文教厚生常任委員会県外視察(兵庫県小野市)
兵庫県小野市
〇「おの夢と希望の教育(おの検定)」について
5月17日は兵庫県小野市を訪問しました。
小野市は兵庫県の県庁所在地である神戸市と播磨地方の中心都市である姫路市のほぼ中間に位置し両市のベッドタウンとしての機能を持っています。また兵庫県で有数の伝統工芸都市として知られそろばんの生産地で有名です。
市の面積は92.94㎢、人口は46,912人と人口規模では本市と同じくらいです。
小野市は「国際社会の中でたくましく活躍できる心豊かで自立した人づくり」を基本理念に掲げ少子高齢化・人口減少社会、グローバル化、高度情報化、食料・資源問題など急激な社会情勢の変化の中で、未来を切り拓く原動力は人づくり、すなわち教育であることからとりわけ教育に力を注いでいます。
そんな中、小野市が以前より交流のあった脳科学で有名な東北大学川島隆太教授が平成17年10月に小野市教育行政顧問に就任しました。脳の司令塔である前頭前野を鍛えることは生きる力を育み、心の教育につながると提唱。前頭前野を鍛える効果的な方法として、友達との会話などのコミュニケーション、集団で遊び、学ぶこと、読み書き計算、手先を使うこと、そして基本的な生活習慣を整えることが推奨されています。
そこで小野市はこの脳科学の研究成果をもとに「16か年教育」をすすめ、1stステージ(マイナス1歳から5歳)、2stステージ(5歳から10歳)、3rdステージ(10歳から15歳)にわけて効果的な教育を行っています。
さらに基礎学力を定着させ、豊かな心を育む学習システムとして、平成16年からは市独自の「おの検定」を実施しています。市独自でテキストまで作成する力の入れようで、受験した児童生徒からは「集中力もついたし、やる気が出てきた」「家庭学習する習慣がついた」などの声が上がっています。また、毎年実施される全国学力・学習状況調査の基礎分野で正答率があがるなど着実に効果が現れてきています。
本市でも早寝・早起き・朝ご飯を推奨し、基礎学力アップのため「さくら未来塾」を開講しており、こちらも着実に成果に結びついてきているように感じます。方向性は同じですが、小野市は「脳科学」という根拠に基づく事業で、大変参考になる事業でした。
ただ研修時間に収まらないようなボリュームがあり、質疑応答の時間も十分にとれなかったことからもっと時間配分や視察項目を絞るなどの工夫が必要と感じた研修でした。

