海を守り生かす水産学博士 よこやま信一
よこやま信一 現
◎脱炭素社会の実現に向け、海藻などが二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」に着目。海洋大国・日本の沿岸の生態系を生かした温暖化対策の可能性を世界に発信し、「希望の未来を創る」と誓う。
【略歴】党復興・防災部会長。前復興副大臣。北海道大学大学院博士課程単位取得。参院議員2期。62歳。
時局講演会
世界の平和を強く願いながら
母校が札幌市と連携協定を締結
母校である札幌国際大学の学長と短期大学部学長が市役所を訪問され、市長との意見交換を行うとのことで私も同席する機会を頂きました。
先般、当大学・短期大学部と札幌市・公益財団法人札幌国際プラザは「札幌市の国際化の推進等に関する連携協定」を締結し、本日は早速の意見交換の場となります。
学長からは、国際教養学科を今春設置することや約230名の外国人留学生が学ぶ当大学における人材育成の様々な取り組みが報告される中、今後は札幌市と連携してSDGsを踏まえた多文化共生に貢献したいとのお話がありました。
さらには大学が所在する清田区とも連携してこの度立ち上げた地域スポーツクラブを通じて子どもから高齢者までの健康づくりに寄与したい考えが示される中、冬季オリンピック・パラリンピック招致に対する学生や大学の期待は大きく協力したいとの申し出もありました。
また短期大学部でこれまで重要視してきた「内なる国際化」について言及され、幼児教育が重要であり小中高へと途切れなく繋がる国際教育が大事になるとの提言など、貴重なお話がありました。
市長は熱心に耳を傾けながら、札幌市が真の国際都市となるにはもうワンステップ進み変わらなくてはならない、ブラッシュアップしていきたい、そのためにも札幌国際大学・短期大学部との連携協定を機に様々な取り組みを一緒に進めていきたい旨の話がありました。
私が学生時代に担任教授だった平野短期大学部学長は今でも温かく激励下さる大切な恩師。また当時幼児教育学科教授だった蔵満大学長の講義を受けていたため本日は嬉しい再会となりました。同席された地域・産学連携センター長の濱田教授もご一緒に意見交換後に4人で記念の1枚です。
本日の貴重な意見交換の場に同席させて頂き、母校への誇りと共に地元清田区の大学が市と連携協定された嬉しさを噛みしめながら、微力ながら今後の展開を応援して参りたいと思っております。
朝街頭から元気にスタート
未来に向けて
先日の予算特別委員会では、冬季オリンピック・パラリンピック招致についても質問に立ちました。国連が採択した「誰一人取り残さない」SDGSの理念を市議会の場で初めて取り上げて以来、これまで我が会派はこの理念を市政に反映するよう繰り返し主張して参りました。
このSDGsの理念は大会概要案にも取り入れられ公表されましたが、大会開催年の2030年は、くしくも世界の各国が目指すSDGsの目標達成年でもあります。
今回の質疑では「オリンピック・パラリンピックと国際平和について」「将来を担う若者の声について」「世界に向けた理念の発信について」の3つのテーマで質問・政策提言をさせて頂きました。
まず1点目に、世界中の国が戦争を止めようとしている、世界中の人が一日も早い終結を祈っている今、スポーツを世界平和の推進に役立てるという理念を踏まえ世界平和の尊さを札幌から強く発信していくべきと申し上げました。札幌市の答弁では、今後の招致活動の中で国際平和の尊さを訴える取り組みを行っていく旨の考えが示されました。
くしくも、昨年夏の東京2020大会においては、札幌市がウクライナの共生社会ホストタウンとなり、ゴールボール男子のウクライナ代表と、札幌開成中等教育学校、北海道札幌視覚支援学校の子どもたちが約2年以上にわたって交流を行ってきました。
この度のウクライナ情勢の緊迫化を受けて、チームと連絡を取り無事を確認することができた担当課から、交流を行ってきた両校にその状況をお伝えしたところ、先生から、「子どもたちは選手やウクライナ国民のことを大変に心配しており、何か自分たちにできることはないかと調べ、募金活動を開始しました」「戦争と平和について深く考えるきっかけになっています。」との話があったと伺いました。
ホストタウンの推進を主張してきた我が会派としてもこのことは大事に受け止めさせて頂きました。
世界の平和を強く願う札幌から国際平和の尊さを世界に発信して参りたいと思います。
