コラム「北斗七星」
コロナ禍による働き方の多様化などで、地方への移住を考える人が増える中、注目されるのが「二段階移住」。住み慣れない田舎にいきなり引っ越すのではなく、比較的大きな街で暮らしてみてから次の移住地を検討する方法だ◆地方の暮らしに憧れはあっても実際に住んでみたらギャップが大き過ぎることも。二段階移住のメリットは、最初の移住地で都会から離れた生活に慣れながら自分が望む“田舎レベル”に合った住まいや仕事をじっくり探せる点だ◆高知県では2018年度から二段階移住の支援を制度化し、まず高知市に“お試し移住”する費用などを補助。21年度までに158組が申し込んでいるが、高知市がオンライン相談の認知度を高めようとPR動画を制作した◆坂本龍馬を愛する男性が相談員とやりとりするも、理想が高い半面、下調べや生活プランはいい加減。相談員が「いきなりの田舎暮らしはお勧めできない」と二段階移住を提案すると、男性は「そんな制度があるがか」と感動して即決する◆ちなみに高知県内への移住者は12年度以降、右肩上がりで増加。相談から移住に至るまでの期間も短くなっているという。新しい人の流れを地方の活性化に生かしたい。