。児童・生徒がアバター(分身)を介して、仮想の“教室”に集い、各教科を学ぶとともに児童・生徒間の交流を促すプログラムも用意している。
同コースの対象は、学校や市内6カ所の教育支援センターに通えていない市立小中学校の児童・生徒。保護者が学校に申し込み、自宅からタブレット端末で参加する。週3日、1日3コマ(1コマ当たり45分)が開講され、各人が時間を選んで受講できる。スタッフは、中学校校長経験者など4人が対応している。
メタバース上にある自習室では、学習アプリ「eboard(イーボード)」を活用。動画による解説やテスト出題などを通し、自分のペースで学習できる。分からないことがあればビデオ通話やチャット機能を活用して、スタッフに質問できる。
また、交流スペース「みんなの部屋」では、子ども同士がクイズやお絵描きゲームを通じて交流する機会を提供。今後は、実際に集ってスポーツを楽しむイベントを開く予定にしている。
現在、同コースを利用しているのは12人。参加状況は、それぞれが所属する学校と共有しており、学校長が認めることで指導要録上の出席扱いになる。担当者は「最初は参加することが難しかったものの、少しずつ出席できるようになった子たちもいる。寄り添いながら自立に向けて後押ししていきたい」と話した。
市議会公明党(国安政典会長)は不登校の児童・生徒への支援を一貫して推進。熊谷誠一議員が2020年6月定例会などで他自治体の先行事例を紹介し、「ICT(情報通信技術)を活用し、誰一人取り残さない学習支援を」と訴えていた。国安会長は、「さまざまな課題を整理しながら、本格的な実施へ向けこれからも支援していく」と話した。






















