2点目に、日頃より若者・青年層の声を大切に受け止め政策に反映してきた我が会派として、意向調査の速報値結果で公表された北海道内の大学生・専門学校生が、賛成63%、わからない14%、反対23%という結果に着目。2030年には社会で活躍する若い世代が、オリンピック・パラリンピック招致に期待を寄せていることを大事に受け止め、その声を今後の招致活動に反映するよう求めました。
札幌市からは、学生の賛成理由のトップは、北海道・札幌のPRにつながる、次いで2番目の理由が、雇用創出や経済効果への期待であることが報告され、その声を踏まえた今後の取り組みについて示されました。
私は今回の調査から、若者が札幌というまちに愛着を持ち、大切に思っているということ、自分のことだけではなく、将来の街のことを考えている現われであると心強く感じると共に、多くの若者がこうした期待を抱いていることを私たち大人はもっと知るべきであると主張。札幌市が、若者の声に応えながら、ともに未来に向けて歩みを進めていけるような取組の展開を期待しています。
3点目に、意向調査の速報値での市民の賛成理由のトップは、「子ども達に夢と希望を与えるから」であり、そしてその若い世代の賛成理由第一位が「北海道・札幌のPRにつながるから」であったことに着目。こうした市民の声を大切に受け止めると、2030年大会の招致を通じて、国際平和やSDGsの推進を含めて世界に対して札幌が発信したい理念を明確に示して頂く必要があると、直接市長に質問させて頂きました。
市長からは、2030年大会の招致にあたっては、国際平和の推進や気候変動対策など、世界に共通する価値や理念を訴えていく。大会を通じて平和の尊さを世界に発信していく。SDGsの目標達成年である2030年には、札幌でクライメートポジティブな大会を実現することによって、さらにその先の「2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ」を達成する契機とする。こうした世界の普遍的な課題と真摯に向き合い、若者も含めた市民の皆さまと、ともに考え、ともに発信をしていくことを通じて、国内外から広く招致への賛同を得てまいりたい旨の考えが示され、世界に発信する本市の理念について表明がありました。
「市民の皆様とともに」という言葉の通り、大会招致活動は市民の理解と共感を大切にして一緒に進めていくことが重要です。今後も一つ一つ丁寧に、そして力強く、札幌市が前に進んでいけるよう力を尽くして参ります。
ひともまちも次のステージへ。
大会招致PR動画はこちらから↓
https://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/kiunzyoseidouga.html
大会概要案はこちらから↓
https://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/taikaigaiyouann.html
公共交通に係る政策の推進へ
先日の予算特別委員会では交通局の附帯事業について質問に立ちました。市民生活においても観光都市としても市営地下鉄や市電はなくてはならない大切な公共交通機関です。
これまで交通局の経営については、省エネルギー対策推進による経費削減、デジタルサイネージをはじめとする広告事業による収入増収への取り組み等、議会質問で取り上げきました。
この度の質疑では、会派がこれまで提言主張してきた駅中での調理基準の緩和やワゴン販売が新年度から実現すると共に、車内広告事業等の新たな取り組みが展開される旨の内容が答弁で示されました。今後の収入増に繋がることが期待されます。
最後に、今後必要となる改修等への備えや軌道系交通機関が全く開通していない清田区への延伸の必要性、MaaSの導入も視野に入れ、整備充実するための議論が必要であると指摘させて頂きました。
この度見直しをするとされている交通局経営計画は短期的なものではなく長期的な視点に立った議論が必要であること。具体的には、近年民営化した大阪メトロや首都圏民鉄の先進的事例などの政策調査を重ねながら会派としても主張してきた、事業分野を大きく広げ収益力を高める可能性の高い民営化について、調査し比較検討をして頂くよう求めました。
札幌オリンピックを契機に開通した地下鉄50年の歴史の中で大きな使命を果たしてきた交通局は、今後50年を見据え大都市札幌に相応しい魅力あるまちづくりの観点からの積極的議論を行い、経営基盤の盤石な構築を強く要望させて頂きました。
引き続き、公共交通に係る政策の推進に力を注いで参ります。