市民相談3件 ワクチン接種についての相談2件。香川県内の感染拡大が止まらない状況かで、やはりワクチン接種についての相談が増えてきました。
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日本感染症学会監事、政府分科会メンバー 舘田一博氏に聞く
子どもへの拡大顕著
――オミクロン株の特性をどう見ますか。
舘田一博監事 オミクロン株は、デルタ株に比べて感染・伝播性が非常に高い上に、ワクチンの効果を弱める特性もあり、全国的な急拡大を招いています。
病原性は、重症化しにくい傾向が分かっています。特に40、50代以下で基礎疾患のない人や合併症のない人は、無症状や軽症が多くを占めます。しかし、高齢者や免疫不全状態の人、中でもワクチンの未接種者は一定の頻度で重症化するため、油断はできません。感染者数が増大すれば、重症化に陥る人も増えざるを得ません。
従来とは違い、子どもたちの間での感染拡大が顕著であることも大きな特徴です。
――感染状況の見通しは。
舘田 厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」は、2月中頃までにピークを迎えるとの見解を示しましたが、急に下がっていくほど事態は簡単ではありません。
国内で先行して感染が急増した沖縄県の例を見ると、1月中旬に新規感染者数がピークを迎え、その後、減少に転じました。しかし、減少スピードは鈍いままです。子どもに広がったウイルスが継続的に大人に感染し続けているのが要因でしょう。
最近、オミクロン株のうち流行中の型とは別の型「BA.2」も国内に流入し、ピークが2段階になる恐れも出てきました。これらの要素を踏まえると、長期戦が予想され、この2月こそ感染抑止の正念場になると考えられます。
社会を動かす考え方
――社会活動に支障が出始めています。
舘田 オミクロン株の特性を踏まえた戦略の見直しが欠かせません。感染者に加え、その何倍にも当たる濃厚接触者が増え、社会インフラが回らない状況になりつつあります。感染を完全に防ぐのではなく、ある程度許容し、社会を動かす考え方が大切です。
例えば、これまでは同居する子どもが陽性の場合、濃厚接触者になった親は最大17日間も自宅待機を求められていました。厚労省が2日、同居家族に求める待機期間を7日間に短縮する方針を発表したのは妥当だと評価できます。
限られた医療資源の中で優先順位を付け、重症化リスクの低い人が検査や医療機関の受診をせずに自宅療養する仕組みづくりも重要です。神奈川県では、重症化リスクの低い人が抗原検査キットなどで陽性を確認すれば、希望により医療機関の診断を待たず療養に入れる「自主療養」を始めました。一つの工夫です。
一人一人の行動大事
――求められる対応は。
舘田 ワクチンの3回目接種が何より鍵を握ります。職域接種などで、加速させる必要があります。
メルク社製のモルヌピラビルに加えて、新たにファイザー社製のパクスロビドの飲み薬が近く承認される見込みです。国産の塩野義製薬の薬も実用化が視野に入りました。これで見える景色はかなり変わるはずです。
その上で、基本となるのは一人一人の感染症予防です。効果的な不織布マスクを付けることが大事なのは変わりません。食事や飲酒の席、子どもがマスクを外して遊ぶ場所などを中心に、メリハリのある感染対策が求められます。