栃木県さくら市議会議員 岡村 浩雅

行動と実績が未来を拓く!

文教厚生常任委員会県外視察(兵庫県伊丹市)

文教厚生常任委員会 / 2022年5月16日

兵庫県伊丹市

〇「安心・安全見守りネットワーク事業」について

伊丹市は面積25㎢、人口197,302人(R4.3.1)、兵庫県の南東部に位置し、大阪府豊中市と接しています。市内には「大阪国際空港」があり、大阪市、神戸市からも近くベッドタウンの一つです。また清酒発祥の地としても知られています。

伊丹創生総合戦略の中では、このまま何もしないでいると25年後には今の人口の1割、40年後には2割近くも少なくなる見通しが示されました。そこで将来の目指すべき方向性として、現在の人口規模を維持し、未来の子どもたちにまちの活力を届ける事が示され、基本目標として「さらなる安全・安心を実現するまち」が設定されました。この背景には、平成26年の街頭犯罪・侵入犯罪認知件数は人口1万人あたり94,776件と尼崎市に続いて兵庫県内ワースト2となったことや同じ近畿地方で子どもが被害者となる犯罪の発生がきっかけでした。

そこで藤原市長は市内全域での行政によるカメラ設置を決めました。防犯カメラを市内全域で設置することは犯罪の抑止効果や犯罪の早期解決に効果的な一方、プライバシー侵害なども考えられることから地域住民の理解が必要でした。そこで市長自ら地域に出向き住民の意見を聴いたところ、522名中510名が設置に賛成し、設置へ動き出しました。

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現在では1,200台のカメラが設置されていますが、このカメラにビーコン受信機(電波を利用し位置を特定する機器)を設置することで子どもの登下校や認知症高齢者の徘徊捜索にも利用されています。

このカメラ、ビーコンを組み合わせた、安全・安心見守りネットワークの活用により令和3年には平成26年と比較し、街頭犯罪、侵入犯罪認知件数が約75%減少するなど効果が現れてきています。

一方、導入に約4億円、維持に年間2,700万円と多額の費用がかかることが懸念材料であります。また5年に一度の更新を迎え又多額の費用がかかることから議会からも心配の声があがっているようです。

本市での導入について考察すると、カメラやビーコンの設置により安全・安心なまちづくりへの効果は認めらます。しかし市内面積25㎢で平坦な土地がほとんどの伊丹市と125㎢で丘陵地帯を含む本市では条件が違いすぎて、単純な比較はできません。もっとも高額な費用を考えると市街地だけの導入なども検討する余地があるのではないかと感じました。

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